天罰?


  • イベント関係者:スカーレット、ルーカス、パルモ、ハインツ、ランドルフ、ユキ、リヴィア、ドグ、ジュリアン、ひな



1日目


  • クリスタルショップ「閃光」

行商人「どうだい、この特大のルビー!この世に2つとない値打ちものだぜ?」
行商人「今だけ!今だけの特価200万Gだ!明日には次の町に発つからな、早く決めてくれよ。」
ハインツ「200万!う~ん……『ひゃ』を抜いて、肉まんでどう?」

行商人「……はあ?ふざけるのはよしてくれよ!」
ハインツ「ふざけてるのは、あなたでしょ~?」
ハインツ「あんまんならいざ知らず、200万なんてポンと出せるワケないじゃない。」
行商人「わかってないねえ、これだけ特大のルビーだ。加工すりゃ500万にも1000万にもなるんだぜ?」

ハインツ「それなら……クリームまんならどうかな?」
行商人「なんだよ、バカにしやがって!買う気がないならそう言えってんだ!」
ハインツ「そう言ってるつもりなんだけどな~。」
行商人「こんなチャンスは二度とないかもしれないってのに。残念だよ!ほんっと、残念だ!」


パルモ「ストーーーーォォォップ!アナタ、お待ちになりなサイ!」

行商人「ひゃっ!?な、なんだよっ?」
パルモ「そのデラックスすぎるビッグ・ルビー……。」
パルモ「ワタシの指輪にしたらば、もれなくビューティフル……!」
パルモ「100万Gなら買いマショウ!」

行商人「これはこれは♪」
行商人「こんな町にもモノの価値がわかるリッパなお人がいましたかい。」
行商人「でもダメだなあ、100万じゃあ。まけて180万までだ!」
パルモ「ムウ……120万でプリーズ!」
行商人「ダメだ、ダメだ!」
パルモ「ムググ……130万でサンクス!」
行商人「いいねえ、もう一声!」

パルモ「ぜえぜえ……150万でリミット!」
行商人「ええーい、そんなにほしけりゃ150万で売ったァ!」
パルモ「おオウ、イエーーーーッス!」

パルモ「フォーーーウ、いらっしゃい、デラックスルビーさん!」
主人公(パルモさんて、すごいお金持ちなんだ……)

行商人「へへへ……じゃ、先に金をいただきましょうか。」


ルーカス「お待ちください。」
ルーカス「差し出がましいことを申しますが、これはデラックスなルビーなどではありません。」

ルーカス「正確に言うと、ひとつぶのルビーではありません。」
行商人「てめえ、このっ、言いがかりを…!こいつぁホンモノだよ、ホンモノ!」

ルーカス「ワン、ツー…………スリー。」

行商人「あ!あれっ、どこいった!?」

ハインツ「おやおや、おじさんのとこに来ちゃったよ。どれどれ……?」
ハインツ「アチャ~……よくできてるけどたしかに、こいつは模造品だね。」
パルモ「なんということでショウ!アナタはサギで、ワタシがカモネギ!?」
行商人「ク、クソッ!かえしやがれ!!」

主人公「あなた、そんなニセモノを高額で売りつけるつもりだったんですか!?」
主人公「Seedとして見逃すわけにはいきません!」

行商人「げっ、Seed……!?」
行商人「ち、ちがう!なにかのマチガイだ……!!」
行商人「こいつ……こいつがすり替えたんだ!」

ルーカス「私が?」
行商人「広場で子供相手に手品を見せてただろ!モノを消したり、出したりして……そうだよな!?」
行商人「今も手品を使ってすり替えたんだ!オレをハメようとして、こいつが……。」

ハインツ「たしかにアンタにはハメないといけないねえ。」
ハインツ「腰縄と手錠をさ!」
行商人「ヒ、ヒイッ………!?」

主人公「あっ!待て……っ!」


パルモ「あの手のヤカラ、逃げ足だけは感動的デスネ。もう見えマセン。」
主人公「しまった……。」
主人公「あとで署長に報告しておかないと。」


パルモ「ハインツさん、ルーカスさん。おかげで助かりマシタ。」
パルモ「すっかりルビーの大きさに頭がスパークシテ……。」
主人公「ルーカスさんがいなかったら、だまされるところでしたね。」
ハインツ「さすがはウチの専属鑑定士!目利きについちゃ、神がかってるね~。」
ルーカス「神がかってるというか、神なので。」
パルモ「フォーーーウ!そのあふれる自信!頼もしいかぎりデス!」

ルーカス「……これで、よかったのでしょうか。少しかかわりすぎたかもしれません。」
主人公「よかったんですよ。被害者が出なくて済んだんですから。」
ルーカス「ふうむ……。」

2日目


  • 署長室

リヴィア「んあ~、アリス(アレス)。いいところに来たな。」
主人公「どうしたんですか、みなさん。」
ランドルフ「ほっほっほ。まんまといっぱい食わされましてね。」
ドグ「笑いごとじゃねえよ、ランドルフさン。金をだまし取られてるんだかラ。」

