たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
天国のビール
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
南の国ってなんだかヒトを大胆にさせるのかな?
日本とは違うゆったりした時間が流れ。
そんな空気に浸ってたら、つい、うとうと。
そんな空気に浸ってたら、つい、うとうと。
トントン。
ノックの音で目が覚めて、ドアを開けたらビールを手に三好ちゃん。
「一緒に飲みません?」
そっか。
あたしカッコはコドモだけど、コドモじゃないんだよね。
「一緒に飲みません?」
そっか。
あたしカッコはコドモだけど、コドモじゃないんだよね。
くるくる回る天井のシーリングファン。
窓の向こうには夜景がきらきら。
窓の向こうには夜景がきらきら。
カン!
「乾杯!」
「乾杯!」
「乾杯!」
お疲れ様って、肩を並べてビールをのどに流し込む。
あんまりお酒って飲んだことないけど、なんかすっごくおいしいって思うのは、一口目だからかな?
それとも…。
あんまりお酒って飲んだことないけど、なんかすっごくおいしいって思うのは、一口目だからかな?
それとも…。
ごくっごくって、のどを鳴らして、ほんっとにおいしそーっていうか、幸せそうに目を細めてビンを傾ける横顔。
なんか、ちょっとカッコイイ。
なんか、ちょっとカッコイイ。
「はーっ。あーっ。おいしーっ」
ちょっと口元をぬぐって、きらって笑顔が輝いて、じーっと見てたから一瞬『んっ?』って目になって。
「石川さん?」
「うん」
不思議そうにしてる目を見ながら、なんとなく一口。
ごくりと鳴ったあたしののどに三好ちゃんが一瞬ぴくりと目を少しだけ見開いた。
「石川さん?」
「うん」
不思議そうにしてる目を見ながら、なんとなく一口。
ごくりと鳴ったあたしののどに三好ちゃんが一瞬ぴくりと目を少しだけ見開いた。
なんだろう。
触れてる肩のあったかいぬくもり。
あたしを見つめる三好ちゃんの薄く開いたままの唇。
すうっと流れる細い首筋。
きれいに焼けた小麦色の肌。
触れてる肩のあったかいぬくもり。
あたしを見つめる三好ちゃんの薄く開いたままの唇。
すうっと流れる細い首筋。
きれいに焼けた小麦色の肌。
また一口。
ごくってのどが鳴って、すっと、少しだけ顔が近づいた。
「おいしい?」
「飲んだじゃん?」
「もう飲み終わっちゃいました」
「ホントに?」
「ほら」
鮮やかなラベルのビンを軽く振って見せるから、そしたらホントになくなってて。
「だめだよ。もっとゆっくり飲まなきゃ」
「はーい」
「でも、強いんだね。お酒」
そしたら、さらに顔が近づいて、さらさらした明るい色の前髪が少しだけおでこにかかった。
「だって、石川さんと一緒だから」
「えー。そうなの?」
「ふふっ。すきな人と飲むから、なんかおいしかったんです。すごく」
ごくってのどが鳴って、すっと、少しだけ顔が近づいた。
「おいしい?」
「飲んだじゃん?」
「もう飲み終わっちゃいました」
「ホントに?」
「ほら」
鮮やかなラベルのビンを軽く振って見せるから、そしたらホントになくなってて。
「だめだよ。もっとゆっくり飲まなきゃ」
「はーい」
「でも、強いんだね。お酒」
そしたら、さらに顔が近づいて、さらさらした明るい色の前髪が少しだけおでこにかかった。
「だって、石川さんと一緒だから」
「えー。そうなの?」
「ふふっ。すきな人と飲むから、なんかおいしかったんです。すごく」
おんなじ感覚。おんなじキモチ。
「ふふっ。足りない?」
「もう少し…酔ってもいいかな?」
「もう少し…酔ってもいいかな?」
なんかね。ホント不思議。
ちょっと挑発的な瞳で、なのにやわらかい笑顔は少しだけ赤くなってて。
それがなんかドキッとして、かわいくってだからあたしも見つめたまま。
それがなんかドキッとして、かわいくってだからあたしも見つめたまま。
ゆっくりとビンを傾けて、ほろ苦いビールを口に含む。
そして、ゆっくりと右手を頬に添えたら、ちょっとだけ顔を傾けて…。
そして、ゆっくりと右手を頬に添えたら、ちょっとだけ顔を傾けて…。
ほんのりと温かい唇としゅわって冷たいビールと、なんか不思議。
ごくって三好ちゃんののどがなって、口移しで飲んだビールはなんか苦くて甘い。
ごくって三好ちゃんののどがなって、口移しで飲んだビールはなんか苦くて甘い。
でも、オイシイ。
そのまま甘い甘いキス。
たっぷりキスを楽しんで、残ったビールを口移しで飲ませあいっこして…。
そして、そのまま、シーツの中は摩天楼……なんちゃって。
そして、そのまま、シーツの中は摩天楼……なんちゃって。
シーツと腕のやさしい力に包まりながら、うとうとと幸せ気分。
「りか…」
「ん? なに? えりか」
帰ってきたのは言葉の代わりのキス。
そのまま目を閉じて、ぎゅって抱きしめた。
「りか…」
「ん? なに? えりか」
帰ってきたのは言葉の代わりのキス。
そのまま目を閉じて、ぎゅって抱きしめた。
南の国の短い夜。
のんびりと過ぎる幸せな時間。
のんびりと過ぎる幸せな時間。
(2005/8/29)