種族とスマブラキャラたち 〜 全ての過去と未来 〜第十八章

― 第十八章 ― ルイはふと思ったのだ。ここで販売されている本について。 ルイ「ヴィルセル・カー坊に関わる本は、これしかないのか?」 売店の人「そうなのよ。唯一残されているのが、販売許可をもらった本なの。」 マリ「くれないか…じゃなくて、買う。」 マイル「あ、俺が払うよ。ここでは、俺が一番兵士としては、知り合いが多いからね。」 と、マイル。既に種族の者たちに視線を向けているのを見たカー坊は苦笑する。そして、ちゃんと金を払うマイル。購入した本に触れるマイル。そして、戻ろうと思ったのだが、カー坊の事を考えたのだ。 カー坊「…。」 マリ「そういえば、明日か何かイベントでもあるのか?」 売店の人「ええ、あるわよ。凄い豪華なイベントを明日に控えていてね、主にもご参加いただきたいと言うのよ。」 カー坊「私も?」 売店の人「ええ。是非どうだい?」 カー坊「どうでしょうね…。」 と、苦笑交じりに答えるカー坊。 カー坊「…種族の任務や、体調もありますから…。」 売店の人「あら、そう。無理はしないでね。」 カー坊「ええ。」 ルイ「…。」 そうして、とりあえず泊まりこむ事を決めるのだった。護衛者や、泊まりたい人で判断するのだが、カー坊も泊まりこむ事にしたのだ。それは、不安という、そんなもの…それを押し切るような感じで決め込んだのだ。 ただ、その夜、カー坊は夢を見たのだ。 その夢は、闇の一族だと名乗る人物。そして…ただ、微笑みながら、剣を向ける人物。 その人物は、確かにこう名乗った。 『闇の鬼神』ヴィルセル・カー坊と。 そして、ヴィンセル・ファルコンという人物、ヴィクセ・ガノンドロフという人物。 ただ、カー坊はそれで確信した。 これは、過去であって、本当だったのではないかと―――。 そして、カー坊は目を覚ました。 カー坊「…朝か。」 まだ太陽は少ししか昇っていないが、カー坊は起きたのだ。 カー坊「そういえば、種族とほとんどの場所と時間がズレていたかもしれないな…。」 と、呟くカー坊(注:種族の起床時間は5時30分だ)。 カー坊「…過去だ、あれは…明らかに…。」 と、カー坊。 アリゾナ「起きたのか。」 カー坊「ええ。」 アリゾナ「…護衛者たちも大変だな。」 カー坊「いや、大丈夫だ。」 アリゾナ「…そうか。無理はするなよ。」 と、アリゾナ。 そして、お祭りが始まった。カー坊は楽器を手に、ただ準備をしている。演奏であるのだが、マリ、ルイ、マイル、そしてカー坊の妹のキー坊が演奏するのだ。そして、ステージ会場。わっと騒ぐ。出番である。 カー坊「…よし。」 マリ「OKだ。」 ルイ「ルイージ、見ていろよ。」 マイル「大勢でのギター演奏は初めてだな…。」 キー坊「頑張ろうね♪」 カー坊「ええ、勿論よ。行きましょう、みんな。」 そして、ステージへと向かう。一斉に歓声が上がる。その観客たちに混じっている、ほとんどの者…否、種族の仲間たち。 マリオ「頑張れよ!」 ルイージ「応援するよ〜!」 シデン「是非失敗をしないでください!」 ライデン「…恐れるな!失敗を恐れるなよ!」 ローレライ「楽しみにしているからな。」 ティンクル「僕も聞くからね!」 カービィ「頑張れ〜!」 マスター「…頑張ってもらおうか。」 クレイジー「頑張れよ。」 ヴィンセント「失敗を気にするなよ。」 カー坊はその声援を聞いていたのだ。そして、笑みを浮かべた。 カー坊「頑張ろう。」 一斉に軽くうなずく。 キー坊「さあ、皆様、特殊種族演奏が始まります!紹介しますよ!ギター、マイル・アルウス=ハヤブサ・ミルドさん!ベース、マリさん!ドラム、ルイさん!歌は、私、キー坊・クロイツ・ミルドラース、そして、姉のカー坊・クロイツ・ミルドラース様!」 わっと歓声が上がる。まるで、待ち受けていたかのように。 そうして、歌は始まった。ただ、優しい歌、ダンス系の歌などで盛り上がったのだが。 カー坊「もう一回だけ紹介しますよ。ギター担当の、マイル・アルウス=ハヤブサ・ミルド。ベース担当の、マリ・トランスバール。ドラム担当のルイ・トランスバール。歌は、キー坊・クロイツ=ミルドラースと、カー坊・クロイツ=ミルドラースがお送りしました。」 わっと歓声が上がる。ただ、カー坊は辛そうな表情をするのだが。 そうして舞台から戻ってきたのだ。カー坊は、ただ軽く笑みを浮かべたのだ。 カー坊「終わったわ。」 アリゾナ「…そのようだが、カー坊。大丈夫か?」 カー坊「え?大丈夫よ?」 と、カー坊。 ルイ「心配だから、もう一度城へ戻るぜ。」 ただ、その間に祭りを堪能するのは言うまでも無いのだが。 そうして、カー坊たちは城へ戻ってきたのだ。 