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あるヴェノモスの話


ボクは恐れられている
青い帽子をかぶっているカレラから
羽のはえたカレラから
ボクより小さいカレラから
だけど そんなの気にしない
だって カレラはボクのエサだから

ある日 ボクはニンゲンの女と出会った
ボクは当然襲う
だって エサだから
すると もう一匹ニンゲンが現れた
ボクはやられてしまった

何が悪い?ボクは生きるために食べる
何が悪い?カレラは生きるためにボクを傷つける
何が悪い?ニンゲンだっていつも戦っている

だから ボクは今倒れている
そうして 空を見上げている

ボクは駆け抜けた
緑色の草の上を
黄色の落ち葉の上を
赤色の血の上を

だけど 何で気づかなかったんだろう?
だけど 何で見上げなかったんだろう?

モット早く気づけばよかった
モット早く見上げればよかった

だって 

    空はこんなに青い





巨大なヴェノモスの話は人々の記憶の片隅で消えかけている

けれど カレのかたわらに咲いていた白い花は
         今も青い空を見上げている


                               -END

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最終更新:2008年03月07日 14:51