種族とスマブラキャラたち 〜 全ての過去と未来 〜第十九章

― 第十九章 ― カー坊は、この現場の状況を分析開始したのだ。何かの原因を捜索するために。 カー坊「何故この事件が起きたのか分析を開始する。」 ルイージ「一応離脱しようよ。」 レグス「待て、カー坊。負傷者の治療も、依頼になるのかな?」 カー坊「一応なるけど…どうかしたのか?」 レグス「部下たちの治療できないのか?」 カー坊「人数によるし、怪我の状況にもよるわ。一応、治療も依頼になるわ。」 レグス「治療を願いたい。」 カー坊「わかりました。輸送しましょう。」 結局、敵側も含めて、そのまま撤退をするカー坊たち。そして、治療を開始してから、数分経過してから、カー坊は苦笑したのだ。 カー坊「私は闇の力があるから何とも言えないし、ガノンドロフもどうこう言える話じゃない。しかし、ファルコンだけは何とか断定できそうだ。彼に、闇の力は無いと信じて、今研究をしている最中だ。あと、例の事件に関する記憶をも捜索している。」 レグス「…そうか。」 カー坊は、ただ医務室にいるレグスへ視線を向けたのだ。 カー坊「フィフティに関しては、完全に即死だ。残念ながら、復活は不可能。」 レグス「そうか…。」フィル「フィフティ…。」サウザント「これも運命(さだめ)か…。」 カー坊「クロウは意識不明の重体。まだどうなるか不明だ。」 マリオ「クロウ…。」 カー坊はただ苦笑したのだ。ただ、その笑みはいつもと変わらない。 カー坊「ただ、悪魔に関する過去は語らねばならない。しかし、ただ聞いただけだ。」 ただ、カー坊は静かに語り始めた…。その、過去という過去を…。 ただ、その某所施設。その建物は、どうみても明らかに平穏という平穏は無い。 シルヴィア「(…何だ…?)」 ただ、シルヴィア(当時、彼はこの名前では無く、普通に悪魔ファルコンと呼ばれた)は、夢をただ見ていたのだ。その夢はただ、少女が手を伸ばす、そんな夢が多い。触れるか触れないかのところで消える、その少女。だが、彼はただじっと見つめていた。その手を伸ばして。 シルヴィア「(…待てっ…!)」 完全に消える少女。シルヴィアは思わず叫んでいた。シルヴィアは、ただその様子を見ていたのだが、暗き世界へ引き込まれそうになる。だが、徐々に光が見え始める。冥き世界を切り裂くかのような、そんな光が。その光が、彼を包み込んだ…。 シルヴィア「(…何処に、いる…?)」 ただ、そう思いながらも、シルヴィアは目を覚ました。彼の目の前には、研究者たちが。ただ、魔術でその目の前にあったガラスを叩き割ったのだ。そして、シルヴィアは、その視線を研究者たちへ向けたのだ。まるで、実験者ではないかのような視線を向けて。 研究者α「実験は成功したぞ!」 成功した、などと言いながらも喜ぶ研究者たち。走り去る、一人の研究者。ただ、何かに使われる感覚は、シルヴィアにもあった。その手に、剣を出す。悪魔の剣を。 シルヴィア「…存在意義は…あるのか…!」 言いながらも魔術で攻撃し、完全に破壊する。その炎は、周りに燃え広がっている。 シルヴィア「自由に、生きられないのか…!?」 研究者α「それは、君次第だよ。」 シルヴィア「消えろ…!」 そう叫び、残っていた研究者全てを殺したのだ。そして、ただ走る、シルヴィア。 その一方、シルフィアは。 シルフィア「何?研究者?」 研究者「ええ。私としましては、自由に生きていただきたいものですが…。」 シルフィア「彼らは死ぬわ。でも、私は呪縛の木々へ向かう。貴方は来ないで頂戴。」 研究者「わかりました。」 そのまた一方、シルヴィアはただ走っていた。自らの存在意義を問い詰めながら。 シルヴィア「あれは…呪縛の木…。」 悪魔の剣はすでにしまっていた。その存在意義を問い詰めても、彼は全くその意義がわかっていないのだ。ただ、歩くシルヴィア。 呪縛の神「どうした…。作られし者よ…。」 シルヴィア「…存在意義を探しているのだ…。」 呪縛の神「それは探すが良かろう…。悪魔ファルコンよ…。」 シルヴィア「…。」 呪縛の神「しかし、自ら探し、自ら見つけるのが一番じゃろう…。」 シルヴィア「…呪縛の神…。」 ただ、そう問い詰めるシルヴィア。その視線は、呪縛の木へ向けられ、呪縛の神はただ笑っていた。しかし、シルヴィアは、その視線を呪縛の神へ向けた。 シルヴィア「…殺してくれないか…?…この俺を…。」 呪縛の神「血迷ったのかの?」 シルヴィア「生きていれば、あの研究者共に戦争道具として使われる。それくらいなら…。」 呪縛の神「また血迷った考えじゃのぉ、研究者たちは…。」 シルヴィア「殺してくれれば、それで本能だ…。」 ただ、呪縛の神の意思は、呪縛の木を動かす。呪縛の木が、シルヴィアを捕まえていく。 呪縛の神「言い忘れたのじゃが…名を渡すのを、忘れおったな…。」 シルヴィア「名…?消える、俺に…?」 呪縛の神「違うのじゃ…。存在していただきたいのじゃ。御主に…。」 シルヴィアは、ただ呪縛の木によって捕まっている中で、少し考えていたのだ。