ルイ「よぉ。」 ファルケン「…ああ、終わったか。」 モルガン「いい歌でしたよ。此方にも届きましたから。」 マリオ「いい音楽だ。」ルイージ「よかったよ〜。」 カー坊「番人、迅帝。守りを。」 と、カー坊。そして、二人が現れる。 キー坊「お姉ちゃん…。」 ただ、心配するキー坊。しかし、彼女はずっと軟禁されてきていたというのだ。 その過去は、また随分と古くなる。 カー坊「…妹は、悪い事したの?」 と、幼い頃のカー坊が、父親に問いかける。 リー坊「仕方ない事なのだよ…。こうしないと、抑えられないのだよ。」 そして、カー坊が11歳の頃。 カー坊「大丈夫?」 キー坊「うん!大丈夫!10歳だもの!」 と、答えるキー坊。一日違いの姉妹が、これほど違うと、誰も思わないだろう。 カー坊「辛いけど、頑張って…。」 と、カー坊は問いかけたのだ。 だが、実際はカー坊が頑張ったのだ。キー坊は、隠れた一族へ入り、ずっと修行をしてきていたのだ。が、キー坊もたまに抑えきれなくなる時がある。最初は誰も収まってくれるのを待つしかなかった。誰かが通りかかるまでは。 ファルコン「…。」※魔術を必死に防ぐ。 ただ、その人物(ファルコン)の魔力と魔力がぶつかりあった。それも何度も。そして、収まった時には、その人物と、キー坊は無事だったのだ。ただ、その人物(ファルコン)の魔力はほとんど使われたのか、行動はほとんどできなくなっていたのだ。 キー坊「え、あの…?」 ただ、うろたえる少女のキー坊。ただ、その人物(ファルコン)は、少女に視線を向けたのだ。 ファルコン「…似ているな…。」 キー坊「え、私が…?誰に…?」 ファルコン「カー坊に、だ…。」 キー坊「え…と。」 さらにうろたえるキー坊。ただ、キー坊は不安がいつもよぎっていた。種族のヘリが来るまでは、落ち着く事はあまり無かった。キー坊は、ただそのままその人物(ファルコン)が倒れるまでを見て、それからキー坊はさらに焦る。まさにその時、恐竜がキー坊に視線を向けた。 ヨッシー「可愛い〜〜〜!!!」 キー坊「え、あの…?」 ヨッシー「あ、ゴメン、ゴメン。」※ムカついた。byこの過去は関係無いマリ キー坊「あの、それで何か…?」 ヨッシー「カー坊に似ていたから、つい…。それはともかく、誰?」 キー坊「この方ですが。」※言ってその人物に指差し。(本当にやるなよ、絶対…。) ヨッシーたちがその気絶した人物(ファルコン)をヘリに乗せる。ただ、キー坊はラインの…否、兵器があるような場所を見ていたのだ。 ヨッシー「その子はアパッチ改。まだ改造段階だし、話せないから…。」 キー坊「…話せるといいですね。」 ヨッシー「そうだね。僕も期待しているから。」 ただ、今に至るまでには、相当な時間を要したのだった。 カー坊「迅帝?どうした?」 迅帝「…いえ、何でもありません…。」 番人「時空の番人、貴方を護衛します。」 カー坊「了解。」 カー坊は苦笑するが、ただキー坊は心配をしていたのだ。しかし、 カー坊「…城か…。」 と呟いたのだ。 カー坊「…多分、まだ何かあるだろう…。」 その時だった。マイルが走ってきたのだ。息を荒くしている事から、走ってきていたのだと、カー坊は推測したのだ。そして、ただ苦笑する。 マイル「…す、すまん…。襲撃予告が来て…。一箇所、実際に攻められていて、部隊が出せない状況だと…。」 カー坊「来たか。運命の敵…否、『闇の鬼神』時代の敵が。」 ルイ「…だな。F-ZEROか?」 マイル「ああ、そうだ。サムライは無事に逃げ出せたようだ。…此方に種族本部から連絡が来たからわかったのだが…。」 カー坊「種族本部からも来る完全中心連絡場所が此処だからね…。」 マリ「どうする?F-ZEROは無理そうだし。」 と、マリが告げる。カー坊は苦笑しながら、データを出す。 カー坊「現在、全部隊に連絡を入れた。F-ZEROは通信が入らないからどうしようもないが、完全警戒宣言を発令、本部レベルは…今までは山レベルの2や、次元の3で防いでいたが、これは危険極まりない。種族に関係する部隊たちへ、レベルを4へ引き上げて。」 ファルコン「…来たか。」 カー坊の発言に、キー坊は疑問符を浮かべたのだった。 ルイ「あー、ついに来たよ、ついに…。」 マリ「自然レベルの4か…まだレベル5まで到達していない…いや、最大の5まで来ていないのは、今までこういう凶悪な事件が無かったからであろう。今回、レベルを4にするという事は…F-ZEROが襲撃を受けたという話から推測して、判断したのだろうな…。」 と、マリが言うと、キー坊も驚いていたのだ。 キー坊「きょ、凶悪ですか…相手は…。」 カー坊「ええ。