GRAN TURISMO 4 & 大乱闘スマッシュブラザーズDX第二話

〜 第二話 ガレージと… 〜 ツィオン「しかし、レダもレーサーとはいえ、最初容疑者だったからな…。」 とレダに言うと、その近くにいたレダもふっと笑う。 レダ「まだ気にしているのか?」 ツィオン「しかし、二度も目撃したんですよ。フォードGTの事故、そして、一つの事故。容疑者がまだ逃げている訳がわかりませんよ。」 レダ「そいつは一番後ろに特攻していった。まさか五台も巻き込んだ事故とは知らなかったが、まさかその中にリンクも混じっていたとは思いもよらなかった。」 ツィオン「そうですか…。確か、例の人も…。」 と言葉を曇らせたのだ。レダもそれはわかっていたのだ。重傷したその人物は、血を流しながらも、人を助けようとしていたのだ。病院に一番早く搬送されたのも、その重傷者でもあるのだ。その人物が、事故を発生した車の逃走を目撃しているのだ。 レダ「それはそうと、お前はどうする?」 ツィオン「新しくガレージを新調してくれたので、そこへまず行こうかと。案内人が凄い人だと聞いたけど。」 レダ「ペースカー所持者か。」 ツィオン「はい。でも、案内するのにトヨタ社の7レースカーか、GT−ONEレースカーを持ち出すとか…。」 レダ「そいつは興味がある。」 ツィオン「では、そろそろガレージに向かいます。待っていないと思いますけどね、案内人。」 と告げると、レースという世界とは無縁そうな車に乗り込んだ。そう、ボ●ドカーのモデルにもなった、トヨタ 2000GT(1967)(P.664)である。エンジンをかけると、今にも武器が出てきそうな音が鳴り響く。しかし、エンジンはノーマルである。アクセルを踏み込み、待ち合わせ場所に走った。そして、そこに到着すると、二台、そこに止まっていた。 カー坊「やっと来たか。早速だが、何を聞きたい?」 ツィオン「そういえば、ペースカーって、一体いくらしたのか…とか気になったのですが。」 カー坊「彼の場合は特殊よ?しかも、借りた車でほとんど大制圧したって聞いたからね。」 ツィオン「え?」 カー坊「そっちは多分ほとんど兄弟でやってきたんでしょ?共同はOKだったから。」 ツィオン「はい。だけど、初心者向けレースと、中級者向けレース、上級者向けレースはまだ制圧していないから、僕がやれと。」 カー坊「がんばってね。」 と声をかけた。そして、カー坊はくすりと笑う。 カー坊「そういえば、噂のペースカー所持者、誰だか知ってる?」 とカー坊が言うと、ツィオンは訳がわからずに混乱する。カー坊は、一台の車を見る。 カー坊「その所持者は…このGT−ONEの持ち主、ファルコンよ。」 ツィオン「えぇぇ〜〜〜〜〜!!!」 と、その車に視線を向けたのだ。まさに近くにいる車の所有者が…とまで考えたのだ。 カー坊「たまにGT−ONEを貸し出す時があるけど、そのペースカーを貸し出す時があるのよ。ルイージにも、たまに依頼が飛ぶからね。」 とカー坊。そして、そのGT−ONEに視線を向ける。再び自分の車に視線を向けて、例の本を見て、性能の差を改めて愕然とする。 ツィオン「せ、性能の差が違いすぎます…。」 カー坊「その2000GTでGT−ONEに勝てたら、誉めてあげるわ。」 ツィオン「無理です。」※きっぱり! ファルコン「当然だ。」 と、車の窓を開けていた車から声が聞こえたのだ。そして、ツィオンはその人物を見て、さらに驚いたのだ。 カー坊「彼が、ペースカーの所持者、そしてトヨタ社の7レースカー所持者なの。」 ツィオン「彼を倒せばいいの?」 カー坊「違うわね。私が一番強いの。」※きっぱりと言う。 ツィオン「…!」 カー坊「ミノルタ近くの馬力を持たせているR34で、出迎えてあげる。」 ファルコン「お前な、絶対に勝てる確立が少ないだろ…。」 