その言葉を聞いたことが無かった為である。呪縛の木は、確実にシルヴィアを捕まえていく。 呪縛の神「名は…シルヴィア・ファルコン…。」 シルヴィア「シルヴィア…。」 呪縛の神「そうじゃ。」 シルヴィア「…。」 完全に、その呪縛の木が呼応するかのように、シルヴィアを捕まえていく。 その一方、シルフィアは走っていた。呪縛の木へ向かって。 シルフィア「侵入者は一人…!まさか、悪魔の一族を滅ぼしに…!?」 当時、某人物は滅ぼそうと立ち寄ったのだが、ただその辛い現実を、某人物は見ていたのだ。そう、呪縛の木に捕まりながら。それをまだ知らない、シルフィア。 シルフィア「…全く…!あの研究者、尾行とか考えさせないように訴えるのが大変だ!」 ただ、呪縛の木へと走っていく。シルフィアは焦ったのだ。作られた人物を助ける為に。そして、呪縛の木へと到着する。既に、一人の人物はその呪縛の木によって捕まっている。が、一機の機体も捕まっていたのだ。シルフィアはそれよりも、一人の人物の頬へ触れる。シルフィアはただ驚きながらも、落ち着きを取り戻させる。 シルフィア「まだ、生きている…。しかし、これは…。」 シルフィアは、神々の世界の住民でもある、悪魔の神の付き人となって行動しているが、それを知るのは誰もいないのだ。しかし、シルフィアは焦りを見せる。 シルフィア「呪縛の木よ、我が言葉に呼応せよ…。」 木々が淡い光に包まれていく。シルフィアの瞳の色も、水色(緑?) のような色に変化する。 シルフィア「かの者を助けよ。」 その一言で、呪縛の木によって捕まっていた者を解放する、呪縛の木。落ちるそのシルヴィアを支えるシルフィア。そのシルフィアは苦笑しながらも、彼が目覚めるまで視線を向け続けたのだ。ただ、シルフィアは苦笑したのが、某人物を助けた後である。 シルフィア「目覚めたか、作られし者。」 シルヴィア「…お前が、シルフィア…?」 シルフィア「ええ。私はシルフィア・カー坊。貴方の名前はあるの?」 シルヴィア「シルヴィア・ファルコン…。」 シルフィア「シルヴィア…か。宜しく、シルヴィア。」 シルヴィア「あ、ああ…。」 シルフィアは、シルヴィアと共に行動を開始すると決意したのだ。その時。 デビル「よぉ、お若いの。」 シルフィア「デビル。向こうの奴は?」 デビル「死んださ。俺の手で。そして、血を飲み干しておいた。」 シルフィア「あいからわずエグいわね。」 デビル「アヒャヒャ!!!」 シルヴィア「誰だ?」 デビル「俺はデビル。ただ単に化物だよ。」 シルヴィア「作られた、わけではないのか…?」 デビル「違うよ。お前だろ、作られたの。」 シルヴィア「…。」 シルフィア「何時まで生きられるかわからないからな…。っと、デビル。彼が、そのシルヴィア・ファルコンだ。元々悪魔の一族で作られた者だ、どこまで生きられるかは神のみぞ知ると言ったところだ。だが、保護しなければ、彼を戦争に使ってしまう。」 と、シルフィア。 シルフィア「戦争に使うのは、隠れた一族…某人物を殺す為だろう。もしくは、種族に戦争を売るのか…。とにかく、このままでは…。」 研究者「ですから、保護しませんか?」 シルフィア「保護するわ。」 シルフィアが言うと、シルヴィアは苦笑するしかなかった。 それから数年は生き続けた。シルヴィアは、何時まで生きられるかという不安も込めて。そして、ある日。シルヴィアは全身に痛みを感じたのだ。ただ、ふらりと呪縛の木へと歩き出す。誰もいない、その場所。 シルヴィア「…痛い…。」 呪縛の木「寿命じゃのぉ…。こればかりは…流石にワシでも…。」 シルヴィア「寿命…。そうか…。」 痛みに耐えるシルヴィア。シルフィアも走ってきたのだ。 シルフィア「シルヴィア!」 シルヴィア「シルフィア…。」 シルフィア「…しっかり…!」 シルヴィア「…此処まで…平和に生きられた…から…きっと…。」 シルフィア「もう何も言うな!言わなければ…」 呪縛の神「いや、言わせた方が良かろう…。もう、終わろうとしているのじゃ…。」 シルフィア「終わりへ…。」 シルヴィア「ありがとう…。此処まで、生かせてくれて…。」 シルフィア「存在理由は見つかったか?」 シルヴィア「平和に…生きるの…ではなく…、シルフィアを…守ろうと、決めた…。」 シルフィア「私を…。でも、死なないで…。」 ただ、首を横へ振ったシルヴィア。死ぬのだと、もう自覚しながら。その手を、シルフィアの頬へ触れる、シルヴィア。ただ、その笑みを浮かべながら…。 シルヴィア「…忘れろ…。」 ただ、そう呟くシルヴィア。 シルフィア「私は忘れたくない!!」 シルヴィア「…莫迦、だな…。」 シルヴィアは知らない間に涙を流していた。ただ、それは悲痛のようなもの…。 シルヴィア「…ありがとう…シルフィア…。」 そして、その手が滑り落ちた。ただ、シルフィアと某人物(いつの間にか…)に看取られて。 シルフィア「…シルヴィア…。」 ただ、そう呟く、シルフィア。亡骸に、そっと触れるシルフィア。 シルフィア「…去れ。