F-ZEROを最初に攻め落とす事は、言わばメッセージを突きつけているものよ。ただ、此方は慎重に調べるけど…人質を簡単に渡すマネは出来ない。そこは個人的なレベルとなる。ただ、問題は…。」 ルイ「相手がどう動くか、だ。」 カー坊はさらにデータを確認する。 その本部などでも、変化は起き始めていた。徐々に周りが光へ包まれていく。そして、その光の後ろは…自然へと変貌していく。既に放送は流れており、種族放送をする場所も移動し、一般のテレビ局で放送する。他にも、特殊暗殺部隊などが存在する場所も、自然へと変貌していく。そして、完全にその姿が消えるように、その形すら、見えなくなる。 そして、カー坊たちはと言うと。 カー坊「…終わった。レベル4へ変更完了。」 ルイ「どうする?」 カー坊「軍隊たちは?」 マリ「今は準備を進めている。軍は流石に変化できないから覚悟の上だが…。」 カー坊「参るぞ。」 カー坊が宣言する。マイルも、笑みを浮かべ、走り去っていく。 カー坊「大臣、国王へと接見する。」 と、カー坊も走る。マイルは、足を止めた。 カー坊「私も行く。現状況を言わねばならない。」 ルイ「カー坊!俺も…」 カー坊「遊びじゃないぞ、ルイ。この城の護衛を頼む。そう、命令してくれ。」 ルイ「ハッ!了解しました!」 カー坊とマイルは、その大臣、国王の下へと向かっていく。ただ、三人の護衛も一緒に。 カー坊「国王、大臣。お久しぶりです。」 国王「おお、待っておったよ。久しぶりじゃのう。」 カー坊「ええ。不幸な通達をせねばならない事があり、今推参致しました。」 マイル「陛下、よくカー坊のお言葉を聞いてください。」 ガノンドロフ「死にたいのならそれでいい。」※すいません、久々です。ごめんなさい〜! マイル「…護衛もこう言っております、聞いてください。」 カー坊は、あるデータを出した。それを、国王と大臣の視線の前へと出す。 王妃「まあ。」国王「…。」大臣「…。」 と、国王の王妃も驚いていたのだ。配備状況、現状況などが記されているからである。 カー坊「今、F-ZEROは突如の襲撃を受け、攻撃できぬ状況にあります。多分陥落は時間の問題かと。その他は…っと、配備は終了したようです。F-ZERO以外は。」 ファルコン「…やられたな。」 カー坊「渾名で言うF−16さんは、F-ZERO出身者です。故に、連れて参りました。」 王妃「しかし、今…故郷が攻撃されておろう…。」 ファルコン「…一人で向かっても、町が消されるだけだ。」 カー坊「…でしょうね。」 大臣「ワシもそう思うぞ…。国もそうじゃが、周りも重要じゃからな…。」 カー坊「…彼らは、多分、先祖になるヴィルセル・カー坊…彼女に関わっていると推測。」 マイル「ヴィルセル・カー坊に!?」 カー坊「多分、だ。ただ、確信は無い。」 カー坊はそう告げた。そして、カー坊はさらにデータに視線を向ける。 カー坊「そう…『闇の鬼神』ヴィルセル・カー坊…。『闇の鬼神の護衛』ヴィンセル・ファルコン…そして、ヴィクセ・ガノンドロフ…。この3人は闇の一族であり、そしてその時に何らかの理由で彼らに関わっていると推測している。ただ、今は…。」 キー坊「お姉ちゃん、それって…。」 カー坊「ええ。彼らは多分、今も存在すると予想しようとも…私たちを狙っている可能性は明らかでしょう。その過去を、何かの希望と一緒に…。」 と、カー坊。 マイル「今のところ、まだ向こうは…F-ZEROを完全に制圧しきっていない。それに、住民たちは既に家にいる。ただ…何を考えているかはわからない。」 カー坊「闇を使える私が、彼らと接触しようと考えているのはわかっていないからそう言えるだけだ。」「全く…。マイルはすぐ早とちりになりかねない事を言う…。」 マイル「…接触、か…。無事に終わればいいな。」 カー坊「全ての逆鱗となると、F-ZERO自体が消えかねない。その逆鱗は、周りを気にしない逆鱗だ、半壊どころでは済まなくなる。最悪、帰る故郷まで消える結果になる。特に、避難したサムライ、種族の一員でもあり、ナンバー3のファルコンがどうなるか…。」 マイル「そうか、生存しているF-ZEROの住民たちが難民となるのか…!!!」 カー坊「そう。それだけは避けたい。だから接触を今は考えている。あの魔術池で、常に私は練習しているが、あの場所は、私も後で知ったが、奴らもそこへ向かう時があると聞いた。そこで待ってみようと思う。」 カー坊がそう告げる。その言葉は、明らかに決意を秘めている。悲劇を食い止める為に。 カー坊「では、このまま下がらせて…」 国王「待ちたまえ。他の場所はどうなのじゃ?」 カー坊「それは既に軍などの配備は終了、“消す側”も配備を終えております。