種族とスマブラキャラたち 〜 全ての過去と未来 〜第十一章

― 第十一章 ― マリオ「ヒマだ。」 ルイージ「十一章始まってそれですか…。」 マリオ「いや、戦いはあいからわずだし…。」 ルイージ「でも、あれから半年か…。」 マリオ「ああ、いなくなって、な…。」「もう半年か…。」 ルイージ「別れも言わずにいなくなったね。」「いきなりだったし…。」 マリオ「無理も無い。あの秘密を知ってしまったのもあるからな…。」 ルイージ「ヒマですよね…。」 マリオ「…元気なのかな…?」 ただ、路地。冷たそうな感じが漂っているその場所。(※注:F-ZEROです。) サムライ「…この辺も、危険地区だと言われているというが…大丈夫か?」 ファルコン「大丈夫だ…気にするな…。」※息切れみたく、息が荒い。 “彼”(ファルコン)を襲っているのは何なのか…。昨日からおかしい事を言っていたのだ。それを、サムライが気にして、病院へ続く裏道(And近道)を通っている最中である。人気(ひとけ)が無い場所故に、救急車ですら行かない通路だが、仕方が無い場合は使うだけで、あまり車は来ないのだ。 サムライ「そこで待っていない可能性があるから、一緒に来てやっているだろうが。#」 ファルコン「…悪かったな…。」 だが、状態は悪化の一歩をたどっていたのは間違いなかった。そして、病院でも無理かもしれないと思いながらも、病院へ連れて行くことを選択したのだ。 ファルコン「……く…っ!!」 再び”何か”が“彼”(ファルコン)を襲う。ただ、壁に身を預ける。 サムライ「くっ…!そこで待っていろよ!!」 走って去って行くサムライ。ただ、見ているだけしかできなかった。 ファルコン「…敵だろうが…。お前にとっては…。」 “彼”(ファルコン)も既に行動できる体力はあまり残されていなかった。そして、そのまま倒れる。 カー坊「…な!?」※偶然通りかかった人(爆)!って、タイミングが凄いな!!! さらにカー坊まで登場(笑)する。 カー坊「…一応、生きているみたい…。」※脈拍まで測る人。 だが、カー坊は不安だけが残っていた。そして、魔術で軽く確認した。 カー坊「まさか、戻ろうとしている…!?あの『過去』が…!?」 カー坊は昨日に、次元の剣が倒れた事を聞いていた。剣が倒れるというより、実体化した次元の剣が、突然苦しみを訴え、そして倒れたのだ。 カー坊「…サムライ!?一体!?」 サムライ「俺が知るか!!」 ただ、その視線を、やってきたサムライたちに向けた。 カー坊「一応軽く確認したが…『あの過去』が戻ろうとしているのだ…!」 サムライ「『あの過去』…?」 カー坊「ええ…。私も、昨日この『過去』によって、突然苦しみがある。鼓動の音が大きく聞こえるような、その音と同時で…。」 サムライ「大丈夫か?」 カー坊「あまり大丈夫じゃないわ…。魔術で抑えているだけなの…。」 サムライ「ついでだ、乗っていけ。」 カー坊「いい。自分で行く。」 言って、魔術で移動していったのだ。救急車は、ただ鮮やかに作業しているが、サムライも同乗したのだ。サムライが不安な表情を浮かべるのだが、それは、二人に対してのものであり、それ以外は何も無かった。 サムライ「…過去…だと…?何だ、その過去は…。」 そうして、マリオの家。 PPPPP…… マリオ「珍しいな、電話だ。」 ルイージ「はい、マリオブラザーズです。ご用件をどうぞ。」 カー坊『無理して電話して、その台詞は効果があるな…。」 ルイージ「どうしたんですか?」 カー坊『一応言うぞ…。F-ZEROにて、倒れた者が出たのだ…。」 ルイージ「大事ッスよ!」 カー坊『悪いが、通達してくれ…。もう私は無理だ…。」 ルイージ「カー坊さん、大丈夫!?」 カー坊『例のごとく、過去というものに苦しめられていて…な。」 ルイージ「マリルイブラザーズさんは?」 カー坊『もう伝えた…。」 ルイージ「じゃ、伝える範囲内で伝えておきます。」 