― 第十章 ― 異変などが消えていくのを見守るしかない住民たち。だが、既に変化は始まっていた。 ウォード「…。」 ニード「だ、大剣使い！？大丈夫か！？」 ウォード「だ、大丈夫だ…。」 ニード「…一体、誰が！？」 誰かの声『変化が、始まってきているのだ…。』 カー坊「…それでか。何かの役割か？」 声『何を言う、『造物主』よ…。』 カー坊「！？私が、『造物主』だと…！？冗談か！？」 声『冗談ではない…。全ての世界の『造物主』よ、我が目的を聞け。護衛者も、だ。』 ウォード「どういう事だ…。」 カー坊「…一体、何が目的だ！」 ファルコン「何が言いたい。」 謎の声は、無視して続ける。 声『お前たち三名は、『造物主の護衛者』であったのだ。ニード、わかるか？』 ニード「俺が、護衛者…！？」 カー坊「…。」 声『では、『全ての世界の造物主』であるカー坊、どうするのだ…？』 カー坊「…どうするって…。敵をか？」 敵たち「声が聞こえるぞ…。何の声だ…？」 声『どうするのだ…？この、侵略者たちを…。』 カー坊「殺せ。」 その声と同時に、敵たちがざわめいたのだ。 声『この声は、敵側にも響かせているが、語っても、聞こえないようにしてあるのだ…。』 カー坊「そうか。」 声『では、『全ての世界の造物主の護衛者』である、ニードたちはどうする…？』 ニード「ちょっと待てよ！誰と誰なんだ！？」 ニードの声と同時に、敵たちも叫び始めたのだ。 声『そう、『全ての世界の造物主の護衛者』は…ニード、ウォード、ファルコン。君らだ。』 カー坊「ベターだな…。」 ニード「げぇ、何故。」 黒竜「…おい、三人じゃない。４人だ。勘違いするな。」 声『そうだったな…。『全ての世界の造物主の護衛者』荒覇吐は、まだか…？』 荒覇吐「ここにいる。で、誰？」 声『護衛者のお前がそれでどうするのだ…。』 荒覇吐「ああ、そうか。」 声『では、問う。『全ての世界の造物主』と、『全ての世界の造物主の護衛者』はどうする？』 カー坊「勿論殺す。」 ファルコン「…当然だ。」 ウォード「世界の平和の為だ。」 ニード「よっしゃ、ぶち殺してやろうぜ！」 荒覇吐「四神よか弱いが、俺の力を見せてやろうぜ！」 声『待て、今のままではやられるぞ…。力を解放せよ。』 カー坊「それで苦しんだのか。」しれっ。 声『既に二名は解放されているが…。…さあ、取り戻せ。』 風が吹き荒れ、そして、敵たちも慌てふためく。が、その風が収まったその時、敵兵の一人が叫ぶ。その目に注目していたのだ。 カー坊「殺れ。殺るのだろう？」 と、カー坊。 カー坊「殺らねばならぬ時、殺りたい時、殺るのなら殺る、殺れないなら諦めかけ、殺ろうというなら殺ろう。」 と、カー坊が告げたその時、敵兵たちが混乱し始めたのだ。 カー坊「私が本気を出せば、お前など死ぬ。」 言ったその時、敵は一秒も満たずに全滅したのだ。 カー坊「…行くぞ。」 荒覇吐「了解しました。」 そうして、歩いていく。そして、カー坊の髪の色も、変化していたのに、今更気が付いたのだが、荒覇吐は関心そうに見つめていた。 荒覇吐「カー坊、どうする？」 カー坊「倒せ。」 そうして、反乱が次々と発生している事が報告されたりしたのだが、 カー坊「反乱をあまり騒がせたくなかったが…無理だな。」 と、鎮めようと考えていたのだ。 ※どうやらカー坊は完全に真の力を解放してしまったようです。 カー坊「…愚かなる、人間だ…。」 荒覇吐「…。」 ※では、お約束として、敵たちの行動を鎮圧させた場所があるので、そこへ…。 アラハバキ「…目覚めの時だ。」 レリエル「で、でも…。」 アラハバキ「残念ながら、この力が出てしまった以上、俺たちは離れなければならない…。」 レリエル「私は一緒に行動だからいいけど…。」 アラハバキ「輪舞曲(ロンド)…鎮魂曲(レクイエム)…。そうして、最後は終焉の時間になる。」 レリエル「カービィたちとお別れか…。」 と、レリエル。 ※じゃ、カー坊たちへ。 カー坊「結局、結着になったか…。」 言うのは、本拠地をカー坊たちが潰した為である。 カー坊「別れの終焉だ…。」 荒覇吐「カー坊…。」 ファルコン「…だろうな…。」 カー坊「…忘れてくれ。それだけだ…。」 言うカー坊の表情は辛そうな表情だったのだ。 そして…。 カービィ「カー坊さん…？」 カー坊「来たか…。」 静けさと、風が吹きつける。いや、カー坊の目の色など、謎の声の力は消えていた。 カー坊「もう、アラハバキたちは戻っていった。彼らは、今でも覚えているそうだ。」 カービィ「でも…！」 カー坊「楽しい事は終わるのは…当然だ。マリルイブラザーズも、もう戻った。」 ドクターマリオ「…。」 荒覇吐「…終わりじゃないかもしれない…。でも、ここにいたら、また同じ事にもなりかねない…。真の力は…カー坊の、真の力は…『全ての世界の造物主』の力だった…。」 半分泣きそうな表情を浮かべ、ただ、荒覇吐は、 荒覇吐「全員を巻き込みたくないからな…。それに、『全ての力の造物主の護衛者』である俺と、大剣使いとニードもいたら厄介すぎるが…特例もあるのは初めて知った。それが…F-ZEROの一匹狼であるファルコンだ。」 言い切った荒覇吐。 カー坊「ただ、彼の、その過去は封じさせていただいた…。無茶苦茶な力であるし、しかも、危険性も高まる。それなら、安全な手を使う。」 荒覇吐はただ苦笑したのだ。 荒覇吐「絶対、泣くなよ。」 そうして、魔術で去っていく。カー坊も、宙に浮く。 カー坊「大丈夫…。もう元に戻っているから…。」 カービィ「えーっ、戻さないでよ〜。」 カー坊「言葉ながら、お礼は言っておく。」 そうして、魔術を展開させる。そして、竜二匹が舞う。 黒竜「別れだ。」 白竜「泣くな。」 カービィ「待ってよ！」 カー坊「断っておこう…。それに、一国の主がここにいれば、迷惑だろうし…。それに、私の持つ力が厄介なのは知っただろう…。」 カービィ「…。」 そして、竜二匹も消える。カー坊も、ただ軽く笑みを浮かべた。 カー坊「さらばだ、皆の者。」 リンク「待てっ！」 だが、突然の突風が吹き荒れる。一人だけ、魔術の移動を確認しただけだった。風が収まったその時、すでにいなかったように、カー坊の姿は無かった。 リンク「カー坊…。」 そして、淡い光が、全員の前に現れ、カードが現れた。コメントが書かれているのだが、ほとんどはそれで語り合っていた。 ファルコン「…。」 ただ一人、ファルコンだけ、去っていくその場面を見たのは、偶然なのかはわからない。
