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クローン技術の流出(強制イベント) - (2008/10/01 (水) 00:00:44) の編集履歴(バックアップ)


クローン技術の流出(強制イベント)


クローン技術の流出とは、リワマヒ国にて開発されたクローン技術のうち、医療用クローンによる移植・再生医療技術に限定した流出の黙認と、全身クローン技術の流出規制、クローン臓器の積極的な流出を基軸とした技術展開施策です。


<リワマヒ陸軍大学教授 山女カツゾウ先生の肖像。彼はLOW研究センターの平 祥子研究員、ちひろ研究員とともにクローン技術による移植用医療クローン臓器を実用化し、ニューワールドの先進医療に貢献した。(絵:室賀兼一)>

仮の要点:喜ぶ人々、ベッドで治療を待つ患者、クローン医師
周辺背景:医療現場



医療方法特許と人道的見地による黙認に関して

クローン技術およびクローン技術を応用した遺伝子医療・再生医療分野に関わる方法については、リワマヒ国は特許権をリワマヒ国立LOW研究開発センターに認め、またこれらに関する医療機器は全て台帳に登録の上国内保護されています。
クローン技術は「秘密として管理され」、「事業活動に有用であることが認められ」、「公然と知られてはいない」技術であり、これらの技術を不正規に取得して利用する行為は、不正競争防止法により規制されている秘密不正取得・利用行為等にあたります。

しかしながら昨今の医療に関する情勢に伴い、同LOW研究開発センターは人道的立場から「臨床医などによるクローン技術を応用した再生医療行為に限り、原則として特許権を行使することをしない」旨、声明を発表いたします。


医療方法特許対象となる医療機器、医薬の取り扱いに関して

クローン技術に関する医療方法特許については、
  • 医療機器の作動方法
  • 医薬の新しい効能・効果を発現させる方法
  • 医薬の製造・販売のために医薬の新しい効能・効果を発現させる方法
を特許として認め、リワマヒ国がこれを保護します。

これら医療機器、医薬に関しては追跡可能性(トレーサビリティ)を保つべく全てにICタグが発行され、管理責任を持つクローン技術者の認証コードと共にリワマヒ国政庁にて所在が管理され、政庁職員により不定期に所在箇所への査察が行われます。

クローン技術およびクローン技術を応用した遺伝子医療・再生医療分野における医療方法特許については著作権で保護されており、権利行使しない旨声明が出されている臨床での再生医療行為以外、全身クローンに関する技術については、厳しい秘密保持管理がなされます。

クローン技術者・研究者の秘密保持契約に関して

研究者、技術者とはLOW(ライブラリ・オブ・ワールド)研究開発センターとの間で秘密保持契約がなされます。情報漏えいに関わるインシデント(事件)は、報告によってすべて政庁職員によって可視化され、整理されたセンター内組織体制の下管理され追跡されるとともに再発防止のため原因を究明、是正されます。


違法な技術流出を防止するために

技術流出を防止するには国内クローン技術者の組織体制を構築することが必要です。
クローン技術者間で秘密情報管理マニュアルを作成し、これを周知徹底します。この秘密情報管理マニュアルでは、技術上の秘密情報の範囲として全身クローン体の生成方法、胚性クローンの生成方法などを最重要秘匿情報とし、それに付随する情報のうち臨床再生医療に関する情報を除く部分すべてについて情報規制対象とします。
これら秘密情報については国家より認定されたクローン技術者だけが管理運用するものとし、組織外および国外への開示はこれを厳に禁止します。

クローン技術者は国内外を問わずリワマヒ国王立LOW研究開発センターに所属し、クローン技術を秘密情報管理マニュアルにのっとりその詳細を秘匿しなければなりません。
LOW研究開発センターおよびリワマヒ陸軍医療大学では、クローン技術の危険性、クローン技術を悪用することによって発生するニューワールドへの悪影響について厳しく検討され、この技術が危険を伴うことを共通理解とします。
また、現在クローン技術を利用した医療行為・研究行為に従事している技術者、研究者へはクローン技術を通じて生命の発生を自由に扱うことのないよう、労働倫理を厳しく教育されます。
これら教育においてはレポート・面談を通じて漏れ・抜けのないチェックが行われ、問題があると思われる技術者・研究者はリワマヒ陸軍医療大学にての再教育プログラムを受けることになります。このチェックには管理職に就く組織上位者についても同様に行われます。このとき組織上位者には部門管理者としての心得、指導方法についても定期的な講習が行われます。
これら再教育を含む技術流出を防止する体制の中では、研究者・技術者がチェック体制の中でモチベーションを失わないよう、監察官による細やかな配慮がなされます。


