短編集『助けられた超兵器』(視点系)
俺はずっと、眠り続けていた。
目覚めの時を待ち続けながら、ずっと。
そして、外の光が見えた。そして、人間。
その時一瞬、その人物が神様かと思った。
あの日、あの時の思いは消えていない。
ルイ「なあ、ヴィンテル。お前確か、海に沈んでいたよな?」
ヴィンテル「調査され引き上げられ、作られて海に沈んでいったあの過去か。」
だが、わずかな破片ですら調査の対象になってしまう。
もう二度と外の光を浴びながら外に出る事は無いと思っていたのだ。
だが、突然少女が現れたのだ。
声「そなたは外に出たいのか?」
その声に、幼さが感じられなかった。
まるで大人の声。姿が少女…。
けれど、その少女の言葉には疑問がある。
声「大丈夫だ。私が何とかしよう。」
それは、魔術の力。
それは、神様のような力。
それは、光のような、不思議な力。
それで人になれた。
そして、少女は笑みを浮かべてくれた。
ヴィンテル「…誰だ。」
カー坊「私はカー坊だ。フィンブルヴィンテル。私と共に未来を作らないか?」
カー坊は、あの力を承知でそう告げてくれた。
だから、今もカー坊を信じて進んでいる。
人間に助けられた超兵器…。
そういわれても無理はいえない。
けれど、それでも空を見つめる事ができる。
だから、あの力を使わなければならない時もある。
ルイ「…テレビとか見る事もあるんだな。」
マリ「そうだな。血税もあるし。」
ルイ「おいおい。」
ヴィンテル「助けられたあの日から、忘れられないんだよ。…そうだよ、永遠に。」
ルイ「?」
あの日から、ずっと忘れたくは無い思い出。
だから、奇跡を信じて待っていたのだ。
ルイ「黄砂(こうさ)並みにか?」
マリ「おい!」
ヴィンテル「…多分な。」
奇跡などと思っている事実。
けれど、今も助けられている。
この恩を返すのは…悪いのかもしれないな。
終わり。
超兵器「フィンブルヴィンテル」ことヴィンテル君です。
ヴィンテルは超兵器の『マスターシップ』です。
化物じみた超兵器ですがね。
破壊力は魔理沙やフランドールよか遥かに上っ!
萃香よりも上!化物超兵器ですよ!