もうすぐ戦場になる。だから…気にせず去れ。」 そう告げて、亡骸を持って去っていくシルフィア。そのお花畑へと向かうシルフィア。その場所へ到着したその時に、デビルは笑みを浮かべていたのだ。 デビル「血はどうした?」 シルフィア「私の血と、全ての技術を使って、彼を甦らせたい…。」 デビル「…。」 シルフィア「埋葬しよう…。」 悪魔の一族が住むその土地…否、土は死者なら2日まで保たれるが、それ以上は存在しない。そう、土へと帰されるのだ。その魔術か何かによって。誰もが知るその事実を、まだこの時はまだ…シルヴィアは知らなかったのだ。そして、知らずに一度の死を経験しているのだ…。まだそれを知らない、シルフィア以外の、悪魔の一族。 シルフィア「デビル・阿木…。あまり散策するなよ。」 デビル「ごもっともだ。」 そう告げる、デビル。ただ、シルヴィアの事を考えている、シルフィア。 シルフィア「お礼を言うのは、私の方だ…。」 そして、また数日流れた。その時、シルフィアは嫌な予感を察した。 シルフィア「…この、嫌な予感は…!」 そして、某所。 敵「…お前が、宇宙からの来訪者か…。」 某人物「…そうだ。確かに、私がその来場者だ。」 敵「俺が、お前を倒してやる!!!」 その敵が、呪縛の木へと向けるわけではなく、ただそう叫ぶ敵。 そのまた一方。 シルフィア「…何処だ…。」 ただ、いろいろと考えているシルフィアに、亡霊のシルヴィアが立つ。 シルヴィア『呪縛の木だ…。そこに、何かがいる…。』 シルフィア「シルヴィア!案内は!?」 シルヴィア『できない…。何かが、行動できなくしている…。』 シルフィア「わかった!シルヴィア、待っていて!」 そう告げて走ろうとしたシルフィアだが、消えていくシルヴィアを見て、苦笑した。 シルフィア「シルヴィア…。忘れないから…。だから、待たなくてもいいから…。」 そう告げた。そして、消えるシルヴィア。シルフィアは走り始めたのだ。ただ、遠い道だと感じながら。その呪縛の木へ到着するシルフィア。かなりの時間をかけて、ようやく到着したのだ。シルフィアは、ただ埋められたと感じた場所へと歩き出す。 シルヴィア「どうした?」 と、懐かしい声を聞いたシルフィア。ただ振り返るシルフィア。 シルフィア「シルヴィア…!」 力などは、完全にシルフィアと同じになっている。それは、誰もが知らぬ事実。 シルヴィア「魔術で助けよう。」 シルフィアが魔術で、その埋められた部分をどかす。 シルフィア「この者…!」 シルヴィア「…。」 シルヴィアが某人物を救助する。そして、魔術で脈拍を測った。 シルヴィア「放置すれば、死ぬかもしれないぞ…。」 シルフィア「…デビル…無事かしら…。」※心配そうに告げる。 シルフィアたちは、神々の世界の住民でもある、悪魔の神へと赴き、その某人物を介抱させる。その足で広場へと、二人は走り出す。だが、その日は敵が来ていなかった。 その二日後。ついに襲撃だと叫ぶ声を聞いた二人。 シルフィア「…来たわね。」 敵「ああ。来たぜ。」 シルヴィア「…お前…。」 敵「爽快だぜ?これはまさに…。住民を殺すのも、デビルを殺すのも。」 シルフィア「…私は守ろう…。住民の為に!そしてデビルの仇討ちの為に!」 その接戦が起きるのだが、敵は、波動砲を撃とうとしていた。 シルフィア「!」 シルヴィア「シルフィア!!!」 波動砲が放たれた。その一撃は、回復したばかりの某人物を突き飛ばした、シルヴィアに直撃する。闇を切り裂くかのような、その一撃。 シルヴィア「ぐぁっ!」 シルフィア「シルヴィア!!」 それでも、無理しながら立ち上がるシルヴィア。だが、誰かが前に出た。 カー坊「あら、シルフィア?無理しているの?」 シルフィア「しゅ、種族の主…。」 そう告げるシルフィア。カー坊の手には、カマが握られている。死者を誘う、そのカマ。裁判のカマを持って、カー坊は登場したのだ。 カー坊「…私が倒す。そなたたちは、護衛だ。」 だが、カー坊の一撃は、はるかに悪魔の一族の想像を凌駕した。その一撃は、確実に即死位置を切り裂いていたからである。 カー坊「大丈夫か?」 シルフィア「…何故助けた。これは…悪魔の一族の問題だったのだぞ。」 カー坊「それは、この一族を守ろうと思った為だ。ほら、あの人だってそうだ。」 未だ残る光に銃口を向ける、某人物。明らかに、決意を秘めている、その視線で。 カー坊「だから、間違いなく守ろうと言う意思はある。」 シルヴィア「…何故…。」 カー坊「種族の意思で、保護しようと思ったのだ。いずれこの一族は滅ぼされる可能性があるからだ。だから保護したい。手遅れになる前に。」 と、カー坊。 そして、種族はその一族を保護する事にしたのだ。 それで、今に至るというのだが、語り終えたカー坊はただ苦笑した。 カー坊「シルフィアとシルヴィアがかなり疑心暗鬼でね、某人物も私に銃口を向けるわで大変だったのよ。その理由こそ、シルヴィアが倒れたからで、守ろうと思ったらしいのよ。保護する為に来たというのに、ね。」 