なんでもない


1日目

ルーシー「えっ、プリシラたちも見たの!?」
プリシラ「うん……。」
セシル「そのせいか。今日はなんだか、カラダが重くて……。」
主人公「なにを見たの?」
ルーシー「な、なんでもないよ!」
セシル「そう!なんでもない!」
プリシラ「だから、気にしないで…!」
主人公(なんでも……ない?)

2日目

  • リグバース診療所
ランドルフシモーヌさん。妻の具合はどうでしょうか?」
シモーヌ「……正直、あまりよくないですね。」
シモーヌ「やはり、例の夢を見てから?」
ユキ「ええ……そうね。朝おきたら、立ち上がれなくなって……。」
主人公「ユキさん、どこか悪いんですか?」
ユキ「あら……アレスくん(アリスちゃん)。」
ユキ「大丈夫よ……少しつかれちゃっただけだから。」
主人公(ぜんぜん大丈夫そうに見えない……それにーー)
主人公「シモーヌさんとランドルフさんも顔色がよくないように見えますが……。」
ランドルフ「ほっほっほ、年を取ればそんな日もありますよ。」
ユキ「……あなたは大丈夫なの?」
主人公「は、はい、僕(私)はなんとも。」
ユキ「そう……それならよかったわ。」
主人公「あの、僕(私)にできることがあればなんでも言ってくださいね。」
シモーヌ「キミは気にしなくていい。病気ののとは私に任せておきなさい。」
主人公「は、はい。」
主人公「それじゃあ……お大事にしてください。」

  • 花屋「キューティーローズ♥︎」
ルドミラ「きゃあ〜〜ん、アレス(アリス)!」
ルドミラ「アタシに会いたくなっちゃったのね?アタシもすご〜く会いたかったわ。」
主人公(ルドミラさんは元気そうでよかった)
ルドミラ「ねえ、アレス(アリス)。明日、デートしましょ♪」
主人公「デート……いいですね。」
ルドミラ「やった♪」
ルドミラ「それじゃあ、明日の10時に大樹の広場で待ち合わせね。」
主人公「はい。楽しみにしてます。」

3日目

  • 大樹の広場
主人公「ルドミラさん、今日はどこに行きましょうか?」
ルドミラ「そうねえ……森の暗がりにでも行っちゃう?」
主人公「いきなりですね。」
ルドミラ「ウフフ、お楽しみはあとにしてまずはレストランでお食事にしましょうか♪」
主人公「それがいいです。」

主人公「そういえば、心の空腹のほうは大丈夫なんですか?」
ルドミラ「それがね、ぜんぜんヘイキなの。」
ルドミラ「きっとアレス(アリス)がいつも幸せで満たしてくれてるおかげね♪」

ルドミラ「あれは……?」
シモーヌ「やはり、みんな同じ症状か……。」
テリー「原因は例の夢のせいでしょうね。」
ランドルフ「体力のない者には、ちとキツイですな。」
ランドルフ「ワシのところは、ユキが起き上がるのも億劫なほどになってしまって……。」
みささぎ「ひなも……夜眠るのを怖がるようになってしまいましたわ。」
ドグ「このままじゃ、町の者たちみんながダメになっちまウ。」
シモーヌ「うむう…ルドミラの夢をなんとかしなければな。」
主人公(ルドミラの夢!?)
ルドミラ「う、ウソ……」
ルドミラ「まさか……!」
ルドミラ「まさかみんな!アタシの夢を見ているの!?」
みささぎ「そ、それは……。」
ルドミラ「ねえ、見てるの!?」
ドグ「うむウ……。」
ルドミラ「そう……なのね。」
ルドミラ「なんてこと…………。」
主人公「ルドミラさん?」
ルドミラ「アタシ……バカだ……。」
主人公「ルドミラさん、待って!!」

主人公「ルドミラさん!」
ルドミラ「来ないで!!」
主人公「どうして……。」
ルドミラ「ダメ!!!!」
主人公「う、動け……ない……?」
ルドミラ「ごめんね……アレス(アリス)……。」
ルドミラ「アタシは……やっぱり……1人で閉じこもっているべきだったの。」
主人公(ルドミラさん……!くっ……意識が…遠く…………)

