憧れ
誘い
主人公「あれ、
セシルくん?こんなところで何やってるの?」
セシル「あ、アレスさん、丁度よかった。今夜のパーティー、参加してくれる?」
主人公「え、どんなパーティーなの?」
セシル「パジャマパーティーだよ。みんなでパジャマ着て、眠くなるまでお話しするんだ。」
主人公「みんなって……、女の子達も来るの!?」
セシル「女の子達?なんで?来るのはみんな男ばっかりだよ。」
主人公「男ばっかりのパジャマパーティー……か。」
セシル「仲のいい人達で集まるんだ、楽しいよ~。アレスさんも、夜になったら旅館に来てね。」
セシル「絶対だよ、約束だよ!!」
主人公「そこまで言われたら断れない、かな。でも誰が来るんだろう?」
会話
セシル「あはは、やっぱりこれだけ大勢で集まると楽しいね。」
むらくも「この客室にこんな風に泊まるのは初めてだから、なんだかワクワクした気持ちになってくるぜ。」
マーティン「そうだな。たまにはこういうのも悪くない。」
ラインハルト「私も、数人の友人達と集まったことがあるくらいだ。本日の宴、非常に楽しみにしている。」
リュカ「いやいや、男だらけのパジャマパーティーってなんだよ?第一、こういうのは女がやるもんだろ?」
ルーカス「そうなのですか?楽しいことに、男性も女性もないと思いますよ。」
リュカ「……パジャマパーティーってのは普通、友達と集まって、
恋バナだのなんだのするものなんだよ。」
ラインハルト「なるほど。……つまり私たちも
恋バナをするということか?」
むらくも「おいおい、ちょっと待てって。本当にそんな話をするのか?」
セシル「ボク、恋じゃない方がいいな。」
ラインハルト「う~ん。……それでは、
恋バナをアレンジして憧れバナというのはどうだろうか?自分が尊敬する者が誰かについて話すんだ。」
ルーカス「それはいいですね!
セシルさん、それならばどうですか?」
セシル「うん、それなら大丈夫だよ。」
リュカ「……尊敬する者か。
マーティンのは聞かなくてもわかるぜ。ドグさんだろ?」
マーティン「……ああ。求められる以上の武器を作る師匠は、世界で一番輝いている。」
むらくも「……おい、この後に話すハードル高すぎだろ?どうすんだよ、この空気……。」
主人公「どうするもなにも、続けるしかないよ。ちなみに、
むらくもさんはどうなの?」
むらくも「……まあ、確かにここでやめるってのも、男らしくねぇな……わかった!!」
むらくも「俺が尊敬……いや、かっこいいと思うものは……、この旅館そのものだ!」
主人公「えっ……、それは者じゃなくてモノだよね?旅館は違うと思うけど……。」
むらくも「何言ってやがる、この旅館はいろんなモノが染みついてる。懐に包み込み、客をもてなす様はハンパなもんじゃねえ。」
リュカ「ああ、それはなんとなくわかる気がするぜ。オレには視えるッ!」
マーティン「意味がわからないんだが……?」
リュカ「
パルモさんとこで修行してりゃ、建物の良し悪しくらいわかるぜ。あの人、本当に凄い建築家だよ。」
リュカ「……そういうわけだから、オレは
パルモさんを推すぜ。あの人はすごい。」
ラインハルト「私は建物だけでなく、この町全体が、尊敬に値すると思っている……。」
リュカ「そうか、確かに町の建物ほとんどが
パルモさんが建てたものだからな。」
主人公「……なんか、話の方向が変わってるような気がする。
ルーカスさんはどうですか?」
ルーカス「私にも尊敬すべき存在がいますよ。」
ルーカス「……私が働かせてもらっているお店の店主、
ハインツさんです。まさに尊敬すべき存在です。」
リュカ「
ルーカスさん……やっぱ変わってるな。」
セシル「うーん……なんか、みんなバラバラだね。アレスさんはどう思う?」
セシル「みんなが憧れる人の中で、誰が一番かっこいいと思う?」
・ドグさんはかっこいいよね
・
テリーさんに憧れるのは理解できる
・言われてから旅館のすごさを感じ始めて……
・
パルモさんはスゴいよね
・僕を受け入れてくれたこの町かな
・
ハインツさんかな
▼ドグさんはかっこいいよね
マーティン「そうか、オマエもわかるのか。師匠のかっこよさをわかってもらえて嬉しい。」
ラインハルト「尊敬しているのだな、
マーティンどの。あなたの喜び、私にも伝わって来ているぞ。」
▼
テリーさんに憧れるのは理解できる
セシル「えへへ、やっぱり
テリーさんは最高にかっこいいよね!」
リュカ「ま、ああいう飄々とした人に憧れるっていうのも、わからなくねぇけどな。」
主人公(それを
リュカさんが言うんだ……)
▼言われてから旅館のすごさを感じ始めて……
むらくも「おおっ、そうだろそうだろ!!やっぱ、旅館が一番だよな!!」
リュカ「確かにいいかも知れないけど、会話の趣旨からはメチャクチャズレてるぜ?」
▼
パルモさんはスゴいよね
リュカ「まあな……変わった人だけど、マジでスゴい人だぜ。」
ラインハルト「やはり、
リュカどのもあれを教わっているのか?あの、フォーという雄叫びを。」
リュカ「教わるわけねぇだろ……。」
▼僕を受け入れてくれたこの町かな
ラインハルト「アレスどのも、この町に尊敬の念があるのだな。わかるぞ、その気持ち。」
セシル「う~ん……ボクにはさっぱりわからないや。」
▼
ハインツさんかな
ルーカス「ふふ、そうですか。今度とっておきのギャグを聞いておきますね。」
ルーカス「私は……エンリョしておきますので。」
むらくも「おっと、もうこんな時間か。他の客の迷惑になっちまう、そろそろ寝ようぜ。」
セシル「そうだね、ボクももう眠いいや。ふぁ~……。」
リュカ「こんな早い時間から眠れねぇよ。」
マーティン「たまには夜更かししないで早く寝ろ。」
ラインハルト「規則正しい生活は、騎士として、人として大切なことだ。」
主人公「じゃあ、灯りを消すからね。」
ルーカス「皆様、おやすみなさい。」
起床
セシル「昨日は楽しかったなぁ。ねえねえ、またみんなで集まろうよー。」
むらくも「そうだな……たまにはこういうのも悪くねぇ。」
ラインハルト「とても有意義な時間を過ごせた。誘ってくれて感謝するぞ、
セシルどの。」
マーティン「さて、そろそろ行かないと師匠にドヤされてしまう。」
リュカ「オレも……たまには朝から
パルモさん手伝うか。」
ルーカス「では、ここで別れましょう。それでは、いずれまた。」
主人公「うん、絶対またやろうね!」
最終更新:2022年02月17日 19:47