たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
甘いもの
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収録の合間のひと時。
石川さん、マコト、のんちゃんとお菓子を食べながらのんびりとおしゃべり。
「マコト、昨日のメール、なにあれー」
って石川さん。
昨日のメール。あぁ…あれね。私にも来た。そういえば。
マコトはにへへへって笑って、
「かわいいでしょ」
って、ハートマーク。
「いや、あれきもいって。ねぇ、あさ美ちゃん」
のんつぁんがお菓子を頬張りながら私に同意を求める。
マコトは、
「ええーっ。そんなことないよぉ」
って言うけど、
「うん。きもかった。ちょっとびっくりした」
だってホントなんだもん。
「そーかなぁ」
って肩を落とすマコト。
石川さんはふふって、お菓子を手にして、
「ほら。食べて元気出して」
って、「あーん」ってマコトの口を開けさせて食べさせてあげる。
「おいし」
ニコニコ顔のマコト。ゲンキンというか…。たぶん私も人のコト言えないけど…。
テーブルの上には華やかな彩のお菓子。
私ものんつぁんもけっこー無言で食べてる。
「石川さん、これおいしーです」
「そう。よかった」
うれしそうな石川さん。
そこにカーちゃんもやってきて、
「あっ。おいしそーだねぇ」
「あいぼんもどうぞ」
「わーい! あっりがとー!」
ますますテーブルがにぎやかになる。
石川さん、マコト、のんちゃんとお菓子を食べながらのんびりとおしゃべり。
「マコト、昨日のメール、なにあれー」
って石川さん。
昨日のメール。あぁ…あれね。私にも来た。そういえば。
マコトはにへへへって笑って、
「かわいいでしょ」
って、ハートマーク。
「いや、あれきもいって。ねぇ、あさ美ちゃん」
のんつぁんがお菓子を頬張りながら私に同意を求める。
マコトは、
「ええーっ。そんなことないよぉ」
って言うけど、
「うん。きもかった。ちょっとびっくりした」
だってホントなんだもん。
「そーかなぁ」
って肩を落とすマコト。
石川さんはふふって、お菓子を手にして、
「ほら。食べて元気出して」
って、「あーん」ってマコトの口を開けさせて食べさせてあげる。
「おいし」
ニコニコ顔のマコト。ゲンキンというか…。たぶん私も人のコト言えないけど…。
テーブルの上には華やかな彩のお菓子。
私ものんつぁんもけっこー無言で食べてる。
「石川さん、これおいしーです」
「そう。よかった」
うれしそうな石川さん。
そこにカーちゃんもやってきて、
「あっ。おいしそーだねぇ」
「あいぼんもどうぞ」
「わーい! あっりがとー!」
ますますテーブルがにぎやかになる。
楽屋のドアが開いて、別の収録をしていたミキちゃんと矢口さん、飯田さんが戻ってきた。
ミキちゃんがテーブルの石川さんに気がついて飛んでくる。
「何食べてるの?」
そして、さっそくイシカワさんの隣に座る。
マコトとのんつぁんは『あー。またはじまるのかなぁ』って顔。表立ってはドライな二人だけど、何気に付き合っているわけで、かなりらぶらぶなわけで…。
けど、カーちゃんはクッキーを加えたまま、『あー。これから荒れそうだねぇ』とちらりと私を見た。やっぱり…と私もカーちゃんに目で同意する。
ミキちゃんがテーブルの石川さんに気がついて飛んでくる。
「何食べてるの?」
そして、さっそくイシカワさんの隣に座る。
マコトとのんつぁんは『あー。またはじまるのかなぁ』って顔。表立ってはドライな二人だけど、何気に付き合っているわけで、かなりらぶらぶなわけで…。
けど、カーちゃんはクッキーを加えたまま、『あー。これから荒れそうだねぇ』とちらりと私を見た。やっぱり…と私もカーちゃんに目で同意する。
石川さんは何にも言わないけど、ミキちゃん…あまえたさんっていうか、なんていうか…。どうにもあっちいったりこっちに手をだしたり…。
そのことを前に聞いたら、
『ふふ。そうだねぇ。あたしも思うんだけどねぇ』
