短編集『悲痛の刃』(視点:フォール)
いつも、殺戮を繰り返してきていた。
いつも、涙を流さず殺ってきていた。
それは、一つの生きる道。
それは、生きる為の手段。
しかし、いつしか目的が出来つつあった。
種族を誘拐し、それを叶える為。
カー坊を誘拐した。その時はカー坊は怖がっていたが、星の話をして落ち着かせた。
そして、あの日―――種族軍隊が来た。
あの事は覚えている。
フォール「…あの日からもうどれ程経っただろう…長く思えるが…。」
あの日、種族軍隊の銃弾が貫いた時に、血を流しながら、ただ銃を構えた。
『お前は…何故…人を、撃てる…?』
その時に、銃を向けていた人は答えた。
『平和の為だよ。』
そして、自らの命の灯火は消えた…。
だが、その後蘇っていた。
…いや、義体として蘇っていた。
あの頃を思うと、地獄だったかもしれない。
フォール「…。」
カー坊「…いたのか。」
フォール「ああ。」
カー坊「過去を、思い出していたのだな。」
フォール「…。」
ただ、義体で蘇った時は覚えていない。
そして、刃で怪我させたりしている。
伝説の剣は使わなかった。
自らを血に染めた事だってあった。
そして、カー坊たちと会ったが、戦っている時悟ったのだ。自らの命を。
そして、最後は…見取られた。
だが、復活はしてもらった。
神様の力があったという事で、だ。
意外な力がありそうだ。
フォール「…。」
カー坊「過去なんて棄てれるわけがない。」
フォール「そうだな。」
カー坊「だから、頑張ろう。」
結果的には、種族にいたら一番だとわかった。
自らの手を血に染めてでも、自らの手を怪我しても…それは、変わらない過去。
だけど、これだけは言える。
自分の運命だからなんだ、と。
終わり。
フォールの視点です。
悪魔の一族の結果は出てる設定です。
フォールの力は史上最強。
もしかしたら一番上の神様の血も?
なお、神様の『フーラク』(フーガ・ラクティスの神様版)の血は継いでます。