ルイ「へぇ。」 マリオブラザーズ「「ある意味複雑だよ(な)(ね)。」」 カー坊「まぁ、そうでしょうね。本当に。」 迅帝「で、その人物は何と告げた?」 カー坊「うーん、この星がどうとか言っていたが、勘弁していただきたかった。」 ルイ「確かに。」 マリ「もし星の話になると、俺たちも護衛対象にならないか?」 番人「それでも、時空の番人という名は知らなかったようだ。」 ルイ「俺が教えたんだよ。」 カー坊「苦労したわ、彼の話を聞くの。」 と、カー坊。 カー坊「クロウにはもうあの過去は話してある。ただ、シルフィアたちはどう思ったのかは私もわからない。戦争という視点でも見たのかもしれない。それでも、種族は…。」 ルイ「一度だけ戦争を起こしかけたからな。」 マリ「某人物がなぜか戦闘に参加していたけど。」 カー坊「アヴァロンを呼んでそれでおしまい。もしそれで止まらなかったら、あの神様呼ぶつもりだったし。アクオスを呼んで終わらせようと思ったけど。」 ルイ「結果的に、それで納まったのが幸いしたよ。」 カー坊「止める方法としては辛いけどね…。」 ルイ「…。」 マリ「一部だけか、カー坊が関わっているのは…。」 カー坊「そう。その辺は聞いただけ。」 と、カー坊。 レグス「一つだけ聞きたい。その人物は、一体…?」 フィル「そういえばそうだ。そいつを、俺が倒して…」 サウザント「殺すぞ、お前。」 カー坊「…その人物の名は聞いても、我らは隠せられるものなら…隠すのだが。」 サウザント「…。」 再び敵襲のサイレンが鳴り響く。カー坊たちは走り、そして、魔術移動する。その現場こそ、例の戦いの広場であった。その戦いが激化すると同時に、レグスが叫ぶ。 レグス「目的を言え!」 ルイ「レグス!危ない!」 だが、フィルがレグスを突き飛ばした。そして、はね飛ぶ首が、レグスの視点に移った。 フィル「ち、ちきしょう…。まだ、終わりじゃ…ねぇよ…。」 レグス「フィル!」 マリ「…クロウ、お前は…守りたかった者はいるのか…?」 その医務室に眠るクロウを心配するマリ。クロウの映像は、マリの近くに立っている。 クロウ『…守れなかった…あの大切な人…。そして、奴の手が…。』 カー坊「そうか。辛かったのだろうな。私のように。」(苦笑) サウザント「フィルの仇討ちをせねば…。」 カー坊「…いや、結構だ。」 敵「アハハハハ!!!」 ルイ「カー坊!!!」 カー坊「!!」 カー坊の姿が一瞬にして消える。まるで魔術のように。映像のクロウは笑みを浮かべたのだ。そして、その敵の後ろに、カー坊が現れる。だが、敵も魔術で移動し、カー坊よりも離れるのだ。カー坊は銃を持った。 敵「波動砲!」 カー坊「…こいつ…まさか…!」 レグス「!!!」 だが、その一撃は―――…確かに、直撃したようにも見えた。だが、その一撃は、誰かが庇ったらしい人物に直撃していた。 ファルコン「…お前…。」 ルイ「な…。」 某人物「守る…為なら…犠牲に、なろう…。」 カー坊「…ジャッジを下す!あの人物の為にも!」 敵「?」ファルケン&モルガン「「ぉお!!」」 カービィ「ミラーコピー!そして、ミラー分身!」 カー坊「へぇ。」 その敵は唖然としたのだ。カービィが増えたのだ。 かなりの数が、その敵を囲んだのだ。 カー坊「参るぞ。」 カービィたちが一体になる。そして、カー坊も走る。 カー坊「二重竜剣!」カービィ「ミラー斬り!!!」 二重の攻撃を、その敵は直撃する。そのままその敵が絶命する。 ルイ「お、おい…。見ているか、フィル…。この、二つの技を…。」 カー坊「任務完了。」 レグス「…。」 サウザント「俺らを雇ってくだ…じゃなく、仲間にしていただきたい。カー坊殿。」 カー坊「仲間?いいけど。」 サウザント「種族の一員にしていただきたい!不老不死にもしていただきたいのだ!」 カー坊「わかった。」 と、カー坊。 それから数日後(注:略しました)の医務室。 カー坊「…やはり、二名殉職か…。」 と、カー坊。 カー坊「クロウ、まさか…あの過去を…。」 と、カー坊が呟く。 ルイ「カー坊…。一応、レグスとサウザントはある意味の不死身から一般人となり、それから完全な不死身となった。以上だ。」 カー坊「わかった。」 マリ「それにしても、悲惨な惨劇だったな…。」 マリオ「それよりも…クロウは…。」 カー坊「あの事件からまだ目覚めていない。それだけだ。」 そして、カー坊はただ、剣を出す。 カー坊「クロウに何かやるなら…殺すよ。」 ルイ「ひぇぇ〜〜〜…。」 マリ「某人物も意識不明。ただ…脳波は検知できていても、曖昧に近い者がいる。それがクロウ。今の彼が何処を“さ迷っているのか”不明だ。」 カー坊「…そうか。クロウが…。」 マリ「まだ今は脳死と断定されないが、それでも脳死と判断される可能性がある。」 カー坊「そうなっても、死なせたくない。現実の世界…いや、私たちのいる世界へ戻そうと、私は努力したい。だから、奇跡を願いたい。」 ルイ「シルヴィア・ファルコンを呼んでも?」 カー坊「勿論だ。」 