今回は、どう考えても戦死者と殉職者が出る事があると思ったので、守りを強化すると同時に、例のレベルを引き上げました。」「って、あの台詞ファルコンが聞いたら…普通ヤヴァイのでは…。」 ファルコン「…厳重だな。」ガノンドロフ「そういう事か。」 マイル「…確か、第一段階は普通、第二段階は山、第三段階は次元、第四段階は自然…。」 カー坊「そう。これから、奴らと戦うのだから、無理はしない方がいい。」 マイル「いえ、我々も戦います。戦いが無ければいいですが、奴らが来たら…戦いをします。我々も戦いますので、後悔しない戦いをします。」 カー坊「…いいだろう。運命共同体みたいな感じだが、戦うぞ。」 カー坊が告げる。そして、立ち上がる、種族の者たち。 ファルコン「…マイル。」 マイル「失礼致します。陛下、コロッセオ元帥を注意してください。」 と、告げていったのだった。そして去る。 …ただ、大臣だけは笑みを浮かべていた。まるで知っているかのように。 その一方、カー坊たちは。 カー坊「あの大臣にも言ったのはわけがある。あの大臣、多分内通者だ。」 マイル「大臣が!?」 カー坊「今頃は慌てるかもしれないな。」 その時、銃声が何発か響き渡る。そして、走る軍隊たち。その者たちは、カー坊たちを通り過ぎ、そのままカー坊が先ほどいた部屋へと向かって行っている。そして、叫び声も響き渡る。ただ、カー坊はまだ冷静に考えている。 カー坊「明日、状況を確認しよう。本部へ戻るぞ。」 そして、ヘリを用意し、そのヘリへ乗り込む一同。マイルも一緒である。 マイル「…何故…。」 カー坊「あの大臣は、心の声が全く別の言葉を告げていた。王妃と国王は明らかに、私たちの言葉に驚いていた。だが、大臣だけは、明らかに予想通りかと思っていた。内通者であるのをずっと言わなかったが、今頃はアヴァロンが裁くだろう。国王と王妃は…」 ルイ「傷つかない。」 カー坊「明らかに、裏がある。」 カー坊はそう断言する。 そして、その魔術帰還する一同。そして、ただマイルは周りを見渡した。 マイル「これが、第四段階…。」 カー坊「…使うのは久々かもしれないわね、其方は…。」 マリオ「…。」 その翌日。 カー坊「…来るか?」 と、カー坊が告げたその時。 ルイージ「情報入手!」 マリオ「したぜ。」 マイル「…とにかく、F-ZEROは今日、その朝に制圧された。」 カー坊「…ガンナーなどは?」 マイル「用意完了。一応どうしますか?」 カー坊「魔術池へ。あの水技を会得しに。」 マイル「お気をつけて…。」 その一方。 敵3「サウザント様!」 サウザント「どうした。」 敵3「敵襲です!」 サウザント「フィフティ、慌てるな。」 フィフティ「し、しかし…!」 サウザント「レグス、お前もどうだ?」 レグス「…ああ、間違いない。」 その時、彼らの視線に、ある人物が止まる。 レグス「…言ってくるか。」 その一方、カー坊は。 カー坊「…来るなら、来い、だ。」 その決意は、明らかに炎を高々に上げるかのように、完全に決めていた。 その一方、敵側は。 レグス「…君。」ファルケン「僕らが生まれてくる♪ずっとずっと前にはもう♪(以下略)」 ファルコン「どうした。」ファルケン(見つけた)「あれ?敵が…あ、見つけた。」 レグス「君は、F-ZEROの住民か?」 ファルコン「それがどうした。」 フィフティ「シラを切るな。消されたいのか?」 ファルコン「…。」ファルケン(見物)「お?」 サウザント「…人質になるならいいが、町は解放できない。」 と、サウザント。※気が付いていない敵たち(爆)! サウザント「だが、安全だけは保障しよう。しかし、町は…」ファルケン(見物)「お〜。」 ファルコン「…町に手を出すな。」ファルケン(見物)「お?俺に気が付いていない…?」 フィフティ「だから、来てくれれば手を出しはしないよ。」ファルケン「探せよ…普通。」 その風が、明らかにその異変を知らせるかのように吹きつける。 その一方、本部。 マリオ「結局中止かよ…。」 ルイージ「仕方ないよ…。相手が相手だからね…。」 フォックス「俺も行きたいな〜。」 ファルコ「死にたいのか。」 ガノンドロフ「それはファルコンに言えばよかったのではないか?」 アリゾナ「…同感。そして手遅れになるぞ。」 ヨッシー「遅すぎ。もっと早くに言えばいいのに。」 マイル「いや、それでいい。人質を作らせておく必要がある。町では不可能だから…。」 マリオ「知っているくせに。」 アリゾナ「俺とガノンドロフは聞いているし、ヨッシーも聞いている。」 ポポ「少年では、余計に危険だからな。」 ナナ「ええ。」ティンクル「…ふぅん。」 ネス「危険…。」 