  • 自室
主人公「……う…………。」
スカーレット「よかった、気がついたんですね。」
主人公「スカーレットさん……?こ、ここは……。」
スカーレット「アレス(アリス)さんの部屋ですよ。」
スカーレット「あなたが倒れていると通報があって、シモーヌさんの診察のあと、ここへ運びました。」
スカーレット「シモーヌさんは魔法によるものだろうと言っていましたが……」
スカーレット「かけたのは、ルドミラさんですか?」
主人公「そ、そうだ!スカーレットさん、ルドミラさんはどこに!?」
スカーレット「わかりませんが……おそらく、もう町にはいないでしょう。」
スカーレット「何度かお店のほうをたぶねましたがずっと帰っていないようですから。」
主人公「ルドミラさん……。」
スカーレット「気がかりでしょうが、今はゆっくり横になってください。」
スカーレット「そして目が覚めたら署長室まで来てください。」
スカーレット「リヴィア署長からお話があるそうです。」
主人公「署長から……?」
スカーレット「はい。」
スカーレット「でも、元気になってからでいいですからね?くれぐれもムリはしないでください。」
主人公「……わかりました。」

  • (Seed)リグバース署・署長室
リヴィア「んあ……きたか。ぐあいはどうだ?」
主人公「はい、もう大丈夫です。」
主人公「それで、お話というのは?」
リヴィア「んむ、そのマエにまずはシモーヌのハナシをきいてくれ。」
シモーヌ「アレス(アリス)、すまない。」
シモーヌ「私たちがルドミラに不用意なショックを与えたばっかりに……。」
主人公「いえ、僕(私)に謝ることなんて……。」
主人公「それより、あのとき話していたのはなんのことだったんですか?」
シモーヌ「うん……。」
シモーヌ「ここ最近、同じ症状を訴える患者が急に増えていてね。」
シモーヌ「問診すると、みんな口をそろえておかしな夢を見るようになったと言うんだ。」
シモーヌ「そして夢を見た翌日は、なぜか寝る前よりずっと疲れているという話でね。」
シモーヌ「夢の中身は人それぞれなんだが、1つだけ共通点があった。」
シモーヌ「それがーールドミラだ。」
主人公「え……。」
スカーレット「信じがたい話ではありますが偶然ではありません。」
スカーレット「テリーさんに協力していただいて、町の人々から聞き取り調査をしたところ……」
スカーレット「アレス(アリス)さんとリヴィア署長を除く全員がルドミラさんの夢を見ていました。」
スカーレット「そして例外なく……重い疲労感という症状が出ています。」
主人公「そんな…!なにかの間違いです!」
主人公「ルドミラさんは誰かを傷つけるような人じゃありません!!」
リヴィア「おちつけ、アレス(アリス)。」
リヴィア「ダレも、ルドミラが悪意もってなにかしたとはかんがえていない。」
リヴィア「しかし悪意のあるなしにかかわらず、モンダイがおこっているのはジジツ。」
リヴィア「このまますておくわけにはいかない。」
リヴィア「わかるな、アレス(アリス)?」
主人公「…………はい。」
リヴィア「オマエのことだ。」
リヴィア「わたしたちにハンタイされても、ルドミラをさがしにいくつもりだろう?」
リヴィア「しかしイマのままつれかえってもダレもがツラいおもいをすることになる。」
リヴィア「むろん、いちばんツラいのはルドミラだろう。」
主人公「それは……。」
主人公(たしかにそうだ。今のままじゃ……)
シモーヌ「私たちは、ルドミラと話がしたい。」
シモーヌ「サキュバスには、サキュバスにしかわからないことがある。」
シモーヌ「それを知れば、共に生きるための手立てが見つかるかもしれない。」
主人公「共に……生きる。」
リヴィア「ふふん。わたしたちは、オマエとおなじ気もちだということだ。」
リヴィア「ルドミラにあって、つたえてこい。みながオマエをまっていると。」
主人公「リヴィア署長……!」
主人公「わかりました。必ずルドミラさんを連れて帰ります。」
リヴィア「うむ、たのんだぞ。」
主人公(ルドミラさんが最後に言ってた言葉ーー)
主人公(『1人で閉じこもっているべきだったの』)
主人公(1人で閉じこもれる場所ーー1人で閉じ込められていた場所だとひたら……)
主人公(きっとあそこだ!盗賊王のアジト跡!)
リヴィア「どうやら、いいさきにもこころあたりがあるようだな。」
主人公「はい!」

スカーレット「……そういえば。」
スカーレット「どうして2人だけがルドミラさんの夢を見なかったんでしょう。」
リヴィア「アレス(アリス)についてはルドミラにきいてみなければわからないが、」
リヴィア「わたしはあれだ。」
リヴィア「トクベツだからな。」
スカーレット「…だと思いました。」

  • 盗賊王のアジト跡・3F
主人公(モンスター……!?この奥にルドミラさんがいるはずなのに!!)

