その羽は、まるで恐怖を植えつけた者からの謝意に見えなかった。
だが、あれほど巨大だった翼が小さくなる。
普通の鳥人
(スマン、うろ覚え)
の大きさになる。
カー坊「その罪は重いぞ。」
カー坊が告げると、そのまま城内へと戻る。
ある一室へ戻るカー坊。一人の人物に視線を向けて。
カー坊「…中央へ向かう。私だけでいい。」
魔術移動するカー坊。
中央で、カー坊はゼロが、この城の外にいるのに感づいた。
カー坊「開放。」
城の周りが光るのを、ゼロは知っていたのだ。
ゼロ「…何が起きるんだ…?」
その光から、映像のカー坊が現れ、向かう。
その者の元へ、向かったのだ。
マリオ「何だこりゃ?」
ルイージ「に、兄さん…。何か、眠たく…。」
その先は言えなかったのだ。そのまま気を失って、消えてしまう。
カー坊『あと、何人だ…?」
その言葉は、まるで少女ではないかのように。
そして、リンクとドンキーとフォックスとカービィの前に姿を見せた。
これが、第二段階の開始でもあった。
終わり。
カー坊『無に戻れ…。それが、お前なりの、判断をも奪う。」
その光を放つ。まるで、切ない光を見せるかのように。
リンク「これは…?」
ドンキー「綺麗だな。」
カービィ「…切ない…かも。」
フォックス「…何だ…?急に、眠く…。」
カー坊『先に無に帰った者が待っているかもな。」
そして、四人の姿も消える。
カー坊『マスターハンドは逃げたか、流石に。」
そして、ネスとピカチュウとプリンの前に立つ。
カー坊『無に帰れ。」
同じように光を放ち、同じように無に帰していく。
カー坊『あと、何人だろうな。」
そして、サムスとファルコンの元に現れる。
カー坊『時は来た。」
そして、その光は別所で放たれたのか、他の場所からの光が見える。
カー坊『お前たちだけだ。」
その言葉は、明らかに現実を叩いたようなものであった。
終わり。
カー坊の映像は立ち続けている。ただ、視線を向ける。
カー坊『ありがとう…。」
ただ、謝って、光を放った。
ファルコン「…幻想だな…まさに…。」
カー坊『…でも、ごめんね…。」
サムス「気にしないで。」
カー坊『無に、帰すよ。」
そして、その光は、二人の前に浮く。
二人が倒れる。そして、消える。
そこで、映像は消える。
その外では、笑っている人物がいる。
キノノ「ねぇ、ねぇ。トヨタ。ねぇねぇトヨタ。ねぇねぇトヨタ。」
サマワ「五月蠅ぇー!」
湾岸「いいじゃないか。」
アリゾナ「幻想的な空間みたいだな。」
トヨタ「…ハハハ…。」
ローレライ「まぁいいではないか。」
ウォード「…任務完了だ。」
そして、城へ向かうウォード。
トヨタ「!?」
ウォード「俺も、『無』に帰らなければならないんでね…。」
サマワ「…そうかよ…。」
その城へ向かう姿を見送ったのだった。
ただ、風は吹きつけ、雨は城周辺だけ止んでいた。
それは、何かの意味でもあるのだろうか。
終わり。
その光はただ、何もかも消すかのように漂っていた。
偶然その光景を見たその大剣使い―――ウォードは笑みを浮かべた。
カー坊「…来たか。」
そう告げるカー坊。
カー坊「仲間はもう、『無』に戻ったぞ。」
ウォード「…そうだな。」
カー坊「これで、全ては終わった。後は…そなただけだ。」
ウォード「…そうだな。」
カー坊「でも、間に合った。」
カー坊は、その手を大剣使いへ向けた。そして、光となり消える。
カー坊は知らず知らずの内に
涙
を流していた。
カー坊「本当は…したくなかった…。」
そして、輝く光を放った。
その光が消えたその時、城は消えていた。
それは、明らかに消え去ったというより、消されたのが正しいだろうか。
キノノ「…ちょ、待っ」
サマワ「記憶が混乱してきているからな、向かって来い。」
キノノ「そうなの…。」
サマワ「おめぇは忘れていねぇよ。魔に落ちた種族。」
キノノ「…。」
ゼロは唖然としていた。
まさに、消え去ったこの現実をどうすればいいのかわからないのだ。
だが、現に城は消え去っていた。
