― 第四章 ― 種族病院で、二日を平和に過ごした一同。 ルイージ「捻挫と軽い火傷だったね。」 と、ルイージが言うと、マリオも顔を紅くする。 ルイ「それより、スネークは昨日に意識を取り戻したとはいえ、怪我がな…。」 と、言うルイ。 龍警部「一応事件として取り上げられ、即逮捕が増えた。」 ルイ「ま、相手が相手だし。」 龍警部「それに、主を傷つけてしまっている。種族の逆鱗に触れかけたのもある。種族の逆鱗は、とてつもなく恐ろしいものだからな…。」 ルイ「だろうな…。ただ、問題はあるだろう。」 マリ「ああ…。」 そうして、一つの部屋へ向かう。 マリ「意識不明者の、部屋か…。」 シャッ、とカーテンを開ける。まぶしい光が差し込み始める。 ルイ「んー、いい天気だ。」 マリオ「…結局俺は速攻退院かよ。」 マリ「あ、それでカー坊の容態はいいそうだ。が、まだ意識が無い。」 ルイージ「そ、そうなんだ…。」 マリオ「じゃ、さっさと行くか。」 すたすたと歩くマリオ。太陽を見て(※アホ)、目がくらんだのだ。 ルイージ「バカですか、兄さん…。」 マリオ「う、黙れ…。」 ルイ「それよりも…だ。カー坊は、かなり背中を中心に、大火傷だ。一体何があった…?」 と、ルイが言うと、 ファルコン「…庇っただけだ…。」 という答えが戻ってきたのだ。 ルイ「お、おい…。」 龍警部「一応事情聴取しろとの伝達があるから…念のため、聞かせてもらうぞ。」 マリ「じゃー撤収、撤収―。」棒読み ルイ「兄さん、棒読み。」(参照程度、自民党〜15にて、メタナイトたちを絶句させた) そして病院の外。 アリゾナ「…また、不穏な空気が漂いかけているのか…。」 と、語るアリゾナ。少し落雷がある程度だが、アリゾナとカノンドロフにとっては、完全に不安を覚えるものでもあったのだ。 カノンドロフ「兄者…。」 アリゾナ「…また、争いか…。」 と、軽く呟く。 病院の某所。 ルイ「はぁ、兄さんったら、いつもいつも…。」 カー坊「許してやればいいだけだ…。」 ルイ「あ、起きた。今ファルっちに事情聴取を。」 カー坊「あら、そう…?」 ルイ「無理しないでくださいよ。」 カー坊「わかったわ…。」 ただ、笑みを浮かべるカー坊。ただ、傷は全て完治したとはいえ、起き上がれないわけが無いのだが、無理すれば死ぬかもしれないと言う事で、起き上がらないのだ。 ルイ「では、失礼します。」 そうして、出て行くルイ。 龍警部とばったり会うのは少しの秒数単位である。(なんじゃそりゃ) 龍警部「カー坊は?」 ルイ「起きたから、一応話だけは聞けるが…。また寝たかな。」 龍警部「…一国の主だからな、ある意味…。」 部屋へ入る龍警部。ルイ、そのまま立ち去る。 その一方で。 マリ「さて、この状況を打破する方法を探らんと。」 アリゾナ「…どうする?カービィ。」 カービィ「うーん…。わからないけど、僕たちに何かあったら、ダイナマイトでも使いそうで怖いけどね…。」 マリ「ありえる。カー坊って、そういうの免許は所持しているからな。」 カービィ「いいなぁ。」 マリ「ある意味地雷とか仕掛ける可能性がある。逃げる為には、容赦が無いと…。」 ルイ(魔術移動後!)「容赦が無いし、惨殺死体まで作るから…。」 マリ「カー坊…。」 その数日後(略しました)。 施設のどこかに、カー坊たちはいる。 カー坊「で、また問題が起きそうな空気…あれ、カービィは?」 ルイ「さあ。」 カー坊「いってきます。」 そう言ったその時、魔術で移動したのだ。マリも、ほとんどが呆れていたのだ。 そして、ポップスターのプププランド。 カービィは平和的に暮らしていた。が、ワドルディが駆け込んでくる。それを遠くで見るカー坊。その空を見て、少し苦笑する。 カー坊「そうか、これか…。