  • 盗賊王のアジト跡・3F 最深部
主人公「ルドミラさん……?」
主人公「ルドミラさん、見つけた。」
ルドミラ「あ、あらら、見つかっちゃった?」
ルドミラ「もう。せっかくキモチよくなってきたところだったのに。」
ルドミラ「どうしてこんなとこまで来ちゃうのかしら。」
主人公「ルドミラさんが心配だからです。」
ルドミラ「し、知ってるでしょ?アタシはガマンが大好きだって。」
ルドミラ「ガマンはカラダによくないって言うじゃない?アレ、違うわよね。」
ルドミラ「ガマンがキモチよくなる瞬間を知らないだけなのよ。」
ルドミラ「その点、アタシは違うわ。ガマンのキモチよさを誰より知ってるもの。」
ルドミラ「ここで1人でいるのなんて、最ッ高にゾクゾクしてたまらないんだから。」
主人公「ウソですよ、それは。」
主人公「あんなにリグバースの町が、町のみんなが大好きでーー」
主人公「幸せな時間が続くかどうか占いまでしていたルドミラさんが、」
主人公「また1人ぼっちになってしまうガマンを気持ちいいと思っているはずがないです。」
主人公「それに……」
主人公「もしほんとに、そう思われていたら……僕(私)がさみしいです。」
ルドミラ「…………どうして。」
ルドミラ「どうして……そんなこと言うのよ。」
ルドミラ「ガマンしようってがんばってるのに。」
主人公「ルドミラさん……。」
ルドミラ「もうイヤなの!」
ルドミラ「また誰かに怖がられたり、キラわれたりするのは!」
ルドミラ「なにより……!」
ルドミラ「アレス(アリス)に拒絶されたら……アタシもう生きてられない!」
ルドミラ「だからーー」
ルドミラ「決定的な言葉を聞かされる前に幸せな思い出だけを抱えて1人で生きていこうって、」
ルドミラ「そう決心したのに……。」
主人公「僕(私)はぜったいに、ルドミラさんを1人になんてしません。」
主人公「もし町の人たちがルドミラさんに出ていってほしいと言うなら、」
主人公「僕(私)もいっしょに町を出ます。」
ルドミラ「それはダメ!」
ルドミラ「アレス(アリス)はリグバースのみんなにとってぜったい必要な人なんだから。」
主人公「それは、ルドミラさんも同じだと思いますよ。」
ルドミラ「まさか……アタシなんてそんな……。」
主人公「シモーヌさんは言ってました。」
主人公「共に生きていくための手立てを見つけるためにルドミラさんと話したいって。」
ルドミラ「シモーヌが…?」
主人公「はい。」
主人公「リヴィア署長は、みんな同じ気持ちだと言ってくれました。」
主人公「ルドミラは、みんなにとって大切なリグバースの一員なんです。」
ルドミラ「ダメ……信じられないわ、そんなうれしい話……。」
主人公「それをたしなめるためにも、いっしょに帰りましょう。」
主人公「なにがあっても、僕(私)はルドミラさんの味方ですから。」
ルドミラ「アレス(アリス)……。」
ルドミラ「アタシーーアレス(アリス)の言うとおりにする。」
ルドミラ「大好きなアナタの言葉を信じるわ!」