マリ「…待てよ。デビルとやらは、死んだのか?」 カー坊「殺されたのよ。私が対立したあいつに。でも、それはいつか仲間たちにも…。」 カー坊がそう告げると、マリオたちは驚いたのだ。自分事だと思ってもいなかったのだ。 その一方、クロウはただ何処かを歩いていた。誰かの姿を借りて。 クロウ「…流石に、この人物は兄と思っているみたいだな…。」 声『…お前は誰だ…。』 クロウ「…主か…。俺も訳がわからないし、記憶も曖昧だ。」 声『…そういえば、お前クロウ、もしくはファルコンに似ているな。』 クロウ「…。」 声『…どうした?』 クロウ「…お前は…ライツか?」 声『…そうだ。「ライ兄(に)ぃ」って呼ばれている事が多い。』 クロウ「…一体…。」 剣が立てかけてあったのを、クロウは見たのだ。そして、ただ襲う恐怖。 クロウ「………。」 声『落ち着け。お前を襲うわけが無いだろう。』 クロウ「…これが落ち着けられるか…。」 声『俺は…ただ雷に打たれただけだったのに…。』 クロウ「…誰も…死んでいなければ…」 声『だから落ち着け。』 少しして、ようやくクロウは落ち着いてきたのだ。ただ、不安だけを心に残したままで。 声『落ち着いたか…?一つの可能性だけでも告げておこう。お前は、多分何かに攻撃された。そして、雷で俺は受けた。多分、何らかの事が起きて、そして…お前は俺の方へ半分移ったのだろう。あくまでもこれは可能性だ。』 クロウ「…今なら雷は…。」 声『ああ。鳴り止まない内は、可能性が出来る。』 クロウ「…。」 その一方、カー坊たちの世界。 ルイ「…!クロウ!」 クロウに反応が出たのだ。痙攣などを起こしている。しかし、カー坊を除く、多少の者たちはただ祈っていた。心拍停止した後、ただ電気ショックを与えるヨッシーたち。 カー坊「奇跡さえあれば…絶対…。」 その一方、クロウはただ走り出した。雷鳴が鳴り響く、その外。その避雷針へ。 雷が、クロウへ落ちる。そして、カー坊の世界でも、電気を流すもので流す。 クロウ「――――――――――!!!」ヨッシー「えいっ!!!!」 ほぼ同時だったのだ。意識が急激に落ちるクロウ。 その時『…奇跡は…絶対に起こるぜ…。』と、聞いた気がしたのだ。誰かの、その声を。 そして、カー坊のいる世界では、カー坊はクロウの手を掴む。ただ、雫が流れ出す。クロウの手は、それで反応する。ただ、クロウはその目を開ける。 クロウ「(体が…重く…感じる…。)」 ただ、クロウはそう思った。ぼんやりとした視界の中で。 クロウ「(誰か…いるのか…?)」 クロウはただ、意識がしっかりと戻ってくる感覚を覚えながら、その視界を向け続けた。 クロウ「カー坊、マリオたち…。」 ルイ「やっと戻ってきた!やっとだ!!」 ただ起き上がるクロウに、背中を叩くルイ。 マリ「お、おい…。」 ルイ「やっぱり奇跡ってのは存在するのだと思ったよ!!!」 クロウ「いてて…。」 クロウはただ、背中の痛みに耐えた。それでも、クロウは苦笑した。 クロウ「(そうだな…。生きているって、実感できるよ…。今は…。)」 カー坊「この星の裏側へ行くか?丁度ライツの家族がいるからそこへ向かうつもりだし。」 カー坊の言うその言葉を聞いたクロウが驚いたのだ。そして、医者を連れて、クロウたちはその場所へ向かったのだ。そして、ただ一軒の家へとたどり着く。例のスイッチを押す。 ノーザン「はい、どなたですか?」 カー坊「ライツっていう方はどうされているか確認しにきました。あと遊びに来ました。」 ノーザン「ノーランさーん!カー坊様と、大きなお客様だよ〜!」 クロウ「ハハ…。」 ノーラン「あら、どうしたの?」 カー坊「ノーランさん?」 ノーラン「ええ、そうだけど。」 カー坊「ライツは?」 ノーラン「今なら墓にいるわよ。行く?」 クロウ「え…。」 ノーザン「それにしても、名前は何?」 クロウ「クロウ・ファルコン。アリゾナと湾岸に似て、挙句完璧にファルコンに似ている奴だよ…。情けない…。」 ノーザン「そうなの?わぁ、本当に面白そう!」 カー坊「…呆れた。」 そして、その場所がある場所へと向かっていったのだ。ただ、墓のようなものがそこに置いてあったのだ。それは、まさしく…。 ノーラン「一昨日に、雷が落ちてね…。この状態なのよ…。」 カー坊「…ノーラン。」 ノーラン「はい?」 カー坊「偽るな。」 ライツ「やっぱり主だな。」 クロウ「あの時の記憶はやっぱり無いけど、思い出せたら思い出す。」 ライツ「…そうか。俺はあるけどよ。…奇跡ってのは、あって良かったと思うよ。」 カー坊「遊びたい奴は遊べ。クロウは元気になったら貸してやる。」 と、カー坊。ただ走り出すキー坊たち。 ライツ「ただ、あの時もし失敗したら…お前が死んでいた。」 クロウ「…偶然だよ。」 ライツ「…助かってよかったな。波動砲も、原理は電気系だ。」 クロウ「それでなのか…。」 マリオ「そういえば、お前は…。」 クロウ「ああ。あの時、マスターハンドに捕まって、それでマリオを止めろと…。