キー坊「そろそろ連絡が来ると思いますけど…。」 ルイ「でも、カー坊があの技を習得するのに苦労するぞ…。」 マリ「その技は…『クロスブレイク』だ。名前とは裏腹に、クロス…いや、バツのようにして斬るのが特徴な技。その習得をしようとしているのだ。」 と、マリ。 ネス「どうして悲しい事を起こすんだ、本当に大人たちは…。」 ルイ「それは、大人たちに言ってくれ。でも、信用してもいいではないのか…少しは。」 マリ「…キー坊。」 キー坊「…連絡が入りました。今、一人の人質を捕獲後、何処かへ連れて行かれたのを目撃した人がいた事と、人質は、今どこかの建物に捕まっているとの連絡が入りました!」 マリ「カー坊だけだな。」「一応、情報源&目撃者はファルケンだし。」 その一方、カー坊はある池の上に魔術で立っていた。※カー坊は宙に浮いている。 カー坊「…。」 周りの水が、クロス上に作り上げられるように形作られていく。そして、それは完全なるクロスになる。カー坊はその瞳を閉じて集中をしているのだが、水がそのクロスを作っていく。何分かして、カー坊はその目を開く。そして、水が下へ落ちていく。そして、カー坊も地面へ華霊に着地したのだ。 カー坊「…来たか。」 サウザント「…これは、これは…。」 フィフティ「しょ、少女…?これが、主…?」 レグス「信じられないようだが、彼女こそ、種族の主九代目、カー坊・クロイツ=ミルドラースその人である。」 カー坊「知っているのだな。」 レグス「当然だ。それに、何故大臣が内通者だと?」 カー坊「心の声さ。心の声とかが聞こえるからね。それに、ある人物の心の悲鳴が響いてくるけど、そいつは後になる。…それはともかく、私の謎は深すぎるからね。」 レグス「探るなよ。探ったら死ぬぞ。」 フィフティ「だが、何がやりたいのだ。」 カー坊「F-ZEROの解放のみだ。人質を放たせた理由はわかるな?」 レグス「…それでか。たった一人で歩いていたのは、作戦だったという事か。」 カー坊「あまりいい事ではないが、な…。」 レグス「…いいだろう。部下をF-ZEROより離脱、施設へ帰還するよう通達する。」 フィフティ「な!?レグス様!?」サウザント「理由は?」 レグス「ただファルコンを一人で行動させて、何か作戦があるのだろう。それに、まだ種族は兵器などを多く所持している。F-ZEROなど一瞬で制圧しきれた勢力はあるし、まだ隠れた兵器があるかもしれない。神様を召喚できる程だ、解放しても損は無い。」 カー坊「そうか。」 そうして、レグスは一人で通信を開始する。 カー坊「しかし、『クロスブレイク』を習得訓練するのはたまにしかやらない。訓練もあるからな、種族の。だからたまにしかやらないからこそ、集中するのだ。」 フィフティ「あの黒竜と雷鳴竜が使えた技か…。」 カー坊「だからだ。」 サウザント「疾風のマイル、疾風のローレライが使えた技は習得できないのか?」 カー坊「する必要が無い、というかできない。」 カー坊は苦笑しながらも、空を見上げた。 カー坊「…まるで押しつぶすような、青い空…。シデンやライデン、ティンクルポポ、ヴィンセント、ソリッド…。この戦いは、知らなければいいだけだ…。」 ただ軽く呟いた。 カー坊「…やれやれ。」 レグス「今通達した。因みに、私が彼ら…いや、今回の君たちの悪役の本体だよ。つまり、大将だ。だから、今度会ったその時は…お前を殺そう。」 カー坊「私も予め言っておく。ファルコンに何かするようなら、その首を跳ね飛ばすぞ。」 と、カー坊。そして、数人が姿を見せた。 ダスト「獲物か?…いや、違うな。」 ドクターマリオ「ダスト。」 レリエル「私は…守りますから!絶対に、命がけで!」 荒覇吐とアラハバキ「「守ろう、命の灯火を。守ろう、この時代を。」」 シュメーラ「守ります。絶対に。」 アルケオ「俺は…必ず守るからな。」 アーチェ「守ってみせるからな…。そして、助け出す人は、助けるからな…。」 ヴィル「…カー坊、下がれ。お前では余裕すぎる。」 ベル「大剣使いは留守だ。」 ヴィント「ヴィル様、お下がり下さい。」 ラファール「決して、運命は一つだけではないからな。」 アルウス「…離脱しますか?」 カー坊とレグス「「離脱だ。」」 そうして、二つの組織は撤退していった。カー坊たちは、ただ不安だけを残している。 その日の種族本部。 カー坊「会った。F-ZEROはどうなっている?」 キー坊「変化があります。」 アリゾナ「離脱していく…。」 聞いた迅帝とアリゾナが不思議がったのだ。確かに、機械では撤退していく様子を映像で映し出しているのだ。無論、索符と神索符を使っているのだが。 迅帝「離脱?」 番人「敵が?」 F-ZERO出身者のセントレアが苦笑したのだ。 