雷鳴竜よ、我と、彼らに希望を与えよ。」 と、そう呟く。そうして、ウイスピーウッズの場所まで移動するカー坊。ベジタブルバレーのウイスピーウッズは多少知っているのだが、わっかのようなものが見えたその時、ただ笑うしかしなかった。 カー坊「私は、見届け人とす…。」 と、軽く語る。光の輪は、カービィに突っ込んだ。そして、次元の歪みが出現し、カービィを吸い込んでいった。 カー坊「さて、殺ろうか…ゼロ?」 と、軽く語る。まるで、楽しみにしているかのように。そして、その剣を持って、ただ笑みを浮かべながら、剣を振り落とす。 カー坊「…楽しめばいいのよ、ゼロ…。私の本当の力を知る、唯一の闇属性の敵ですから…それで、敵にできるとは思っていないでしょう…。」 言いながら、剣を振るう。言い争っているのか、ただ話し合っている、カービィの仲間たち。夢の泉へ、先に向かうカー坊。既に泉自体は死に掛けているようにも見える。が、魔術でカー坊は検索する。緑が茂る、まるで牧場と言いたげな感じの場所でもあるが、カービィは自暴自棄になっているのを、ただ軽く見て、苦笑する。 カー坊「…運命は、必ず動く…。」 そう、軽く呟く。まるで、知っているかのように。既に夕方へ迫っており、夕方特有の雨が降り注ぎ始める。カー坊は、ある場所へ向かう。夕刊を見て、また苦笑する。そして、これで決意するだろうと、カー坊は確信する。そして、運命というものが、廻り始めるのも…。カー坊は、ただ笑みを浮かべ、空を見上げる。 カー坊「希望を、与えよ。」 そう、軽く呟いた。 翌日の早朝、カー坊は誰よりも早く起きた。そして、ただ剣を構える。 カー坊「さて、行動を起こす筈だ。」 そうして、例の場所へ向かう。まるで、期待しているかのように。よどんだ空の中、カー坊は被害が大きかった場所へ向かう。時限の歪みは、ワープスターに乗っている者たちの前に現れる。ただ、それを見つめるカー坊。まるで、期待しているかのように。 カー坊「これから、始まるのは…光の戦いと、闇の戦い、時空の戦いとなる。」 そう、語ったその時、闇が向かっていく。徐々に広がる、その闇がまるで、意思を持つかのように、プププランドを覆っていく。 カー坊「手荒い歓迎だな…ゼロ。」 そう語る。ポップスターに関わる資料を見て、ただ苦笑する。 カー坊「…『第一の段階 闇に閉ざされ、光を失った国を見つめ、神はすべてを消し去ろうと考えた』、そして『第二の段階 神は腐敗した世界を嘆き、世界の始まりへと戻した』、さらには『第三の段階 神は泥の海の下に世界の中心たる心臓をつくった』、そのまた次に『第四の段階 心臓は、世界に必要なもの全てを作りだし、生命が地上の支配者となった。』、最終的に『第五の段階 神はその生命が文明を発展させていくのを静かに見つめ、全ての王となりこの世界を統治したのである』となるのか…。随分と面倒な事をするのだな、この星の造物主は。それに…私たちがこの星に来る前なら、出来ただろう…。」 そう語るカー坊。資料を読んで、ただ苦笑しながら、そして笑みを浮かべ、ただ空を見上げたのだ。そして、ただ向かっていく。夢の泉へ。 カー坊「メタナイト…卿…。」 と、軽く語る。時代が時代な故に、まだ伝説の剣は所持してはいないようにも見える。だが、カー坊は彼に、渡そうと思っていた剣があった。次元の剣という、その剣を。それから、別の気配を感じて、カー坊はメタナイトの下へ向かう。 カー坊「メタナイトだったわね?」 メタナイト「ん?ああ、カー坊か。」 カー坊「全く、手荒い歓迎だこと。」 その瞬間、迫る気配。そして、壊れる夢の泉。カー坊も、笑みを浮かべた。 メタナイト「何!?ゼロ!何処にいる!」 ゼロ「何を言っている…。私はここにいるぞ…。」 