主人公「ええっ!?」
ランドルフ「いやはや、面目ない。」
ランドルフ「妻へのプレゼントにと宝石を買ってドグさんに加工をお願いしたのですが……。」
ドグ「軽く叩いただけで割れちまっタ。」
ドグ「ハインツにも見てもらったが、やっぱりそいつは『宝石もどき』……ニセモノらしイ。」
リヴィア「おそらく、アリス(アレス)がしらせてくれた行商人のしわざだろう。」
ランドルフ「長年連れそったステキな奥さんのために……なんて言われてイイ気分になってしまいましてね。」
ランドルフ「やれやれ、ワシの目もくもったものです。」
主人公「ランドルフさんは悪くありません。悪いのはニセモノを売るヒトです!」
ランドルフ「たしかにねえ……和解時分なら、地の果てまで追いかけ回してむくいを……おっと失礼。」
主人公(さらっと怖いこと言うよね、ランドルフさん……)

主人公「それにしても……あのとき私(僕)が、見逃さずにつかまえていれば……。」
リヴィア「みな、そうジブンをせめるな。」
リヴィア「今はこれいじょう、ひがいを出さないことがじゅうようだ。」

スカーレット「見回りを強化していますが、例の行商人はまだ見つかっていません。」
スカーレット「町の出入りもきびしくチェックしています。怪しい者がいれば、ただちにかけつける手はずです。」
リヴィア「つまり、まだこの町のどこかにひそんでいる可能性が高い……ということだな。」

主人公「私(僕)も探します。」
主人公「パルモさんやランドルフさんをだまして……許せません。」
リヴィア「んむ、こちらもなにかとヒトデがたりん。まかせる、アリス(アレス)。」
主人公「はい!」


3日目


  • 大樹の広場

ひな「あ、アレスくん(アリスちゃん)だ~。ルーカスさんのてじな、みていく?」
ジュリアン「いまちょうど、オレがもってきた石をけすとこなんだ。」

ルーカス「タネもしかけもありませんが……。ワン、ツー、……スリー!」

主人公「うわっ!?」

ひな「すご~い!アレスくん(アリスちゃん)のとこにおちてきた~。」
ジュリアン「目をギンギンにして見てても、どうやってるかサッパリわかんないんだよな。」
ユキ「ほんとう、神技ねえ。」
ルーカス「ええ。神の技であることは間違いありません。」
ユキ「たいしたものだわ。」

ユキ「そうそう、こないだはその技で例のサギ師を捕まえたんでしょう?」
主人公「それが、まだ捕まってないんです。」
ユキ「あら、そうだったの?」
ユキ「うちの優しい夫をだますだなんて許せないわ。」
ユキ「きっと神様のバツがくだるわよ。悔いあらためさせるためにね。」

ルーカス「神の罰……。」
ルーカス「これがよさそうですね。」


主人公「いったい、なにを……?」
ルーカス「ワン、ツー、スリー。」

ユキ「あら、今度はどこにも出てこないわね?」
ひな「きえちゃった~!」
ルーカス「しばし、静寂に耳をかたむけましょう。」
主人公「ルーカスさん……?」

???「いってぇええええっ!?」

主人公「今のは!?」

ひな「あっちのほうからきこえたよ~。」
ルーカス「では、行ってみるとしましょう。」



  • 空き家

ルーカス「…………。」

主人公「ルーカスさん!その人は―――」
ルーカス「ええ、例の行商人です。」
主人公「どうして気を失ってるんでしょう……。」
ルーカス「神の罰がくだったのです。」
主人公「まさか、この石―――!」

行商人「……う…うーん………。」

行商人「うう……どうなってんだ。いきなり石が落ちてきやがった……」

行商人「あ、あんたたちは!?」
主人公「Seedの関係者です。」
行商人「はあ……。」

行商人「ここらが潮時だな。」
行商人「なんだかむなしくなっちまったよ。ヒトをだまして、あくせく小銭を稼いで……。」
行商人「いつもヒトの目を気にして、びくびくしてさ。」
行商人「あげく、こんな天罰なんて受けた日にゃ…ああ…ぜんぶ神さまは見ておられたんだ……!」
行商人「自首するよ。だまし取った金も返す。」
行商人「あんたたちにも、迷惑かけたな。」

主人公(あの様子なら、ついていかなくても大丈夫かな)
主人公(それにしても……)
主人公(手品で消した石が、サギ師の頭に直撃…?偶然にしては話ができすぎてる)
主人公(サギ師を見つけたのも、改心させたのも、ルーカスさんの力―――もしかして、本当に神さま?)
主人公(なんて、考えすぎかな でも―――)

主人公「ルーカスさん、お手柄です。いっしょにリグバース署へ報告にいきませんか。」
ルーカス「いえ、私は遠慮しておきましょう。」
ルーカス「神の行いをことさら喧伝しようとは思いません。」
主人公「そうですか……。」

主人公「でも、私(僕)は見届けましたから。」
主人公「私(僕)だけはルーカスさんのお手柄だと思っておきますね♪」

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最終更新:2022年02月07日 23:23
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