カー坊『申し訳ないな…マリオの弟、ルイージ…。」 そうして、電話は終わったのだ。マリオもただ呆然としていたのだ。 ルイージ「倒れた人が出たって。F-ZEROで。カー坊さんも、無茶してきているって…。」 マリオ「大事だな。さて、俺はクッパに…」 クッパ「ワガハイがどうかしたのか?」 マリオ「丁度いい。」「行かなくても済んだ。」 マリ「ついでだ。マリオブラザーズ、クッパにはもう俺が言った。」 マリオ「ピーチ姫に伝えてきます。ルイージ、一応留守番だ。電話がまた来てもおかしくない状態だからな。」「許してくれよ、弟…。」 マリ「いってらっしゃい。」 マリオはすぐに走っていったのだ。戦闘機並みの速さで出かけていった。 マリ「誰が倒れたか伝えてないだろ…。」 ルイージ「うん。誰?」 マリ「お前な…。戦場へ出る者で、連想できるのは?」 マリオ(戻)「し、しまった…。誰が倒れたか聞いていなかった…。」 ピーチ「どうしたのよ、マリオ。」 マリオ「だ、誰が倒れた…。」 ルイ「落ち着け。」「水だ。」 ルイが水を飲ませたのだ。その水は、治療水である為、すぐ状態異常は消えた。 マリオ「で、誰が倒れた?」 クッパ「それだが…。」※微妙に目をそらす〜。 ルイージ「まさか…ファルコンが倒れた…っ!?」 マリ「まぁ、そうだな。確かにそうだな。」 マリオ「もう一度言ってくる。キノピオたちに…」 ルイ「いや、後は任せてくれ。」 そう言ったその時、ルイの姿は無かった。 マリ「魔術移動をするなとあれほど言ったのに…。」 マリオ「あいつって、バカだろ…。風邪」 マリ「それが違うのだ。カー坊が言うには、ある過去が蘇ろうとしているのだ。」 ルイージ「先祖の記憶だね。昔、『全ての世界の造物主』と、その護衛が、ある敵と戦って、たった一人の護衛者しか生き残らなかったという、悲惨な過去だね…。」 マリ「ああ、そうだ。『護衛者』は一度遺跡の力を解放させるクリスタルのようなものを後ろにし、自ら例の剣を使った。それが、次元の剣だ。」 マリオ「次元の、剣…。」 マリ「だが、さらに続きがある。それで、半年後には、明日が期限切れのような感じだったのだが、彼はそのまま歩き、再び同じ場所へやってきたのだ。そして、自ら次元の剣を向けた。そう、敵が見ているにも関わらず…。一度はただ肺にしか突き刺さなかった。」 ルイージ「どうして…。」 マリ「理由はもう知れないが、彼は、その剣を心臓へ突き刺したのだ。そして、倒れる。次元の剣が実体化して、そして、彼も自ら突き刺して、倒れた。だが、次元の剣だけは生還した。剣は、ヒビが入っており、死ねば壊れるのを知ったようだ。だが…。」 ルイージ「記憶が、消えた…。」 マリ「そうだ。そして、次元の剣は、わずかに残った記憶を頼りに、彼の亡骸を確認した。そして、間違えて、宇宙へ次元の剣ごと、その亡骸が飛んでいってしまったとき、次元の剣は実体化し、そして、ただ語りかけた。光となって消えても…辛かったのだろうな。」 マリはそれだけ告げる。 マリ「そして、元の場所へ戻っていった。ただ、放浪中、その悲惨な過去だけは忘れ去られたのだ。その過去を思い出したいと思ったのは…カービィの世界へ流れ着いた時だった。メタナイト卿を見て、彼と一緒に戦って、取り戻したいと思ったのだろう。」 ルイージ「あの、過去を…。」 マリ「しかし、その前兆は無かった。しかし、昨日、突然それが現れた。メタナイト卿は、この事を俺たちに伝えてくれたからわかったが…。」 マリオ「じゃ、何故ファルコンが倒れる事になる。」 マリ「そう、その事だ。可能性的しか言えないが…多分、例の過去に先祖として登場していたか、何らかの理由があったと見て、今現在調査中だ。カー坊からの情報もある。」 マリオ「俺たちの出番は無さそうだな…。」 ルイージ「少しでも協力できればいいけど、記憶となると流石に…。」 マリ「…情報を伝える役になってもらうぞ。」 マリオ「わかった。じゃ、俺とルイージとクッパとピーチ姫でやろう。」 