カー坊「ゼロ…。」 剣を構える二人。ゼロに刃を向けるカー坊とメタナイト。 カー坊「目的は唯一つ…。伝説の再現か…?」 ゼロ「その通りだ…カー坊。」 カー坊「それに、王の話…伝説の王カービィの事も、あるだろう。『国が滅びし時、天から一人の戦士が降り立つ。名をカービィ』…。あれほどの運命の輪から逃れられない宿命を、知らない筈も無かろう。偽りの王は消せるだろう、現状況なら…。」 ゼロ「その通りだ…。」 カー坊は、剣を向け、笑みを浮かべた。 カー坊「真の目的に気が付く前に、消そうと考えたか…。少しは利口だな…。」 その笑みは、殺意を持つ、そんな笑みのようである。剣を向けるメタナイト、そして、ゼロは空を見上げている。そして、少しして、カー坊も笑みを浮かべた。そして、少し下がる。戦いの邪魔にならないように。 カー坊「無理な戦いではない。これからが始まりだ。」 と、完全に告げる。ゼロがメタナイトの攻撃を避けると、ゼロはすぐに後方へと回り込み、攻撃を仕掛ける。絶叫が響く。 カー坊「…いや、これは…まだいい方だ…。ただ、これが別の星にまで及ぶと…一つの次元が崩落し、そして…この宇宙のバランスが、完全に崩落する…。それだけは防ぐ。」 そして、光の輪は、メタナイトの周りを浮き、そして、次元の歪みが出現する。そして、ただ笑みを浮かべるカー坊だが、第二段階へ移行するのを、ただ空で見届ける。空で見届ける事にしたのは、訳がある。見届け人という役目をわざわざ選択したカー坊は、死というものを選ぶわけにはいかなかった。そうして、その選択をするゼロ。それでも、笑みだけは消さない。かなりしてから、カービィたちと、ウィノルコスモスが現れる。カー坊も、ただ笑みを浮かべ続ける。 カー坊「…ゼロ、夢の泉へ行くか?」 と、軽く呟く。無論、小声に近い。そして、夢の泉へまず到着するも、まだ誰もいなかった。そして、カービィたちが到着する。そして、その後に、ゼロが攻撃を繰り出す。 カー坊「死んだら、私が責任を取る。」 と、完全に宣言する。まるで、意思を示すかのように。そして、光の玉で攻撃するゼロだが、寸前で風のように消える。そして、ウィノが現れる。なれなれしく語るウィノ、そして、絶望感を見せるカービィたち。 カー坊「まだ甘いな…。」 と、完全にまた宣言する。そう、カー坊はたとえ次元の歪みへ引き込まれようと、次元斬りという、完全に卑怯な技があるのだ。その言葉は、誰も聞いていない。そうして、真実を語るウィノ。だが、カー坊は既に知っていたのだ。 カー坊「愚かなる王、戻ってきたその時、世界が変わっていれば、どの顔を見せる…。」 と、語る。が、ウィノは、ブラックホールを出現させ、五人を吸い込んでいった。そして消えるブラックホール。そして、少しして晴れる。だが、次の瞬間、黒い隕石が降り注ぎ、虹色の光、巨大な剣が落ちていく。次々と破壊されていく、プププランド。そうして、カー坊はすぐにウィノの元へ向かう。 カー坊「あら、ウィノ。随分と面白い事をするね。」 ウィノ「ああ、カー坊か。」 カー坊「ええ。」 ただ、剣を上へ向ける。隕石が、カー坊にも向かうが、それを粉へ変貌させる。 カー坊「私はここの住民じゃない。」 ウィノ「じゃ、ここからどいてね。」 そうして、どいたカー坊。そして、破壊し尽くされる、下の大地。しかし、すぐにウィノの正面へ移動する。剣は無論所持したままである。 カー坊「私は…せめて、国王級のものの実物が見たいだけだ。」 ウィノ「じゃ、君は見るだけ?」 カー坊「既に異常なほどの知識を持っているからな…。」 と、冗談っぽく言うカー坊。まるで、楽しむように。 ウィノ「星の心臓のように?」 カー坊「それは無い。だが、それをも作ったとされる『造物主』が怒らなければ、そのまま作られる世界に住める。