アットウィキロゴ




第7話 戦闘 後編





自分の体を包んでいた光が消えていった。
気がつくと私は、仰向けに倒れていた。
周りの騒がしい声を聞いて、元の世界に戻ってきた事を実感した。

沙「私達、勝った……んだよね。」

ゼ「…うん。」

べ「勝ちましたね。」

不思議と勝ったという実感が沸いて来なかった。
しかし3人で話していると、段々嬉しくなってきた。

ス「いよう、結果はどうだったんだ?」

私達の所に、スモーキーさんが来た。

沙「勝ちましたよ、スモーキーさん!」

勝ったという言葉を聞いて、スモーキーさんは笑った。

ス「そうか。次の試合まで時間があるなら、俺たちの方の試合を見ると良い。」

そう言って、スモーキーさんに連れられながら、もう一方のクリスタルに向かった。

沙「今は誰と誰が戦ってるんですか?」

対戦しているチームが気になり、スモーキーさんに聞いてみた。

ス「ん?確か今の試合は、剣心のチームと張のチームだったはずだがな。」

剣心さんと張文遠さんのチームが対決している。
それよりも、教官達の試合がどうゆうのか見てみたいと思った。
戦っている様子はクリスタルに映し出されているようで、試合はもう開始していた。
両チームとも各職1名づつという状態で、膠着状態の様だった。
先に動いたのは、剣心さんのチームだった。

剣心さんが張文遠さんに、エミヤさんがのーくんでぃさんに、
アイさんが青りんごさんに近づいた。
剣心さんを迎撃しようと、張文遠さんがバルディッシュを振り上げた時だった。
急に剣心さんが方向を変え、のーくんでぃさんの方へ向かった。

剣「ごめんね張さん、貴方の怪力とまともにやりあう気は無いの。」

張「何ッ?!」

エミヤさんを弓で牽制していたのーくんでぃさんに対し、剣心さんが竜騰で切りかかった。
相手はエミヤさんだけだと思っていたのーくんでぃさんは驚き、
対応するのに少し時間がかかった。

の「なッ?!」

剣「悪く思わないでね、のーさん。」

のーくんでぃさんに対応する時間を与えず、剣心さんがのーくんでぃさんを斬った。

の「そん…な……。」

力なく倒れるのーくんでぃさんを、張文遠さんが受け止めた。

の「開始早々にやられちゃって、ごめん…ね……。」

そう言うと、のーくんでぃさんの体が光に包まれた。
そして、その光が消えたかと思うと、のーくんでぃさんが跡形も無く消えていた。

ス「のーくんでぃがやられたか。」

スモーキーさんがポツリと呟いた。
これで張文遠さんのチームが2名。
対する剣心さんのチームは3名。
人数の差が1名とはいえ、この状況では厳しいね。

両チームとも、再度間合いを取った。

剣「2対3になったよ。逃げるなら逃げても良いんだよ、張さん!」

張「この張文遠、一歩も退くわけにはいかんッ!」

そう言って張文遠さんは、アイさんに斬りかかった。

ア「のーさんがやられて頭が熱くなり過ぎなんじゃない?
  地獄の業火で灰燼に帰せ、ヘル・ファイアッ!!」

確かにこの状況は、張文遠さんの暴走にも思えた。
しかし事態は、アイさんの考えている様には行かなかった。

青「そうゆう時は、こうするんです!」

青りんごさんが何を血迷ったのか、張文遠さんに向けてアイスジャベリンを唱えた。
そして見事に命中し、張文遠さんが氷に包まれた。
そこへ、アイさんのヘルファイアの炎が襲い掛かる。

沙「あれじゃ張文遠さんがやられちゃう、青りんごさんは一体何を考えてるんですか?!」

スモーキーさんに対して、どうゆう考えなのか聞いてみた。
すると、スモーキーさんが私を見て呟いた。

ス「見ていれば分かる。」

もう一度クリスタルを見ると、アイさんのヘルファイアの中から、張文遠さんが出てきた。
…まさかッ!

張「これを狙っていたのだッ!」

張文遠さんのバルディッシュが、アイさんの体を両断した。
そして、アイさんものーくんでぃさんの様に、光に包まれた。

エ「アイいいいいぃいぃいいッ!」

エミヤさんが、アイさんが完全に消える前に駆け寄った。
しかし、一刀両断にされたアイさんが喋る事は無かった。

張「仮想空間なのに、何を熱くなっている?」

エ「……張、てめえだけは許さねぇ!」

怒りが頂点に達したエミヤさんは、張文遠さんに襲い掛かった。
剣心さんと鍔迫り合いをしていた張文遠さんは、エミヤさんに対して無防備だった。
エミヤさんに気付いた張文遠さんは、無理やり剣心さんを弾き飛ばした。
そして、エミヤさんに向けてバルディッシュを振り下ろした。
当然避けようとするエミヤさんだったが、動きが止まった。
避けようとするエミヤさんの体を、青りんごさんが抑えたからだ。
しかしその抑え方では、青りんごさんも道連れになりかねなかった。

エ「離せッ!」

青「今です隊長、私諸共エミヤさんを斬って下さい!」

青りんごさんの言葉を聞いて、一瞬躊躇っていた張文遠さんがバルディッシュを振り下ろした。

沙「な、何で振り下ろせるの? 仲間じゃないんですか?!」

スモーキーさんが私の方を見た。

ス「相変わらず、お前は甘ちゃんだな。仲間だからこそ、斬るんだ。」

仲間の願いだから斬るの?
どうしてそんな事ができるのか、私には理解できなかった。

張「これで…1対1だ。」

剣「負けないよ、張さん。」

1対1で両者ともウォリアー。
二人の戦いを見て、少しでも学ばないと!

張「犠牲になった部下の為にも、この張文遠、負けるわけにはいかんッ!」

剣「秘奥義・天翔竜閃ッ!」

二人が交差したかと思うと、張文遠さんが倒れた。

剣「これで…終わりね。」

この状況は、誰が見ても剣心さんの勝利だった。
その時だった。
私の隣でじっとクリスタルを見ていたスモーキーさんが、叫びだしたのだ。

ス「いつまで寝てるんだ、さっさと立てや、張ッ!」

すると、張文遠さんの指が微かに動いたように見えた。
そして次の瞬間、勝利を確信して張文遠さんに背中を見せていた剣心さんに対し、
張文遠さんが襲い掛かった。

張「遼…来々ッ!」

勝ったと思って油断していた剣心さんの体を、張文遠さんのバルディッシュが貫いた。

二「剣心チーム、全員脱落!よって勝者は、兵共の集いチームに決定ッ!!」

沙「…え、一体何があったんですか?」

驚く私を横目に、スモーキーさんが不敵な笑みを浮かべた。

ス「…やっと、面白くなってきたぜ。」










コソコソ|ω・`) byスモーキー

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年04月29日 20:28