セントレア「…カー坊。会って、解放するよう言ったのだね?」 カー坊「ええ。まさか聞いてくれるとは…。」 ルイ「それで、ゲルングは?」 と、言うとカー坊は一瞬だけ、辛そうな表情を浮かべたのだ。 カー坊「奴らの手によって行動できない状態になっている。無論、エルグランドも同様だ。」 ルイ「ロスと、ソリッドはマズイな…。」 マリ「クロウ・ファルコンに頼むか?クロウなら得意そうだし。」 カー坊「あのね…。もう少しいい提案しなさい…。」 カー坊は半分呆れていたのだ。ただ、カー坊もその手を使おうとは思っていないのである。 そして、敵本拠地。 レグス「…長いな。」「大量に送りすぎたか…?」 フィフティ「ですが、何故離脱を!?」 その瞬間、フィフティを突き刺すサウザント。しかも容赦なく、心臓を貫通する位置に。 フィル「な!?」フィフティ「がは…っ。」※吐血する。 サウザント「黙っていろ。死なない体ではなくとも、場所さえ違わなければ死なない体だ。」 フィフティ「ひ、酷いな…。」 サウザント「…だろうな。」 再生していく傷。そして、レグスは、ある人物…つまり、人質に視線を向けていたのだ。既に人質を侵食する何か変な奴が彼を行動できないようにしている。 ファルコン「…何も…言う、事は…無い…。」※苦しみ中。 レグス「…。」 フィル「しかし、ヴィルたちは存在しない筈では…。」 レグス「実際に存在しているようにも見えた…」 ファルコン「存、在…している…。」※苦しみ中。 レグス「何!?」※振り向く。 ファルコン「…神、様…その、力だ…。」※苦しみ中。 レグス「…興味が湧いた。」 フィフティ「お止め下さい。相手は神様ですよ。」 フィル「ん?神?」 サウザント「ヴィル・カー坊…得意武器は光銃。ヴィント・ファルコン…得意武器は光剣。ラファール・ニード・フォー=スピード・モストウォンテッド…得意武器は光弓矢、いわば光矢と光弓。ベル・ウォード…得意武器は光槍。アルウス・荒覇吐…得意武器は光小剣。」 フィル「…な!?」 フィフティ「それって…!!」 人質の方向へ振り向くフィフティ。レグスは苦笑しながらも、ただその様子を見ている。 レグス「そう、ヴィル、ヴィント、ラファール、ベル、アルウスだ。ダークナイトメアの兄と戦い、散っていった者たちだ。ただ、この時ヴィントは生き残り、他は全滅したというのだ。だが、彼も後に絶命する事になる。そう、翌日に解任となるその日に…。」 その言葉を告げるレグス。フィフティは笑みを浮かべ、そしてただ、空を見上げるように、人質へ視線を向けた。 フィフティ「心臓を切り離してあるのはいいでしょう。」 だが、空は黒い何かが覆い始める。そう、種族のヘリとレグスはわかったのだ。 レグス「…甘いぞ、種族の主よ…。私たちは、ヴィルセル、ヴィンセル、ヴィクセに恨みがあるのだ。この程度で倒せると思うなよ。」 ファルケン「いや、身動きできないようにするだけだって。人質も殺すつもりらしいし。」 レグス「…そうか、それで…。行くぞ、戦いの広場へ!先導を頼む!」 その戦いの広場はまだ誰もいなかったが、カー坊たちは既に到着していたのだ。 カー坊「…さぁて、来るかしら?」 その時、何かの魔法陣が、カー坊を囲む。そして、何かが現れる。アリゾナ、迅帝、番人たちを除いて。ほとんどはただ驚いている。 キー坊「カー坊さん!!!」 ヴィル&カー坊「「予想通りだ。」」ルイ「ファルケン、よくやった。」 ガノンドロフ「…来い。それだけだ。」 その瞬間、部下たちが集結。そして、数名をその何かが作り出した空間に残り、他は外へと出て行く。そして、人質の姿を見せる。 ヴィント「!!」 カー坊「…来い、我が武器よ。」 レグス「…。」 カー坊「ジャッジソード!裁判のカマ!」 一気に二つを振り上げる。その一撃を防ぐフィフティ。フィルはただ後方へ下がる。 カー坊「下がりすぎると、こいつのエサか…。上等だ。」 レグス「お前は、一体…。」 カー坊「さあね。…二つを戻して…来い!死神のカマ!闇の剣!」 それらを防ぐレグスの部下たち。だが、一人の部下が、剣ではなく、カマの一撃が入っていたらしく、光となって完全に消え始める。そして、さらにそのカマを振るうカー坊。それで完全にその一人の部下が消滅する。 カー坊「…やるな。」 ヴィル「カー坊!」 ヴィント「…ヴィル様、危険です。」 カー坊「…。」 ただ、何かの気配が張り詰めていく。その気配は、徐々に高まっていく。 エルグランド『に、逃げろ…!早く、逃げろ…!』 レグス「!」 レグスはカー坊側へ逃げていく。カー坊は攻撃を止めるよう命令を出したのだ。そして、その気配は既に広がりを見せていたが、何かが彼を完全に解放したのだ。