って、言葉とは全く違う大人っぽい、だけどやさしい顔で微笑んだ。なんかこう、ある意味包容力のあるダンナさんって感じ。
そういえば見た目と違ってけっこうがさつだったり思い切りがよかったり、隠れ男前だよなぁ…って、私は思ったりする。ほら。浪漫の衣装着たときなんかかっこいいしね。
でも、そしたら…。
『ごっちんだったら、浮気なんかしたら大変でしょ』
『…はい』
『ま、紺野ならそんなことないだろうけどね』
って。
そのことを前に聞いたら、
『ふふ。そうだねぇ。あたしも思うんだけどねぇ』
って、言葉とは全く違う大人っぽい、だけどやさしい顔で微笑んだ。なんかこう、ある意味包容力のあるダンナさんって感じ。
そういえば見た目と違ってけっこうがさつだったり思い切りがよかったり、隠れ男前だよなぁ…って、私は思ったりする。ほら。浪漫の衣装着たときなんかかっこいいしね。
でも、そしたら…。
『ごっちんだったら、浮気なんかしたら大変でしょ』
『…はい』
『ま、紺野ならそんなことないだろうけどね』
って。
石川さんにぴったりくっついて、お菓子を覗き込むミキちゃん。
「あっ! おいしそーじゃん」
何気なく手を伸ばしたところを、ぱっと石川さんが止めた。
そして、広げられたお菓子を私、マコト、のんつぁん、カーちゃんの方に押しやる。
「リカちゃん?」
なんかむっとしているミキちゃんの目が怖い。
でも石川さんはお構いなし。
「みんなで全部食べちゃっていいよ」
「え…。いいんですか?」
マコトが不安げに石川さんとミキちゃんを見る。
のんつぁんはにっこりと微笑む石川さんを見て、今度はカーちゃんをみると、
「うん。わかった。ありがとー。リカちゃんやっさしー」
何かを悟ったのか、抱え込むように自分のところにお菓子を引き寄せる。
「あー! のん、独り占めずるーい!」
カーチャンも自分の方にお菓子を引っ張っていく。
なんかやっぱりこの二人はすごいかも…。アイコンタクトであれだけ伝わるもんかなぁ。しかも、なんか石川さんの意図まで伝わってるみたい…。
「あっ! おいしそーじゃん」
何気なく手を伸ばしたところを、ぱっと石川さんが止めた。
そして、広げられたお菓子を私、マコト、のんつぁん、カーちゃんの方に押しやる。
「リカちゃん?」
なんかむっとしているミキちゃんの目が怖い。
でも石川さんはお構いなし。
「みんなで全部食べちゃっていいよ」
「え…。いいんですか?」
マコトが不安げに石川さんとミキちゃんを見る。
のんつぁんはにっこりと微笑む石川さんを見て、今度はカーちゃんをみると、
「うん。わかった。ありがとー。リカちゃんやっさしー」
何かを悟ったのか、抱え込むように自分のところにお菓子を引き寄せる。
「あー! のん、独り占めずるーい!」
カーチャンも自分の方にお菓子を引っ張っていく。
なんかやっぱりこの二人はすごいかも…。アイコンタクトであれだけ伝わるもんかなぁ。しかも、なんか石川さんの意図まで伝わってるみたい…。
はっ!
ぼんやりしてた。このままじゃ、お菓子は二人だけのモノにっ! 紺野あさ美行きまーすっ!
「のんつぁん! カーちゃん! ずるいよー」
「ほらほら。ケンカしないの。みんなで仲良く食べよ」
石川さんの天使の微笑み。
そこに不機嫌なミキちゃんの声。
「あれ? ミキだけのけもの?」
しかし、石川さんはにっこりと、笑った。そのチャーミースマイルになぜかマコトが固まる。でもなんか、すごい迫力の笑顔。
「ミキちゃんは充分食べてるじゃん」
「はぁ? 言ってる意味わかんないんですけどー」
「ふふ。ホントに? ホントにわかんない?」
「食べてるって…ミキ今何にも食べてないじゃん!」
「そーかなぁ。ミキちゃん最近甘いもの食べ過ぎだよ」
「えー。何言ってっ…」
「しょーがないかなぁとは思ってるんだよ」
有無言わさず言葉をかぶせた石川さんがさっきと変わらない笑顔でミキちゃんを見つめる。
「フルーツがたくさんのってるタルトっておいしいもん。いろんな味が楽しめて。あっでも、タルトなのかなぁ」
タルト? っていうか、食べたくなってきた。帰り…買って帰ろうかなぁ?
