作られた時はかなりみんな凄い目で見ていたもんな。
そんな目で見ないでくれよ。
わーわー騒いでいるみたいじゃないか。
それに、設計図ってのがあるじゃないか。
それで作る形を決定していくんだ。
それで俺は作られた。
俺は…戦艦。
俺は…長門。
俺は…国の為に戦う戦艦だ。
だから、逃げてはいけない。
己の運命に逃れる術は無いのだから。
それから、親友の大和も作られた。
大和は優しすぎる。
大和は、どこか寂しげだった。
それからだ。
激戦区へ飛び込むのは。
何があったのかわからない。
次々と倒れていく仲間。
悲鳴を上げる仲間。
けれど、倒されていく。
主砲を向け、そして狙う。
長門「ちきしょう…!!!」
泣こうがなんだろうが、これが戦場だ。
そして、俺だって傷ついていく。
けれど、倒れようがなんだろうが、仲間は戻ってこない。
何でこうなったんだ…。
長門「…消え去れ!」
敵は連合軍だ。つまり、俺の敵…。
相手が悪すぎたと自覚しても、手遅れだった。
もう、負けは決まっていたのかもしれない。
相手が悪い。アメリカは、悪夢の国だと聞かされていた。
それで、何故―――…。
泣きたかった。
死にたかった。
でも、死んだら無駄になる。
だから、俺は戦い続ける。
そして、終戦へ迫ってきている中、燃料はもはや無かった。 燃料が無いため、対空だけの攻撃になるかもしれない。 そして、敵機がやってくる。 機銃を撃つなど、抵抗はする。 とにかく、敵機がいなくなるまで抵抗はした。 死者が出ようがなんだろうが、戦っていく。
そして…終戦。
唯一浮いている戦艦。
そして、唯一浮いていた仲間がいると聞いた。
その時はまだわからなかった。
あの敵が迫っているなど…。
それに、大和も、陸奥とやらも…みんな沈んだ。
何でこんな悲しい事が起きたんだ…。
そして、ただ悪魔の戦いがまだ待っていた。
死んでも死に切れない、悪魔…。
その悪魔が、襲いかかろうとしている。
そして、ある日…それは、襲い掛かってきた。
そこに浮いていると、他の仲間もいた。
何が起きるか…。
そう思っていた。
戦闘機が持ってきた『原爆』に、恐怖を覚えた。
そして、投下され、爆発を起こした。
長門「…!!!」
その灼熱の炎…それが襲った。
塗料がはげただげだが、他の戦艦たちは沈んだのだ。
多少軽い痛みがあるが…いいだろう。
そして、その次の実験…。
水中だ。
あの一撃でも受けたからな…。
そして、前回の実験…空辺りの爆弾…ではない事。
水中での爆発実験が行われようとしていた。
長門「…。」
他の空母たちは不安を隠しきれていない。
…駆逐艦の雪風はこんな実験をしないのだ。
俺がなぜこんな目に…。
その矢先だった。
突然水中からの爆発があった。
長門「!」
この一撃が、かなり効果があった。
一気にどれほどか沈んでいるようだ。
ただ…痛む…かな…。
まだ沈むわけには…。
海水が入り込んでくる。
でも、負けたくは無い…。
完全に痛む…。
それで沈むわけにはいかないんだ…。
そうだ、戦艦として…。
大日本帝国として…。
―――負けたくないんだ…!!!
長門「…海水が…意外と…辛く感じる…。」
海水が入り込んでいくのはわかっている。
でも、それでも…見られている中で沈んでたまるか。
そして、かなり後の夜…に感じる。 長門「…良き夜だ…。」 既に浸水度は多かった。 でも幸せ…だったな…。 長門「…長かったな…。」 沈もうとしているのはわかっている。 …今の事を思えば、平和だったのか…? 平和など訴えていない、ような…。 でも、それでも…。 これからの時代が、変化するだろう…。 そして…その海へ、沈んでいく。 長門「…大和…。」 ―――今、行くからな…。 平和への架け橋へ、作れるというなら…。 その願いが、先走った…。 ―――ありがとう。
END
えーっと、折角なので感想を。 戦艦「長門」に意思があったら、というifの世界を書いてみました。 書いた場所は?…今頃無いと思います。はい。 あはははは…。 えー、シンプルイズベストみたいな感じ。 長門は好きだったので書いていて違和感は無かったですね。 こんごう、標的ミサイル破壊により気に入りに入ってきていますがね…。 今後書くかもしれないのは…大和と零戦と雪風。 でも長門はいい! 長門ぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおおおお!!! すいませんでした。 そして何かと迎撃可能な奴もいるんじゃ…。 F-ZEROとハイオクタンは迎撃に苦戦しそうだが。 って、何を書いたんだ私www テラヤバイwww 将軍ヘイホーの短編も予定してたり。 でも長門、本当にあの時痛かったんじゃ…。 本当にそう思いながら書きました。 意思があったら、と思うと…。 今度は、どんなキャラになるか未定…かも。 では、また。