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市場活用テキスト - (2007/12/16 (日) 21:20:22) のソース

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*アイドレス市場活用マニュアル 改訂2版 61217002 改訂中

アイドレス世界における経済とお金の動きの仕組みをおおざっぱに把握・理解して、市場を有効に活用しましょう。
それぞれの具体的かつ詳細な理屈については、
なぜなにアイドレス
http://eyedress.at.webry.info/200705/article_37.html
が解説をしていますので、おすすめします。

注)このテキストは、アイドレスにおける経済システムを安定して藩国資産を発展・運用していく事に主眼をおいています。またアイドレス0.7を基本として書いています。将来的なバージョンアップによる経済構造の変化に対応出来ない可能性があります。読む際にはよく注意すること。

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**ステップ1 アイドレス経済における全ての資産は有限である。

***1.アイドレスの経済とは
 まずは経済とは何かからはじめましょう。元来の『経済』と呼ばれる言葉は生産者の生産余剰の物品の融通がおこなわれる事を指していました。
アイドレスの場合では、藩国財務として取り扱っている数字が、各藩国での必要最低限の国内消費を上回っている分を財務数値として取り扱いをしています。ですので、ゲームのデータとして変動する藩国財政は全て余剰生産物という事になります。つまり、これらの数字全額がアイドレスにおける『経済』を表していると言えるいうことになります。また消費や取引によりこれらの変動が起こる事を経済活動が行われていると言います。
 そしてアイドレス全体としての経済活動は、各陣営内の藩国資産合計+天領資産の総合計により成り立っています。ゲームにおける取引市場とはその一部になります。

***2.すべては有限である
 次に最初にアイドレスの経済で取り扱われる全ての資金・物資は有限であると言うことを覚えておいてください。

 天領はプレイヤーサイドから所持数量が見えず、また公共事業やイベントリザルトにより藩国へ各種資産をくれる存在である事もあり、無制限に資産持っていると思われがちですが、天領にも所持資産の総量制限があります。規模は違えどプレイヤー達の藩国とさして変わる事もなく、所持資産の中でやりくりしているのです。

 もう少し具体的な話しをするならば、資金は天領にある共和国、帝國のそれぞれの中央銀行により総量が管理、必要に応じて増刷されている設定になっています。各中央銀行は貨幣の価値を安定させるために、その時の経済活動の規模以上にはお金を用意することはありません。その為、アイドレスの世界に流通している貨幣は有限でそれ故に貨幣に価値があります。(中央銀行が価値の保証を考えず無制限にお金を刷り続ければ、それらはいずれその金属・紙の価値しか持たなくなるので、そうならないようにしているわけです)

 もう一つ、有限の原則に従っているものがあります。それが『取引市場』で、第3ターンから幾度となく取引が停止しているのが、この「有限」であると言う原則によった理由のせいです。つまり、アイドレス経済の一部である取引市場にある資源・食糧・燃料・娯楽の在庫量も有限なのです。
 取引市場では、買いたいと注文を入れた人に商品を売ってくれますが、市場で売却可能量として確保してある在庫量以上には売れないため、買いたい人が集中してしまうと、より高値を付けた人へ売ろうとする為、取引価格の高騰がおきます。そしてそれが過ぎると、際限が無く値上がりしてしまうため、取引の安定化の為に取引停止(ストップ高)がおこります。
 また、逆のパターンもあります。わんだっく市場で良く起きていた、食糧売りが起きすぎて極端な在庫が発生した場合にも、市場の買い手の資金が尽き、食糧の買取が停止されるという事態が発生します。また、商品の価値が急に落ち始めると、価値が0になるのを防ぐ為、市場は取引停止を宣言します。(ストップ安)