そんなことを思っていたら、のんつぁんが、
「んー。それっぽいけど、ノンはいちごのショートケーキって感じがするね」
「おっきいイチゴがのっかってるって感じだよねぇ」
って、カーちゃん。
「そうそう。中のスポンジがチョコレートと交互に重なってたらサイコー!」
そう言ってうふふーって女の子な笑顔ののんつぁんをきょとんと見てるマコト。
ショートケーキかぁ…。帰りのお買い物リストに追加…っと。
「そっかぁ。なんかショートケーキって、うれしくなっちゃうよね。イチゴが乗ってるだけなのにね。コドモからオトナまでみんな大好き…。なるほどねぇ」
石川さんはうんうんって、納得したようにうなずいてる。
ミキちゃんは…っていうと、わけわかんないって顔で石川さんをにらんだまんま。
「のんつぁん! カーちゃん! ずるいよー」
「ほらほら。ケンカしないの。みんなで仲良く食べよ」
石川さんの天使の微笑み。
そこに不機嫌なミキちゃんの声。
「あれ? ミキだけのけもの?」
しかし、石川さんはにっこりと、笑った。そのチャーミースマイルになぜかマコトが固まる。でもなんか、すごい迫力の笑顔。
「ミキちゃんは充分食べてるじゃん」
「はぁ? 言ってる意味わかんないんですけどー」
「ふふ。ホントに? ホントにわかんない?」
「食べてるって…ミキ今何にも食べてないじゃん!」
「そーかなぁ。ミキちゃん最近甘いもの食べ過ぎだよ」
「えー。何言ってっ…」
「しょーがないかなぁとは思ってるんだよ」
有無言わさず言葉をかぶせた石川さんがさっきと変わらない笑顔でミキちゃんを見つめる。
「フルーツがたくさんのってるタルトっておいしいもん。いろんな味が楽しめて。あっでも、タルトなのかなぁ」
タルト? っていうか、食べたくなってきた。帰り…買って帰ろうかなぁ?
そんなことを思っていたら、のんつぁんが、
「んー。それっぽいけど、ノンはいちごのショートケーキって感じがするね」
「おっきいイチゴがのっかってるって感じだよねぇ」
って、カーちゃん。
「そうそう。中のスポンジがチョコレートと交互に重なってたらサイコー!」
そう言ってうふふーって女の子な笑顔ののんつぁんをきょとんと見てるマコト。
ショートケーキかぁ…。帰りのお買い物リストに追加…っと。
「そっかぁ。なんかショートケーキって、うれしくなっちゃうよね。イチゴが乗ってるだけなのにね。コドモからオトナまでみんな大好き…。なるほどねぇ」
石川さんはうんうんって、納得したようにうなずいてる。
ミキちゃんは…っていうと、わけわかんないって顔で石川さんをにらんだまんま。
んー。でも、私…なんかわかってきたかも。どっちもあってるように思えるし。
「イチゴのムースもお気に入りかな?」
ふふって笑う石川さんのやさしい笑顔がなんだかとっても怖い。上目遣いに頬杖を突いて、かわいいその仕草に隠れた鋭さに気づいたのか、にらんでたミキちゃんの体が少しだけ引くようにのけぞってる。
「ふわっとして、口の中でとろけて…。おいしいよね。あのふわっとした食感。いいよねぇ。イチゴのソースのすっぱさと、ムースの甘いけど…でも意外とくどくない甘さ。あたしもすきだなぁ」
「あーもー。リカちゃん。おなかすくってば」
のんつぁんがお菓子を頬張りながら抗議する。
「でも、いいよね。イチゴのムース。甘酸っぱくって、ふわあって」
とカーちゃん。
「そうだね」ってうれしそうに笑って、石川さんはふっとカーチャンに向けてたやわらかいまなざしを、向こうでカメコとしゃべってるシゲさんに向けた。
ふふって笑う石川さんのやさしい笑顔がなんだかとっても怖い。上目遣いに頬杖を突いて、かわいいその仕草に隠れた鋭さに気づいたのか、にらんでたミキちゃんの体が少しだけ引くようにのけぞってる。
「ふわっとして、口の中でとろけて…。おいしいよね。あのふわっとした食感。いいよねぇ。イチゴのソースのすっぱさと、ムースの甘いけど…でも意外とくどくない甘さ。あたしもすきだなぁ」
「あーもー。リカちゃん。おなかすくってば」
のんつぁんがお菓子を頬張りながら抗議する。
「でも、いいよね。イチゴのムース。甘酸っぱくって、ふわあって」
とカーちゃん。
「そうだね」ってうれしそうに笑って、石川さんはふっとカーチャンに向けてたやわらかいまなざしを、向こうでカメコとしゃべってるシゲさんに向けた。
