アットウィキロゴ

短編集『世界の中から』(リー坊視点)

短編集『世界の中から』(リー坊視点)



私には、夢がある。 私には、願いがある。 私は、娘を可愛がっていた。 魔力の使い方を教えた事もある。 そして、願いは『平和』。 リー坊「…。」 それでも、無理な場合もある。 カー坊「父上…。」 リー坊「いたのか。」 娘たちを残す感覚はどうだったろう。 あの時は必死だったのを覚えている。 次に覚えているのは、予言書を書いてからだった。 種族によって蘇ってからも、私は世界の中から叫んでいる事がある。 平和ではない世界。 リー坊「カー坊、立派に成ったな。」 カー坊「立派ではない。まだ、父上を超えてもいないんだ。超えさせてくれ。」 リー坊「…そうかね。」 カー坊だけは自らを自虐しているようで辛い。 けれど、彼女も成長をし続けている。 自らの思いを、ぶつけるほどに。 けれど、まだ不安が残っている。 どうして、私だけは不安を消せないのだろうか。 リー坊「…。」 カー坊「心の闇は、ずっとあるのかな…。」 最もな言葉とも言える言葉。 私は以前、あの戦いの前によく捕らわれた。 “心の闇”―――。 それを取り払ったのも、種族だった。 そして、娘の生存している事も―――。 カー坊「父上、これより私は平和までに頑張らせてもらいます。」 リー坊「…運命なのかね?」 カー坊「はい。終われば、いずれ私は必要も無くなるでしょう。その時は…。」 リー坊「…できない相談だね。娘がそんな目にあうのを見過ごせないよ。」 カー坊「やはりそうですか…。父上、では。」 カー坊は…娘はしっかりと成長してきている。 ルー坊ならば、きっと笑ってくれただろう。 彼女ならば、きっとカー坊を優しくなだめてくれたに違いない。 しかし、今、彼女は居ない。 今の、支えが必要なのだ。 リー坊「…その相手は、厄介だがね。」 その相手というのは、ヴィントの来世。 彼の来世だ。 彼こそ、きっとカー坊を何とかしてくれる。 彼は、きっとカー坊を支えてくれる。 そう、願ってならない。 世界の中から、そう叫びたい―――…。
終わり。 リー坊の視点です。 リー坊からすればカー坊は大切な娘です。 キー坊、クー坊もですが、ね。 カー坊が大変だったに違いない。

最終更新:2010年04月19日 03:16