カー坊「大丈夫よ。」 と言うと、ついにツィオンは一つの決意を決めたのだ。 ツィオン「…カー坊さん、初心者向けと、中級者向けと、上級者向けを倒したら、勝負を挑みますよ!」 カー坊「…あら、勝負心に火をつけたみたいね。…そろそろ案内しましょう。」 とカー坊。そして、これからツィオンが使う、新しい状態のままのガレージに到着したのだ。 カー坊「生活するには十分すぎるほど多い家具などがあるから、ここで住むの。不安な分野があるなら、料理人などをそのガレージに派遣させます。電話番号は、特殊魔法本に書いてあります。」 と言うと、まずはそのガレージに入る。全ての装備が揃ってはいないが、十分すぎるほどの設備が整えられている。そして、住居となるところは、特殊魔法本などが置かれている。 カー坊「見取り図も、特殊魔法本に書かれているわ。この機械を付けてね。」 と、機械を渡すカー坊。腕時計のようなもので、それを、ツィオンは装備する。 カー坊「それは、魔法本の情報も見れる事もあるし、ナビ機能もあるわ。詳しくは、この取扱説明書にて。無くさなければ大丈夫よ。」 と、取扱説明書を渡すカー坊。そして、ツィオンはその取説を見ていると、カー坊は笑った。 カー坊「それじゃ、何かあったら相談してね。」 そして、カー坊らは家から出て行くと、そのまま車に乗り込んだ。 ツィオン「…。」 そして、エンジン音を立てて、走り去っていく二台の車を見送った。 ツィオン「料理はダメだけど、なぜか整備は得意なんだよね…。」 それから、整備している人に電話をかけた。無論、その整備士こそ、レダなのだが。 レダ『どうした?』 ツィオン「今新築されたみたいなガレージにいるけど。電話番号とかわからないから…。」 レダ『いや、電話番号なら、そっちがガレージから電話したのなら、記録が残るはずだ。』 ツィオン「それと、例の車は?」 レダ『大分修理してきた。ボディーは取り寄せたが、内部の構造は、修理できる物と、できない物があるからな。多分内部も変えたらいいと思うぞ。』 ツィオン「そうですか…。でも、修理できたらやってください。」 レダ『了解した。』 ツィオン「突然電話してすみませんでした。では、また。」 と告げると、電話を切る。ふぅ、とため息を出すツィオンに、電話番号を調べ始めた。そして、ようやく電話番号が判明すると、すぐに苦手な分野を考え始めた。だが、ふと思い出したかのように、ガレージに向かう。そして、一台の車がそこにあったのを、彼は覚えていた。その車は、コルベットZR−1である。 ツィオン「さてと、引越し祝いをしなくちゃね…」 と言った瞬間、ピンポーンという音が聞こえた。慌てて玄関から顔を見せると、マリオがそこに立っていたのだ。 マリオ「ここの町の新人か?」 ツィオン「あ、はい。そうですけど。」 マリオ「来たことは噂になっている。」 ルイージ「兄さん!!」 と怒鳴られたのがマリオで、怒鳴ったのがルイージである。 ルイージ「歓迎会でも開くつもりですが、場所はこれです。」 と、はがきを渡す。そのはがきには、招待状が書かれている。無くさないように、とまで書かれているのだ。 ルイージ「絶対来てください。」 ツィオン「うん。」 そして二人が去っていくと、すぐに家の客間に移動する。それから、葉書をじっくり見つめると、そこは、記憶にある場所だとすぐに思い出した。 ツィオン「…でも、この場所…あの事故があった現場の近くで、しかも、歓迎会の場所は…確か、宴会などで何度も立ち寄った場所だ。」 と記憶を呼び戻した。そう、その歓迎会の場所こそ、何度も立ち寄った場所でもあったのだ。そのせいか、すぐに時間を確認する。歓迎会の開始の時間、集合時間も確認する。 ツィオン「まだ時間があるけど…。」 と呟くと、まずはガレージなどの探索を行った。