なるほど…。イチゴのムース。あぁゆー言い方だと、その…そーゆーこと…したのかなぁとも思ってしまうけど、でもふわっとしたのほほんな感じは、なるほどと思う。かと思えば、やっぱり石川さんも同意した似た雰囲気なだけに、ほんわかな見た目と違ってけっこうやるときはやるし…。
マコトがはっと手を叩いて、ふふっと笑う石川さん。
ミキちゃん…まだわかってないみたい。
ミキちゃん…まだわかってないみたい。
…。それはともかく、イチゴのムースも追加…と。
「最近は…カキ氷、すきだよねぇ」
「カキ氷!?」
当然ミキちゃんは怪訝な顔でにらむわけで、それを軽く受け流す石川さん。
「実はけっこう苦手…なのかなぁって思ってたんだけどね。カキ氷」
「うーん。宇治金時だもんね」
って、カーちゃん。お菓子をかじったまま、のんつぁんがうーんと唸る。
「あーそんな感じかも。ブルーハワイとかメロンじゃないよね」
「みぞれって感じもするけど、でもおいしいよね。宇治金時」
マコトもうんうんってうなずく。
まだ首を傾げてるミキちゃん。私もなるほどと思った。
「けっこう考えるとすごい組み合わせだよね。お茶の苦味とあずきって…。でも、これにはまると…ねぇ。たまんないよねぇ」
言ってて自分で顔がにやけてるのがわかって、帰り食べて帰ることに決定。
ミキちゃんが楽屋に戻ってくる少し前、妙に淡々とした顔で戻って来て壁とお友達になってゲームに熱中する愛ちゃんをちらりと見て、ふふふって石川さんは相変わらずのやさしい微笑。
「そうなんだよねぇ。はまっちゃったらしいみたいでねぇ。やっぱり良さがわかっちゃうとね。しょうがないのかなぁ」
「うん。わかるー」
ってマコト。
「あれ? フジモトさんわかんないんですかー?」
「わかんないって? 何が!?」
にらみ一つでか弱いマコトを泣きモードに追い落とすあたり流石です。いえ…何がとか、つっこみはなしということで。
そしたら、石川さんがよしよしってマコトの頭を撫でて、やれやれと微笑んだ。
「じゃあ、わたあめって言った方が…わかるかなぁ」
「え…。わたあ…め…?」
すーっとミキちゃんの顔色が白くなっていく。
普段ツッコミキティとボケボケチャーミーの二人から想像できない光景。
「事務所の屋上の手前の階段。あそこのスタジオの外階段。あと…」
指折り数える石川さんの手をガッと掴んで、真っ青な顔でむーっと唇を突き出して苦笑うミキちゃん。
けど、石川さんの変わらない鋭い笑顔。
「あーあー。年貢の納め時だね」
まるっきり他人事なのでもくもくとお菓子を頬張るのんつぁん。
「そういえば…」
カーちゃんが何か思い出しよう呟いた。
ミキちゃんがぱっとカーちゃんを睨みつける。その目にひるんだのか、それともただ考えてるだけなのか、うーんと難しい顔をしたまま。
「なぁに? あいぼん」
「…うん。ミキちゃん、チロルにもはまってたよね?」
「はぁ!?」
「あー。そうだねぇ。でもほら、あれって、いろんな味が手ごろで楽しいじゃん。一口サイズだし」
石川さんの視線の先には矢口さん。カーちゃんが満足そうに頷く。
それにはまだ気づいてないみたいなミキちゃん。
「カキ氷!?」
当然ミキちゃんは怪訝な顔でにらむわけで、それを軽く受け流す石川さん。
「実はけっこう苦手…なのかなぁって思ってたんだけどね。カキ氷」
「うーん。宇治金時だもんね」
って、カーちゃん。お菓子をかじったまま、のんつぁんがうーんと唸る。
「あーそんな感じかも。ブルーハワイとかメロンじゃないよね」
「みぞれって感じもするけど、でもおいしいよね。宇治金時」
マコトもうんうんってうなずく。
まだ首を傾げてるミキちゃん。私もなるほどと思った。
「けっこう考えるとすごい組み合わせだよね。お茶の苦味とあずきって…。でも、これにはまると…ねぇ。たまんないよねぇ」
言ってて自分で顔がにやけてるのがわかって、帰り食べて帰ることに決定。
ミキちゃんが楽屋に戻ってくる少し前、妙に淡々とした顔で戻って来て壁とお友達になってゲームに熱中する愛ちゃんをちらりと見て、ふふふって石川さんは相変わらずのやさしい微笑。
「そうなんだよねぇ。はまっちゃったらしいみたいでねぇ。やっぱり良さがわかっちゃうとね。しょうがないのかなぁ」
「うん。わかるー」
ってマコト。
「あれ? フジモトさんわかんないんですかー?」
「わかんないって? 何が!?」
にらみ一つでか弱いマコトを泣きモードに追い落とすあたり流石です。いえ…何がとか、つっこみはなしということで。