一つ、一つの場所に封じられた場所…その中の一つのアイテムだけは、重要視されていただけよ…。」※その一つはファルコンメットなわけで…(汗)。 と、語るカー坊。ウィノも、きょとんとして、その話を聞いている。こうしている間にも、プププランドは攻撃され、破壊されていく。そうして、少ししてから…第二段階は終わったと、カー坊は苦笑する。そして、ゼロとウィノが会話をしている間、カー坊はまた苦笑しながらも、大地にあったものが消え、泥の海しか無いのを見て、ただ呆れていた。 カー坊「…愚かな…運命にならなければいいが…。」 と、小声で呟いた。そして、形作られる「ヒト」、進化していく段階を、ただ見るだけだったが、剣を上へ向ける。 カー坊「神々よ、我と、カービィたちに、勇気を与えよ…。」 と、語ったのだ。そうして、翌日、ゼロは笑みを浮かべていた。巨大な穴を作り、そして光が見えたのを、カー坊も確認する。 カー坊「あれが、星の心臓…。」 星のような形をしている、星の心臓。巨大な穴へ、ゼロは入っていく。ただ、カー坊は呆れながら、そして、ウィノも呆れる。カー坊は、星の心臓の形をはっきりと見たのだ。 カー坊「まるで、『造物主』のようだな…。」 そう語るカー坊。魔術で、その知識の波を、魔術の本で表し、そして、転送する。少しして、息切れしているゼロが出てくる。が、「ヒト」はゼロを狙っている。 カー坊「甘いな、ウィノルコスモス…。私の力、一つ知らなかったか?」 と、語る。ゼロは既にそれはわかっていた。「ヒト」がゼロを攻撃する。壮絶な絶叫が響く。が、カー坊は既に魔術の準備を行っていた。そして、「ヒト」をも消すウィノ。そして、穴へ消えるウィノ。だが、カー坊も一緒に行く。淡い光を放つ、星の心臓。だが、ウィノはそれに触れる。次々と情報を手に入れる、ウィノ。光が消える、星の心臓。そして、赤褐色へ変化していく。完全に光を失った、星の心臓。だが、スターロッドが作った次元は…ワープスターを入れる為のもののようだ。入っていったワープスター。だが、カー坊はただ視線を向けていただけだった。が、戻りだす風景に、カー坊も苦笑する。 カー坊「さて、復活の儀式を行おう。」 と、だけ語ると…。スターロッドが、ウィノに負けるまでを見届ける。そして、術の準備を行う。ウィノもそれに驚いているが、カー坊も冷静である。 カー坊「安心して…。危害は無いわ。でも、危害が無いとは言っても…。『造物主』は嘆いている…。ゼロを蘇らせ、戻すつもりだ。」 そう語る。そして、戻ってきたカービィたちだが、カービィの目の色が変化するのにようやく気が付き、術の準備を進める。 カー坊「ゼロ、聞こえるか…?蘇らせようぞ…。」 そうして、カービィは他の者たちをワープスターへ乗せ、逃がそうとするが、ウィノはワープスターを破壊する。しかし、カー坊がここで前に出る。剣を持って、である。 カー坊「…我が力を持って、蘇れ!ゼロ!」 カービィ「え!?」 ウィノ「な!?」 そうこうしている内に、復活呪文は発動し、そのままカー坊の周りに渦が出来始める。そして、カー坊の前方に、闇が出来上がる。徐々に、それが形作られていく。唖然とする二人に、カー坊は苦笑する。 カー坊「私の力、見るか?」 ウィノ「バ、バカな…!闇の一族じゃない、お前が何故使える!」 カー坊「私は…人間じゃないから…。」 ただ、その言葉だけは語った。 カー坊「混合となった、人の形を持った化物…だから。」 その言葉と同時に、ただ、笑みを浮かべた。そして、闇の塊は、完全にカー坊の前に現れる。その時、カー坊だけはわかったのだ。何か風を切るような、宇宙船が飛び立っている事、そして、出て行こうとしている事。カー坊も、ただ苦笑する。 