- イベント関係者:ルーシー、スカーレット、フーカ、マーティン、セシル、むらくも、リュカ、ラインハルト、ルーカス、エルシェ、パルモ、ハインツ、ランドルフ、ユキ、シモーヌ、みささぎ、テリー、リヴィア、ドグ
1日目
主人公「どうしたの!?」
パルモ「オオー!なんということデショウ!!」
パルモ「ぐうぜんがもたらしたミラクルの産物!わかりマス、わかりマスヨ!」
パルモ「ワタシは今、芸術の一部になっているのデスネ!!」
パルモ「全力全開、アーティスティーーーーック!!!」
マーティン「こんな状況でなに言ってるんだ……。」
リュカ「パルモさんが資材に挟まれて身動き取れなくなったんだ。」
主人公「大変!すぐに助け出さないと。」
リュカ「それじゃあ、やりますか。」
ドグ「よし、チカラ仕事は任せとケ。」
ドグ「マーティン、準備はいいナ?」
マーティン「はい。」
セシル「くずれた資材を動かすんだね!ボクも手伝うよ♪」
マーティン「セシルは離れてろ。……危ない。」
セシル「そうやって兄さんはいつもボクを半人前扱いするんだから!」
ドグ「セシル。ダダをこねるのは一人前の男がすることじゃねエ。」
セシル「ドグさんまで!」
セシル「こんなときにボクだけだまって見てるだけなんてできないよ!」
セシル「うわぁっ!!」
マーティン「だから、さがってろと言うんだ。」
セシル「ううっ……ちょっと、びっくりしただけだよ。」
主人公「セシルくん……ここはひとまず任せよう?」
主人公「もしみんなまで動けなくなったときに助けを呼びにいける人がいないと困るもの。」
主人公「ね?」
セシル「…………。」
セシル「うん、わかった。」
ドグ「よし、マーティンはあっちを持テ。リュカはそっちダ。」
リュカ「ラジャ。」
ドグ「それじゃあ、せーのでいくゾ。」
ドグ「せーノ!」
(パルモ解放)
パルモ「フォオオオーーーウ!!これが自由の喜びなのデスネ!!」
パルモ「みなさん、グッレートサンクス、ベリまっちょデス!!」
セシル「パルモさん、ちょっと手を見せて。」
パルモ「ハテ?」
セシル「やっぱりだ。手の甲にすりキズがあるよ。」
パルモ「イヒョーーーッ!!なんというサプライズ、すりキズ!!!」
セシル「応急処置でキズテープ貼っておくからあとで
シモーヌさんに診てもらってね。」
主人公「本人でも気づかないケガを見つけるなんてセシルくんの観察力はすごいね!」
セシル「うん……ありがとう。」
主人公「……?」
セシル「ねえ、アリス(アレス)さん……。」
セシル「ボクって頼りない?」
主人公「どうしたの、とつぜん?」
セシル「パルモさんのこと……ボクもいっしょに助けたかったのにさ……。」
主人公(あのときのこと……気にしてるんだ)
セシル「みんなボクを半人前あつかいしすぎなんだよ。」
セシル「とくに兄さん!」
主人公「セシルくんが大切だからつい心配しすぎるんだよ、きっと。」
セシル「それを半人前あつかい、って言うんだ。」
セシル「ボクは、みんなに心配されない自分になりたい……。」
セシル「強くなりたいんだ。」
セシル「アリス(アレス)さんはさ、強いし、みんなに頼りにされてるよね。」
セシル「どうすればそんなふうになれるのか教えてほしいな。」
主人公「そう言われても、自分ではよくわからないな……。」
セシル「どんなにささいなことでもいいから手がかりがほしいんだ!」
主人公「う~ん……。」
主人公「それなら、町の人たちを調査してみたらどうかな。」
主人公「この町には、強い人がたくさんいるでしょ?」
主人公「だから、みんなの強さのヒミツをさぐってみるの。」
セシル「それいい!」
セシル「探偵といえば調査だもんね♪」
セシル「よーし。さっそく調査開始するぞ!」
むらくも「あんたとは、いつかケリをつけたいと思ってたんだ。」
ドグ「奇遇だナ。俺も同じことを考えてたところダ。」
主人公「な、なにをしてるの?」
セシル「むらくもさんとドグさんが、今から腕相撲で勝負するんだ。」
セシル「そしてボクは強さのヒミツについて調査中だよ♪」
セシル「強いといえば、むらくもさんとドグさんがまっさきに頭に浮かんだんだ。」
セシル「それで旅館に来てみたら偶然、おフロあがりのドグさんもいて、」
セシル「なんだかよくわからないうちに2人が力比べしようって盛り上がり始めちゃって。」
主人公「力比べか。それはわかりやすい強さだね。」
ドグ「さあ、やるカ。」