そして、カー坊はその涙をぬぐっていたようだった。
カー坊「ただ『無』に帰した。他の者達の記憶も混乱している。」
と、カー坊。
カー坊「ゼロ。お前よりも強い人物がいる。お前を利用したヤツがいる。」
カー坊は視線を向けた。
カー坊「スレフ。これが、首謀者だ。」
終わり。
ただ、自身の感覚がわからないルイージ。
と、誰かが来た。ルイージにそっくりである。
ルイージ「良かった、やっと会えた〜!」
ルイージ『え…?』
他も一緒だったのか、別の光は漂っている。
マリオも同様だった。
マリオ「お前、力を封じた理由は知らないだろ?」
マリオ『…そういえば、そうだな…。』
湾岸「マリオたちを封じていたのは…魔力など。すぐわかる。」
ファルコン『何…?』
ルイージ「だから、危険だと思って封じたんだよ〜。」
ルイージ『封じた…。』
マリオ「ま、カー坊なら一発アウトだけど、な。」
マリオ『それは同感だ。』
魔力暴走を見ている者達はわかっていたのだ。
到底カー坊に勝てない事。そして、ヴィル・カー坊の存在。
ルイージ「ヴィル・カー坊は
『全ての世界の造物主』
だよ。」
マリオ「勝てないわけじゃない。作戦で倒すだけだ。」
湾岸「俺が湾岸として出てきたのも、その理由だ。」
その光はまだ漂っていた。
ただ、笑みを浮かべる、もう一人の者達。
終わり。
現実の世界では、ゼロは驚愕の表情を見せた。 カー坊「真実だ。あの城を壊す前に、ここを壊そうと思ったのだが…。」 苦笑しながら、その目標へ視線を向けた。 カー坊「あの城は、壊しても不可能だとわかったのだ。」 アリゾナ「だから、あの翼が…。」 そして、どこかの世界。 ルイージ「…じゃ、お別れだね。」 本物のルイージたちへ力を渡し終えたその者たちが、そう告げる。 マリオ「正直残念だよ…。」 湾岸「だけど、俺には会えるよ。「湾岸」としてね…。」 マリオ「行け!」 ルイージ「絶対負けないでね。」 湾岸「負けると思うな。勝利を願え。敵を倒すだけに集中しろ。」 ルイージ『うん…。』 マリオ『お前の願い、運んでやるよ。』 ファルコン『…負けないからな、湾岸…。』 その光が差し込み始めた。 それは、希望の光という、そんな光。 その光が差し込む時、マリオはふと、もう一人の方へ視線を向けた。 泣いているようにも見えたが、それは苦笑するしかなかった。 が、マリオたちは決意を覚えたのだ。 そう、負けないという考えを持って。
終わり。
(書いていませんでした〜
そして、光と共に、城は元に戻った。
城から出てきたのを見計らって、笑みを浮かべるカー坊。
カー坊「さーて、ヴィル・カー坊とは何者か!知っているでしょ?」
マリオ「いや、少しなら。」
カー坊「ヴィルは
『全ての世界の造物主』
でもあるんだよね。」
ルイージ「へぇ。」
カー坊「
『全ての世界の護衛者』
、言ってあげるわ。どうせ発言無いし。」
カー坊は苦笑したのだ。
カー坊「ラファール・ニード・フォー=スピード・モスト・ウォンテッド。」
静まり返っている状態。
カー坊「アルウス・荒覇吐。」
誰も信じるようなことではないが、カー坊の言葉を聞いていた。
カー坊「ペルフェク・ガノンドロフ。」
ここでリンクが驚いたのだ。まさかあの敵が…。そう思ったのだ。
カー坊「ベル・ウォード。」
ほとんどがウォードへ視線を向けた。氷山の剣が光に輝いてきらりと光る。
カー坊「そして…。ヴィント・ファルコン。」
マリオ「な…!」
カー坊「これでわかったか?お前たちが知らぬ間に、神がいた。」
アリゾナ「そして、ダークナイトメアの兄との戦いがあった。」
サマワ「その戦いは、まずペルフェクが倒れちまう。」
トヨタ「その後、接戦を広げるも…二人だけになる。」
湾岸「さらに戦いは続く。ヴィルも倒れる戦いが起きた。」
ローレライ「そして、ヴィントだけが、接戦を制した。」
ウォード「…これが、悲劇の戦争だ。神様の起こした…戦争だ。」
キノノ「伝承は多分そこまでじゃないの?」
カー坊「ええ。本当はまだ続く。明日で解雇になる、その日。」
