― 第二十七章 ― それより数ヵ月後。すっかり事件の事などほとんど忘れがちな時期。 その中で、一軒の民家に、誰かが来たのだ。 その住民は驚き、後ろに下がる。その剣に血が付いていたためだ。 敵「…君も、消えてもらおうかな。血を捧げる為にも。」 だが、別の人物が前に出たのだ。そして、その敵は剣を向ける。 アレノス「俺はアレノス。希望など信じぬ者だ。」 ファルコン「…。」※余談だが、もはやキャラを考えるのも疲れてくる…。 アレノス「アレスは役に立てないと思えなかったから…な。」 その住民はただ唖然として、その光景を見ている。だが、アレノスが刃を振るったその瞬間、鮮血が舞う。種族の言う斬空閃のようなものである。 アレノス「さあ、死んでもらおうか。」 ファルコン(重傷)「…人を…殺して、何になる…。」 アレノス「…復活の為だ。あのお方を…な。」 カノン「…ああ、戦争みたいなものか。なら、守るのは…負傷者ですね。」 住民「…。」※そういえば2007年8月20日に中華航空機が事故を起こした。 ファルコン(重傷)「…カノン…。」 カノン「…ファルコンさん…!」 アレノス「…ならば、戦車ともども」 ファルケン「俺も加わるか。大体これじゃイジメだよな。」 アレノス「…。」※中華航空機の爆発炎上はボルトが原因だったりする。25日付け。 火澄「うちもいるで。」※アカン、関西弁の奴はどうしてもこうなる…。 ファルケン「俺のレーザーを食らっても文句を言うなよ。」 火澄「…そらそっちが何とかするんや。」 アレノス「…分が悪いな。それじゃ…戻るか。」 魔術で一瞬にして逃走していったのだ。だが、住民はうろたえている。負傷者が目の前にいる為であろう。だが、火澄の前にいるのは紛れも無くファルケンだ。 ファルケン「…火澄、追いかけていくなよ。相手の策略だと思うぞ。それこそアイツのような相手をするような感じだ…。まるで、あいつの…。」 カノン「警察官は此方へ着ます。」 ファルケン「どうする?」 火澄「そら状況を説明するしか無いんやないか?」 ファルコン(重傷、大量失血中)「…。」 ファルケン「…救急箱じゃ間に合わないな…。火澄、救急車とかを考えたか?」 カノン「いえ、種族病院がわかったらしく、此方へ…」 龍警部「この惨劇はどう説明するのかな?」※スイマセン、スイマセン。久々です。 ガノンドロフ「…弱そうな相手か?」※此方も久々です。 ファルケン「いや、相手は…」 ファルコン(重傷、大量失血中、応急手当中)「アレウス…。」 火澄「…ちょ、ホンマに死なへんか…!?」 ファルケン「ああ、だから焦っている。救急車は?」 龍警部「先ほど到着したが、傷は?」 ファルケン「酷いものだ。鋭利な刃物で切られて、大量失血を起こしている挙句、住民を守らなければならなかった立場なら…無茶をするしかない。」 カノン「魔術だったけど、風の魔法みたいで。」 ファルケン「種族が言う斬空閃や闇空闇閃、空闇閃と同じようなものだ。」 カノン「でも…。」 ただ、負傷者がいたらしい場所は血が大量に流れていたかのような状態である。 龍警部「…下手すると死んでいるぞ…。」 カノン「!?」 ファルケン「そうとしか思えない。大量失血に加え、重傷程の傷を負っていた。それを応急手当無しで戦っていたからな…。死ぬ確立は高いだろう。」 そこでほとんどが静まり返ったが、住民が困ったような表情を浮かべたのだ。 ファルケン「…けど、今は体力で乗り切ってもらうしか無い…。」 火澄「けど、ホンマに死んだら…!」 ファルケン「…ああ。デュアリスはいいが、ナイトホークを止める事もできなくなる。」 カノン「…ガノンドロフでも…?」 ファルケン「魔術とかを回避できる確立があるのなら…呂布も使う。」 龍警部「…。」 ガノンドロフ「…今は、この敵を見つけ、殺すだけだろう。」 ファルケン「ああ、そうだな、ガノンドロフ。」 カー坊「種族軍隊が動けなくなったらしいって。攻撃隊が動き出したから。」 ファルケン「…待て、真実がわからなくなる。」 カー坊「…一応回りは攻撃隊が囲んだそうよ。種族軍隊は慎重に行動。」 