 つまり、全てのアイドレスの経済活動は「有限」で、それに基づいて全ての経済活動が行われている。これが重要です。


**ステップ2 安定した取引市場を目指して

***1.なぜ市場が必要なのか
 どうして市場が必要なのでしょうか。

 ゲームの仕様上、各藩国には余剰生産をすることができない資産があり、イベントへの参加をする上で必ず不足する資産が出るように作られています。その為、不足する資産の入手を他藩国との交換などにより定期的に補充を行う必要があるのです。
 市場ではこれらの資産を資金を支払う事で入手したり、また生産設備などにより生産される財産を売却することで資金を得る事ができます。
 これは聯合を締結し直接貿易(資産移動)を行う事で、同等の機能を持つ事が出来ます。ですがそれには聯合締結までの交渉や費用が必要であり、また交換する物資について価値の保証が行われません。市場は手数料を取るかわりに、その申請費用や締結交渉の手間を省いてかつ一度売却・買付という形で資金化を通す事で、参加者の資産について価値の保証をしつつ、必要な取引を行う事が出来る事が市場を利用する最大の利点になります。 

***2.市場へ参加する
 市場に参加する資格についてはゲームの罰則などで取引停止を指示されている場合を除けば、特にはありません。あえていうなら、取引材料である資金、資源、食糧、燃料、娯楽を持っている事でしょうか。
 これらを使い、売り、買いの希望を出せば、それぞれの銘柄の人気状況による相場額を支払えば注文の品を手に入れる事ができます。

***3.市場停止が停止するとき
 前章でも述べましたが、市場は売り買いの停止を宣言することがあります。
原因は以下の2種類があります。
-値動きが大きすぎた場合:市場の規模に対して1回の注文で要求される量が多く、値上がり値下がりが大きすぎるとき
-注文が偏り過ぎた場合:売り・買いのどちらかの注文だけに偏ってしまったとき
 市場停止が行われた場合には、停止した以降の注文の売買が成立せず、全てキャンセルされてしまいます。
市場の決済は、コメント順におこなわれていきますが、その日の早い段階で市場停止してしまうと、それ以降の国の売買が成立しなくなるため、他の国が市場で必要な資産の入手を考えて居た場合、不都合が起きるという事になり、ひいては自陣営の不利につながるわけです。

 また、市場の状況は経済状況を見る指針とされているため、あまり酷い状況になると中央銀行が介入し経済規模の縮小を行うなどの弊害を発生させる原因になります。
 そのため、あまり頻繁に取引停止を起こさないように、プレイヤーが手を入れる必要があるのです。

***4.市場を安定させるために
 安定した取引状況を維持しようと思った場合に、2つの方法があります。
-1.経済活動規模の拡張を行い、市場の規模を大きくする
-2.協調介入を行う

 これら二つを行う事で、市場価格の変動を緩やかにする事ができます。それぞれ1は市場の一度の取引で行える在庫量を増やす事で値上がりを防ぐという考えを元に、市場を拡大させる事で値上がり値下がりの幅を小さく対応するという事になります。2は逆に加熱しすぎの場合に逆の取引を行う(買い注文が多いなら売り注文をする)ことで、市場の反応を冷ます事で対応を行う事が出来ます。

1については、市場規模の拡大には時間がかかる為、その時の取引に対して即時対応が出来ない点がデメリットです。2の場合は即時性がありますが、介入の額、回数が多すぎるとこれもまた値動きが激しすぎるということで市場閉鎖の原因になるという事です。

市場参加を行うには必要なものは多くありませんが、
上記の2点に留意して安定した市場運営をしていく事が、市場参加者には求められています。


***5.経済限界を広げよう。
 さて、では安定させていくために、市場規模を大きくする方法を検討しましょう。
ステップ1で書きましたが、アイドレス経済活動には限界があります。ですが経済というのは成長が可能で、成長をすることにより限界値を引き上げる事ができます。つまりはそれぞれの経済圏に流れる、資金・資産の流通量を増やせばいいわけです。
 経済圏に流れている資金についての量は、「準備高」が指標に確認する事になります。「準備高」というのは正式には「通貨準備高」と言い、銀行が支払い要求が起きた時に応じられるよう、紙幣なりを印刷して用意してあるお金の量の事です。ステップ1で中央銀行が貨幣の価値を維持するために経済活動の状況を参考にお金を管理している事を書きました。つまり、準備高その国の経済規模という事になります。
 準備高が大きくなるということは、市場に資金がより多く用意されるようになるということであり、資金があれば取引市場は在庫を増やす事ができ、在庫量が多ければ多くの注文に対して応じられる体力となるため、注文に対する市場の値上がり値下がりが鈍感になります。(準備高が100億と準備高が1000億なら、後者はおよそ10倍の量の注文を受け付けられます)