そしたら、石川さんがよしよしってマコトの頭を撫でて、やれやれと微笑んだ。
「じゃあ、わたあめって言った方が…わかるかなぁ」
「え…。わたあ…め…?」
すーっとミキちゃんの顔色が白くなっていく。
普段ツッコミキティとボケボケチャーミーの二人から想像できない光景。
「事務所の屋上の手前の階段。あそこのスタジオの外階段。あと…」
指折り数える石川さんの手をガッと掴んで、真っ青な顔でむーっと唇を突き出して苦笑うミキちゃん。
けど、石川さんの変わらない鋭い笑顔。
「あーあー。年貢の納め時だね」
まるっきり他人事なのでもくもくとお菓子を頬張るのんつぁん。
「そういえば…」
カーちゃんが何か思い出しよう呟いた。
ミキちゃんがぱっとカーちゃんを睨みつける。その目にひるんだのか、それともただ考えてるだけなのか、うーんと難しい顔をしたまま。
「なぁに? あいぼん」
「…うん。ミキちゃん、チロルにもはまってたよね?」
「はぁ!?」
「あー。そうだねぇ。でもほら、あれって、いろんな味が手ごろで楽しいじゃん。一口サイズだし」
石川さんの視線の先には矢口さん。カーちゃんが満足そうに頷く。
それにはまだ気づいてないみたいなミキちゃん。
最初の勢いはどこへやら。
つーって頬を滑る汗を石川さんがハンカチでやさしく拭いてあげる。
ハンカチが触れてぴくっと跳ね上がったミキちゃん。
なんか、案外石川さんの方が強いんだぁって思った。お父さんみたいな包容力。なのに、すっごい怖い奥さんみたい。
怯えるミキちゃんににっこり。
「何怖がってるの? ミキちゃん」
「べっ…別にぃ!?」
「ってか、今の梨華ちゃん怖いって」
のんつぁんの言うとおり。
「そーぉ? えー。チャーミー困っちゃうなぁ」
「きもいってば。リカちゃん」
はははって笑って固まるミキちゃんの代わりにつっこむカーちゃん。
「あっ。ひどーい」
和やかな空気の中一人凍りつくミキちゃん。
石川さんはふふっと笑った。
「けど、今一番のお気に入りはアイスかな」
「アイス?」
私が首を傾げると、
「そう。アイス。バニラアイス。かっこよくジェラートって言った方があってるかな。とろけるような舌触りと冷たい食感からじわって広がる甘さ。おいしいよねぇ」
「あー。なるほど。どんなものにも合いますしね」
ダブルにしたときとか、あとはベースにもなる。
「本当においしいバニラってけっこうないよね? 最高の牛乳とか使ったさ、最高級のジェラート」
石川さんは吉澤さんを見て微笑んでいた。
その最高級のジェラートさんは、石川さんを見て不思議そうに首を傾げていたけど、
「おいしかったよね。きっとキスのような…甘い味だったんだろうなぁ」
そんな一言で、ぱっと首まで真っ赤になった。
ミキちゃんも流石にわかったようで、真っ青を通り越して白くなってた。
「最高級なジェラートかぁ。すっごく甘いんだろうね」
石川さんの笑ってない目がミキちゃんを射抜いてる。
つーって頬を滑る汗を石川さんがハンカチでやさしく拭いてあげる。
ハンカチが触れてぴくっと跳ね上がったミキちゃん。
なんか、案外石川さんの方が強いんだぁって思った。お父さんみたいな包容力。なのに、すっごい怖い奥さんみたい。
怯えるミキちゃんににっこり。
「何怖がってるの? ミキちゃん」
「べっ…別にぃ!?」
「ってか、今の梨華ちゃん怖いって」
のんつぁんの言うとおり。
「そーぉ? えー。チャーミー困っちゃうなぁ」
「きもいってば。リカちゃん」
はははって笑って固まるミキちゃんの代わりにつっこむカーちゃん。
「あっ。ひどーい」
和やかな空気の中一人凍りつくミキちゃん。
石川さんはふふっと笑った。
「けど、今一番のお気に入りはアイスかな」
「アイス?」
私が首を傾げると、
「そう。アイス。バニラアイス。かっこよくジェラートって言った方があってるかな。とろけるような舌触りと冷たい食感からじわって広がる甘さ。おいしいよねぇ」
「あー。なるほど。どんなものにも合いますしね」
ダブルにしたときとか、あとはベースにもなる。
「本当においしいバニラってけっこうないよね? 最高の牛乳とか使ったさ、最高級のジェラート」
石川さんは吉澤さんを見て微笑んでいた。
その最高級のジェラートさんは、石川さんを見て不思議そうに首を傾げていたけど、
「おいしかったよね。きっとキスのような…甘い味だったんだろうなぁ」
そんな一言で、ぱっと首まで真っ赤になった。