カノン「つまり…。」 ファルケン「試しているわけだ。俺たちの行動を。」 カー坊「いや、もうすぐ終わる。神々が降臨したといううわさもあるし。」 その瞬間、地震のような揺れが起きたのだ。 現場から目的地へ歩こうと思って歩いていたカー坊は、その揺れを感じた。 カー坊「…レー坊?まさか…レー坊なのか…?」 ただ、カー坊はそう呟いた。その地震を感じてから。 そして現場でも、騒ぎのような状態になっていた。 ファルケン「震度レベルは…あまりにも高くない。」 カノン「あ、そういえば…神々の攻撃は…。」 ファルケン「そう、地震みたいな衝撃だ。震災か、地震か、神々の攻撃か…どれかだ。」 カー坊「戻ってきたけど、多分…レー坊じゃ…。」 ルイージ「ありえるかも。」 カー坊「部外者は血の現場へ来ない。」 アリゾナ「同感だ。何を考えた。」 ミズーリ「アリゾナ、一応敵拠点は潰したそうです。」 カー坊「そう。」 ルイージ「…行こうよ。」 カー坊「ま、後は警察任せね。」 それから数日後(省略しました)。 迅帝「…おい、この事件…。」 番人「迷宮にはならなかった。それだけだ。」 カー坊「そうじゃない。」 ただカー坊は空を見上げた。カービィがカー坊の上に乗る。 カー坊「本当、スマブラ寮に来てどう?」 迅帝「いいな。生活してみたいよ。」 番人「…出来ることなら…俺も、住んでみたいな…。」 カー坊「ちょっとドタバタするが。」 迅帝「そりゃ慣れているからいいぜ。」 アリゾナ「ミズーリ!ある星の世界じゃお前は戦艦で、しかも調印式とかやったんだぞ!」 ミズーリ「あ、そうか。」 カー坊「負傷者だった者も助かって、戻ってきたし。」 ファルコン「…。」名古屋「…平和だ。」※名古屋は符をほぼ全て扱える人物。 アリゾナ「ファルケン。」那覇「…。」※那覇は医学のプロレベル並みの腕前。 ファルケン「わかっているよ。」 ファルコン「…全く…。」 カー坊「リー坊もきっと、星から見守ってくださるでしょうね…。」 湾岸「ダストとドクターマリオは勘弁だが。」 名古屋「いやいや、それは慣れだろう。」 湾岸「まぁ、そうだけどな。」 プロトン「よぉ、お前ら。元気にしているか?」 ルイ「ちょっと待て、火澄は?」 マリオ「…え?」 その一方で、ある建物に、数名いたのだ。それは、まさしく―――。 マリ「…火澄…。」 それからまた数日後。お別れ会。 カービィ「ジャンジャン持ってけー!」 ルイ「酒持って来ーい!」 カー坊「ハイテンションだな…。」 ヨッシー「飲酒運転は今いくら?」 那覇「それはですねぇ…。」※酔っている。 カー坊「…悪いが、退室させていただく。」 カー坊は外へ出る。まだ会場はにぎやかなムードに包まれている。 カー坊「…辛いな…。はたして、事件を起こして割り切れるだろうか…。」 と、カー坊。 それからして戻ってくると、カー坊はただ苦笑した。 カー坊「…酒樽…。」 名古屋「…あーあ。」 プロトン(酔)「…あ〜、マリオ〜。飲んでるか〜?」 マリオ「ぉお?何か来たぞ。」 ルイージ「プロペラがああああ!」※避けるルイージ。 カー坊「…片付け要員でも作ろうかしら…。」 プリン「私の歌も聴いて〜!」 カー坊「へ?」 プリンが歌うと、ほとんどが眠る。ヘリ系統は寝ないのだが、プロトンはそれを見て笑っていたのだ。が、魔術で去っていった。 カー坊「…スマン、コロッセオ。酔ったプロトンを逃した。捕縛でお願いします。」 と、連絡を入れておくカー坊。もし騒動でも起こせば大問題になる為だ。 カー坊「…。」※ため息。 ふとカー坊が視線を向けたその瞬間、あの恐怖が甦る。 カー坊「―――――――…」 ルイ「カー坊!」※焦った感じの声を出すルイ。 カー坊「…あ、ごめん…。疲れたかもしれない…。」 マリ「強制的にお開きだ。プリン…ておい!」 プリンはラクガキをしようとしていたのだ。しかし、ある人物の前に立ち、その視線をプリンへ向ける。もはやそれは殺意をむき出しの状態で、ただ視線を向けている。 ルイ「おい!カー坊!」 マリ「処理どうする。」 カー坊「…え、え〜と…。」 ルイ「…プリン、お前はもう何もするな。