ピーチ「じゃ、私はこの世界からやるわ。」 マリオ「俺はカービィだ。」 ルイージ「じゃ、ゼル伝ね。行ってみたかったんだ。」 クッパ「ワガハイは、素直に例の場所へ向かうぞ。」 ルイージ「…何処?」 マリ「多分ポケモンだろう。止めてくれ。」 クッパ「むぅ。」 ルイ「ただいまー♪」 マリ「お帰り、弟。で、早く行け。」 クッパ「ワシは素直にリンクの世界へ行って見たいのだ。」 マリ「二人で行動してくれよ。迷惑だから。」 ルイ「そうだ。あと、カー坊も倒れた事も頼むぞ。」 マリオ「また追加かよ…。次元の剣も倒れた、カー坊も倒れた…。呪いか?」 ルイージ「違うよ。じゃ、クッパ。行こう。」 マリ「待て。力を解放してからだ。」 そして、その場にいた者たちは、力を解放する。 マリオ「行きましょう、姫!」 ピーチ姫とマリオが移動すると、クッパとルイージも移動し始めた。 マリ「…あの過去…。」 ルイ「間違いないな…。」 で、カービィの世界へ、二人は移動していった。 ※素直にマリオたちへ。 デイジー「ちょっと、マリオ?どう言う事?」 マリオ「伝えたとおりですが…。タタンガもわかったよな???」 デイジー「そうじゃないの。過去で倒れるなんて、ありなの?」 マリオ「知るかよ…。」 ※じゃ、ルイージたちへ。 リンク「ふぅ、疲れたな…。」 ルイージ「おーい、リンク〜。」 クッパ「何だ、あのお姫様は何処へ行った?」 ゼルダ「ここにおります。」 ルイージ「じゃ、(カクガクシカジカ)だよ。」 リンク「な!」 クッパ「伝えに来たから、あとはあの化物か…。」 ガノンドロフ「それがどうした。」 クッパ「丁度いいところに来たな、王。」 ルイージ「ゲルド族の長(おさ)だよ…。」 ※ようやく登場者訪問達成?ってことで、マリルイブラザーズへ。 カービィ「どう言う事なの?ねぇ。」 マリ「伝えたとおりだからな。」 カービィ「訳がわからないよ。」 ルイ「納得しろ。自分で腹をくくれ。」 マリ「弟、冗談にも程があるぞ!次元の剣やカー坊はともかく、ファルコンは苦しんでいる最中だ、そういう発言は控えろ、弟!」(怒) ルイ「うぐは。」 カービィ「…。」 メタナイト卿「…事情はわかったが、一体…?」 マリ「知るかよ。」 ※会うのに時間がかかるかな〜。じゃ、F-ZEROの某病院へ〜。 ヨッシー「はぁ、何でめんど…」 ゴスッ※サムライが殴る。ヨッシーは殴られる。 サムライ「そういうのは止めろ。」 ヨッシー「でも、戻すためならあの技を出す程のカー坊まで倒れるというのは…。」 ドクターマリオ「一応鎮痛剤は投与しておいた。」 と、ドクターマリオが言うと、ヨッシーも唖然としていた。 ドクターマリオ「少しは楽になっただろう。」 ヨッシー「そ、そりゃそうだけど…。」 ドクターマリオ「…問題は、まだ出る可能性がありそうだ…。」 ニードも昨日倒れていたのを聞いていたが、まだそれは誰も伝えていなかったのだ。 ドクターマリオ「あと、残るは伝説からなぞらえれば…荒覇吐と、大剣使いか…。厄介だ。」 ヨッシー「僕大剣使いは苦手〜。」 ドクターマリオ「大剣は使えるらしいけど、な。」 ※大変な事になってきたけど、フォックスへ〜。 フォックス「これもまた、風習だな…。」 と、そこへ通信が。 アリゾナ『わざわざ借りて通信しているんだ、感謝しやがれ。』 フォックス「アリゾナ!?何故!?」 アリゾナ『重大発表っていう程じゃないが…簡潔にいえば、ファルコンが倒れたぞ。』 フォックス「何ぃ!?」ファルコ「何だって!?」 アリゾナ『驚くほどじゃない。まだ倒れていく人はいるらしいのだ。』 フォックス「何故言わなかった!!」 アリゾナ『今聞いて知ったばかりだ、無理を言うな。』 フォックス「何処の病院だ?」 アリゾナ『いや、俺はまだそこまで知らないが、それだけは伝えておくぞ。以上だ。』 こうして、通信は唐突に始まり、唐突に終わったのだ。 フォックス「…一体…?」 ※唐突好きなら、これくらいでしょう。じゃ、マリオたちへ。 マリオ「…わかったか?」 キノピオ「あわわわわ!」 ピーチ「落ち着きなさい。私が倒れたわけじゃないから。」 キノピオ「状態は?」 マリオ「それは俺も知らん。」 キノピオ「病気ではないのですね?」 マリオ「多分な。」 キノピオ「軍はいりませんね。」 マリオ「お前軍って…。ファルコンまで殺すつもりか!!!#」 キノピオ「すいませんでしたー!」 ※困るけど、軍って…。じゃ、素直にポケモンたちへ。 ピカチュウ「暇だね。」 プリン「ねぇ、あれは?」 荒覇吐「くだらない情報の為に、俺が参上!」 と、見事華麗に着地する荒覇吐とアラハバキ。 ミュウツー「で、用件は何だ…?」 荒覇吐「まだ通達されていなかったのか、ここは…(呆)。素直に言う。倒れた者が出た。」 ピチュー「誰が倒れたの?」 アラハバキは視線を荒覇吐に向けた。 荒覇吐「現状況、だ。次元の剣、カー坊、ファルコンだな。…あ、いっけね、もう一人忘れていたよ。ニードも倒れたぞ。」 ピカチュウ「え!?」 荒覇吐「それは誰に対する驚きだよ…。」(呆) ピカチュウ「カー坊さんと、ファルコンさんが倒れたって!?」 荒覇吐「そっちか…。」(呆) アラハバキ「…過去に関わっているが、どうしてなのかは不明だ。」 ミュウツー「ライバルが減っていいではないか…。」 荒覇吐「こいつ、斬ろうと…」 アラハバキ「余計な騒ぎを起こすな。通達だけに留めろ。カー坊を驚かせたくは無い。」 荒覇吐「わかった…。じゃ、通達したからな。」 ピカチュウ「でも、どうして…?」 荒覇吐「…わからないが、とりあえず俺らはここに通達しに来ただけだ。真実と共に。」 ※そういう点では、ある意味、ね…。マリオたちへどうぞ。 マリオ「それにしても、やっと最後の二人か…。」 ピーチ「聞いてくれるのかしら?」 ワリオ「聞かないのわけがないぜ!」 ワルイージ「で、どうした?」 6号クン「何が言いたい。」 と、ワルイージを元にしたロボットが言う。 マリオ「あーっと、俺が持っている情報を伝えに来た。」 ピーチ「(略)よ。」 マリオ「わかったな?」 と聞くマリオ。 ワリオ「…わかったが、それはお前の持つ情報か?」 マリオ「悪かったな…ワリオ。」 ワルイージ「緊急事態に等しいぜ。」 6号クン「そうだな。俺らも伝えに行くぜ。」 マリオ「お前らはダメだ。苦しむファルコンに何かあったら俺も困る。」 ピーチ「それ以前に、彼は…。」 マリオ「だー!そうだったー!」 ワルイージ「…しまった、種族に関わっていたのを忘れていたぜ…。」 ワリオ「俺らも出来る範囲で伝えておくから、お前らはそっちを伝えていろ。」 マリオ「お前の世界で関わった方を願えないか?」 ワリオ「勿論だ。」 ※和気藹々ですね…。じゃ、ルイージたちへ。 ルイージ「えーと、ガノンドロフが部下へ伝えに言ったって、言葉通じるのかな?」 クッパ「今はできるだけ伝えれるだけ伝えられる事ができればいいだけだ。」 ルイージ「クッパさんは、驚いていたの?」 クッパ「ワガハイが知らない間に倒れたとは知らなかっただけだ…。」 ルイージ「ここも自然ですよね。」 リンク「当然だ。いい自然だろう?」 と、リンクが告げる。そして、風が吹きつける。 リンク「俺も村などを訪問するから、協力できないか?」 ルイージ「勿論です。」 ※和気藹々としていいですね。じゃ、素直に…マルスのいる世界へ。 アルケオ「ふぅ、伝えるのも楽じゃないな…。」 シュルツ「そうですね…。」 メディック「しかし、彼も軍人になれる程の人物の筈だが…。」 アルケオ「俺は知らないぞ。」 と、言っていると、マルスが近寄ってきたのだ。 マルス「あれ、アルケオたちですか。久しぶりですね。」 アルケオ「あー、まぁ、用事で来たし。敵側も伝えておいた。」 シュメーラ「鎮圧させちゃったけど…。ごめんね。」 マルス「いいですよ。」 ただ、真剣な表情になるアルケオ。 アルケオ「…話がある。