準備高を増やす方法としては以下の方法があります。
-藩国を増やす
-消費を行い増やす
-好況を作り出す

 それぞれについて、解説をしましょう。

○藩国を増やす
 文字通り、新規立国を行う場合です。
立国という手間がかかる方法ですが、申請さえ通ったスタート時に公布されるお金と資金が各国経済でプラスになります。またイグドラシルとして登録される施設からの生産や、人アイドレスによる生産などが行われるため、元の経済に対して基本的にプラスされる事になります。
 市場の冷え込みと関係なく純増となる為、その多い少ないはともかくとして市場は拡張されます。

○消費を行い増やす
 アイドレスは持っている資産・資金を「正しく消費」すると、消費された分についてそれぞれが増加した数値で天領へ戻っています。
消費方法については下記が代表例です
・戦争による消費
・市場における民間発注によるI=D製造や造船など
・指定されるイベントでの消費
上記で一番大きく、簡単に消費されるのは「戦争による消費」でしょう。100人規模の大規模戦闘が起きた場合には、食糧100、資源50~100、燃料200~300ぐらいはあっという間に消費が行われます。輸送が必要になれば、これより更に消費することになるでしょう。
 資産が正しく消費されるとアイドレス経済の構造で消費に応じた反応が発生します。
つまり現実世界でも、公共事業や造船などの大規模な事業発注が行われた時、受注した企業は納品を行う為に必要資材の購入や人件費の支払いを行い、それに受けて利益を得た側は税金を支払うという形で政府へ資金が戻ってきます。これと同じような仕組みが、アイドレスでも存在し結果として天領の財源へ環流し、これらが各国へ分配される公共事業財源となるわけです。
 また、税金として政府に戻るお金の他に、労働者に対して賃金の支払いが行われるた場合、末端で貯蓄として発生するため、市場で流動させる必要のあるお金の他に預金の引き出しへの対策が必要になるため、銀行が必要な分の貨幣の増量を行い、これが準備高の拡張という形で、経済規模の拡張が行われます。また、準備高が増え中から、一部を天領が財源とし事業を行う事ができるわけです。これが、戦争特需により経済が活性化する、とテンダイスに記述されている理由です。

○好況を作り出す
 景気が良くなればおのずと市場規模は大きくなります。つまり、中央銀行が好況であると判断し、設備投資などに資金を貸し出しするために、準備高を拡張するからです。 
 景気判断について、銀行は取引市場の取引状況などを判断基準の一つとしています。ですから市場停止の原因のストップ高(もしくはそれに近い状態)の状態にします。そうすると、市場価格が高騰するということは、お金をもっている人間がお金を動かしているということで、景気が良いと判断されます。また、特に買いが進行してストップ高になったりすると、機会を失う事になるので次回の市場の時にはより耐えられるよう、市場規模を拡大し取引用の在庫を用意する事になります。
 ストップ高で取引停止になるのは困った事態ではありますが、経済活動の発展という考えに基づけば、さほど悪い状況ではないということです。


***6.協調介入を行う
 現実世界でもしばしば「銀行が市場介入を行った」という言葉を見ることがありますが、つまりは市場参加者が取引市場に対して安定を目的に売り、買いの注文を入れる事をいいます。アイドレスでは藩国単位でこれを行う事が出来ます。具体的には極端に殺到している注文と反対の行為になる注文を入れることで、高騰や暴落が起きるのを落ち着かせる事ができます。買い注文が殺到しているようなら、売り注文を入れる。売り注文が殺到しているならば買い注文を入れる。これにより、極端な値上がり・値下がりを押さえる事ができ、ストップ高・ストップ安による市場閉鎖を先送りにする事ができます。

 陣営全体を考えた場合には、資金・資産に余力がある国は常に適度に市場介入する事で、陣営全体が必要な物資をより多く調達する事が出来れば、戦争イベントなどにおける陣営全体として多く動員を可能にし、戦力を得る事ができます。また、介入を行った国は損をするように見えますが注文のタイミングを選ぶ事で、各種資産を安値で買い入れ、また余剰資産を高値で売る事で大量の資金を得る事ができる為、それらを他イベント等へ転用し、市場外にて大規模な利益を得る事が出来るようになります。