カー坊「我が力を持って、仮の姿とせよ!完全にこの世へ蘇れ、ゼロ!!!」 ただ、闇は形作られる。そして、出来たのは…ワドルドゥである。…否、ワドルドゥ型のゼロである。それを、ウィノはただ驚いている。そして、また闇の結界が、ポップスターを包み込み、完全に脱出不可能に仕立てる。 カー坊「殺しあおうか、ウィノルコスモスとやら…。」 ウィノ「甘いわ!」 カー坊「何が『甘い』って?同じ事を言わせてあげるわ。」 既にウィノの後方にいた。だが、ウィノもカー坊の後方へつくが、見えないシールドが、カー坊を守る。そうしている間に、カービィの手に、紋章が現れ、カービィの手に握られているスターロッドが、剣の刃のようなものを作り出す。 カー坊「王の剣、デウス…。『造物主』は、お怒りのようだ…。」 と、軽く語った。そして、カー坊と、カービィが攻撃を仕掛けようとも、ウィノはただ、防いだり、攻撃したりする。だが、動きを封じたのを見て、カー坊は一瞬恐怖を覚えた。自分自身が消えるかのような、そんな不安だった。そして、カー坊はウィノに視線を向けた。ウィノがカービィを掴み、下へ叩き付ける様に投げる。カー坊も、すぐに地上へ降りる。だが、カービィの体を、淡い光が包んでいく。落下を防いだようだと判断したカー坊。そして、下に星の紋章が出現するのと同時に、カー坊はすぐに離れた。危険だと判断し、そしてこれ以上戦いに参加すると、危険が高い事を考えた為である。 カー坊「このままでは、危険だ…!」 ただ、焦りながら、かなりの距離を作る。さらに距離を作るカー坊。 ゼロ「カー坊!」 カー坊「わかっている!」 その星の紋章へ向かうデウス、ひきつけられるウィノ。離れていくカービィ。そして、剣が星の紋章の中心で輝き、ウィノをも包み込む。カー坊も、かなり遠くで見つめているだけだったが、その光は…ゼロにも巻き込みかねなかった。 カー坊「ゼロ…。」 そうして、魔術でゼロを何処かへ逃がす。ただ、カー坊は不安があった。そして、大爆発が発生する。カー坊も、とてつもない風圧を感じ、そして、ただ爆発は…収まった。爆発があったその場所に、何も無かった。そして、生きた者だけが無い、ただ風景だけは、戻っていた。カー坊も、唖然としていた。この結果になるとは、と…。 カー坊「…スターロッド…。」 ただ、軽く呟いた。 カー坊「…カービィたちに、幸(さち)あれ。」 と、語ったのだ。まるで、祝福するかのように、全てを知ったかのように。そして、オレンジオーシャンで気絶しているカービィに視線を向ける。スターロッドは、その近くに落ちている。そして、宇宙船が風を切り裂くように現れる。それは、ハルバードである。そして、カービィの近くに着陸し、ワドルディが叫ぶ。その後は、奇跡ばかりである。スターロッドの力により、住民たちが復活し、デデデ大王も戻ってきたのだ。ポップスターの周辺での爆発も起きる。平和を取り戻した事を祝福するかのように、鳴り響く。 カー坊「この星の住民たちに、幸あれ。」 カー坊は、英雄として、クー、リック、カイン、ワドルディ、カービィ、メタナイトを認める事にしたのだ。そして、ゼロも姿を見せる。 カー坊「これが、幸いですね。…ゼロ、早速ご依頼だよ?」 ゼロ「…わかった。」 そして、ゼロも去っていく。それを見届けたカー坊。アドレーヌたちが、わいわいと騒ぎ、銅像を作る為のモデルとなるよう言っているアドレーヌ。ただ、それを見届けたカー坊。その笑みは、ただ切なく、メタナイトにしか知らない…否、ゼロとメタナイトにしか知らない、自らの秘密を悟るかのように。魔術を使うカー坊。幸せの形を、考えるように。 カー坊「カービィ…。幸せを、感じているか…?」 と、語る。そして、魔術を発動させ、その星から立ち去っていった。