俺はそんなことしたくないのに、無理矢理縛られたのだ。」 マリオ「そこを、俺たちが来たのか…。」 クロウ「ああ。そして、マリオとカー坊がいて、これで死ぬのだと思った。自覚した。でも、何故か気持ちは助かりたいという気持ちが強かった。戦って、倒れた。意識は急激に闇に落ちて行ったよ。倒された時には…ね。…だが、気が付いたら…種族本部の医務室で寝ていたよ。どうしてここにいるのだろう、と…。死んだと思ったのに、どうして存在するのだろう、と…。どうして、生きているのだろう、とも思ったのだ…。」 マリオ「クロウ…。」 ただ、静かにクロウは語りだした。あの時の出来事を。そして、ただ存在してしまっている理由も気になってしまっていたのだ。だが、クロウは苦笑したのだ。 クロウ「でも、こうして俺はお前たちと会えて嬉しいよ。」 マリオ「だな。…ライツ、遊ぼうぜ。」 ライツ「お、いいぜ。」 クロウ「お前は口だけでも父親かもしれないな。」 ライツ「一言多いぜ。」 カー坊「…。」※笑みを浮かべているのだが、苦笑気味(笑)。 クロウ「カー坊、あの紅い文字は?そして、あの岩は?」 ライツ「避雷針は俺の手作り。石はダミーと、赤い文字の書かれたやつと、黒い文字についてだが…赤色は生存者で、黒色は眠っている者だ。わかりやすいだろ。」 クロウ「成程な。お前の父も、あの墓にいるわけだ。守ってやれよ。」 ライツ「当然だ。家族も、勿論守るぜ。」 クロウ「口だけは父親役だぜ。」 ライツ「…一言多いんだよ…。」 ただ、カー坊は笑みを浮かべていた。それでも、クロウも笑みを浮かべた。 クロウ「おい、お前も来い。お前も主役だろ?」 ファルコン「…関係ないだろ。」 ファルケン「させるかー!」 カー坊「おーい、クロウだけはあまり無理させるなよ〜。」 ファルケン「はーい。」 カー坊「エーテルとジャック呼ぶぞ、最悪。」 マリオ「うげ。」 カー坊が出したその提案…種族消滅部隊…というものである。種族消滅部隊…種族情報等完全消滅部隊は、種族にとってもとても活用できる部隊でもあり、そして、どこも依頼さえあればすぐ駆けつけ、任務を遂行するものである。種族にとっても、誰にとっても活用できるものでもあるのだ。 カー坊「マリオ。」 マリオ「?」 カー坊「事件などで辛い時…目を背けるな。それだけだ。」 マリオ「わかった。」 そして、ただカー坊たちは戻って言った。それでも、不安だけを残して。 それから数日後。 カー坊「事件?」 クロウ「ああ。どうやら、人質を捕まえたとか。」 マリオ「俺たちはその救助へ向かう。地下か?」 カー坊「二手にしましょう。種族は上へ、マリオたちは下へ。」 ルイージ「起きないよ〜。」 と、出したのはフライパン二つ。それを盛大に鳴らし始める。 カー坊「アハハ…。」 マリオ「だーー!うるせー!」 ルイージ「起きろー!」 カー坊「あれは起きるわね…。」「嫌でも、ね。」 マリオ「俺たちにも使った起こし方だからな…。」(呆) カー坊たちは、起きた者たちを見て、そして剣を出す。 カー坊「行くわよ。」 そして、激戦はあったにはあったが、カー坊にとっては物足りないくらいの戦いだけだったのだ。が、拠点に着くと、カー坊は剣を出す。 カー坊「わかった?手筈通りに。」 マリオ「わかった。」 そして散開。 マリオたちはというと。 マリオ「それにしても、地下がこういう目立つところにあるのはどうかと…。」 クロウ「おい。」 リンク「クロウ!?」 クロウ「大声を出すな。俺とアリゾナが来るだけだ。」 ルイージ「…音が聞こえるよ…。」 その音を頼りに進む。それは…。 マリオ「何だこれは。」(呆) ルイージ「遊び場…じゃないね。」 敵たちが大量に出てきたのだ。マリオは、ただ走る。前へ向かって。 クロウ「行け!マリオ!お前が頼りだ!」 マリオは走り出した。そう、助け出す為に。後悔しない為に。 マリオ「…弟!」 ルイージ「行きなよ、兄さん。ここは僕たちが止めるから。」 マリオ「わかった!生きていろよ、弟!」 ルイージ「わかったよ、兄さん!」 その一方。 ルイ「本当に大丈夫かよ…。」 キー坊「お姉ちゃんに任せて、戦いましょうよ!此方は此方で!」 マリオは、ひたすらに走っていた。ただ、希望を信じて。奇跡を信じて。 マリオ「頼む…!無事でいてくれよ…!!!」 そのまた一方。 神鬼「不気味な回廊だな…。」 ダークネス「…だろうな。迅帝や番人も言うだろう現象だ。」 と、二人が告げる。そして、奇妙な部屋を見つけたのだ。 神鬼「悪趣味なドアだ。」 と、神鬼。そして、ドアを開けた。そこに、誰かが捕まっていたのだ。神鬼は魔術で攻撃するも、まさしく効果が無かったのだ。 神鬼「…ダメか。」 ファルコン「…神…鬼…。」※苦しみながら。 神鬼「!?生きているのか、あれで!?」カー坊「…ゆきだるまも呼ぶか。」※来ていた。 ダークネス「…闇よ、あの妙な物体を切り裂け!」 ヒュゴォ ザンッ!※…つまり、風の音と、斬った音が続く。 その一撃で様子を見る神鬼とダークネスセブン。