  • (Seed)リグバース署・署長室
シモーヌ「おかえり、ルドミラ。」
ルドミラ「ごめんなさい!」
リヴィア「こらこら、ただいまのまえにあやまるやつがあるか。」
ルドミラ「ううん、あやまらなきゃならないの……!」
ルドミラ「町の人たちが悪夢を見るようになったのはアタシのせいだもの!」
ルドミラ「アタシがサキュバスだから……!」
シモーヌ「ルドミラ。あわてなくていい。」
シモーヌ「落ち着いて、ゆっくり説明してくれ。」
ルドミラ「え、ええ……。」
ルドミラ「サキュバスは……誰かの夢に入って、精気を分けてもらいながら生きているの。」
ルドミラ「精気は心の飢えを満たしてくれるわ。」
ルドミラ「心の飢えは、ニンゲンの空腹と同じ。続けば衰弱していく……。」
ルドミラ「だけどそれは吸われる側も同じで、精気が足りなくなれば衰弱してしまうの。」
シモーヌ「それが町で起こったこと…か。」
ルドミラ「……ええ。」
ルドミラ「もう……二度と、こんなことはしないって誓ったのに……。」
スカーレット「以前にも、このようなことがあったんですか?」
ルドミラ「うんと小さな……まだ自分が何者なのかちゃんとわかってなかった頃にね。」
ルドミラ「とっても仲よしなお友達がいたの。」
ルドミラ「朝から晩までいっしょに遊んでもぜんぜん遊び足りなくて……」
ルドミラ「続きは夢の中でって約束したわ。」
ルドミラ「夜中になってアタシはその子の夢に入って、明け方までいっしょに遊んだ。」
ルドミラ「そのあいだずっと……大切なお友達の精気を吸い続けてるとも知らないで。」
ルドミラ「明くる朝、その子は見違えるほど痩せ細って、数日間……生死の境をさまよったわ。」
ルドミラ「あんなに申し訳なくて……後悔したことはない。」
ルドミラ「だからアタシはもう二度と精気を吸うのはやめようって誓ったの。」
ルドミラ「なのに……。」
ルドミラ「また、やっちゃった。」
ルドミラ「まさか……心の飢えが限界を超えると勝手に夢に入っちゃうなんて……。」
ルドミラ「アタシ、子供の頃からなにも変わってない。」
ルドミラ「なにも知らない……大バカのままだった。」
主人公「で、でも、誰かの笑顔や感謝をもらうことで心の飢えは満たされてたはずじゃ……。」
ルドミラ「そう思ってたんだけど……」
ルドミラ「どれだけ愛と幸福に包まれていても心の飢えは満たせなかったみたい……。」
シモーヌ「それでついに禁断症状のようなものが出たわけか。」
ルドミラ「……ごめんなさい。」
ルドミラ「やっぱり、アタシはここにいちゃいけないわ。」
ルドミラ「自分のチカラを自分で抑えられないんだもの。」
ルドミラ「きっとまた、みんなにメイワクをかけちゃう。」
ルドミラ「だから……アタシは町を出ます。」
ルドミラ「せっかく迎えに来てくれたのに……ごめんね、アレス(アリス)。」
ルドミラ「ユキ……さん?」
ユキ「よくガマンしたねえ。」
ユキ「わたしなんて朝ごはんを抜くのだってガマンできやしないのに。」
ユキ「お友達のことだったそうだよ。」
ユキ「言わないっていうのもツラかったでしょうに。」
ユキ「ウソをつき続けてるようなうしろめたさで、苦しかったはずだよ。」
ユキ「あなたが町のみんなを、アレスくん(アリスちゃん)を好きになればなるほど……ね。」
ルドミラ「う……うぐっ……。」
ユキ「でもねえ、もうガマンしなくていいんだよ。」
ルドミラ「え……?」
シモーヌ「町のみんなと話し合ったんだ。」
シモーヌ「日を決めて、順番に精気を分けることにしようって。」
シモーヌ「いつともわからずに吸われると困ってしまうのはたしかだけど、」
シモーヌ「体力のある者がそれとわかって吸われる分には大丈夫のはずだ。」
リヴィア「さいわい、この町にはチカラがありあまってるヤツがたくさんいるしな。」
ルドミラ「で、でもそんな……みんなにメイワクをかけるわけには……。」
スカーレット「迷惑ではありません。」
スカーレット「あなたのハレンチは目に余るところもありますが……」
スカーレット「あなたがいてくれることで人々に笑顔が増え、町もキレイになりました。」
スカーレット「ルドミラさんはーーリグバースに必要な人です。」
リヴィア「ま、そういうことだ。」
ルドミラ「こ、こんな……」
ルドミラ「こんなことがあっていいの……?」
ルドミラ「ああ……ダメ。幸せすぎてアタマがおなしくなりそう。」
スカーレット「それがいけないと言ってるんです!」
ルドミラ「ウフフ、また怒られちゃった♪」
シモーヌ「ところで、精気を吸わせる順番がまだ決まっていないんですが……」
シモーヌ「最初はリヴィア署長ということでかまわないですか?」
リヴィア「な、なぜわたしだ?」
シモーヌ「まだ一度も吸われていないようだからちょうどいいと思ったんですが?」
リヴィア「それならアレス(アリス)でいいだろう。」
リヴィア「だいたい、よわいモノからはすわないんじゃなかったのか?」
シモーヌ「誰が弱いんだか……。」
主人公「あの、一番はぜひ僕(私)でお願いします。」
主人公「ルドミラさんもそれでかまいませんよね?」
ルドミラ「もっちろん♪」
リヴィア「きまりだ。」
リヴィア「しっかり体調をととのえておもうぞんぶん吸われてやれ。」
主人公「はい!」

