主人公(リュカさんだ。また寝てるのかな?)
リュカ「あ~やっぱわかんねえ!」
主人公「うわっ、起きてた!?」
リュカ「ん? なんだ、アレス(アリス)か。」
リュカ「オレになんか用だったか?」
主人公「いえ、用というわけでは……。」
リュカ「そっか、でもヒマなんだろ? ちょっと相談に乗ってくれよ。」
主人公「(ヒマなわけじゃないんだけど……)なんですか?」
リュカ「記念日の
プレゼントを渡したいんだけど なにをあげたらいいかよくわからねえんだよ。」
主人公「記念日? 誰かのお誕生日ですか?」
リュカ「いや、家族になった記念日。」
主人公「え……リュカさんって結婚してたんですか?」
リュカ「んなわけねえ。
パルモさんと家族になった記念日に決まってんだろ。」
リュカ「オレんち、ガキのころに父親が蒸発しちまって、家族みんなばらばらになってんだよ。」
リュカ「しばらくは兄貴たちと暮らしてたんだけど…」
リュカ「ちょっとした事情でオレだけパルモさんに引き取られることになってさ。」
リュカ「あの人は、ガキのオレを迎え入れて親父代わりになってくれた大恩人なんだ。」
リュカ「だからなんとか喜ばせてえんだけどパルモさんってモノをもらっても喜ばないんだよな。」
リュカ「今さら肩たたき券って感じでもないし、オレの手料理なんて食えたもんじゃないし、」
リュカ「どうすりゃいいかさっぱりわかんねえってわけだ。」
主人公「ほしがってるモノは特になくて、なにかしてあげるのもイマイチとなると……」
主人公「なにかしてみせる…とか?」
リュカ「してあげるじゃなくて、してみせる、か。」
リュカ「そういや前にあんたのマネしてマジメちゃんをやってみたとき、」
リュカ「パルモさんうれしそうだったな……。」
リュカ「よし、それでいこう!」
リュカ「サンキューな、アレス(アリス)。あんたに相談してよかったよ♪」
最終更新:2021年07月25日 00:54