たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
愛の園
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ねぇ。聞いてる?
「梨華ちゃん…。ずるいよ」
「…」
「いっつもいっつも美貴ばっかでさぁ」
今日はずーっと収録中、ヤグチさんとしゃべってたよね。
そのあとはマコトとご飯食べて…。
そしたらそこにぽんちゃんが来て、そこにガキさんがいて…。
なんかさあ、出遅れた美貴も悪いけど…なんかさぁ、その他大勢ってひどくない?
そのあとはマコトとご飯食べて…。
そしたらそこにぽんちゃんが来て、そこにガキさんがいて…。
なんかさあ、出遅れた美貴も悪いけど…なんかさぁ、その他大勢ってひどくない?
「美貴はなんなのよ」
「……」
「梨華ちゃんの…なんなの?」
よっちゃんみたいに同期じゃないし…。
それに…ううん。言わない。
言ったら美貴の負けだから。
それに…ううん。言わない。
言ったら美貴の負けだから。
ねぇ、ライバルでも友達でもない、ただの同僚?
「教えてよ」
「…」
「ずるいよ…」
ツジちゃん、カゴちゃんみたいにコドモにもなれないし、中澤さんや飯田さんみたいにオトナじゃないし。
まして、ヤグチさんやヤスダさんみたいにお姉さんでもない…。
まして、ヤグチさんやヤスダさんみたいにお姉さんでもない…。
「…ねぇ、梨華ちゃん…」
「…うん」
「答えてよ。教えて?」
美貴は梨華ちゃんの何?
やだよ…。
梨華ちゃんが他の人としゃべってるの…。
梨華ちゃんが他の誰かに微笑んでるの見るの…。
やだよ…。
梨華ちゃんが他の人としゃべってるの…。
梨華ちゃんが他の誰かに微笑んでるの見るの…。
「ヤダ…」
「…ヤダ」
美貴だけのものでいて?
美貴だけに笑って? ね?
触れるなら…美貴だけにして。ね?
美貴だけに笑って? ね?
触れるなら…美貴だけにして。ね?
「梨華ちゃん」
美貴の指がそっと梨華の頬を包み込む。
「すき」
「…うん」
「すき…なの」
「…」
薄く開いている梨華の唇を、そっと親指で辿った。
「すき。美貴だけの…ものでいて」
ね、梨華ちゃん。
もぅ…ヤダよ。
もぅ…ヤダよ。
美貴は…梨華ちゃんのものだよ。
美貴は、梨華ちゃんがいてくれればそれでいいよ。
梨華ちゃんにだけ笑って、梨華ちゃんにだけ触れて…。
美貴は、梨華ちゃんがいてくれればそれでいいよ。
梨華ちゃんにだけ笑って、梨華ちゃんにだけ触れて…。
ねぇ、そういう風に望んでくれたら、そうするよ?
お願い。
アナタのワガママを聞かせて?
アナタのワガママを聞かせて?
そっと唇を寄せて、強く抱きしめて…。
「ずるいよ…。美貴ばっかりこんなにすきなんて…」
ずるいよ。ずるい…。なのに…。
「すき」
笑いたければ笑いなさいよ。
だけどね、だけど…すきですきですきですきでしかたがないの。
だけどね、だけど…すきですきですきですきでしかたがないの。
掠めるように触れあって重なった唇。
「すきだよ。梨華ちゃん…」
軽くそろえた指先で目にかかった梨華の前髪を払って掻き揚げると、そのまま梳くように髪の中に手を滑らせた。
「不安に…させないで…」
ぎゅうっと抱き寄せて、肩口に顔をうずめた。
「もぅ…。なんとか言いなさいよ」
「…」
けれど、梨華は腕の中で穏やかな寝息を立てているだけ。
美貴はむぅと顔を上げると、こつんと人差し指で額を軽く弾いてみた。
美貴はむぅと顔を上げると、こつんと人差し指で額を軽く弾いてみた。
「気持ちよさそうに寝ちゃってさぁ」
裸の肩にキスをして、鎖骨に散らばった紅い痕をそっと指先でなぞっていく。
触れ合っている肌のぬくもりと甘い疲労感。
安心しきった寝顔。投げ出されてカラダの重さの心地よさ。
包み込むように強く抱きしめたら…。
安心しきった寝顔。投げ出されてカラダの重さの心地よさ。
包み込むように強く抱きしめたら…。
「ん…。みきちゃん…」
「起きた?」
「…うん」
「起きた?」
「…うん」
少しだけ緩んだ腕を追いかけて擦り寄るようにカラダを寄せる梨華。
「ぎゅってして?」
見上げられて、言われるままに強く強く抱きしめる。
零れ落ちた甘い吐息。
背中に回した手で髪をいじりながら、額に軽く口付けた。
零れ落ちた甘い吐息。
背中に回した手で髪をいじりながら、額に軽く口付けた。
「よく眠ってたね」
「うん…。きもちよかった…」
「そっか…」
「ねぇ…みきちゃん」
「ん?」
「すき」
「うん…。きもちよかった…」
「そっか…」
「ねぇ…みきちゃん」
「ん?」
「すき」
ふわって微笑んで、照れくさそうに美貴の胸に顔を押し付けて…。
「ずるい…。梨華ちゃん…」
「ん? なんのこと?」
「ん? なんのこと?」
そんな目で見ないでよ…。そんな素直な目で…。
「なんでもない…」
髪をもてあそぶのをやめてまた抱き寄せたら、
「みきちゃん…」
ごめんね…って。
ねえ、梨華ちゃん…?
ねえ、梨華ちゃん…?
軽く美貴の唇に触れて重なったキスはやわらかかった。
「すき…。だいすき」
「うん。だいすきだよ…」
「うん。だいすきだよ…」
梨華ちゃん。
このまま美貴だけのものでいて。
このまま美貴だけのものでいて。
ね? 梨華ちゃん。
美貴は梨華ちゃんのものだから。
(2004/9/20)