たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
下校経路
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rm96
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目指すのは学校から3つ先の停留所。
自転車を押す美貴の隣でしっかり手を繋いで歩く亜弥ちゃん。
自転車を押す美貴の隣でしっかり手を繋いで歩く亜弥ちゃん。
ゆっくりゆっくりと進む二人。
夕日に伸びた影。
夕日に伸びた影。
電車通学の亜弥ちゃんをバス停まで送るのが美貴の日課。
美貴もなにげに電車通学なんだけど、なんかもったいなくって自転車を使ってる。
こうやって二人で並んで、こうやって歩く時間っていうのもけっこう気持ちいい。
散歩してるみたいで、なんだか穏やかで。
美貴もなにげに電車通学なんだけど、なんかもったいなくって自転車を使ってる。
こうやって二人で並んで、こうやって歩く時間っていうのもけっこう気持ちいい。
散歩してるみたいで、なんだか穏やかで。
駅からも離れてるし、そんなに大きい通りでもないから、次のバスが来るまでは軽く30分。
自転車を立てかけて、人もまばらで車どおりの少ない静かな停留所のベンチに並んで座る。
生徒会っていうのも何気に忙しく、いつも帰る頃には生徒なんか歩いてなくって…。
だから、ここは二人の場所。
自転車を立てかけて、人もまばらで車どおりの少ない静かな停留所のベンチに並んで座る。
生徒会っていうのも何気に忙しく、いつも帰る頃には生徒なんか歩いてなくって…。
だから、ここは二人の場所。
「ねぇ、たん」
「ん?」
「自転車通学って大変じゃない?」
「んー。慣れちゃったからなぁ。それにほら、運動になるしさ」
ま、ダイエット効果ってヤツ?
亜弥ちゃんはなんとなーくつまんなそうな顔。
「んー」
今度はむぅーってマユゲを寄せて、なんか自転車にらみつけてるし…。
「なんだったら乗ってく?」
自転車を指さすと、
「はぁ!?」
くるっと美貴に背中を向けさせて、ガバって後ろから抱きつかれた。
ふにって胸のやわらかい感触に思わず赤くなった…。
「亜弥ちゃん!?」
「まぁ…これも悪くないよね」
なんか独りごと言ってるし…。
「ん?」
「自転車通学って大変じゃない?」
「んー。慣れちゃったからなぁ。それにほら、運動になるしさ」
ま、ダイエット効果ってヤツ?
亜弥ちゃんはなんとなーくつまんなそうな顔。
「んー」
今度はむぅーってマユゲを寄せて、なんか自転車にらみつけてるし…。
「なんだったら乗ってく?」
自転車を指さすと、
「はぁ!?」
くるっと美貴に背中を向けさせて、ガバって後ろから抱きつかれた。
ふにって胸のやわらかい感触に思わず赤くなった…。
「亜弥ちゃん!?」
「まぁ…これも悪くないよね」
なんか独りごと言ってるし…。
「ねぇ、たん」
「ん? なに」
首だけで振り向いたら、ちゅって唇が降ってきた。
「ん? なに」
首だけで振り向いたら、ちゅって唇が降ってきた。
きゅっとブレザーを掴む手。
やわらかい亜弥ちゃんの唇。
やわらかい亜弥ちゃんの唇。
心臓が…一瞬止まった。
そんな感じ。
亜弥ちゃんはへへって笑ってた。
「二人乗りもいいんだけどさ、あたしはもっと、のんびり…たんと一緒にいたいなぁ」
「亜弥ちゃん…」
「だって、せっかく誰もいなくって、バスでもずーっとたんのこと、見てられるもん」
えへへって笑って、首を傾げて美貴の顔をのぞきこむ。
「二人乗りもいいんだけどさ、あたしはもっと、のんびり…たんと一緒にいたいなぁ」
「亜弥ちゃん…」
「だって、せっかく誰もいなくって、バスでもずーっとたんのこと、見てられるもん」
えへへって笑って、首を傾げて美貴の顔をのぞきこむ。
まっすぐに見つめないで。
あなただけしか…見えなくなる…。
あなただけしか…見えなくなる…。
「うん。そういうことなんで、ね?」
そしてもう一度、キスは降ってきて…。
そっか。
いいのかもな…バスっていうのも。
そっか。
いいのかもな…バスっていうのも。
夕焼けに染まった亜弥ちゃんの頬。
赤くなってるのは、きっとそれだけじゃ…ないんだよね。
赤くなってるのは、きっとそれだけじゃ…ないんだよね。
とりあえず駅に着いたら、バスの定期を買おうって思った。
(2004/8/24)