殺されない内に。」 そうしてほとんどを部屋へ運ばせたが、カー坊は疲れたような表情を見せる。 マリ「またあの過去か…。あれは一応アヴァロンが言うには…だなぁ。…『カー坊が悪いわけじゃない。悪かったのは、あの犯罪者たちだ。』と…。」 カー坊「そうよね…。バカみたい。」 ルイ「しかしプリンが怖がったぞ。」 カー坊「あの過去さえ思い浮かべなければ大丈夫だけど…ね。」 プリン「大丈夫でしゅか?」 カー坊「…ええ。」 プリン「確かに怖かったんでしゅが…過去に、何かあったんでしゅか?」 カー坊「ええ…。とても辛い事があったから…。でも大丈夫、乗り越えないと行けないから…。種族をまとめる人物として、ね…。」 ルイ「…。」※ただカー坊の表情を見ている。 翌日。の台所。 名古屋「…昨日そういう出来事があったのか。」 神鬼「参加しなくてよかった。」 ダークネス「…楽しんだかな?」 那覇「…私は寝なかったのですが…あの時のカー坊は希薄ではなく…狂気の状態でした。」 湾岸「確かに。そこまでしてまでファルコンを守りたかった理由は…過去にあるのか…?」 迅帝「過去にあり。番人だって過去にも辛い事があったから。」 番人「…逆に、あの時のカー坊と戦ったら殺されないか?」 プロトン「…確かに。俺あの後外に行ったら捕まった。」 カー坊「念の為捕縛するよう言っておいた。あのまま外へ出られても困るからな。」 アリゾナ「宴会での騒動がソレか…。」 ミズーリ「プリンが度肝を抜かしたとか聞いたが。」 ファルケン「…誤報。カー坊が狂気に近い状態でプリンを視線で睨んでいたのでは?」 ガノンドロフ「…そういう事か。」 ルイ「てめ、プリンの攻撃から守ったカー坊が怖かったんだぞ!」 マリ「ファルコンのとこに立った時のカー坊をどうやって止めろと言うんだ…。」 呂布「…根性だろ。」 ルイ「ちょwww待www」※それで止めたら凄いぞ、呂布…。Byマリオ カー坊「止められるのか、それで…。」 マリオ「しかし寂しいな。」 カー坊「…絶望は、これからだ。」 ルイ「?」※きょとんとする。 マリ「…わかった。」 それから見送りの時間。 アリゾナ「行ってこい。」 マリオ「しかし寂しいな」 カー坊「大丈夫だ。サマワとレバノン、それからナチスとイギリスが来るから。」 ルイ「POD、連絡は?」 POD「もう伝えてきましたよ。」 リー坊「…元気でな。」 ポポ「向こうでも元気でね。」 ナナ「…カー坊さん…。」 カー坊「シュルツ、メディックも運が良ければ会えるわ。呂布もね。」 マリオ「うげ。」 ルイージ「呂布…?呂布…あー!三国志時代に活躍した、あの呂布奉先(ほうせん)だよ!」 マリオ「何!?」ファルコン「…そうか。」 呂布「…。」※その本人。 クレイター「…そうか、俺は殆どの人にとっては知らなかったな…いや、また名乗ろう。」 カー坊「あとコロッセオも来られるなら来るって。」 気楽に言うカー坊。ただ、その笑顔は暗く感じさせるような感じだ。 カー坊「ログも大変ね。“消す側”になったから。」 クレイター「せめて行く前に聞け。俺はデュアルクレイター。通称クレイターだ。お前がいない間は、クロウたちと共に、この場を守り抜くつもりだ。」 ファルコン「…そうか。期待しているからな。」 ファルケン「待っていてやるよ。お前にせめて、期待だけでも…いや、希望だけでも。」 ファルコン「…。」(笑) ヨッシー「呂布さんも、頑張らなければならない時がありますからね…。」 カノンドロフ「…頑張れ。それしか言えない。」※すいません久々です。ゴメンナサイ。 ただ、静かな風のような静けさが漂う。そして、風が吹きつける。 マリオ「呂布奉先…。この場所は関係ないが、守れるなら守ろうな。」 呂布「了解。」 その中で、カー坊はデータを確認しに某所へ向かっていた。そこへ到着したカー坊は、そのデータからある情報を確認したのだ。 カー坊「…結果的に…何もかも、死の道など無いと言うのに…。」 カー坊の言葉は、マリルイブラザーズにとっては不安を残す言葉となった。 それから数日後(省略しましたが。Byカー坊)。