ローレライ「ヴィントは自ら命を絶った。」
ほぼ一同「命を絶った!?」
ほとんどが驚いていたのだ。
カー坊「そして、これは伝説となったのだ。…以上だ。」
ローレライ「あとは力だな。」
言って、マリオへ視線を向けた。
まるで、決められた事以外を信じないかのように。
終わり。
※前スレ、第十七話でした。
それからは、力を解放していった。無論、種族の力で。
そして、城へ向かった。
スレフ『ようこそ。君たち。」
カー坊「神々の翼を持つ者は、誰か知っているわね?」
マリオ「?」
カー坊「教えてやれ、折角だから。」
と、カー坊。
スレフ『リンク、マリオ、ルイージ、ファルコン、カー坊、ウォード。」
リンク「私もですか!?」
カー坊「いや、言ってなかったし。」
トヨタ「あと一人。」
スレフ『…サムス。以上だ。」※最後の一人悩みました(本当の本音
サムス「私もか…。」
カー坊「ま、ヴィルも感知していたらしゃれにならないけど?」
アリゾナ「…むしろ、ヤバくないか?」
カー坊「…あー、手遅れ。」
ルイージ「何ソレ!?」
カー坊「いや〜、神様も動き出したって事で。」
だが、城のゆがみが完全に消滅し、城が破壊される。
無論、神様の力であるのは間違いないだろう。
カー坊「スレフ。決戦だ。」
その時、複数の人物を包もうとする。
だが、その妙なものをもかき消した。
カー坊「やっちゃったね、スレフ。もう死刑だよ。」
スレフと、神様の力を持つ者が、今ぶつかる―――!
終わり。
カー坊は笑みを浮かべると、光銃を出したのだ。
続いて、ウォードも光剣を出す。
カー坊「私を選んだ事をあの世で後悔せよ!完全開放!」
※あと光銃装備。
ウォード「お前の負けは見えた。」
※光剣装備。
マリオ「行くぜ!」
ルイージ「頑張るよ。」
サムス「あの世で後悔しなさい。」
ファルコン「…死ぬしかないぜ、お前の選択肢は。」
リンク「負けませんよ!」
カー坊「…ついでに言うが、ファルコン、確か光槍出せる筈じゃ…。」
と、カー坊。
マリオ「…これが光槍…。カッコイイぜ!」
カー坊「そういう感情、止めておけ。」
スレフ「片付ける!」
そのまま激戦へ入る。
だが、カー坊の攻撃もほとんど影響してきていたのだ。
カー坊「やっぱり面白いな、人間って。」
ルイージ「?」
カー坊「いや、此方の話。」
スレフ「こうなったら、お前だけでも…!」
リンク「!」
だが、闇の魔法が直撃する。
カー坊「判断したか、ゼロ。」
アリゾナ「…今だ!」
軍の攻撃も加わり、スレフを傷つけていく。
スレフ「ふざげているのか!」
カー坊「…君、死ぬよ。」
死神のカマで一撃を与えたのだ。無論、紫の光が舞う。
カー坊「そう、これで終わりだ。」
そして、スレフは叫びながら消えていった。
カー坊「終わったね。」
カー坊は苦笑したのだ。
カー坊「願わくば、また会える日を。」
終わり。
平和な日々を送るマリオたち。
と、郵便が来たのだ。
『前略、お元気でしょうか。カー坊です。
あの時、あのゆがんだ城は、選ばれた者たちしか入れませんでした。
それを、神様に伝えて、戻したのです。
仕組んだ作戦ですが、仕方が無いでしょうね、種族の事ですから。』
そこまで読むマリオ。
マリオ「…仕組んだ作戦か…。」
『力は封じたのもそこにあります。また、同様の事が無いように…
無いように、今度は此方からの情報を聞いてくださいね。
そうじゃないと、あの時の出来事と同じようになるわよ?』
ルイージ「同感だね。」
『それはそうと、皆様は元気です。
サマワはレバノンを守り、コロッセオは軍をまとめる元帥。
アリゾナは訓練に励み、トヨタも訓練に励んでいます。
湾岸はどうやら、ライバルとしてファルコンを選んだみたい。怖いよね…。
ローレライも訓練に励んでます。キノノは種族と一緒に頑張ってます。
大剣使いも、勿論任務をこなしていますよ。
それじゃ、会える時は、会おうね!またね!』
読み終えて、苦笑したのだ。
マリオ「ああ、またな…カー坊。」
その空は、平和を祈るかのようだった。
終わり。