人形遊び
決勝前の休憩時間だった。
やふやふさんが作戦会議をすると言ったので、私とスモーキーさんは集まった。
や「集まってもらったのは他でもありません、目前に迫った決勝戦の事です。」
ス「ちょっと待て、何であいつら相手に作戦会議するんだよ?」
確かにそうだ。
先ほどの張さん達との戦いの様な状況なら分かるが、相手は新兵なのだ。
スモさんが反論するのも納得する。
や「彼女達だからこそです。」
ヌ「もしかして、隊長は彼女達に優勝を譲る気なの?」
もしもそうだとするなら、隊長らしいっと思った。
だがしかし、隊長の考えはそうではなかったらしい。
や「負ける気なんてさらさらありませんよ。むしろ勝ちに行きます。
相手は新兵とはいえ、決勝まで勝ち進んできたのですから油断はできません。
決勝まで勝ち進んだ彼女達に対し、私達は全力で挑むべきです。
例え、私達が手を抜いても優勝する確率が100%だとしてもです。」
ス「そんな事をしたら、ベルクやゼノはともかく、沙羅は」
や「スモーキーさん、これは命令です。」
隊長が真剣な顔で命令ですっと言うのは珍しい。
何時もは隊長だとか副隊長だとか考える人では無いからだ。
ヌ「スモさん、隊長命令には従わないと。」
や「情が沸くのは結構ですが、それで負けるのは彼女にとってプラスになるとは思えません。」
その後は、スモさんはずっと黙っていた。
隊長が作戦を話す。
各職別で彼女達の一人を相手するというシンプルな作戦だった。
そして、決勝が始まった。
当初の予定通り、私の所にはゼノ君が飛んできた。
私に捕まるまいと必死で抵抗してきた。
しかしその抵抗も空しく、すぐに私はゼノ君を捕まえた。
ゼ「放してくださいッ!このまま負けるわけには」
あまりにもゼノ君が暴れるので、気絶してもらうことにした。
隊長の方を見ると、すでにベルクちゃんを氷付けにしていた。
スモさんはというと、手加減しているのかまだ戦っている。
さて、私はどうしようかな?
このまま終わらせても良いけども、それじゃつまらないな。
そう思うと、私はイヴ装備一式を思い描いた。
そして虚空に手を出すと、イヴ装備一式が現れた。
ここは仮想空間なのだ。
洋服や武器を出す事など、簡単にできるのである。
私は気絶して何も抵抗してこないゼノ君に対し、イヴ装備を着せ始めた。
仮想空間という事もあり、装備を近づけると一瞬にして服装が変わった。
こうして見ると、やっぱりゼノ君は女の子にしかみえない。
気絶しているせいか、何も反応をしてこない。
ヌ「まるでお人形さんみたい。」
次に私はヘクセン装備を思い描いた。
そして先ほどと同様にして、虚空からヘクセン一式を出した。
それをゼノ君に着せようとすると、隊長がやってきた。
遊びはやめろと言ってくるのかと思ったが、
や「待ちなさいヌアージュさん、エウディプにしなさい!」
隊長もゼノ君の着せ替え遊びに参加したいらしい。
ヌ「エウディプよりも、サヴァリーとかシナモンとかジャンヌとかの方が。」
や「じゃあここは間をとってピンクで!」
何と何の間をとってピンクなのかは不明だ。
ゼノ君に色々と着せてはいるが、相変わらず反応はない。
ヌ「まるで、人形遊びをしてるみたいですね。」
や「もう十分です。スモーキーさんもそろそろ終わらせるみたいですし。」
スモさんの方を見ると、やっと本気をだしたらしく、沙羅ちゃんがどんどん後退していく。
そして、ベルクちゃんの所まで行くと、スモさんに斬られた。
私はゼノ君を起こし、棄権するように言った。
ゼノ君は自分の姿と周りをみて、素直に従った。
そして、優勝は私達のチームに決定した。
スモさんは祝勝会には出席できないと言って、何処かに行ってしまった。
私と隊長は、祝勝会を開く集会所に向かった。
集会所内部で何か騒いでいたが、それはまた別のお話。
9kキル記念SSのはずなのに、キルの話が一切でないSSだったぜ byスモーキー
最終更新:2008年05月18日 12:57