むらくも「待ったなしだぜ。」
セシル「どっちが勝つんだろ?ああ、わくわくするなあ♪」
ランドルフ「その勝負、ワシも参加させてもらえませんかね?」
むらくも「俺たちはかまわないが、ケガしても責任は負えないぜ、ランドルフさん?」
ドグ「うム。ランドルフさんのすさまじい武勇伝は数々聞いてるが、」
ドグ「さすがに腕相撲となると、体格差がありすぎだろウ?」
ランドルフ「お二人の胸を借りるつもりで参加させていただきますよ。」
セシル「ランドルフさん、本気で参戦するみたいだね。大丈夫かな?」
主人公「なにかあったら、すぐシモーヌさんを呼びに走ろう。」
セシル「うん、そうだね!」
むらくも「んじゃ、まずは俺と勝負といこう ランドルフさん。」
ランドルフ「承知しました。」
ドグ「2人とも、かまえテ。レディー……。」
ドグ「ファイッ!!!」
ランドルフ「ふんっぬ!」
ランドルフ「ローーール!!!」
むらくも「ぐわああ!!!」
セシル「すごい、ランドルフさん!一瞬でむらくもさんを倒しちゃった!!」
主人公「なんか、技を出してたね……!」
ドグ「お次は俺が相手ダ。」
ランドルフ「いつでもどうぞ。」
むらくも「両者、かまえて。レディー……。」
むらくも「ファイッ!!!」
ランドルフ「フーーーーーック!!!」
ドグ「あがぁああア……!!」
セシル「また瞬殺だ!!」
むらくも「こりゃおどろいたぜ……。」
ドグ「全然おとろえてないナ ランドルフさんヨ。」
ランドルフ「ほっほっほ。」
ランドルフ「これならまだ当分は、現役で通用しますかな。」
主人公「ランドルフさんって、何者!?」
セシル「リグバースで1,2をあらそうゴウケツ2人をあのカラダでいとも簡単にたおしちゃうなんて……。」
主人公「強さって、力の強さや体格の違いだけでははかれないのかもね。」
セシル「うんうん、え~っと……強さとはチカラや体格の……っと。」
主人公「セシルくん?なにしてーーー」
セシル「しーっ!今、ここにいる3人の聞き込み中なんだ。」
マーティン「オレたちは、ただ立ち話をしてるだけ。」
マーティン「そしてセシルは、立ち聞きしているだけだ。」
セシル「そう思わせてるだけだよ。」
セシル「敵をあざむくにはまず味方から、ってね。」
主人公(誰が敵で、誰が味方なんだか……)
スカーレット「マーティンさん、そろそろ話の続きに戻ってもらえますか?」
マーティン「ああ、こだわりについてーーーだったか。」
マーティン「オレのこだわりといえばやはり……鍛冶の話に尽きる。」
マーティン「鍛冶職人は、ただ金属をきたえればいいわけじゃない。」
セシル「ふむふむ……。」
マーティン「オレは、技術面の修行をするのはもちろん、使用する道具の手入れから素材の見極め、管理……。」
マーティン「鍛冶にまつわるすべてにおいて一分のスキもないよう日々心がけている。」
スカーレット「力仕事のようでいて鍛冶には繊細さが必要不可欠なんですね。」
ラインハルト「そのこだわりをもって常に精進しているマーティンどのにきたえられたら、」
ラインハルト「金属は、さぞ本望だろう。」
マーティン「オレなど師匠に比べればどれをとってもまだまだ足りません。」
マーティン「もっと鍛冶を研究しなければ……!」
マーティン「とにかく、鍛冶を極めたい!」
マーティン「オレは鍛冶に一生を捧げると心に誓った!」
マーティン「そしていつか師匠に追いつき、いつの日か、かならず追い越してみせる!!」
マーティン「ハッ……!」
マーティン「すまん、熱くなってしまった……。」
セシル「兄さんは鍛冶のこととなると人が変わるんだ♪」
主人公「それだけ本気なんだね。」
スカーレット「ええ。思いの強さを感じました。」
ラインハルト「あっぱれな気概に、心からの拍手をおくろう。」
マーティン「……早く次の人に話をうつしてくれ。」
セシル「じゃあラインハルトさん!」
ラインハルト「私のこだわりは、たとえばーーー」
ラインハルト「ワタのつぶれたフトンをいかにふわふわに仕上げるか、でったりーーー」
主人公「えっ!?」
ラインハルト「服を長持ちさせる、生地をいためない手洗い方法の研究であったり、」
ラインハルト「ガラクタと呼ばれるモノのたぐいには工夫をほどこし、あらたな活用法「を見出すーーーなどなど。」
スカーレット「か、環境にやさしいこだわりですね。」
ラインハルト「さすが、スカーレットどの。よくわかっておられる。」
