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充実した人生を - (2008/02/04 (月) 23:41:57) のソース
**充実した人生を ◆qRv35OWHJE 「なぜ……戻った?」 ボイルドは死んだ。 ウフコックはボイルドに最後の居場所を創ってくれた。 満足だった。これで良いと思えた。 「俺はなぜ、ここにいる?」 単純な問い。 主催者に必要とされ、修復されたのだ。殺し合いのために。 主催者への怒りが静かにこみ上げて来る。何かを汚された気がする。 だが、それ以上に。 「―――好奇心(キュリオス)」 機会を与えられた気がした。 あれが。あの戦いが、また得られるかもしれない。 最初に集められた会場で見つけた参加者。 ウフコックに愛され、ボイルドを殺した「化物」。 そしてそれに劣らぬ実力を滲ませた、有象無象の参加者達――― デザートイーグルを転送し、懐に忍ばせる。単純な携帯端末だ。 残りの支給品を確認するボイルドの手が一瞬、止まる。 ≪ネコミミ≫ ネコミミかわいいにゃん! ≪ネコにゃん棒≫ にゃんぴっぴ! ですいず成原成行!! 狂った自称発明家の狂った自称発明品を、 適当に放り込んだとしか思えなかった。 「ネコ……か」 ネズミを追う狩人には相応しい、とでも言いたいのか。 『まともな』人間なら洒落っ気があるとでも言うのだろう。 だが、生憎ボイルドはまともな人間ではなかった。まともであろうとも思わなかった。 無駄な支給品を支給されると言う事は、警戒されているという事。 あの主催者に逆らう力を、ボイルドが持ち合わせているという証。 主催者は自らの定めたルールを守る、という体裁を取り繕うためだけの支給品なのだろう。 無駄な労力を使う気は無かった。 支給品のインターフェースを閉じ、残りの情報を検索する。 あまり重要な情報は無かったが、ボイルド個人にとって重大な情報、 『そこにあるはずのものがない』という情報が手に入った。 あの女と常に共にあったウフコックの名が見当たらない。 バロットがそのまま身につけているか、それとも主催者が没収したか。 あるいは危険性を恐れて始末されたか。 「ウフコック……待っていろ」 どれでもいい。機会を与えられたのなら、前に進むだけだ。 「俺は、お前を取り戻す」 【F-4 道路/一日目・深夜】 【ディムズデイル・ボイルド@マルドゥックシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式、ネコミミとネコにゃん棒@究極超人あ~る デザートイーグル(7/7)@魔法先生ネギま! 、弾倉(7/7)×2 ※弾頭に魔法による特殊加工が施されています [思考・状況] 1.ウフコックを取り戻す。 2.そのためにバロットと接触する。死んでいる場合は、死体を確認する。 3.そのために参加者の支給品を確認する。 4.充実した人生を与えてくれそうな参加者と戦う。 ※ウフコックがこの場のどこかにいると結論付けています。 *時系列順で読む Back:[[灰狐は甦える]] Next:[[Ghost On The Edge Of Real]] *投下順で読む Back:[[灰狐は甦える]] Next:[[Ghost On The Edge Of Real]] |&color(cyan){GAME START}|ディムズデイル・ボイルド| |