の建物『雷鳴震電』(<=何それ…)。 ただその建物へ入る人物がいる。だがこの建物は種族所有の為、種族の命令でなければ大きな変更は不可能でもある建物である。目的は、ただ一つ―――…。 その一方で、ある一室。そこはただ静かな空間が出来ていた。 ファルコン「…。」※余談だが、三国無双、戦国無双キャラに渾名をつけている作者。 だが、機械のような、そんな音を聞いて警戒をしたのだ。ただその静けさだけは裏腹に、遠くから機械の音が響く。そして、足音。そして姿を見せたのは…。 火澄「久しぶりやな。ファルコン。」※台詞の前にひょこっ、と顔を見せる。 ファルコン「ミズシロ火澄か…。どうした?」※余談。まだ歴史の人物出します作者。 火澄「…そうやな。前カー坊に会う前言ったけど…呂布が行動するか否かで賭けたな。」 ファルコン「…それがどうした。」※余談。戦国無双キャラは4名出す予定です作者! 火澄「実際に殺せなんて言われてもできへんで。」 だが、銃を出した火澄。そしてカメラへ視線を向ける。 火澄「流石に種族の権限が強すぎや。けど、一応許可程度なら認められたで。」 ファルコン「…何をやっているのか、疑問があるが…な。」 火澄「まぁ…死んでもらおうやないか。仕方ないけど。」※何処が。byカー坊 火澄は笑みを浮かべながらそう告げる。だがほぼ一瞬に近いだろう、蹴りで銃をまず蹴り、そのまま銃を取る。そしてその銃口を向ける。 火澄「いや、十分強いねんて。」※私より強いのだが、呂布は…。byカー坊 ファルコン「…呂布奉先より弱いが、な…。」 火澄「呂布…か。そいつどれ程や?」 ファルコン「かなり強い。本気になれば、お前も殺せる程だ。」 火澄「…じゃ、動くか否かでやってみよか?」※人の死で何をやっている。byカー坊 その銃が地面に落ちる。火澄はそれを拾い、そして銃口を例の人物へ向けた。 火澄「殺せとの命令もあるし、一応死んでくれへんか?」 ファルコン「震電という奴も動いたら終わりだな。」※余談。震電の設定大分できたよ。 火澄「そらそうやな。けど、それで逃げたらアカン。そやから俺は殺しに来た。」 そして、ただ引き金に手をかける火澄。ただ静けさが漂う。 火澄「言いたいことがあるなら、残しておき。待っていてやるから。」 ただ、火澄は冷静にそう告げる。火澄はただ、その人物の裏を考えながら、その銃口を向けている。ただ、少し静けさが漂う。カメラに視線を向けているのに疑問が少し浮かぶ火澄だが、疑問はすぐ解けた。あの言葉を聞いているのだ、問題は無い。 ファルコン「…呂布。火澄を殺しに行け。仇討ちへ。…マリオたち、悪かったな…。この場で死ぬ事になった事を、許してくれ…。カー坊、呂布が行動しなかったら…殺しに行け。」 火澄「…り、呂布に期待する気なんか…あるんか…。」(呆)※あるのか?byマリ ファルコン「…さあな。…希望だけはあると思うが…。」 火澄「あの世で笑っていればええ。それで終わるで。…けど、気がすまなくても…殺すで、ファルコン。許してや。」※済んでください。一応決めてあるから(え゙)。byカー坊 ファルコン「…殺せ、火澄。……撃て!」※…あれ?ネタが…。byキー坊 ただ、火澄は引き金を引いた。その銃声がその部屋、その空間に鳴り響く。だが、火澄はさらに撃ち続ける。合計六発も撃ったのだが、全弾命中はしている。その際、外は鳥が飛んでいて、木々に止まって羽を休めている最中だったのだ。 火澄「…仕方無いで…ホンマにな…。」 そうして現場を去っていく。 その一方で、呂布とキー坊はただ空を見上げていた。キー坊はただ鳥に視線を向けて、そしてただ笑っていたが、連絡が入ったのだ。 キー坊「はい、キー坊です。…えーと、火澄が…人殺しを…?」 呂布「…そう来たか。」 キー坊「え?呂布さん…まさか…!?」 その瞬間、呂布は走っていったのだ。無論火澄を探す為に。 キー坊「スイマセン、呂布が…走っていって…!私も、これから現場へ向かいます!」 その一方で、カー坊はデータを確認していた。ただ何も不安など無い。だが、携帯の音で、ふとその携帯へ視線を向け、電話を取る。 