ミキちゃんも流石にわかったようで、真っ青を通り越して白くなってた。
「最高級なジェラートかぁ。すっごく甘いんだろうね」
石川さんの笑ってない目がミキちゃんを射抜いてる。
こんな状況の中、私の帰りのリストにバニラのジェラートが追加された。
にぎやかな楽屋の中でたった一人真っ赤になる吉澤さん。
片や真っ青になってるミキちゃん。
石川さんはそんなミキちゃんの顔を覗き込んで、ふっ…と笑った。今まで笑ってなかった目が、なんかすごくさびしそうだった。
「ほら。ね? ちょっとさぁ…食べすぎじゃない?」
「…」
「だいすきじゃなくなっちゃったのかなぁ」
「…梨華ちゃん…」
「チョコレートもおいしいよ? スイートじゃなくって、ビターかもしれないけど」
頬杖をついてじっとミキちゃんを見上げる石川さんは本当にかわいいし、いじらしい。
ふと、ミキちゃんが目をそらした。
こーゆーときこそ、ちゃんと見つめててほしいのに。
でも石川さんはすっごいやわらかいまなざしで…。
「チョコって…幸せの味なのになぁ」
「…」
そう言えばなんかで読んだことがある。チョコを食べるとストレスが和らぐって。それって癒しの効果だよね。
「チョコレートって幸せの味…ですよね…。ミキちゃんは…嫌いなんですか?」
改まった私の口調に目を見開くミキちゃん。
そんなミキちゃんをマコトもカーちゃんものんつぁんでさえ、真剣な目で見つめてる。石川さんだけがやさしいやさしい…なんていうか、愛に溢れた目で見つめてて…。
「ううん。すきだよ。だって、幸せの味じゃん」
そう言って、素直に笑った。
目を細めてうれしそうに微笑む石川さんと目を見合って、くすぐっそうに…だけど、申し訳なさそうに。
そこではっ…と気づいた。
「ごめんなさい。出すぎました」
「ううん。いいよ。ありがとう。紺野」
そっと頭を撫でてくれた手が気持ちよくってうれしくって、ちょっと申し訳なくって苦笑い。なんとなくお菓子にぱっと手を伸ばした。
石川さんはミキちゃんの目をしっかりと見つめて言った。
「たしかにね、こんだけの種類があればいろんなお菓子に目が行っちゃうけど、あたしはすきだよ。ホワイトクランチのチョコが一番すき」
片や真っ青になってるミキちゃん。
石川さんはそんなミキちゃんの顔を覗き込んで、ふっ…と笑った。今まで笑ってなかった目が、なんかすごくさびしそうだった。
「ほら。ね? ちょっとさぁ…食べすぎじゃない?」
「…」
「だいすきじゃなくなっちゃったのかなぁ」
「…梨華ちゃん…」
「チョコレートもおいしいよ? スイートじゃなくって、ビターかもしれないけど」
頬杖をついてじっとミキちゃんを見上げる石川さんは本当にかわいいし、いじらしい。
ふと、ミキちゃんが目をそらした。
こーゆーときこそ、ちゃんと見つめててほしいのに。
でも石川さんはすっごいやわらかいまなざしで…。
「チョコって…幸せの味なのになぁ」
「…」
そう言えばなんかで読んだことがある。チョコを食べるとストレスが和らぐって。それって癒しの効果だよね。
「チョコレートって幸せの味…ですよね…。ミキちゃんは…嫌いなんですか?」
改まった私の口調に目を見開くミキちゃん。
そんなミキちゃんをマコトもカーちゃんものんつぁんでさえ、真剣な目で見つめてる。石川さんだけがやさしいやさしい…なんていうか、愛に溢れた目で見つめてて…。
「ううん。すきだよ。だって、幸せの味じゃん」
そう言って、素直に笑った。
目を細めてうれしそうに微笑む石川さんと目を見合って、くすぐっそうに…だけど、申し訳なさそうに。
そこではっ…と気づいた。
「ごめんなさい。出すぎました」
「ううん。いいよ。ありがとう。紺野」
そっと頭を撫でてくれた手が気持ちよくってうれしくって、ちょっと申し訳なくって苦笑い。なんとなくお菓子にぱっと手を伸ばした。
石川さんはミキちゃんの目をしっかりと見つめて言った。
「たしかにね、こんだけの種類があればいろんなお菓子に目が行っちゃうけど、あたしはすきだよ。ホワイトクランチのチョコが一番すき」
微笑みあう二人。いいなぁ。
さっきまで空気はどこへやら。ほんわかとピンクに染まっていく。
マコトはうらやましそうに見てたかと思うと、あっと思い出したようにゲームをしてる愛ちゃんのところへ。
そうそう。忘れてた。
「浮気されてたんだよね…マコト」
のんつぁんがぼんやりと呟いた。
「でも、愛ちゃんの性格じゃ…断れなそうだし…」
そこで言葉を濁したカーちゃん。