驚いてもいいが、他の人たちが驚くほど驚かないでくれ。」 メディック「それは…本日、カー坊とファルコン殿が倒れて…。」 マルス「…本当ですか!?」 アルケオ「あー、まぁ…そう言う事だ。」 シュメーラ「他にも、次元の剣、ニードも倒れて…。」 シュルツ「驚かせるつもりはありませんので…。」 マルス「そうですか…。」 アルケオ「…あと二人倒れるかもしれないぞ…。」 マルス「討つ手段は無いですか…?」 と、マルスが言う。と、 ロイ「おーい、マルスは何処だー。」 マルス「ロイさんですか。もう聞きましたか?」 ロイ「聞いたぜ。」 ガンナー「申し訳ない…。」メディック「…。」 アルケオ「手段は…無い。」 とだけ告げたのだった。訪れる静寂。それを打ち破ったのは、意外にも軍人だった。 シュルツ「ですが、それを思い出さないままでも、無理でしょう。」 メディック「また封じても、本日のような事が起きる事はあるでしょうから。」 マルス「思い出せれば、それでいいのですね…?」 アルケオ「ああ、そうだ。」 ガンナー「さあ、早く他の人へ伝えよう。現在は全体で90%だ。」 アルケオ「よし、もう少しだ。」 ※で、マリオたちへ視線を…。 マリオ「弟、終わったな。」 ルイージ「F-ZEROはまだでしたよね。」 クッパ「…。」 マリ「…ニード、ウォード…。」※呟くように。 それを見たルイも、辛そうな表情を見せたが、すぐ真剣な表情に戻す。 ルイ「兄さん、行こう。」 マリ「…弟、病院へ行こう。参加者たちを集めてくれ。」 そうして、F-ZEROの某所病院。 ドクターマリオ「…やはり、これは過去ですよ…。」 ヨッシー「…あ、そういえば『何かの波動』って、何だったのかな…?」 言うと、ほとんどの人たちは不思議がったのだ。 ドクターマリオ「そういえばそうだな…。」 ヨッシー「何かな…。」 マリ「俺もわからないが…。」 ルイ「雷鳴竜がいればわかるのに…。」 黒竜「…む、お前たちか。」 と、黒竜がやってきたのだ。白竜も一緒に来ている。来たばかりの黒竜と白竜に、ドクターマリオとヨッシーとマリルイブラザーズは、以前聞いた『何かの波動』について聞いてみたのだ。白竜は不思議がったが、黒竜は真剣な表情を見せる。 黒竜「間違い無い…。それは、破滅に近い波動だ…。」 ルイ「破滅…!?」 黒竜「ああ。ただ、その波動の所為で、何人もの命が奪われているのだ。」 白竜「そうでしたか…。」 黒竜「雷鳴竜もわからぬ、その波動を抑えているのだが…ルイージは受けていたな。」 ルイージにも視線を向ける白竜。 ルイージ「確かに、あれは破滅に近い感じがして、苦しかった…。でも、液体か何かが飛んで、それで目が覚めて…そしたら…。」 言って、言葉をそこで言うのを止めたルイージ。 マリ「そうだったのか…。それで、苦しんだのか…。」 ルイ「雷鳴竜が封じている力のお陰で、悪影響は無い。抑えられているのは、雷鳴竜ではなく、所持者にある。彼…ファルっちの魔力、わからないだろうな…?」 マリ「膨大すぎるほどの魔力だ、神々の力で抑えているが、さらにその剣を、雷鳴竜と彼の魔力で抑えているのだ。」 ルイ「え…て、偽りだろうが、半分!!!」 マリ「冗談だ。膨大な魔力は本当だが、あの剣は、何も抑えられていないよ。ただ、雷鳴竜以外に、何か化物がいるようだ。どす黒い、何かが…。」 言ったその時、映像が立っていた。カー坊である。 カー坊(幻影)『そうだったのか…。その何かは見えなかったのは…。』 マリ「…カー坊か。」 ルイ「多分、そいつは…誰なのかわからない。」 カー坊の映像が消えると、また、誰もが黙ったのだ。 ドクターマリオ「…様子見しか、無いのか…。」 そして、カー坊は、ただある過去を見る事になる。 それは、悲しい、悲劇の過去を…。※区別のため、一応何かの印くらいは…。

