ロボ・サイボーグキャラ バトルロワイアルまとめwiki内検索 / 「大切なものを喪う悲しみ(後編)」で検索した結果
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大切なものを喪う悲しみ(後編)
大切なものを喪う悲しみ(後編) ◆hqLsjDR84w ■ 「――と、以上だな。 これで、凱とゼロ、そしてお前と別れた後の私のことも話し終えたことになるな。」 「敬介は、ゼロにまで襲い掛かっていたとはな……アイツ……ッ!」 一時集まっていた部屋に戻り、道具を回収。 その後、己がいない間に交わされた情報交換の内容を、風見はチンクから聞いていた。 全てが終わり、最初に吐き出された感想はやはり暴走する後輩のこと。 知らず、チンクの表情も強張る。 また、風見の興味を引く事態が他にも存在した。 「それにしても……スバル・ナカジマは、お前の仲間ではなかったのか?」 「分からん。凱やゼロのいた世界では、レプリロイドや人間の人格を破綻させる道具があるらしいが……その仕業かは不明だ」 そんなものが支給されているのだろうか? 風見は思案す... -
大切なものを喪う悲しみ(中編)
...(前編) Next 大切なものを喪う悲しみ(後編) 投下順で読む Back 大切なものを喪う悲しみ(前編) Next 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) 風見志郎 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) 獅子王凱 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) ゼロ 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) ドラス 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 114 大切なものを喪う悲しみ(前編) チンク 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) 106 ARM――腕、或いは兵器 ナタク 114 大切なものを喪う悲しみ(後編) -
大切なものを喪う悲しみ(前編)
大切なものを喪う悲しみ(前編) ◆hqLsjDR84w シグマの用意したコロニーのうちの一つ、工業地区ブロック。 そこの一角、エリアG-3とH-3をまたぐ巨大な白い建造物、修理工場。 その最上階にある一室に、三人の男女が集まっていた。 彼等が行っている行為は、この壊し合いに巻き込まれてからの経緯の教え合い。 現在話しているのは、獅子王凱。 椅子があるのにもかかわらず終始立ち上がって、握り締めた拳を上下させながら感情を込めてハカイダーとの激闘について語っている。 その机を挟んで前には、チンクが座っている。風見の入れたコーヒーが熱かったのか、話を聞きつつもカップに息を吹きかけるのをやめようとしない。 一方、チンクの隣に腰掛けているドラスは、童話を聞く子供のように目を輝かせて凱の話を聞いている。 ハカイダーの仮面ライダーにも匹敵する強さについて、風見から先... -
◆hqLsjDR84w
...喪う悲しみ(中編) 大切なものを喪う悲しみ(後編) 117 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ 135 WILL-雪融け(前編) WILL-雪融け(後編) 137 泣けない青鬼 138 高みからの声-Climax Jump 142 狂い咲く人間の証明(1) 狂い咲く人間の証明(2) 狂い咲く人間の証明(3) 狂い咲く人間の証明(4) 狂い咲く人間の証明(5) 145 未来視達の―――― 147 その心、誰も覗かない 150 呼びたかった名前 154 オール反BR派 対 大デストロン (1) オール反BR派 対 大デストロン (2) オール反BR派 対 大デストロン (0) オール反BR派 対 大デストロン (3) 155 鏡(前編) 鏡(後編) 氏が登場させしたキャラクター 6回 ドラス 5回 ナタク、ハカイダー 4回 神敬介、ゼロ、ミー 3... -