そのまま、その人物は地面へと崩れるように倒れ、その気配はそれで消える。 エルグランド『か、解放…。いや、収まった…。』 レグス「……。」 エルグランド『レグス…!逃げろ…!!!…』 続きを言おうとしたその時、何かがあったらしく、その声が突如途切れたのだ。そして、立ち上がるファルコン。だが、カー坊は銃を構えたのだ。 カー坊「出た。『完全なる殺戮者ファルコン』!」 ファルコン「…知っていたのか。」 カー坊「当然だ。会った事は忘れたか?」 ファルコン「覚えている。」 カー坊「…手合わせ願おう。」 ヴィル「!?」 カー坊は剣を持ち、そのまま歩き出す。ただ、その剣は光剣なのだが。 カー坊「私が願うのは…奇跡だ。」 その剣で狙いを定めるが、その何かを魔術で引っ込めるように移動させる。 ルイ「…。」 レグス「こいつは邪魔になる。遠慮なく攻撃できる場所がいるだろう。」 フィフティ「化物退治は依頼になるのかい?」 カー坊「当然。」 レグス「…。」 カー坊「参る!ハッ!」 カー坊がその剣で一撃を与えようと振り落とすが、それは魔術の剣で防がれる。 ファルコン「…少しはやるようだな。」 カー坊「まさか。其方が上ですよ。世迷言(よまいごと)を言わないでくださいよ。」 レグスたちはただ祈っていた。 レグス「…神、か…。」 フィフティ「こ、怖いです…。」 フィル「化物退治を宜しく。」 サウザント「…奇跡を信じる。」「…本当にあるか不明だが。」 カー坊「さて、どうしよう。」 カー坊がシールドを展開してから離れる。そして、カー坊は様子を見る事にしたのだ。 ファルコン「俺にシールドは効かぬ!」 カー坊「やっぱなー。」 マリ「こいつ遊んでる…!」※かなり焦りの表情を見せている。 カー坊「さあ、続けましょう。」 カー坊の周りに風が吹き荒れる。その風は、まるでカー坊が発生させているかのように。カー坊は、持っている剣を構える。その刃の先が、自然の方向…否、右側へ向けている。その刃がきらりと輝き、その剣は淡い光に包まれる。 カー坊「参る。『クロスブレイク』!」 クロス上に切りつける技でもあり、取得するのに何十年もかかる大技でもある。それをカー坊は使ったのだ。その技は確かに手ごたえなど、カー坊は期待していない。その一撃を、ファルコンは防いだのだ。 カー坊「やはり、『クロスブレイク』では不可能だったのか。」 ルイ「ふ、防いだー…!!!」 カー坊「まぁ、弱点はあるからねぇ…。」 ルイ「…だが、ジャックとレグリス、神鬼とダークネスセブン、エーテルも出すか?」 カー坊「必要は無い。クロウも“消す側”ではないし、無理は言いたくも無い。」 と、カー坊。 マリ「クロウ・ファルコンもいいが、悪魔の一族もどうだ?」 ルイ「シルフィア・カー坊を!?」 カー坊「いや、彼が相手となると無理だ。あの者もわかっているだろう。」 ルイ「某人物か〜…。」 ヨッシー「某人物は、確かに悪魔の一族を守ろうとしていた場面もあったらしいけどね。」 カー坊「悪魔の一族ではまず太刀打ちできない。」 カー坊は剣を構え、そして狙いを定めた。 カー坊「参るぞ!」 しかし、ルイは少し考えていたのだ。※シャレじゃありません。 ルイ「…クロウを呼ぶぞ。」 カー坊「邪魔しないで。」 ルイ「それで、カー坊…倒せるのか?」 カー坊「わからないわ。相手が相手だもの。」 カー坊が気を集中させる。風が吹きつけていき、まるで周りの戦いを止めようかという風がときたま吹き付ける。しかし、ほとんどはそんな突風を無視していた。 カー坊「行くぞ!」 その一撃は、地面を切り裂く一撃だった。“何か”がレグスを守ろうと前に出る。その一撃を完全に防ぐ、その“何か”だが、突如魔術が当たったのだ。それにより、一部が完全に大穴となり、再生をしようとも、魔術によって、再生が出来ていないのだ。 レグス「…な!?」 カー坊「相手は私だ!」 ファルコン「…いいだろう。」 レグス「カー坊!」 カー坊「…私に任せて。」 ルイ「…。」 カー坊は弾幕を展開させながらも、周りの状況を判断している。その弾幕を防ぐ様子を確認しながらも、ただ弱点を探している。 カー坊「…流石だ。」 ルイ「…あいつ…。」 ファルコン「…消えろ!」 カー坊「殺すわよ!」 ガキィィン!※剣と剣がぶつかり合う。 カー坊「…これで終わらせる!」 カー坊は狙いを定めたのだ。その瞬間、魔術がカー坊を襲う。 カー坊「しまっ…!」 だが、その一撃はもう少しで直撃するという位置で突然消える。そして、シールドがあるのに、カー坊は気が付いたのだ。ただ、それに触れるカー坊。 カー坊「守りの光か…?」 ルイ「…まさか…。」 クロウ「そのまさかだ。」 