ラインハルト「料理のときは食材の皮やヘタまでいかにムダなく使い切れるかを自分への課題にしているのだ。」
ラインハルト「1つもゴミが出なかったときは達成感で小躍りしたくなる。」
セシル「騎士のイメージからは想像がつかない回答の連続だね♪」
セシル「それって、もともとラインハルトさんの趣味なの?」
ラインハルト「ははは、楽しんで取り組んではいるが、趣味とはまた別だよ。」
ラインハルト「私の行動の原点はだた1点。」
ラインハルト「贅沢はできない条件下で、
ベアトリスさまにどれだけの快適さをご提供できるかーーー」
ラインハルト「それにつきる。」
セシル「なるほど!」
主人公「こだわりにもラインハルトさんの忠誠心が表れていたんですね。」
スカーレット「しかもそれを義務として負担に感じるのではなく楽しんでこなしているというのが素晴らしいです。」
マーティン「オレも、共感できる点が多々あった。」
マーティン「よかったら今度、いっしょに空き缶のリサイクルをしませんか?」
ラインハルト「それはいい。」
ラインハルト「実用性があるものをいくつ生み出せるか、記録にチャレンジしてみよう。」
マーティン「いいですね。」
セシル「この流れでいくとスカーレットさんにも独特のこだわりがあるんじゃない?」
スカーレット「そうですね……私のはこだわりと言えるのかわかりませんが……。」
スカーレット「なんでも、初めと終わりをはっきりさせないと気持ちが悪いーーーというのはあります。」
セシル「たとえば?」
スカーレット「食事で着席したら、食べ終わるまで絶対に席は立ちません。」
スカーレット「話には結論がないと、モヤモヤします。」
スカーレット「パズルは一度着手すると、どんなにピースが多くても歓声させるまでやめられなくて……。」
スカーレット「恥ずかしながら、一睡もせずに仕上げて出勤してしまったこともあるんです……。」
セシル「どうして恥ずかしいの?やり遂げるって、すごいじゃない。」
スカーレット「いいえ。」
スカーレット「規則正しい生活を乱すなど、あってはなりません。」
セシル「生活リズムのこだわり!?」
スカーレット「町の平和を守るものとして、体調管理が甘くなるのはもってのほか。」
スカーレット「いつでも万全のコンディションでいなければならないのです……。」
マーティン「プロだな。」
ラインハルト「手本にしたい心構えだ。」
スカーレット「結局パズルの誘惑に負けたのですから、ほめられるものではありません……。」
スカーレット「なので猛省に猛省を重ね、今ではーーー」
スカーレット「1000ピース以上のパズルは休日前にしか手を出さないというルールを自分に課しました……!」
主人公「こだわりのために、新しいこだわりが増えたんだ。」
セシル「スカーレットさんて、きびしい人だなと思ってたけど自分に一番きびしいんだね。」
マーティン「……こう考えてはどうだ?」
マーティン「1000ピースを3時間で完成させられるまで鍛錬しパズルスキルを上げる。」
セシル「ああ、それなら徹夜で出勤はしないで済みそうだね。」
主人公「その場合……もっと難しいパズルを求めちゃったりしない?」
スカーレット「わ、私も……そんな気がします。」
マーティン「言われてみれば、オレもそっちのタイプだった……。」
ラインハルト「同じく。」
セシル「ふむふむ、結論としては……みんな難しい課題にいどむのが好き……っと。」
主人公「なんだか盛り上がってますね?」
リヴィア「おお、アリス(アレス)。」
ユキ「うふふ、みんなで情報交換してるのよ。」
ルーシー「情報交換という名の、ウワサ話だけどね。」
テリー「ウワサも立派な情報さ。」
???「ちょっと待ったーーー!!!」
セシル「いま、情報って聞こえたんだけど!?」
テリー「耳ざといな……。」
セシル「あーっ、テリーさんもいたんだ!?」
セシル「自分だけ情報あつめするなんてズルいよ。ボクもまぜて!」
テリー「ズルいって、あのな……。」
リヴィア「まあまあ。」
リヴィア「ちょうどアリス(アレス)もきたところだ。みんなのはなしをきかせてやれ。」
セシル「やったぁ!」
主人公「よかったね、セシルくん。」
ユキ「わたしが聞いたのはね、生きているみたいにしゃべるお人形がいるってお話よ。」
ユキ「いるじゃなくて、いたって過去形にする人もいるわね。」
ルーシー「しゃべる人形なんて、どう考えてもオバケのしわざじゃん。」