**ステップ3 金は天下の回りモノ ~アイドレスの経済活動の実際~

 実際のことわざの使い方とは若干違いますが、昔の人は上手いことを言ったものです。アイドレス経済も、お金や資産というものは、手元にある原資→使用可能な資産への交換→資産を消費→再生産などによる原資入手と循環して回転するごとに雪だるま方式で大きくなっていくのです。実際の流れについて確認しながら解説しましょう。

***1.元手を確認しよう
 まずは何にせよお財布の中にいくらあって、いくまでなら元手(原資)として使っていいのかが判らなくては話しになりません。またいくら増えてるのかも判らないのでは、運用の醍醐味も味わえません。まずはどれだけ使えるのかを確認をしましょう。基本的に各国藩王、摂政はその国の財務状況をリアルタイムに把握してるはず(できるようになってるはず)ですので財務表を確認してください。
 各資産について、数字を確認したかと思います。そうしたら、そこからターン更新に必要となる消費分を引いてみてください。計算については、下記のあたりを目安に入れるといいでしょう。計算したことなかった、という場合には改めて計算して想定してみてください。計算をしたことなかったとかいう場合は、これまでよっぽど運に恵まれていたか、優秀な会計方が付いていたのでしょう。
・整備イベントに使う食糧+燃料
・人アイドレスによる消費分
・アイドレス工場、造船所による消費
 さて、現在の財務状況から、運用出来る資産のプラスマイナスが出たかと思います。プラス分はターン中のイベントで使用・運用が可能な額、マイナス分は不足するのでこのターン中に調達が必要な額になります。


***2.運用しよう
 さて、ではいよいよ市場を使って、必要な各種資産を手に入れましょう。
市場が開いて記事を開いた時にチェックをするところは2点です。

(1)現在の市況を把握する
まず1点目は、市場の状況を確認します。これが判らないと、何をしたらいいのかも判らないのでまず、現在の状況として公示されている数字を確認しましょう。

>例)
>
>ターン8市場 2回目
>
>中央銀行 2007年8月3日現在
>準備高  2200億/にゃんにゃん 適正100億
>
>にゃんザーズ中央市場
>銘柄 買い 売り 前日比
>資源 10  8  -
>娯楽 15 13  +5
>食料 17 15  +7
>燃料 取引停止   ストップ高

 これは、最後の市場が開いた時の猫の市場状況の例です。
このデータでまず見るのは、準備高の額、買い・売りの公示価格、前日比に注目します。
各数値は下のように読みます。
準備高:流通している資金量:これを適正準備高で割るとどの程度の金額の注文で値動きが起きるかが判る
買い:10万tを買う場合の価格:注文が入って居ない場合の値段です
売り:10万tを売る場合の価格:注文が入って居ない場合の値段です
前日比:前回市場が開いた時の10万tあたりの買い・売りの価格に対してどの程度値上がりしているかの市場の傾向
となっています。例では6月7月と連戦が続き、生産されている量以上に消費が続いているため、全体的に買いがすすんでおり、今後も戦争が続くため戦闘消費のある資産について値上がり路線であることが前日比から予想ができます。ですが、同じく戦闘で消費するはずの「資源」についてはこれまで小笠原で採掘されていたため、取引が発生せず値上がりしていないのを確認してください。
また燃料については買いが進みすぎていて、ストップ高になり取引が停止しています。

(2)現在の注文状況を把握する
 さて、2点目です。今が市場が開いた直後で他の注文が入って居ない状態で、ここでお金が欲しいと思えば、「食糧」を「売れ」ば10万t売った時に15億を入手する事ができます。
もちろんこれだけでも十分ですが、市場には他国も参加しており、買い路線と読めるように、おそらく少しまてば買いの注文がはいり更に値上がりするでしょう。
 市場は注文順に処理がされ、処理結果による値上がりが次の注文に影響を及ぼすように出来ています。
なので、まずはコメント欄をみて、どの銘柄にどの程度の注文が入ってるか把握しましょう。