研究者・技術者のモチベーション管理について

研究者・技術者のモチベーションを高める施策としては発明創出に対しての特許権を認める事があり、リワマヒ国はLOW研究開発センターとの連名をとして出願することでこれを認めています。
発明創出時、出願時、公開時においては政庁の行政士官による技術流出防止策が取られ、発明者の権利が保障されます。
また発明に際してはLOW研究開発センター内で発明報奨金制度が確立されているほか、特許保有者については退職後も王城より技術指導者再雇用制度の優先対象として優先的に再雇用が保障されます。


国外における技術情報の流出防止に関して

LOW研究開発センターと国内外組織との業務提携における技術情報の交換に際しては、クローン技術者・クローン技術に関する医療機器・医薬はすべてリワマヒ国政庁に登録される原則の下、担当者は例外なくリワマヒ国により認められた教育機関での生命倫理教育を含む教育プログラムへの参加が求められます。
その上で、リワマヒ国では臨床におけるクローン技術を利用した再生医療に関してのみ、国外とのアライアンス契約・アウトソーシング契約を黙認します。


技術流出後の対応

技術流出が発生した場合、自国の者が流出させたと考えうる場合はリワマヒ国の刑法において処罰がなされます。黙認下にある臨床再生医療技術以外のクローン技術に関しては輸出禁制品に該当すする為、厳罰は免れえません。
国内技術情報を国外の者が流出させたと考えうる場合は、国際法における著作権法違反として直ちに控訴に持ち込むとともに、流出技術の悪用を防ぐためリワマヒ国軍により当事者を逮捕拘禁します。
ブラックボックス化している新規技術情報についても情報流出については断固たる措置を採ります。
マーケティング段階、開発・生産段階における意図せざる技術情報流出については厳にこれを慎むべく教育を施すとともに、政庁職員・技術者・研究者が相互に協力してインシデント発生を局限し、PDCAサイクルの理念の下、技術流出の防止に努めることとすします。

※PDCAサイクル…策定(Plan)実施(Do)状況の監査(Check)策の見直し(Act)を1サイクルとしらせん的に品質を上げる工程管理手法。


クローン臓器移植~クローン臓器移植を受けられた方の手記~



クローン臓器の移植をうける前は、自分に適合するドナーが現れるのを待ちながら、明日は生きていられるか、毎夜不安になっていました。

そのときは常に死が頭の中にあったよう思えます。

そんな中、リワマヒ国のクローン技術による臓器移植について主治医の先生から話を受け、
クローン臓器の移植手術を受けました。


術後2週間、私はすでに立って歩くことができました。

また、人工心臓のポンプがコツコツとなる音から解放された身体は、嘘みたいに静かで、苦しさもなく、すごく落ち着いて静養に努めることができるようになりました。

日ごとに今までできなかったことができるようになり、退院し家に帰れたときは、感動が胸にこみ上げ、涙が止まりませんでした。

移植後は、以前の自由のきかない生活とは全く違い、買い物やウォーキングもできるようになりました。
今度飛行機に乗って、一人で首都まで出かけることにも挑戦するつもりです。

夢にまで見た生活が今、おくれていることがまるで夢のようです。


移植を受けた今こそ感じることなのですが、
クローン技術による臓器移植医療は、新しい技術ということもあり、リワマヒ国への渡航など、とても大きな壁を乗り越えなければなりませんでした。
しかし今では技術流出のおかげで、臓器移植を受けやすくなり、その壁を容易に乗り越えることができるようになりました。

以前の私のように不安の中、移植を夢見て待機していた多くの患者さんも、現在では最後の壁をやすやすと乗り越えて、私と同じ感動や喜びを感じているのだと思うと、
もっとたくさんの人達に移植医療の素晴らしさを知ってもらいたいと願ってやみません。

医療用クローニング臓器の技術を受け入れてくださった藩国の皆様、リワマヒ国の皆様、クローン臓器への遺伝子提供者の方とそのご家族の方、また、お世話になったたくさんの方々に、心から感謝しています。
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