闇の力ですら、その人質を捕まえている妙な生き物は闇の力を完全に打ち消したのだ。 神鬼「ちっ!」 マリオ「助けに来たぞ!ファルコン!!」 マリオは息を荒くしながらも、その救助しに来たと言ったのを、神鬼は冷静に分析する。 神鬼「落ち着いて計算しろ。彼を助けられる方法があるはずだ。」 カー坊「任せろ。」「こういうのは面白いから殺るんだ。」 マリオ「…絶対に、誰かが捕まっても…俺は、助けに行くって約束した…!だから、お前を助けてやるからな!ファルコン!!」 神鬼「いいねぇ、その台詞。」カー坊「やるじゃん。」 カー坊が裁判のカマで切り裂き、ジャッジソードでも切り裂いた。それは、まさしく死を意味する色を与えつつも、カー坊は、冷静に刃を向ける。 カー坊「人質は地下。ならば、種族側はラスボスかな。」 マリオ「でも…」 カー坊「貴方は人質救助に専念しなさい!今ので気が付かれたわ!」 ファルコン「マリ、オ…。」※手を伸ばす。 マリオ「…絶対、助けてやるからな!」 カー坊「…奇跡を、起こして…バカを私たちが叩いてやる!絶対に…!」 神鬼「マリオ!!」 何か落ちるような音が響き渡り、同時に「うわっ。」という声も聞こえたのだ。 神鬼「…そいつを頼む。」 マリオ「しかし…。」 カー坊「任せて。“殺れ”って言ったようなものよね。あ、殺るから『殺る』のかな。」 マリオ「…。」ファルコン「…。」 カー坊「私たちは、大丈夫だから。」 その一方、ルイージたちは。 ルイージ「それにしても、この数多いね。」 クロウ「…偽者のアトラクションだな。触れればすぐ壊れる。」 ピカチュウ「え?でも壊れないって…」 プリン「壊れるでしゅよ。」 ピチュー「とにかく戦うでちゅ!」 クロウ「…問題はマリオだ…。こうだと、心配だ…。」 そのまた一方。 マリ「…弱すぎる。何だ、この弱さは。ファルコンがまだマシだ。」 ルイ「一時未知数を検知した人物だね。」 マリ「ああ。しかし、偶然だとカー坊は思ってもいないようだ。」 ルイ「だね。…それにしても、弱いなぁ。」 既に、敵側の敵は完全に戦々恐々の状態になっていた。すると、 POD「あれ?どうしたの?」 カー坊「そうだな…。モードで…『HAPPY』(嬉しい)に、『ANGRY』(怒った!)に、『SAD』(悲しい)に、『SLEEPY』(お疲れ)か…。」 POD「あれ?カー坊さん?」 カー坊「魔術で移動してきた。さっき救助してきたから。」 POD「また苦労する方向へ持っていく…。」 その一方。 マリオ「カー坊が叩いてくれる…って、できるのか?」 神鬼「俺とダークネスセブンがあの場所にいた理由が知りたいのか?」 マリオ「あ、ああ…。」 ダークネス「それに、未知数ってのも…。」 マリオ「?」 ダークネス「いや、気にするな。あれは俺も興味がある。そして、解放された者もいる。」 ファルコン「…すまない…神鬼…。」 神鬼「いいさ。困った時はお互い様だ。」 マリオ「同感だ。」 神鬼「…未知数ってのは、後で教える。」 マリオ「あ、ああ…。」 そして、ルイージたちは、少しずつ敵側に押されていたかのように、苦戦している。 クロウ「く…っ!数が多くて、対応が間に合わない!」 ルイージ「兄さん、助けて!」 マリオ「ウルトラファイヤーボール!」 神鬼「…昔気質のような奴は、嫌いじゃないぜ。剣符『鬼をも切り裂く光の刃』。」 ダークネス「闇の力で切り裂こう!空闇閃!」 ルイージ「!」 マリオ「増援だ!切り抜けるぞ!」 クロウ「…ありがとよ。」 だが、巨大なオブジェのようなものが動き出す。ルイージも狙いを定めた。 カービィ「!巨大な敵が!」 ヨッシー「う、動いた…!」 ファルコン「…その図体で避けるのは無理だろう…雷鳴符『地獄の雷(inferno thunder)』。」 クロウ「…やるな。」 神鬼「剣符じゃダメか…。神剣符『全ての闇を切り裂く光』!」 マリオ「聖なる炎!」 クロウ「…行くぜ!雷符『雷竜(らいりゅう)の真髄』!」 ルイージ「雷符『雷竜の真髄』!」 マリオたちの攻撃で、かなりの大打撃を与えたマリオたち。 フォックス「まだ来るのか?」 ファルコ「ちっ…。倒れなかったか…。」 マリオ「…頑丈すぎる!」 その時、何かの魔法陣が突如発動し、光が放たれたのだ。そして、消えた時には…奇妙な車がそこに座って(『おすわり』状態)いたのだ。※呼んだのはカー坊。 POD「?」※『おすわり』解除。サイドブレーキを引くと『おすわり』になる。 マリオ「こ、これが役に立つのか…?」 POD「失礼ですね!」(怒) 怒りを見せるPODだが、ルイージはゾッとしたのだ。まさしく、それは怒りの状態。今のPODの状態は、『ANGRY』である。 ネス「怒りの状態…だね。」 POD「…むかつくなぁ…!」(怒) マリオ「ヒィィ!!!」カー坊「ご愁傷様。」 結局、その巨大な敵が、PODによって倒されるのを、マリオたちは見たのだった。 マリオ「つ、強いな…。」 POD「…え?」 マリオ「も、戻ってる…。」 POD「…どうしたの?」 マリオ「いや、気になったのだが…。