【朝~昼】
...を喪う悲しみ(中編)大切なものを喪う悲しみ(後編) ◆hqLsjDR84w G-3 修理工場(屋上)G-2 路上F-2 橋の上(南東)G-3 修理工場 風見志郎、獅子王凱、ゼロ、チンク、ドラス、ナタク -
【101~150】
...を喪う悲しみ(中編)大切なものを喪う悲しみ(後編) ◆hqLsjDR84w G-3 修理工場(屋上)G-2 路上F-2 橋の上(南東)G-3 修理工場 昼 風見志郎、獅子王凱、ゼロ、チンク、ドラス、ナタク 115 第二回放送 ◆2Y1mqYSsQ. 日中 116 涙の証明涙の証明(中編)涙の証明(後編) ◆2Y1mqYSsQ. F-8 東、G-8 中央、G-8 発電所内 日中 エックス、クロ、広川武美、グレイ・フォックス、草薙素子 117 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ ◆hqLsjDR84w C-6 路上、C-6とD-6の間 路上 日中 アルレッキーノ、ミー 118 贖罪のススメ ◆2Y1mqYSsQ. C-6 校門 日中 ハカイダー、フランシーヌ人形、神敬介 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった ◆2Y1mqYSsQ. F-3 道路 日中 獅子王凱、ゼロ、灰... -
第二回放送
第二回放送 ◆2Y1mqYSsQ. PDA内に内蔵された、デジタル型の時計が十二時を示す。 画面が点滅し、本日二度目の放送が鳴り響く。 『――インフォメーションメッセージ』 合成電子音が、死者を知る時間だと告げた。 死んだものを悲しんでいる者にも、戦いを続ける者にも、会場を探索している者にも、PDAにより放送は発せられる。 『12 00時点における本プログラムからの脱落者をお知らせします。 No11 ゲジヒト No35 初音ミク No23 タチコマ No49 ロボ No43 メカ沢新一 No31 ノーヴェ No15 城茂 No48 ロックマン No06 絡繰茶々丸 No12 KOS-MOS No01 R・田中一郎 No47 ルーン・バロット なお、進入禁止エリアは13 00を... -
芽生え(後編)
芽生え(後編) ◆9DPBcJuJ5Q 「え?」 ドラスは、自分でも間抜けな声を出していると思った。 あいつが、仮面ライダーが、究極の生命体ではないと、目の前にいる男は鼻で笑った。 嘘だと思った。だって、僕が手も足も出なくて……ロボが、メカ沢お兄ちゃんが、ノーヴェお姉ちゃんが、命懸けで戦って……それでも倒せない存在が、究極の生命体の完成品ではないはずがないと、そう思った。 けど、目の前の男は、あっさりとそれを否定して、更に驚愕の事実を、容赦なく突きつけてくる。 「ドラス、いい事を教えてやろう。敬介は……お前が戦った仮面ライダーは5号ライダー。仮面ライダーはあいつの他に9人いる。そして、基本スペックならばあいつを上回る奴が、他に5人いる」 「う……そ…………」 絶句した。仮面ライダーが、あいつと、麻生お兄ちゃんを含めて10人もいる? しかも、あいつの性能... -
獅子王凱
【名前】……獅子王凱 以下、ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 獅子王凱の本ロワにおける動向 初登場話 013 勇者王新生 死亡話 116 真っ黒焦げの凶暴な卵(3) 登場話数 12話 スタンス 対主催 現在状況 1日目午後時点で死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 チンク 仲間 チンクさん 心配、開始当初から優先的に捜索→バイクで撥ねられ失神、修理工場に運ばれる(気絶1回目)→メガトロンに襲撃されている所を助ける。以降仲間として行動 051衝撃的な出会い 村雨良 村雨さん 遠方から戦闘による光を目撃。死体を掘り起こす。遺品の写真から勇者として認識し、仇討ちとシグマ打倒の遺志を継ぐ事を決意。 033 怒れ鋼のサイボーグ!勇気と魂をその胸に 風見志郎 仲間 風見さん チンクがバイク... -
