(短編集『悲劇の惨劇を体験した者』訂正版)
※流血ネタです。死は?…今回あります…すいません。視点系です。
これは疑いたかった。
大会で、ほとんどは騒いでいた。
いや、大会というものはもう名だけだった。
明日クッパ城へ向かう約束だった。
今は雨が降っている。冷たく感じられる。
涙も出ない。何故だろう。
「…マリオ…?」
英雄に語りかけるが、何も言わない。
紅い…。この風景は紅い…そう思える。
その時、水音が響いた。姫様のようだ。
「何よ、これ…。どうして、こうなってるの…?」
ダメだ、このままではここへ来れなくなる…。
だから銃を出した。撃つ為に。
「ちょ、ちょっと!!!」
躊躇も無かった。…ただ、静寂を破る音が響いた。
軽い銃声だ。…そして、訪れる静寂。
そして、倒れている人の数が増えた。
…いや、倒れてるんじゃない。これは…。
「…何故だ…。何故マリオが死ななければ…ならなかった。」
怒りを押し殺す。それで何がわかる。
「…戻せ…!戻せよ…。」
…もう手遅れだったに違いない。
もしかしたら、何か行動を起こしていれば助かる人もいた。
きっと助かるのかもしれない。
「…運命なのか…これが…!!」
ただ、そのまま座り込んだ。
水音が響いた。それでも、もう何をすればいいか悩む。
まだ英雄一人は生き残っている。
「…ルイージ…。探し出して、見つけて…殺せ。」
そう告げて、去って行った。
その空がいつもとは違うわけではない。
あの日から、生活が一変した。
向かってくる敵が増えた事だ。
それらを倒してきた。
けれど、それでマリオたちは笑わないだろう。
そうしてこう名乗ってきた。
『完全なる殺戮者』
と。
平和を願いながら戦っている。
そして、ルイージの手で倒れる事が、今の願い。
哀れな者を倒す刃となる可能性がある、あの人物を探している。
平和を願いながら、その人物の手で倒れる事を願う。
今は、それが願いだ。
滅びてしまった国々へ、弔いとして記そう。
永遠に、忘れない。
そして今も平和を願うのは変わらない。
そう、『完全なる殺戮者』の名の下に―――。
『完全なる殺戮者』ファルコンの手記より。
※キャラ「ファルコン」
※かなりの過去。種族はこの過去を封じているという設定になっている。
※カー坊が関わるのはこの後だ。が今回無し。
※ルイージは名前だけ。科白アリだったのはデイジーの一回のみ。
※これが種族を一変させる事件になる。
で、補足 内容的には納得できるんだ、これが。 昔こんなの書いてたんかー。 ぽかーん ピチュォォォォォォオン そして今更だが色ついてなかった事にピチューンしてた。