お前は一体…?」 ルイ「そこ聞くところ?」 PODはただ考えていたが、マリオはただ様子を見ていたのだ。 POD「…えーと、わからないなぁ…。」 マリオ「いやな事は?」 POD「死にたい?」 マリオ「い、いえ…。」 カービィ「ワドルディたちに解体してもらおうよ。」 カー坊「殺す。」 ※カー坊が十七分割を使い、カービィを攻撃!!! カービィ「ひでぶ!」 カー坊「こいつはマジでヤヴァイ…。」 カービィ「…。」 自然再生するカービィだが、そのカービィの手に、いつの間にか刃物が握られていた。明らかに殺すつもりなのだろう。そして、ただ狙いはカー坊へ。勢い良く攻撃するカービィ。 カー坊「っ!」 カー坊の腕を斬るカービィ。だが、カー坊は笑みを浮かべた。 カー坊「あんた、死ぬよ。」 POD「…てめぇは死ねぇー!」(怒) カービィを瞬殺するPOD。そして、カー坊も魔術で援護する。 現場へ出向く数日前に、カー坊はある方法にて、不老不死になっていたらしいのだ。が、やはり未完全とはいえ、死ねなくなったのは死ねなくなったのだ。 カー坊「その程度で倒したと思ってるの?」 キー坊「お姉さまっ!」 カービィ「ヒャッヒャッヒャ」(狂) カー坊「……荒覇吐。自由に殺れ。PODも乱戦してよし。」 荒覇吐「よっしゃ!」 アルウス「俺に任せろ!」 モスト「…一度やってみたかったんだ。」 ラファール「俺も、是非戦いを。」 ヴィル「カー坊の為にも、私の為にも戦う!」 ベル「…この戦場、英雄さんは行動しない方がいい。」 ウォード「…後方援護しておく。」 ヴィント「後方で休んでいろ。こういうのは、種族の仕事だ。お前の状態もあるし。」 ファルコン「…すまない…。」 キー坊「じゃー、お礼に相手してあげるよっ!」※何故か禁忌「レーヴァテイン」発動! リー坊「私も参戦させていただく。娘の為に。」 ヴィル「カービィ。そこまで弱くなったのか?」 カー坊「…一度だけやってみたかった技があったのよね。」 カー坊が言うと、カービィは狙いを定めたのだ。が、カー坊は前に出る。 カー坊「波動砲剣!」 その一撃が、カービィを切り裂く。さらに狙うカー坊。 カー坊「運命(さだめ)を感じろ!電磁波砲剣!」 ルイ「カー坊!」 ガノンドロフ「…この程度で倒すのか?」 カー坊「…合わせなさい。」 ルイ「…。」 カー坊「参る!」 カー坊が一気にカービィを魔術で捕まえると、そのまま剣を持ってカービィの頭部と思われるところを突き刺す。 カー坊「今だ!」 ルイージ「サンダーハンド!」 カー坊「行け!」ガノンドロフ「…行くぞ。」 紫色の、その炎が襲う。カービィは完全にその全ての攻撃を受けているが、カー坊はまだ狙っている。そして、剣を抜き、そして構える。 カー坊「この至近距離で防ぐ事は不可能だ。…クロスブレイク!」 その一撃を与えると、一気にカー坊は狙う。 カー坊「さよ〜なら〜。」 マイル「行くぞ!」POD「OKですよ!」 カービィ(狂)「…ふざけているのか!?」 カー坊「さーね♪」 マイル「剣符『鬼をも切り裂く光の刃』!」 その一撃は…カービィを倒すほどの一撃に近かったのだ。そして、倒れるカービィ。 カー坊「これが真実(ほんとう)だったのよね。」 カービィ(霊)「…ぅぅ〜…。」 カー坊「少し反省していただきたいのだ。」 ルイ「同感。」POD「被害は…あ、今回は無いね。」 ※一応省略。経緯などを語らせるカー坊。 カー坊「それだけで、こんな問題を?」 カー坊が言うと、うなずくカービィ。 カー坊「もう二度と問題を起こさないでよね。」 カービィ「はーい。」 渋々とカービィは返事したのだ。そして、ルイはカー坊に視線を向ける。 ルイ「それで、どうする?」 カー坊「本来ならエーテルと裏切りのジャックナイフを呼ぶところね。」 クロウ「許してやれ。」 アリゾナ「あまり被害は無さそうだ。」 迅帝「…あるだろ、実際に。」 番人「しかし、地下だけではどうしようもないな。」 神鬼「カービィの奴、一体…。」 ダークネス「一応上階は?」 カー坊「制圧したって。」 ルイ「仕事終了か〜…。やっと久々に休める気がしたよ…。」 カービィ「そうかな?」 カー坊「…死ぬぞ。」 カー坊が言うと、PODは既に狙いを定めていた。 カービィ「わぁ。」 POD「大丈夫ですよ♪敵じゃないなら殺しませんし♪」 今のPODの表情は『HAPPY』であるのだ。そして、ただ喜ぶだけでなく、遊ばれたりしているのだ。特にネスたちといった少年たちは、興味を示している。 ネス「わぁ〜、おもしろ〜い。」 ポポ「面白いね。」 ナナ「ほしいくらいね。」 ティンクル「兄さん。」 カービィ「…うん、今度からやらないよう、僕は反省するから…。」 カー坊「今度やったら、殺す。例え何があろうとも。」 カー坊は確実に殺意をむき出している。明らかに、その刃を向けているようである。 カー坊「…わかった?」 カービィ「は、はい…。」 それから、数ヵ月後になるまで、平和になる。

最終更新:2010年04月19日 03:14