  • 自室
ルドミラ「アレス(アリス)、こんばんは。」
主人公「ルドミラさん。どうしたんですか?」
ルドミラ「アタシもいっしょに寝させてもらおうと思って♪」
主人公「ええっ!?」
主人公「あ!もしかしていっしょに寝ないと、夢に入れないんですか?」
ルドミラ「ううん、ぜんぜん?」
ルドミラ「ただ、アタシがそうしたいだけ……。」
主人公「え、えっと……。」
ルドミラ「フフ、アレス(アリス)の腕の中、あったかい。」
ルドミラ「ねえ、緊張してる?」
主人公「はい……少し。」
ルドミラ「アタシはね、とっても緊張してる……。」
ルドミラ「でもこうしてると……すごく落ち着く……。」
ルドミラ「だから……ね?今夜はいっしょにいさせて。」
主人公「わ、わかりました。」
ルドミラ「ウフフ、ありがとう。」
ルドミラ「それじゃあ、おやすみなさい♪」

主人公「これは……夢?」
ルドミラ「ンフフ、正解♪」
ルドミラ「夢の中では初めましてね、アレス(アリス)。」
主人公「は、はい。初めまして……って、」
主人公「そういえばどうしてこれまで僕(私)の夢に出てきてくれなかったんですか?」
ルドミラ「ん〜……わからないわ。」
ルドミラ「町の人の夢に入ってたことに自分でも気づいてなかったくらいだし。」
ルドミラ「でも、そうね……」
ルドミラ「アレス(アリス)がアタシにとって、トクベツの中のトクベツな人だからかもしれないわ。」
主人公「特別中の、特別?」
ルドミラ「そう。誰よりもトクベツな……自分より大切な存在。」
ルドミラ「だから……心が飢えて死んじゃうとしても、アナタだけは傷つけたくなかったんだと思う。」
ルドミラ「って、こんなこと言ったら町のみんなに怒られちゃうわね。」
ルドミラ「でも、ホントにそうなの。アナタは……。」
ルドミラ「………………。」
ルドミラ「アタシ……アレス(アリス)に会えてよかった。」
主人公「僕(私)もです。」
ルドミラ「はぅん……アレス(アリス)♪」
ルドミラ「好き、好き、好き…愛してる…。」
主人公「僕(私)も……愛してます。」

4日目

  • 自室
主人公「ふあ〜……。」
ルドミラ「ああ、よかった…!ちゃんと目が覚めたのね。」
ルドミラ「具合は悪くない?起き上がれる?1人で歩ける?」
主人公「えっと……。」
主人公「ぜんぜん平気みたいです。」
ルドミラ「ホントにホントにホント?」
主人公「はい♪」
ルドミラ「すごい!すごいわ、アレス(アリス)!」
ルドミラ「サキュバスに精気を吸われてここまでヘーキなヒトを見るのは初めてよ!」
主人公「そうなんですか?」
主人公(ルーンの力が強いアースマイトだからかな……?)
ルドミラ「やっぱり、アナタはアタシの運命のヒトね!」
ルドミラ「始めて会ったときから、運命だって感じてたの。ホントよ。」
主人公「これなら、みんなの精気を分けてもらう必要はなさそうですね。」
主人公「よかった……。」
ルドミラ「どうしてアレス(アリス)がほっとしてるの?」
主人公「できればルドミラさんは、僕(私)の夢にだけ出てきてほしいから。」
ルドミラ「アタシ、決めた!一生をかけて誓うわ!」
ルドミラ「アタシはこの先、アレス(アリス)の夢にしか入らない♪」

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最終更新:2025年01月22日 04:30
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