テリー「そういや昔、しゃべる看板がいたーーーなんて話も聞いたことあるな。」
テリー「いや、走る看板……だったか?」
ルーシー「どっちにしろ、それもオバケじゃん!」
セシル「テリーさんはほかにどんな情報をみんなに話したの?」
テリー「最近、観光客から仕入れたネタだ。」
テリー「なんでもそいつは、古代の眠りから目覚めた人間に会ったことがあるらしい。」
セシル「すごーーーい!!」
ルーシー「そ、そんな話に負けないんだから!」
ルーシー「えっとえっと……。」
ルーシー「あ、思い出した!この世には、花しか食べない人種がいるんですって!」
テリー「……話を盛ってないか?」
ルーシー「盛らないっての!盛ってもほんのちょびっとだし!」
セシル「ふむふむ、ルーシーさんは話を盛りぎみ……っと。」
ルーシー「盛ってない!」
主人公「盛ってると思いたくなるくらい、不思議な話ばかりだってことだよ。」
リヴィア「くっふっふ。」
リヴィア「しんじるもしんじないも、オマエたちしだいだが。これだけはいっておくぞ。」
リヴィア「このよは、なにがあってもフシギではないーーーとな。」
ユキ「言えてるわねえ。わたしも長い人生でいろいろあったもの。」
ユキ「ランドルフとめぐりあえたのだって、不思議なご縁だわ。」
セシル「ボクとしては古代から目覚めた人に会えたら、古代のナゾをたくさん解きあかしたいなあ。」
主人公「機会があるといいね。」
セシル「うん♪」
主人公「変わったメンバーだね。みんなでなにしてるの?」
セシル「それが……ずっと見てるんだけどよくわからないんだ。」
主人公「え?」
セシル「ボクもこのメンバーが集まってなにをするんだろうと気になって観察してたんだけどね。」
セシル「とりとめがないというか、まとまりがないというか。」
主人公「へえ……。」
セシル「ほら、パルモさんを見て。なにか、スケッチを始めたよ!」
パルモ「フォーーーーーウ!きマシタ、きマシタ!!!」
パルモ「ひらめきがスプラーーーッシュ!!!」
パルモ「大樹をぐるりと取り巻くように天まで伸びるらせん階段の圧倒的デザインが、おりてきたのデス!!」
ハインツ「大きな大きな、天まで伸びるらせん階段か~上るとさぞ怖いだろうねえ。」
ハインツ「カイダンだけに!!!」
フーカ「ウガ……ガウゥゥゥ……。(ぜんぜん……わからない……)」
フーカ「ガウガウガ、ガウウガウ。(にんげんのことば、たくさんおぼえた。)」
フーカ「ウガウ、ハインツ、ガウガガガウ、ガウガウゥ……。(でも、ハインツのことば、さっぱりわからない……)」
ハインツ「わ、笑えないなんて、かわいそうに!こうなったら……。」
ハインツ「大樹に実がなったんだってさ!」
ハインツ「OH!木に!?」
ハインツ「君に、
プレゼントしよう。」
ハインツ「おおきに!」
フーカ「ガウ、ガウウゥゥ……。(もっと、わからない……)」
フーカ「ガウガウ、ガウガウ。(アタマつかったら、ハラへった)」
フーカ「フーカ、ガウ!(フーカ、かえる!)」
ルーカス「ハァアア……。」
主人公(なんだか、すごく集中してるみたい)
ルーカス「ハイッ!」
パルモ「オオウッ、なんということデショウ!!」
パルモ「今の今まで、この手に握っていたマイペンが消えてなくなったではありまセンカ!」
パルモ「ハッ……!察しマシタヨ!」
パルモ「これは……絵ではなく、早く形にしろという神の啓示なのデスネ!!」
ルーカス「アリス(アレス)さん、ポケットを調べてみてください。」
主人公「えーっと……。」
主人公「わっ!このペンはもしかして!?」
セシル「パルモさんのペンだ!」
ルーカス「瞬間移動の精度がかなり上がってきたようです。」
主人公「練習してたんですか!?」
パルモ「さっそく、資材とスケジュールのチェックをしなけレバ!」
主人公「あ!」
主人公「パルモさんのペン……返しそびれちゃった。」
ルーカス「のちほど私が、責任を持ってお返ししておきます。」
主人公「よろしくお願いします。」
セシル「ふむふむ。調査結果は……ゴーイングマイウェイ……っと。」
主人公「ドアにへばりついて、なにしてるの?」
セシル「静かに……!」
セシル「今、中で密談がおこなわれてるんだ。」
主人公「密談!?」
セシル「ほんとだよ、探偵のカンがそう言ってるんだ。これはおだやかじゃない、ってね……。」
セシル「アリス(アレス)さんもこっちにきて中の声を聞いてみて。」
わかった・ぬすみ聞きしていいのかな?