カー坊「…はい、カー坊です。…そう、火澄が…ファルコンを殺したのね。それで…呂布が行動を…。わかった、もう一つ…いや、いくつかの手を打たせておくわ。予備はたくさん取るべきでしょう。なぜなら…憎しみを別のところへぶつけるくらいはいいでしょう。」 カー坊は電話を切ると、すぐに立ち上がる。そして、データを見る。 カー坊「悪いけど、あなたたちの力を借りていいかしらね…?」 そこには、三国志時代活躍した一人の人物、戦国時代に活躍した4人の人物のデータが出ているが、カー坊はそのデータに視線を向けているのだ。 カー坊「…さて、三国志の方はちょっと休ませなきゃいけないし、二人も休ませる事になるから…事実上、この厄介な風雲児のような形で活躍した人物、そして、この狙撃を得意とした人物の力を借りる事になるのね…。」※余談。データがいるわぁぁ〜! と、カー坊はつぶやいたのだ。 その一方で、ルイは現場を見て仰天したのだ。その現場はただ場所が場所である。 ルイ「何だよ…この現場…。」※わーい、データを持ってきました〜。 マリ「しかし無抵抗な相手を六発もぶち込んだ火澄も火澄だ。呂布が行動を起こした事と、勝利を完全に確信していたファルコンが勝利になると思うが…。俺が聞いた話じゃ、勝者は敗者の血を浴びると言うが、それは銃では意味が無いと思っている。」 ルイ「一応音声も全部残っているから、そこから探れると思うぞ。」 マリ「種族の建物に入っていたのが不幸だな、火澄も。鳴海清隆とやらも驚きだ。」 だが、マリはただ不安を思い浮かべていたのだ。 ルイ「幸村…たちを出す事になりそうだな。」 マリ「織田信長は俺嫌いだけどな。もっと嫌いな奴がいる。」 ルイ「…呂布奉先、か…。」 マリ「周瑜、呂布、信長、光秀、幸村、孫市…出てくるぞ。」 ルイ「ああ。あいつ…絶対にやるぞ。」 そして、ある建物の展望台。 火澄「…来たな。」 呂布「…ああ。来てやったぞ。」 火澄「…いくら中国人でも…いくら有名な人物でも…昔と今は違うで!」 すぐに走る火澄。そして蹴りを入れようとするが、すぐに離れたのだ。まるでそのオーラが放たれているかのような感じを覚え、それで離れたのだ。だが、そのオーラが突然見えたかのように高まり、それが突然火澄を襲ったのだ。 火澄「…銃で撃ち取ったる!」 呂布「…できるかどうか…試してやろうか?」 火澄「ええで。」 銃を撃つ火澄。ただ呂布はその攻撃を避けながら攻撃を繰り出している。銃の軌道がわかるかのように避けている。それでも必死に狙っているが、呂布が火澄の前に立ったのだ。 火澄「何や?死にに来たのか…?呂布奉先。」 その瞬間、誰かがわっと現れたのだ。それを槍で切り殺したりする。だが、追いつく気配など全く無かったのだ。火澄も銃で何とか撃ち殺したりするが、それでも不利の状況なのは呂布と火澄側だ。しかし、突然銃声と同時に、周りが凍りついた。まるでその時が止められたかのように。そこに現れたのは、少女と二人の人物。カー坊とマリルイブラザーズであるのだが、敵も含め、この状況が読めていなかったのだ。 ルイ「おー、不利だな。」 マリ「それでこそ呂布の試しが入るわけだ。」 ルイ「それよりも、カー坊たちの到着は遅くなる。」 カー坊「アホか。#」(怒) マリ「…呂布!持ちこたえろ!あいつらが来る!」 ルイ「うへぇ。周瑜は苦手だよ…。」(汗) カー坊「それに、軍も此方へ向かっているが、何せ場所が場所だ、戦車が出せない。」 火澄「けど、このままじゃ…。」 カー坊「持ちこたえるしかないの。火澄、余裕があるなら警察へ連絡して封鎖して。危険壁団だけじゃなく、警察の封鎖も必要なの。お願い、火澄。」 火澄「…時間は稼げるよな?」※携帯電話を取り出す。 カー坊「私を誰だと思っている?ある意味不死身のカー坊だ。」※黄色の瞳に変化する。 火澄「時間だけは稼いでや。」 カー坊「稼げるのなら、ね…。」 火澄は連絡をしている間、カー坊はシールドで攻撃が来ないようにしているが、呂布の状況を見て銃を構えたのだ。いくら英雄だろうと、いくら戦いが得意な有名人だろうと、数が多ければ疲れもする。