この箱を見ていたら無性に被りたくなった
この箱を見ていたら無性に被りたくなった ◆2Y1mqYSsQ. 快調にサイドマシーンを走らせる凱は、ゼロに放送の時間であることを促され、一旦工場の駐車場へと止めた。 放送を聴くために凱はPDAを取り出す。ゼロの方を向くと、スクラップ工場のほうへ視線を向けている。 凱はそこでゼロがハカイダーとの決闘を約束していることを思い出した。 「ゼロ、ハカイダーのことを考えていたのか?」 「……ああ。おそらく、待っていればあいつは確実にここへくるだろうな。だが、俺たちに奴を待つ時間はない」 「……その通りだ。シグマを倒すため、本郷さんに合流しないとな」 ゼロは無言で頷いた。そのほかにも、ハカイダーを止めて、神敬介の凶行を止めなければならない。 彼らにはやることが多い。今はとりあえず、放送へと耳を傾けた。 「なに! メガトロン……あいつは生きていたのか!?」 「厄... -
ARM――腕、或いは兵器
ARM――腕、或いは兵器 ◆8shu5JAH6I 進行を続けていたナタク、その鼻先には回転し続ける漆黒のゴムバンド。 運搬することが厄介な物品を、上に乗せることで輸送するための機器、“ベルトコンベア”。 仮に東へと歩みを進めようものならば、西へと流れる足場が妨げとなることであろう。 されども、ナタクにとっての障害にはなり得ない。 ベルトコンベアに“触れることなく”、移動する術を持っているのだから。 ナタクが跨るは、純白の毛を靡かせて宙を奔る―――巨大な犬。 百人中百人が生物と断言するであろう風貌をしているが、その犬はしかし人工物。 道士や仙人の能力を膨張させる利器、“宝貝”の一つである“哮天犬 ”。 仙人界でも非常に稀有な“生物宝貝”であり、一朝一夕で活用できる代物ではない。 だがしかし、それを扱うのが、生誕時より三種の特殊な宝貝に身を固めていた... -
待ち人来らず? ならば往くのみ!!
待ち人来らず? ならば往くのみ!! ◆9DPBcJuJ5Q アルレッキーノは猫の自動人形を小脇に抱えてD-5のシャトル発射基地に着くと、早速、エックスとソルティ、そして茶々丸を捜した。 チンクやドラスという危険な自動人形の情報や、彼らに隠していたあの男のこと。話さなければならないことは、多くあった。 だが、施設のどこにも彼らの姿は無かった。 エックスとソルティに関しては、彼らが残っていた部屋からソルティが残したメモが見つかった。 『アルレッキーノさんへ。エックスさんと一緒に先に出ます。ソルティより』 恐らく、あの後にエックスが起きて、アルレッキーノがここに戻るのを待たずして彼らはここを発ったのだろう。これは、仕方の無いことだ。なにしろ、アルレッキーノがシャトル発射基地を発ったのが第1回放送の直後、4時間以上前だ。 ……それでも、目的地や合流場所の指定ぐらいは... -
WILL-雪融け(後編)
WILL-雪融け(後編) ◆hqLsjDR84w ◇ ◇ ◇ 「やはり、大して飛んでいないな」 哮天犬を降りたナタクが、回収した乾坤圏を眺めて呟く。 乾坤圏を右手に再装備し終え、哮天犬を小さくしたナタク。 ひしゃげた腕をだらりと垂らし、ひび割れた胸部装甲から血を流す敬介を見やる。 「ククッ、やはり生きてるか。そこまでやると、さすがにすぐさま治癒が完了するわけではないか」 「……っ、ぁ…………はァ……」 苦悶の声をあげる敬介は、ナタクの言葉には答えない。 ふと、ナタクが腰に何か感じる。 振り向いてみれば、混天綾を掴んだドラスが軽く目を背けようとしていた。 それを見て、ナタクは口角が吊り上がりそうになるのを堪える。 「なぜヤツを見ようとしない? どうした、殺すのだろう?」 「――ッ、もちろんだろ! 何を今更言って... -