「どっか後ろめたいのって…けっこう盛り上がるんだよねー」
って言ったミキちゃんのほっぺを、
「いたっ! いたたたたたっ! ごめっ! ごめんっ!」
石川さんが笑顔でひねり上げた。
「あー。自業自得だねぇ」
やれやれとカーちゃん。
とりあえず、マコトと愛ちゃんはこれから大変そう。やっぱり浮気はよくないよ。
ようやく手を離した石川さんに、ミキちゃんが甘えるように抱きついた。
「ごめんって。ミキは、いつだってリカちゃんだから」
「そう。ありがとう」
なんかへんな感じ。よく見ると、石川さん、目が笑ってなかった。
するりとミキちゃんの腕から抜け出ると、とんと人差し指をむーっと膨れる唇の上に乗っけた。
「当分、ダイエットね」
「はぁ?」
って、リアクションしながら石川さんの指を食べようとしたミキちゃん。でも、すっと指は軽やかに逃げていった。
「当然でしょ。あれだけ甘いもの食べたんだもん。太っちゃったら困るでしょ。見境なく食べて甘いものなら何でもいいじゃイヤ。だから、甘いもの禁止ね」
「…」
「チョコだけがほしくなるまで、甘いものは禁止」
「梨華ちゃん…」
「ココロまでそんなふうに贅沢させてあげるほど、あたしオトナじゃないから」
「…」
石川さんはそう言うと、イスから立ち上がった。
「それまで、あたしには触れないで」
笑顔で言った一言だけど、聞いてるだけでもすっごく痛かった。
自業自得ですよ。ミキちゃん。
さすがに肩を落としてるのが気になったのか、そっと顔を上げさせてキスをすると、
「次のキスは…すぐになるといいな」
って。
さっきまで空気はどこへやら。ほんわかとピンクに染まっていく。
マコトはうらやましそうに見てたかと思うと、あっと思い出したようにゲームをしてる愛ちゃんのところへ。
そうそう。忘れてた。
「浮気されてたんだよね…マコト」
のんつぁんがぼんやりと呟いた。
「でも、愛ちゃんの性格じゃ…断れなそうだし…」
そこで言葉を濁したカーちゃん。
「どっか後ろめたいのって…けっこう盛り上がるんだよねー」
って言ったミキちゃんのほっぺを、
「いたっ! いたたたたたっ! ごめっ! ごめんっ!」
石川さんが笑顔でひねり上げた。
「あー。自業自得だねぇ」
やれやれとカーちゃん。
とりあえず、マコトと愛ちゃんはこれから大変そう。やっぱり浮気はよくないよ。
ようやく手を離した石川さんに、ミキちゃんが甘えるように抱きついた。
「ごめんって。ミキは、いつだってリカちゃんだから」
「そう。ありがとう」
なんかへんな感じ。よく見ると、石川さん、目が笑ってなかった。
するりとミキちゃんの腕から抜け出ると、とんと人差し指をむーっと膨れる唇の上に乗っけた。
「当分、ダイエットね」
「はぁ?」
って、リアクションしながら石川さんの指を食べようとしたミキちゃん。でも、すっと指は軽やかに逃げていった。
「当然でしょ。あれだけ甘いもの食べたんだもん。太っちゃったら困るでしょ。見境なく食べて甘いものなら何でもいいじゃイヤ。だから、甘いもの禁止ね」
「…」
「チョコだけがほしくなるまで、甘いものは禁止」
「梨華ちゃん…」
「ココロまでそんなふうに贅沢させてあげるほど、あたしオトナじゃないから」
「…」
石川さんはそう言うと、イスから立ち上がった。
「それまで、あたしには触れないで」
笑顔で言った一言だけど、聞いてるだけでもすっごく痛かった。
自業自得ですよ。ミキちゃん。
さすがに肩を落としてるのが気になったのか、そっと顔を上げさせてキスをすると、
「次のキスは…すぐになるといいな」
って。
あー。なんだかんだと、甘いなぁ石川さんも…。
だから、いいんだけど。
だから、いいんだけど。
「梨華ちゃん…」
子犬のような目で、テーブルから離れていく石川さんを見つめるミキちゃんは、ちょっとだけかわいそうかなって思った。
でも、たしかに食べ過ぎだよね。
物理的なイミでは私たちもそうだけど…。
テーブルに並んでたお菓子はほとんどキレイになくなってるし。
ミキちゃんは残ったクッキーを一つ掴んで、苦い顔をしてかじった。
「…甘くない」
「そりゃそうだ」
ってのんつぁん。
「そうだよね」
ミキちゃんの視線の先は飯田さんと楽しそうに話す石川さん。一緒にいる時の力の抜けたなんか甘えるような笑顔が、たぶん今のミキちゃんには痛いんだろうなぁ。
「よく笑ってたよねぇ」
カーちゃんが呟いた。