ルイ「クロウ!」 マリ「何故!?」 クロウ「護衛する者だからな。」 ファルコン「…邪魔をするのか?」 クロウ「ああ。それとも…『完全なる殺戮者』が、俺を相手にすると?」 ファルコン「…さあな。」 カー坊「死にに来たのか、クロウ!」 クロウ「…かもな。ただ…守る為なら、死んでもそれは変わらない。」 マリオ「ク、クロウ…。」 クロウ「俺は…マリオたちを守りたい。」 マリオ「!?名乗ってもいない筈なのに、何故…!?」 クロウ「…後で言う。」 カー坊「殺さねばならないかもしれないな…。」 そして、再びカー坊は狙いを定めた。その手に、符を持って。そして、ただ走る。そして、その人物に貼り付けた。その瞬間、淡い光が放たれ、苦しむのを、ただ見ずに、クロウへ視線を向けるカー坊。クロウは、今の様子をただ見つめるしかなかった。 カー坊「…。」 クロウ「…。」 その様子を見ていた敵側も、唖然としていたのだ。 レグス「…終わったのか…?」 フィフティ「レグス様!」 フィル「…あれは、一体…。」 サウザント「記憶に関わるのか?」 クロウ「…レグス!逃げろ!」 レグスが逃げようとしたその時、左足に突き刺さる、魔術の剣。その剣が完全に突き刺さり、その剣が消える。レグスを、魔術が襲う。 レグス「…な…。」 クロウ「レグス!」 その一撃は―――…クロウへ直撃する。血が舞い、その血が、クロウから流れていく。 レグス「クロウ!!!」 クロウ(重傷)「…く…。」 レグス「…無事か!!」 クロウ(重傷)「…傷に…よるよ…。」 レグス「クロウ、無理をするな!」 カー坊「…まさか…。」 無理をして行動したのかと、カー坊は視線を向けようとしたその時、倒れる音が響き渡ったのだ。そして、訪れる沈黙。ただ、治療を専門とする者たちは、重傷のクロウを治療しようと走っているのだが。 クロウ(重傷)「マリ、オ…。君は…忘れた、のか…?」 マリオ「まさか、カー坊が召還した、あの時の目撃者か!?」 クロウ(重傷)「そう、だ…。あの時は…助けて、ほしかった…のだよ…。」 マリオ「…クロウ…。」 クロウ(重傷)「死ねる…のか…。ようやく、自由に…なれる、のか…?」 マリオ「クロウ!もう何も言うな!!!」 クロウ(重傷)「…マリオ…。ありがとう…。」 マリオ「クロウ!!!」 ただ叫ぶマリオ。軽く微笑んだ、重傷者のクロウを見てそう叫んだのだと、ルイージはそう考えたのだ。そして、カー坊の気持ちをも察した。その手をつかむ、マリオ。 ルイージ「兄さん…。」 カー坊「…莫迦な事をしておいて…。」 ルイ「クロウを今治療しているが、酷い傷だ…。」 マリオ「…クロウ。もし、助かったら…俺と戦ってもらいたい。」 クロウ(重傷)「…マリ、オ…と…?」 マリオ「ああ、そうだよ。だから…。」 クロウ(重傷)「…わから、ないさ…それは…。」 カー坊「…。」 クロウ(重傷)「…神の、ご加護が…ある、事を…祈ろう…。」 クロウの、その手が…マリオのその手から滑り落ちる、その時までを、ただルイージは見ているだけだったが、カー坊は銃を持った。 カー坊「…レグス、無事か?」 レグス「あ、ああ…。」 フィル(巻き添えで負傷、一応不死身)「い、痛い…。」 サウザント「フィフティ…!」 カー坊「残念だが、もう死んでいる…。どうやら、ランダムで攻撃したみたいだ。」 ルイージ「記憶無き攻撃…。」 と、ルイージ。 マリオ「うへぇ、首が飛んでいるぜ…。」 カー坊「それ以前に、某人物がいるけど…。」 ルイ「はいはい、お前は撤収、撤収。」※某人物に向けて言っている。 マリ「半強引だな…。」 ルイージ「えーと、此方の被害を確認しない…」 ファルコン「…ルイージ、か…?」 ルイージ「!」 カー坊「ルイージ!」 マリオ「…いつの間に。」 カー坊「守る為には、犠牲も伴うのだ。」 ヨッシー「えぇー!?」 ルイ「カー坊たち、少しは落ち着け。」 ファルコン「同感だ。」 カー坊「完全復活ですか…。」 ルイージ「で、でも…あの出来事は覚えていないよね?」 ファルコン「…記憶にはある。」 マリオ「余計悲惨だ。」 フィル「…あぁ、痛かった。」※完全復活。 カー坊「其方の戦死者は一名、此方は意識不明の重体者が一名か。」 フィル「…え?」 と、フィル。レグスは、ただあの光景を考えていたのだ。 マイル「…しかし、首が飛ぶその場面を見ていないのだろう?」 フィル「そういえばそうですね…。」 レグス「一応見てはいない。」 サウザント「俺は見た。首が完全にはね飛ぶその場面を…。」 カー坊は、ただ事件を考えていた。 そう、今回の事件を、どうすればいいのか…である。

最終更新:2010年04月19日 03:15