それは、宇宙にある、五人の人物が見える。カー坊(現代)は、それが先祖…生まれ変わる前だと考え、その様子を見つめたのだ。現実のカー坊とは違った服を着込んでいる。 カー坊「…ダークナイトメアの兄め、まさか…こんな行動に出るとは…。」 後ろから迫る部下たち。一人が、前に出る。 荒覇吐「俺が食い止める!逃げてくれ!」 カー坊「わかった、逃げよう!」 そうして逃げていく。だが、誰かが現れたのだ。それは、笑みを浮かべながら、攻撃し、その一人の人物を攻撃し、かなりの大怪我を負わせる。 敵「どうした…?敵わないと知って、まだ戦うか…。」 既に、相手はその一人の人物に剣を向けていた。 敵「死ね。」 荒覇吐「…カー坊…。」 ただ、軽く呟いた。そして、その敵は、その一人の人物の心臓に剣を向ける。そして、貫く。光となって、消える。それは…カー坊たちにも届く。 カー坊「く…っ!一人殺された!」 ニード「逃げよう!」 だが、また敵が襲ってくる。今度は、また誰かが前に出る。 ウォード「逃げろ。それだけだ。」 そして、一気に敵を殺していく。再び、またあの敵が現れる。接戦になっても、やはり勝つ事はできなかった。 敵「根性だけは人一倍だな。」 ウォード「…失せろ!」 敵「まだ向かうか。楽に死なせてやろう。」 ウォード「…な…っ!」 既に敵は剣を向けていた。そして、一気に心臓を貫く。そして、光として消えていく。 ウォード「…カー、坊…。」 ただ、それだけ語った。そして、完全に消える。 カー坊「また、消えた…。」 やはり、それも既に気配でわかっていたのだが、敵の数は見ただけでもわかるほど減っていたが、カー坊たちは油断できなかった。 ニード「減ったな。急激だし。」 カー坊「兵力を出しすぎたのでは…?」 ニード「でも、負けたくは無い。」 そして、ニードも剣を向けた。敵を倒す為、剣を敵側へ向けた。 カー坊「無事で、生き残れるか?」 ニード「相手が相手ですよ。」 そうして、カー坊らも逃げていく。そして、敵が全滅する。しかし、また敵が現れたのだが、ニードは驚き、その方向へ視線を向けた。 ニード「な、血…!?」 敵「ああ。手強い相手もいるからな。」 ニード「…敵討ちだ!仇討ちだ!」 だが、それもやはり、あの敵に敵わなかった。それでも、ニードは剣を向け、敵を睨む。 敵「まだやるのか。」 ニード「死にたくないからな!」 敵「いや、お前はここで死ぬ。」 そして、剣を向け、突き刺した。それも、急所付近に。 ニード「ガハッ…!」 敵「…もういいだろう…。」 ニード「貴様…!」 敵「消えろ。」 そして、心臓を貫く。そして、光として消えていった。 カー坊「…まただ…。」 そうして逃げている時、ぴたりと行動を止めた。あの敵が瞬時に現れた為である。 カー坊「逃げても無駄だったのね…。」 ファルコン「…仲間は…どうした?」 敵「俺の仲間はあの世だ。お前の仲間も、あの世で待っているぞ。」 カー坊「許せんな、その表情…!私を見下す、その視線!誰にも立たせない…ッ!」 ファルコン「待て!」 敵「美しい女性だからな。」 だが、激戦は繰り広げられた。しかし…。※余談だが…選挙権、まさか18歳で…? 敵「フハハハハッ!どうした、その程度か!?」 カー坊「う、く…。」 その敵は、カー坊の首筋を右手で掴んでいる。軽く力を入れると、カー坊は軽く悲鳴を上げる。だが、その敵は笑みを浮かべた。 敵「どうした、死にたくないのだろう?反撃してこい。」 カー坊「き、貴様…!」 ファルコン「誰にも、手を出すな!!」 敵「護衛者らしさですね。」 カー坊「逃げろ…!早く、逃げろ…!私の事はいいから…!」 ファルコン「…断る。」 敵「美しい秘話みたいですね。」 だが、カー坊の急所付近を剣で刺す、その敵。 カー坊「…逃げろ…っ!!」 敵が、再びカー坊を剣で刺す。だが、その時だった。 ファルコン「カー坊!」 その一撃は、確実に敵に入った。そして―――。 ドシュッ※相打ちみたいに。敵の心臓は貫かれている感じ。 敵「な…ぁ…。」 その敵が完全に消滅する。しかし、カー坊も光となって消え始める。 