そうだよね。愛ちゃんとのこともあれだけ知ってたんだから、当然他の人のことも知ってるわけだし。それはそれであるイミすごくて怖いけど…。
子犬のような目で、テーブルから離れていく石川さんを見つめるミキちゃんは、ちょっとだけかわいそうかなって思った。
でも、たしかに食べ過ぎだよね。
物理的なイミでは私たちもそうだけど…。
テーブルに並んでたお菓子はほとんどキレイになくなってるし。
ミキちゃんは残ったクッキーを一つ掴んで、苦い顔をしてかじった。
「…甘くない」
「そりゃそうだ」
ってのんつぁん。
「そうだよね」
ミキちゃんの視線の先は飯田さんと楽しそうに話す石川さん。一緒にいる時の力の抜けたなんか甘えるような笑顔が、たぶん今のミキちゃんには痛いんだろうなぁ。
「よく笑ってたよねぇ」
カーちゃんが呟いた。
そうだよね。愛ちゃんとのこともあれだけ知ってたんだから、当然他の人のことも知ってるわけだし。それはそれであるイミすごくて怖いけど…。
愛ちゃんとマコトが楽屋を出て行く。
どうやら本気で話し合いに入るみたい。
私はふと、ケータイを取り出した。
後藤さん、今日オフって言ってた。何してるかなぁ。
カチカチとメールを打つ。
「いいなぁ。幸せな人は」
「つまみ食いするからですよ」
「うわっ。ぽんちゃんひどっ!」
「いや。ホントのことですし」
どうやら本気で話し合いに入るみたい。
私はふと、ケータイを取り出した。
後藤さん、今日オフって言ってた。何してるかなぁ。
カチカチとメールを打つ。
「いいなぁ。幸せな人は」
「つまみ食いするからですよ」
「うわっ。ぽんちゃんひどっ!」
「いや。ホントのことですし」
後藤さんからの返事は、
『わかったー! 終わるのいつ!? 迎えに行っていい?』
だって。
好きな人と食べる甘いものは格別です!
『わかったー! 終わるのいつ!? 迎えに行っていい?』
だって。
好きな人と食べる甘いものは格別です!
それからミキちゃんが石川さんからダイエット終了を言い渡されたのは1週間後。
でもその間ほんっとに石川さん、ミキちゃんにはたとえ仕事でも触れさせなかった。
ミキちゃんはなんなくとやつれちゃって、みんなにはちょっと疲れ気味に見えたみたいで「大丈夫?」って聞かれちゃう始末。
このままじゃ、かえって他の人に行ってしまうのでは…と、思ったところで…。
でもその間ほんっとに石川さん、ミキちゃんにはたとえ仕事でも触れさせなかった。
ミキちゃんはなんなくとやつれちゃって、みんなにはちょっと疲れ気味に見えたみたいで「大丈夫?」って聞かれちゃう始末。
このままじゃ、かえって他の人に行ってしまうのでは…と、思ったところで…。
「ミキちゃん」
「なに?」
「手、つなごっか」
「うん!」
この時のミキちゃん、きらっきらの笑顔。
しっかりとつないだら、ぐいって石川さんがミキちゃんを抱き寄せた。
あったかいキス。そして情熱的なキス。
「おつかれさま」
「…うん」
そのまま肩口に顔をうずめて、幸せそうに目を閉じるミキちゃん。
包み込む石川さんのやさしい笑顔。
「なに?」
「手、つなごっか」
「うん!」
この時のミキちゃん、きらっきらの笑顔。
しっかりとつないだら、ぐいって石川さんがミキちゃんを抱き寄せた。
あったかいキス。そして情熱的なキス。
「おつかれさま」
「…うん」
そのまま肩口に顔をうずめて、幸せそうに目を閉じるミキちゃん。
包み込む石川さんのやさしい笑顔。
なんかこっちまであたたかくなるような二人の姿。
「まだ…お腹すいてる?」
「うん。腹ペコ。ぜんっぜんものたんない」
「ふふっ。あたしも。一緒になってダイエットしちゃったから、すっごくものたんない」
「うん。腹ペコ。ぜんっぜんものたんない」
「ふふっ。あたしも。一緒になってダイエットしちゃったから、すっごくものたんない」
そしてまた唇が重なって、火傷するくらい熱いキス。
静かな廊下で…っていうか、ここ、廊下なんだけど…大丈夫なのかな?
静かな廊下で…っていうか、ここ、廊下なんだけど…大丈夫なのかな?
このまま見てるのもなんだったので、楽屋に戻ってケータイを確認したらメールが届いていた。
ダイエットは体重だけで充分です。
それだって難しいんだから。
ミキちゃんがこれで懲りたかどうかは、たぶん神様だけが知っている。
それだって難しいんだから。
ミキちゃんがこれで懲りたかどうかは、たぶん神様だけが知っている。
そんな気がした。
(2004/6/25)