これだけで、少し時間を潰せたが、まだ時間がある。しかし、その時間に間に合いたいと思い、服などを着替え、それから車でその集合場所にまで移動する。無論、歓迎会とはいえ、後で敵になるのは当然である。 ツィオン「あちゃー、早すぎたかな?」 マリオ「十分だよ。」 ツィオン「そういえば、駐車場は…」 マリオ「あるよ。お前専用。」 と、指示を受けながらも、駐車するために移動すると、そこに白く、ツィオン専用と書かれていたのだ。それに謎ができたのか、マリオに問いかけてみた。 マリオ「この町でガレージごと手に入れると、専用駐車場を一つ手に入れる事ができる。この近くで事故を起こした場合、整備士ではなく、警察を呼ぶことができる。」 そして、ルイージの指示を仰ぎながら駐車すると、そこから警察官専用駐車場があったのだ。一台のスペースがあったのだが、突然クラクションが鳴り響く。どうやら、警察官の登場のようだ。そのまま道を開けてやると、鮮やかに駐車した。 警察官「いやー、参ったね。いつも取り合い合戦だからね。この駐車場は。」 マリオ「でも、会議で決めたから、諦めろよ。」 警察官「そうだけどさ…。」 ツィオン「け、警察官がどうしてここに?」 マリオ「ここは警察官も使う。会議所にする場合、全面的に警察官の駐車場になるんだ。」 と言われて、ふと誰かの専用駐車場所に視線を向けると、マリオの話に否定がないくらい、確かに『臨時警察官駐車場』と書かれていた。 ツィオン「…。」 マリオ「今日は配備してくれたのか。」 と声をかけたが、警察官は、不安そうな視線を向けるだけだった。 ルイ「そろそろ来ないと始まるぞ!」 と声をかけられたため、会場へ向かった。そこは、宴会のように、ツィオンは考えたのだ。 マリオ「ルイも厳しいなぁ。」 ルイージ「兄さん、情けないよ…。」 ルイ「そうか?」 マリ「バカの撃ち合いじゃないだろうな?」 と、二人の声が割って入った。一人はルイであり、もう一人がマリである。そして、カービィの姿も、そこにあったのだ。 カービィ「宴会まだ?」 ウォード「…。」 と、もう一人の姿に視線を向ける。彼は大剣使いと呼ばれている人物であるのだ。 リンク「宴会が始まったらヨッシーから離れろ。」 ヨッシー「えーっ!?」※この時点でヨッシーの思考の中の風景がガラガラと崩れる。 と、言い合いをしているが、ヨッシーとリンクである。宴会が始まれば、酒を無理に進められる可能性もあるからという意味の会話でもあるのだ。 ドクターマリオ「…警察官が、たまに邪魔になるな…。」 と小声で語ったのが、ドクターマリオである。 ピーチ姫「…おいしそうね。」 ルイージ「まだ始まってすらないですよ、姫。」 と、ルイージに注意されたのがピーチ姫である。一国の姫であるのに、遊覧しているのはおかしいかもしれないが、そういう人である。 カー坊「えーと、カービィは…と。いるわね。」 ファルコン「いるだろ。」 カー坊「亡霊かもしれないから。」 ガノンドロフ「ありえないだろ。#」 カー坊「…狙撃銃でも、持たせてやるか。ドクターマリオに。」 ツィオン「……殺されるって…。」 とツッコミを入れたいが、カー坊の近くにいる人物こそ、この町では有名である。そして、あの三人で、ビック3が揃っているのだ。一人はガノンドロフ、もう一人がファルコンだ。 ツィオン「…それにしても、警戒が物々しいなぁ。」 と、軽く呟いた。 カー坊「歓迎会を行っている最中に、軍人がたまに来るときがあるからね。今日の事は既に連絡を入れて送ったけど、向こうはかなり納得したよ。でも、数名来るって。」 ツィオン「え、軍隊も?」 カー坊「ああみえて楽しみたいのよ。」 と、カー坊が言うと、わっと声が上がった。そう、例の軍隊とやらの到着でもあるのだ。

最終更新:2010年04月19日 03:11