それをカー坊は知っているのだ。連絡をし終えた火澄が銃を持つと、カー坊もシールドを解除する。 カー坊「…時間を稼げ。周瑜たちが到着すれば良しッ!」 マリ「了解!」 火澄「…カー坊。こうなる事を見据えたんか?」 カー坊「今日の予言が、リー坊と一致したの。まだまだ一致しないと信用できないから、私の予言ってのは。だから早く立派な予言者になりたいの。」 ルイ「…。」 カー坊「予言部分ではまだ未熟なの。だから早くリー坊のような予言者になりたいの。」 マリ「予言したように行動するように仕組む事は?」 カー坊「それはダメ。それだと危険なの。」 ルイ「とにかく、相手はまだ戦うつもりらしいから、亡霊のファルっちと共に戦う。」 カー坊はただ戦いに必死だったのだ。だが、魂を傷つける剣が呂布を傷つけた。その時にカー坊は不安を覚えたのだ。その瞬間、その亡霊から光が放たれていく。 ルイ「!ファルっち!!」 マリ「…サザンカ…。」 カー坊「…。」 その亡霊が光となって消える。その光が、呂布を包む。光が消えた瞬間、銃声が鳴り響く。まるでその時を待っていたかのように。 マリ「来た。」カー坊「やっほ〜。」 ルイ「げぇ…。嫌いだ!嫌いだ!!嫌いだ!!!」 カー坊&孫市「「うるせぇ!!」」※ハモっているよ…。byカービィ マリ「…はは…。」ルイ「ショボーン」 カー坊「…えーと、増援到着なので…神様召還しますか。ま、サザンカっていう、第四段階の奴は呼べそうにないんで。」 マリ「はぁ…。」ルイ「まぁ、なぁ…。」 カー坊「…暇じゃないからなぁ。」 マリ「…ちっ、数が多い!」カービィ「?」※カービィ合流。闇の天使アレスも同時に。 カー坊「行くぜ。」ルイ「銃用意。」 マリ&孫市「「ためらわないぜ。」」※ハモってますが(汗)。byカー坊 ルイ「…同感。」カービィ「リンちゃん、宜しく。」 カー坊「敵たちへ言っておく。今日の私は不機嫌だからな。」※紫の瞳、髪の色も変化。 カービィ「ファイナルカッター!」 アレス「俺は…闇の天使、その主15代目アレス・アルファードだ!」 アレスが攻撃を繰り出し、後方へ一旦下がった瞬間、周りの敵が一瞬にして死んだのだ。まるでそれは魔術師の如く、それは神様の如く。 カー坊「…全てを怨み、全てを死に導く。」※髪の色が完全にミッパーに変化。 ルイ「――――――…!」※ゾクッとする。何かしら寒気を覚える。 マリ「…。」※余談。中華航空機事故を受け、点検後、何とあの会社までも…。 周瑜「そうか、カー坊…。」 カー坊「…。」カービィ「…。」 ルイ「…紫は、全てを軽く解放、黄色は…その人物たちの力を解放するだけだ。」 マリ「…。」「―――(結崎)…。」※余談。エアーラインだとかいう会社がやらかした。 カー坊は再び視線を敵側へ向けた。ただ、その奇跡を願って。その時、二つの光が降りてきたのだ。そして、一つの光が実体化し、そして笑みを浮かべる。完全に降臨したのは、その後でもあるが。それに孫市が銃口を向ける。 カー坊「来たか。」 サザンカ「いえいえ、別に。この光、誰だか知っていますか?」 カー坊「ファルコンだろ。」※即答、約一秒返答。 ルイ「おーい…せめて時間くらい稼げよ。」 サザンカ「でもそろそろ行こうかと思った矢先に来たからビックリしたよ。」 カー坊「それ此方の責任だが。」 しれっ、と告げるカー坊。無責任ではなく、本当に普通に言っただけである。 呂布「敵を無視しておくな。厄介だ。」 幸村「敵は手強い!油断するな!」※ネタありwwwbyマリオ マリオ「ファイヤーボールとかで焼き尽くすぜ。」 ルイージ「雷技でもいいよ。」 カー坊「…じゃ、仇討ちでもしましょうか。ファルコンの。」 これまたしれっ、と告げるカー坊。火澄が完全に呆れてしまったが、カー坊は平然としてその視線を向こうへ向けている。ただ、敵側も唖然としていたが。 火澄「それ俺じゃないか…?」 カー坊「ああ、間違えた。じゃ恨みを別の人へぶつけましょうか。」 孫市「間違いじゃすまねぇぞ…。」 カー坊「ゴメンゴメン。狙撃得意仲間として、それは謝意を示そう。」 