カー坊「ごめ…。死ぬ…。」 ただ、それしか言わなかった。死にたくなかったのか、涙まで流して…。 ファルコン「…。」 そして、その人物も気絶する。そして、数秒して、宇宙船がやってきた。病院も備えた宇宙船故に、どこかはすぐわかるのだ。そして、その宇宙船は、視界で見えるほどの星のものである。 住民「な!誰かいるぞ!」 そうして、その人物をその星の住民が介抱する。傷は、数日で完治したが、彼はまだその時、気を失っていたのだ。そうして、翌日。その人物は、目を覚ましたのだ。 ファルコン「…まだ、生きている…のか…。」 次元の剣「無論だ。」 ファルコン「…誰だ…?」 次元の剣「我は、次元の剣。主にしたくて、ここまで来た。護衛者よ、わからぬか?」 ファルコン「…伝説の、剣が何故…?」 次元の剣「…主探しだ。」 ただ、その人物は、空を見つめた。 次元の剣「ここは、優しい人たちが住む星でもあり、戦もある星だ。護衛者、そなたを発見したのも、ここの住民で、助けてくれたのだ。」 ファルコン「助けて、くれた…?」 次元の剣「ああ。…それと、我はそなたを主にしたい。」 ファルコン「好きにしろ…。」 そうして、翌日。クリスタルのようなものがある場所。 次元の剣「…力が、ここは流れていない…。固まっているのか…?」 ファルコン「わかるわけがないだろ…。」 ただ、次元の剣はそのクリスタルのようなものに溜められた力を感じながら言っただけだったが、これの仕組みがわかっていないのを、ほとんどの住民は悩んできていたのだ。 次元の剣「これは、一体…。」 だが、次元の剣を鞘から抜く。 次元の剣「な!?止めよ!我は、ようやく最初の主を見つけたばかりなのだ!!!」 ファルコン「…そうだったのか…。」 ただ、そのまま、次元の剣で突き刺す。※いわば自害を図った。 ファルコン「く…っ!」 血は、そのまま地面へ流れ、クリスタルのようなものにも、その血は飛んでいた。次元の剣は、実体化して、その剣を抜く。 次元の剣「今、人を呼ぶ!」 ファルコン「…何故、だ…?」 次元の剣「最初の主を死なせるわけには行かないからだ!」 そうして、走っていく。そして、その人物は倒れる。そして、数秒後、その住民たちが血を流して倒れる人物を見つけ、すぐに治療を行った。それから、数日後。彼はまた目覚めたのだが、ただ太陽がまぶしく感じた。 次元の剣「助かったのだ、そなたは…。」 ファルコン「…最初の、主か…。」 次元の剣「死なせない。守れるだけなら、守ろうぞ。我は…。」 そう語ったのだ。それから、約半年間、彼は生き続けた。 次元の剣「そうか、護衛者…。守る筈の人物を失ったのか…。」 ファルコン「…護衛者としては、無理な話だ…。」 次元の剣「…明日で、解約とかいったな…。」 ファルコン「死を選び、自らを終わらせる。」 再び、あのクリスタルのようなものへとやってきた。血はそのまま残されている。護衛者が流したとは、誰も思っていないだろう。そして、その星の敵たちもやってくる。 ファルコン「…。」 次元の剣「死を、選ぶか…。頑固だな…。」 そして、次元の剣を、鞘から抜き、そして、自らに向けた。 次元の剣「…そうだったのか…。」 そして、肺を突き刺す。血を吐く、その人物。敵たちも驚いているが、次元の剣も、ただある思いを浮かばせていた。 次元の剣「安心しろ…。我も、死ぬからな…。」 そして、その人物は、再び剣を向けた。ただ、敵たちが驚くのを無視して。 次元の剣「護衛者…。」 その星の住民の敵たち「お、おいっ!」 そして、彼は自ら命を絶った。心臓を貫かせて。そして、そのまま倒れる。次元の剣は、ただ実体化し、自ら懐刀を魔術で出す。それを、自らに突き刺す。 次元の剣(実体化)「…我…は…幸せ…だったぞ…。」 そして、次元の剣(実体化)も倒れる。敵たちはただ右往左往していた。ただ、血は、そのまま流れ、二人を染める。 次元の剣(実体化)「…血…か…。」 それだけ言っただけだった。