▼わかった
(そのまま次の場面へ進む)
▼ぬすみ聞きしていいのかな?
主人公(でも、もし本当によくない話がされてたら……)
主人公(よし……!)
主人公(町の平和を守るために、心を鬼にして聞こう!)
みささぎ「もちろん……なんでもしますわ。」
みささぎ「……命すら惜しくありません。」
シモーヌ「口だけなら、なんとでも言える。」
エルシェ「だよねえ。」
みささぎ「くっ……。」
シモーヌ「…………。」
エルシェ「…………。」
みささぎ「誰がなんと言おうと……、」
みささぎ「私の、ひなに対する愛情が一番です!」
シモーヌ「その発言は認められないな。」
シモーヌ「私はルーシーと
ジュリアンのためならジョッキいっぱいの毒だった飲み干せるのだから。」
シモーヌ「エルシェ、ジョッキをここへ。」
エルシェ「その前に言わせてもらいたいんだけど~……。」
エルシェ「私だって
プリシラとフーカのためならーーー」
エルシェ「早起きできる!!」
エルシェ「……かもしれない。」
主人公「…………。」
セシル「ふむ……。」
セシル「この3人は、シロだね。」
主人公(シロとは……!?)
セシル「ねえねえ、ボクのメモ見て。」
セシル「町の人たちについてずいぶん情報が集まったよ♪」
主人公「本当だね。」
主人公「それならひとまず部屋に帰って調査結果を整理してみたらどうかな?」
セシル「そうだね!ボクもそれがいいと思う♪」
2日目
セシル「いらっしゃい、アリス(アレス)さん♪」
セシル「いま、調査結果を読みかえしてたところなんだ。」
セシル「でも……。」
セシル「むらくもさん、ドグさん、ランドルフさん以外はあんまり強さの参考にならなかったかな……。」
主人公「あの力比べは、たしかにすごかったね。」
主人公「だけど、ほかのみんなもいろんな意味で強かったと思わない」
セシル「……ほかの人たちも?」
主人公「たとえば、みささぎさんたちは家族への愛が誰にも負けないと言い切れるほど強かったでしょ?」
セシル「それで言うと、リヴィア署長たちには情報収集力、っていう強さがあったね!」
主人公「うん。」
セシル「兄さんたちは信念やこだわりが強かった!」
主人公「うんうん。」
セシル「それからそれから、ハインツさんたちは個性が強かったよね!」
主人公「そうだね。」
セシル「あと、我も強かった♪」
主人公「あはは……。」
セシル「強さっていうのは力だけの話じゃない。みんな違った強さを持ってる。」
セシル「つまりボクも自分だけの強さを見つければいいんだ!」
主人公「うん!」
セシル「ありがとう、アリス(アレス)さん。」
セシル「やっぱりアリス(アレス)さんはすごいなあ。」
セシル「ボクを半人前扱いせず、いつも真剣につきあってくれてーーー」
セシル「そのうえこんなふうに気づきや、ヒントまで与えてくれるんだもん。」
セシル「町のみんながアリス(アレス)さんを頼りにする気持ちがよくわかるよ。」
セシル「ほんと、憧れちゃう。」
主人公「ほ、褒めすぎだって。」
セシル「ボク決めたよ。」
セシル「自分なりの強さを身につけて、アリス(アレス)さんみたいに頼られる人になるぞ。」
セシル「えいえいおー!」
最終更新:2023年07月16日 03:16