マリ「間違いは誰にだってある。だがな、未来を切り開くのは俺たちや少年たちだ。お前にだってある。」「(…信長にだって、な。)」 信長「未来を切り開いてみせよ。」 マリ「お前の手で、な。…今回は運が悪かっただろう、俺を相手にしたのは。」 ルイージ「殺さずに戦える事にこした事はありませんか?」 カー坊「まぁね。誰も本当は血を浴びてほしくなかったけど。」 ルイ「行くぜ。」 光秀「私も相手をさせていただきます。」 カー坊「上等だ。特殊種族軍隊、出撃!エリートたちよ、蹂躙せよ!」 マリ「俺も蹂躙するぜ。」 ルイ「ファルっちをこんな目にあわせた…」 火澄「だからそれは俺や。俺が殺したんねん。さっきから間違えんといてや。」 ルイ「…そうだったな。」 カー坊「魂の命を奪った罪は重いよ。」 結果的には、敵側の戦意がほとんど消えていたが、それでもカー坊は敵大将(もしくは頭目)を探していた。そしてついに見つけたのだ。 頭目「ご機嫌麗しゅう…。種族の主、闇の天使の主殿…。」 カー坊「…お前か。行くぞ。」 サザンカ「…。」 アレス「俺が相手になった事、後悔をしておけ。」 カー坊とアレスが攻撃をし、そしてカー坊が鎖で捕獲した瞬間、銃声が鳴り響いたのだ。無論弾丸が頭部をぶち抜いたのだ。それはまさしく協力をしたかのように。 カー坊「よし!頭目らしき人物は倒した!後はザコだけ!」 サザンカ「…此方も大丈夫。」 にっこりと微笑んだ矢先、まぶしい光が放たれる。そして消えたその瞬間、ルイが叫ぶ。 マリ「…甦った…。」 サザンカ「記憶とかはそのままの筈ですが、念の為確かめてくださいね。」 カー坊「そうね。ありがとう。」 キー坊「お姉さまっ!頑張りましょうね!」 ルイ「ファルっちは俺に任せろ。第四段階から第一段階に飛んだ奴は行動が出来ないのを知っているから、余計だよ。だから、お前たちはあいつらを殺してくれ。」 カー坊「わかった。任せて。あと少しで増援が来るから、それで後方へ下がりましょう。」 ファルコン「…ルイ…。」 ルイ「わかってる。俺が守ってやるから。」 カー坊「そして守りたいものは守るわ。誰であろうとも、敵なら殺すわ。」 そしてカー坊たちが攻撃を仕掛ける。まるで躊躇など無かったかのように。 それから少しして種族軍隊がようやく到着し、蹂躙しだしたので後方へ下がる…否、一階まで降りる事にしたカー坊たちだが、不安だけはあるのだ。 サザンカ「きっと大変な事を体験したのですね。」 カー坊「…まぁ、大剣使いよりも大変だとは思えないから。」 サザンカ「…大剣使い…?」 ルイ「判る訳無いだろ!初めて会った人物だからって!!」 マリ「弟!少し静かにしろ!」 カー坊「まぁ聞け。実は大剣使いから、ある過去を聞いていた。悲しみの連鎖によって捕らわれた過去を。この過去は、アヴァロンも聞いたが、それは衝撃的だったという。」 サザンカ「大剣使い…そう呼ばれた人物が?」 カー坊「ええ。この過去に、私は驚いたのだ。まさかある一家が死んだあの事件がきっかけとは、まさかとは思った。この結末は語ってくれなかったが大体私は察した。」 ルイたちは黙ったのだ。まさしくその過去を聞いたことがあるカー坊に、視線を向けながら。そして、カー坊はただ、持っていた剣に視線を向ける。 カー坊「多分推測だが、大剣使いは…犯人を皆殺しにしたのではないか、と…。」 ルイ「な…!」 カー坊「それに、当時『赤色の悪魔天使』とも呼ばれていたのだ。それは犯人たちに恐れられている呼び名で、ある犯人がこの呼び名を叫んだ瞬間、一瞬だけ足を止めたと言う。」 ルイ「それを、聞いた人物は…?」 そこでまた静けさが漂った。カー坊はただ、視線をルイには向けなかった。 カー坊「アヴァロン、私と…あとは特殊種族軍隊の精鋭一部、そして…ガノンドロフとファルコン。それからマリオブラザーズ。この辺は偶然だったけど、な。」 マリオ「…あ〜…。」 ルイージ「た、退却しようかな?」⊆(>_<⊆⊇) マリオ「もう逃げてるー!」 カー坊「ようやく許可をもらって話す事が出来るようになったのだ、文句を言うな。」 ルイ「で、誰が?