(3)注文しましょう
 では、2点確認したところで注文を行いましょう。
まずは原則ですが、
<不足資産入手の取引>
・市場を確認し前日比などで値上がりする傾向あるならなるだけ早く注文を入れましょう。これは後になってドンドンと値上がりをするため、貴方の手持ちを目減りさせる原因になるからです。
・逆に必要な資産が売り傾向にあるのならば、ストップ安になって閉鎖されない程度に待って注文しましょう。
<余剰資産の処分>
・余っていて売る予定の資産に対して、注文が多く入っているなら、稼ぎ時です。事前に計算した安全値を割り込まないよう、売り注文を出し売却をしましょう。
・逆に売り傾向であるならば早めに処分をしましょう。どんどん値下がりをし、お金にならないばかりか下手をしたら取引停止で売れなくなります。

(4)決済
 市場の注文が締め切られた後は、コメント投稿順に市場処理が行われ、テンダイスにて注文に対しての結果が出ます。
それらを財務表に転記しイベントに使える状況にしましょう。

***3.消費しよう
 さて、市場を通し各種資産を入手しました。これをイベント等で消費する事になります。
戦争が起きているならば出陣の為の食糧消費、戦争中の特殊発動の消費があるでしょう。また平和な状態ならば小笠原ゲーム、広島ゲームなどで娯楽を消費する事ができるでしょう。資金を大量に得たならば、それを燃料採掘に割り当てておくなどの先を見越した投資を行うのも良いでしょう。

***4.結果を手に入れよう
 そして消費を行えば、藩国の財政は一時空になりますが、イベントリザルトや出仕、公共事業で再び収入を得るでことしょう。収入が起きた時に比較をする事があれば気がつくと思いますが、入ってくる収入が増えている事に気がつくと思います。
 例としては、アイドレスの4ターン目の出仕による俸禄額と、5ターン、8ターンの俸禄額を比較してみてください。第4ターンの時吏族出仕は一人につき一律3億でしたが、第5ターンの俸禄では一人5億、その後の8ターンでは週給になっていますが、ターン8の3週間で5時間づつぐらい出た場合には9億(多い人だと10億越え)とターンあたりの収入としてみた場合にはかなり増えていってる事に気がつくと思います。

 つまり、これが経済が循環して限界値が雪だるま式に増えている、ということなのです。


**4.リスク
 ここまで、基本的に儲かる話しをしてきました。では、市場を使って行く上でのリスクとはなんでしょうか。
 取引市場を使う上でのリスクは、アイドレスの取引市場には基本的に「手持ちの数量」を持ち込んで取引を行うため、先物市場のように天候などの状況により大損をするような事はありません。一番身近で最大の危険な状態としては、藩国の更新に必要な安全値を入手しなくてはいけないときに、市場決済の遅れや市場閉鎖による取引未成立による資産不足での藩国滅亡ぐらいが最大の危機になります。
 次にシステムの中に市場経済が組み込まれているリスクとして、資産が流動していない状態が起き、市場閉鎖が発生した場合には経済活動の冷え込みによる影響が発生する事です。市場が取引停止となり緊急閉鎖した場合、天領が機能していれば正常化を行う為の対策が行われます。行われるのは売り買いの制限を強めるための貨幣の回収と天領からの市場への物資の融通することで市場在庫の安定化を図ります。これにより、準備高が下がる事で天領の財源が減少し、また所有していて各藩国へゲーム結果として環流するべき資産を市場へ放出するため、配布量が減少し、各国は公共事業やイベントリザルトによる入手が減少、場合によっては殆ど出ない等の状況が起こりえます。これにより、各国は必要資産の確保の苦労を背負う事になるのです。


**5.おわりに
 このテキストが読まれた方の一助になる事を祈ります。
このテキストは最小単位である藩国での取引市場を中心とした市場の楽しみ方を書きましたが、アイドレスは1藩国という立場から、自陣営全体を見通し聯合を使ったり、広島ゲーム等による採掘を行うなどの外部要因を付け足す事でより一国で十分、陣営の力を発展させることもゲームとしては可能に出来ています。
 より良いゲームをするために、全体としてのアイドレスを見て、ゲームの勝利条件を目指して活動を行って行くことをご検討してみて頂きたい、と思います。
 以上をもちまして、終わります。長文に最後までおつきあい頂きありがとうございました

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