そして、警察などもやってきたのだ。次元の剣(実体化)は、何とか一命を取り留めたのだが、その時はまだ目覚めていなかった。夕日が差し込むまで。 次元の剣(実体化)「…夕、日…か?」 ただ、そう呟いた。そして、無理に起き上がり、そして、痛みに耐えながら、歩き出す。霊安室とかいう、その場所まで。そこに、一つの亡骸があった。その表情を確認する、次元の剣(実体化)。そして、ただ笑う。 次元の剣(実体化)「我は…主を忘れたくは無い…。」 ただ、そう呟いた。そして、次元の剣は、数日後に亡骸を宇宙へ放つよう言った。だが、事故なのか、次元の剣ごと放ってしまったのだ。だが、次元の剣は実体化し、その亡骸に触れながら、ただ笑みを浮かべた。 次元の剣(実体化)「見えるか…?この場所を…。これが、主の、お前が守ろうとした者の死んだ現場だ…。この場所で、眠れ…。」 光となって消えていく中で、次元の剣(実体化)は笑みを浮かべていた。そして、消えるその最後の時まで、ずっと見つめていたが、知らない間に泣いていたのだ。その涙が、次元の剣(実体化)から流れていた。ただ、それは主として認めたものへのものなのか、それはわかる筈も無かった…。ただ、消えた五人の命を、辛く思えたのかも…。 そうして、次元の剣は放浪を続けた。だが、その間に記憶を失っていった。 ただ、懐かしい思い出ではなく、悲しい、そんな過去だけを忘却していたのだ…。 それを見た、カー坊(現代)は、ただ辛い表情を浮かべていただけだった。

夢ではない、現実の、F-ZEROの某所の病院。 ドクターマリオ「はぁ、やっぱり倒れたか…二人も。」 ヨッシー「でも、一体…。」 カー坊「少し、黙れ…。」 ヨッシー「起きたの!?」 カー坊「一応、ね…。悲しい過去を見てきて、起きない人はいないわ…。」 言うカー坊。 ドクターマリオ「そういえば、記憶は…?」 カー坊「思い出したわ…。長い、何かを見てきたような感じよ…。」 ヨッシー「でも、ファルちゃんをここまで連れてこようとした人も凄いけどね。」 サムライ「黙れ。」 ファルコン「…助け、られたな…。」 カー坊「あ、起きた。」 マリ「おい、その反応は無いだろ…。」 ルイ「いいじゃないか。」 ルイージ「…根性じゃないの?」 ヨッシー「あー成程。」 マリ「何でやねん!」 そのやりとりを聞いていたカー坊も、かなり苦笑した。 ファルコ「無事だったのか?」 フォックス「大丈夫に決まっているだろ、カー坊?」 カー坊「現状況は…何とも言えないわね…。でも、遺跡は眠っていると聞いているし…。」 ルイ「天声が聞こえて、来た時に本が何冊かあったが、あれはどうした?」 と、ルイが言うと、 カー坊「秘密倉庫に保管しておいた。」 と告げたのだった。 ルイ「サンキュ。」 マリ「一つのクリスタルっぽいの以外は粉砕かな、粉々になった。」 カー坊「…そう…。」「結局…。」 ただ、カー坊はその一言しか言わなかった。しかし、ただ不安だけはあった。 カー坊「守護者の付いた血だけを残したのね…。」 マリ「ただ、真新しく感じて、古かった。保管する気だろうか…。」 ルイ「後であのクリスタルっぽいのも引っこ抜いて保管するって。」 と、マリルイブラザーズ。 カー坊「保管できるの…?」 ルイ「知らないが…。」 ヨッシー「と、とりあえず起きた人たちから聞いてきます。」 そうして、ヨッシーたちは、ある事実を聞く事となる。 カービィ「じゃ、伝えてくるね。」 カー坊(復活!)「ついでだ。(略)」 カービィ「本当だったんだね…。血も骨も凍りつくっていう、うわさ…。」 カー坊「伝えて来い…。ただ、私は、あまり行動を起こせなくて…。」 ヨッシー「そうだったのね…。」 ルイ「…。」 その空が、青々しく思えた。その中で、カー坊は不安があった。 その不安が、日に日に増えているのも、わかっていた。 ただ、カー坊はまだ不安が残されていた。

最終更新:2010年04月19日 03:14