精鋭部隊とか」ルイージ「???」 カー坊「特殊種族軍隊。…周瑜、呂布、孫市、信長、幸村、光秀だ。」 ルイ「…。」マリオ「戻ってきた。(笑)」 カー坊は剣をしまうと、ただ視線をルイへ向けた。 カー坊「大剣使いはずっと、過去に捕らわれたままなのだ。私でもどうしようもないくらい、深く捕らわれたままだ。だからといって、私では無理だ。」 マリ「カー坊の意見を後押しするわけではないが、カー坊は少女だ。言わば子供だ。そんな子供が、大人の事情とかをわかってどうする。…まぁ、主だからいいけど。」 カー坊「一言余計。」 マリ「…でも、何とかしてやりたい。」 マリの言葉に、カー坊はただ苦笑したが、その視線を空へと向ける。 カー坊「下手に追求なんてしたら…それこそ、ある人物…いえ、ファルコンのように自殺とかを考える事になりかねないから。それだけは止めて。」 ルイ「…それは自覚します…。」※下手に追求する者。 カー坊「もし同様の事をするなら殺すよ。」 マリ「…難しいが、頑張ってみるか。」 ルイ「はい、自覚します。」 その一方で、ただ空を見上げる人物がいる。 サマワ「…護衛は護衛で大変じゃないか?」 レバノン「…いえ。それで、問題もありそうです。」 サマワ「この空のようになりたいが、俺は無理だな。」 レバノン「…ですが、問題はまだあります。大剣使いさんの、あの過去の事です。」 サマワ「…あの過去か…。あいつら、元気かな…。」 その一方、展望台が戦場となった建物一階。 カー坊「…銃声は、鳴り止んだね…。」 マリ「…終わった、と見ていいのか…?」 ルイ「まだ一人隠れている。」 カー坊「…余計怖いね。」 だが、カー坊が、敵の気配に気が付いた矢先、銃声が鳴り響いた。その一撃は、ただ誰かに当たっていると自覚できるようなものだったのだ。血が、ルイージの視界に入る。 ルイージ「…え…?」 マリ「な…!」 撃たれたその人物が倒れるまでを、ただ呆然とするルイージ。 カービィ「孫市さん!!」 カー坊「…スナイパーだって?私を誰だと思って狙った?」 マリ「…いかん、一旦…」 カー坊「私は、お前よりも強い化物だ。なぜ唯の人間を狙う。」 既にその殺意が膨脹しているようにも見える。一人の人物が出てきたが、カー坊はその目前にまで迫ってきていたのだ。ほぼ一瞬に。そして、完全にその手で引き裂く。 カー坊「…お前は私を怖くないとでも…思ったか。」 ルイ「…か、カー坊…。あの…。」 キー坊「お姉さま、もう敵は死んでいます。」 カー坊「…妙に脆いと感じるのも、化物だからなのかもね…。」 そう呟くと、引き裂いた手で、その裂かれた首元に視線を向ける。そして、ただカー坊はその手で、引きちぎったのだ。 カー坊「…何ゆえに狙ったのか…何ゆえにこうなったか…あの世で知れ。」 そう告げると、飛んで、魔術でその血を魔力に変換し、そして撃つ。その亡骸へ。 ルイ「…大丈夫だ、こっちは一応。」 マリ「ま、急所を貫かなかったのもあったから、一応幸運かな?」 ファルコン「ただの運だろ、それは…。」※完全回復済み。 カー坊「…ところで怪我は?」 ルイ「この程度だし…応急手当程度で済ませておいた。」 孫市(軽傷)「…すまねぇな…。」 カー坊「困った時はお互い様だ。」 マリ「誰にでも失敗はあり、誰にでも負傷はある。だからなんだ。」 周瑜「例の過去に関しては…どうされますか?」 マリ「…それはもう、あきらめて…」 カー坊「だからどうした。」 マリ「!」ルイ「!?」 カー坊「それで諦めるのか?」 ルイ「…だよな。…だからどうした!」 マリ「…よし、慎重に調査してくる!」 カー坊「その前に怪我人ね。」 ルイ「あいよ。」 カー坊が命じると一斉に行動を開始し始めたのだ。そして、先ほど敵がいた方面に視線を向けたが、そこにはダスト、ドクターマリオの姿が。 ドクターマリオ「今回の事件、まさか…例の奴に酷似していないか…?」 カー坊「…ええ。不気味なほど。」 カー坊はそう告げると、過去を思い浮かべ始めた。 そう、あの悲劇を思い出したのだ。 『完全なる殺戮者』が例の事件の後、起こした行動…そして、ルイージの事を。