真っ黒焦げの凶暴な卵(1)
真っ黒焦げの凶暴な卵(1) ◆2Y1mqYSsQ. 大きな工場施設にて、ポッドの前の大きなベンチに座る少年、ドラスは一時間ほど前にPDAから聞いた放送について思考をめぐらせていた。 放送は主催者から提供される、唯一の情報である。シグマに迫る道筋への手がかりを乗せるほど愚かではないだろうが、禁止エリア、死亡者の名はドラスたちにとっても重要なものだ。 表情が沈んでいる十歳前後の、少女に見える少年は放送の名前にスバルが乗っていないことに安堵していた。 少し前なら、死んでいれば自分の犯した罪を知られず都合がいい、などと考えていただろう。 今自分自身がそう考えないことに疑問を持ちながらも、ドラスは放送の内容を頭に入れていった。 禁止エリアはこれで、全コロニーに一つはあることになる。しかし、どうにも解せない。 禁止エリアには追い立てられる感が少ないのだ。どういった基準で... -
ココロの在処(後編)
ココロの在処(後編) ◆9DPBcJuJ5Q ▽ 予想外の事態の連続に、ギンガは困惑していた。 戦闘力など皆無に等しいと判断したロボットの、予想以上の粘り。 突如として戦闘を中断し、ロボットを庇い、その直後に何故か行動を停止した銀色のカメンライダー。これによりカメンライダーを無力化できたのは良かった。 だが、己が戦っていた相手が倒されたことに激昂し、今、自分へと襲い掛かってくる、カメンライダーと同等の力を持つ黒いサイボーグ。この存在が最たる計算外だ。 何者にも気取られぬ内にロボットを破壊し、その後は身を隠して銀と黒のサイボーグの決着を待つはずが、このような事態になってしまった。 しかし、カメンライダーとロボットの撃破は失敗したものの無力化には成功。黒いサイボーグもカメンライダーとの戦闘で消耗している。結果だけ見れば、当初の予定と大差ない。 ギンガは計... -
嵐の前(後編)
嵐の前(後編) ◆9DPBcJuJ5Q ▽ まず行われたのは、現状を全く把握できていないマッハキャリバーへの基本的な情報の提供だ。 シグマによって数多の世界から50人が拉致され、殺し合いを強制されていること。参加者には爆弾が埋め込まれていること。 そして、スバルの仲間はセイン、ノーヴェ、ギンガが死亡し、残っているのはチンクだけだということだ。 マッハキャリバーは状況を理解すると、真っ先にスバルを案じた。スバルはそれに対して気丈に振舞っていたが、無理をしているのは明らかだった。 次いで、本郷達が求める情報――エックスの所在について尋ねたところ、スバルが会っていたのだ。彼は第3回放送の前に修理工場に現れたらしい。 そして、エックスはボブの威嚇射撃にも過剰に反応して攻撃を仕掛け、ボブが交戦の意志を放棄してもそれをあっさりと切って捨て、スバルも危うく殺されるとこ... -
鏡(後編)
鏡(後編) ◆hqLsjDR84w ◇ ◇ ◇ 爆炎の中から、飛ばした爆弾がコロンビーヌの下へと戻ってくる。 超古代のエネルギーによって駆動する開天珠の火力は凄まじく、闘技場中に刻まれた亀裂はより深くなる。 爆風でも爆心地付近の石柱が崩壊し、降り注ぐ破片の中でも最も大きいものが床に穴を開けた。 だというのにコロンビーヌは明るくない表情で、立ち込める白煙を見据える。 「けはっ……かはっ……」 じょじょに砂埃が晴れていき、その中で佇む存在が姿を現す。 紅い体躯は若干錆色がかり、尾は切れたまま、剥き出しのコアが放つ光は弱まっている。 それでもコアは幾分力なくだが脈打っており、ネオ生命体第二号は二つの足で床に立ち尽くしていた。 迫り来る開天珠へと体内からグラーフアイゼンを射出して強制的に爆破させ、金蛟剪で爆心地から遠ざかったのだ。... -
涙の証明(後編)
涙の証明(後編) ◆2Y1mqYSsQ. グレイ・フォックスは首を絞められる苦痛に、必死で抵抗していた。素子の力が並ではないのだ。 苦痛と全身の痛みに、グレイ・フォックスは歓喜に身体を震わせていた。死と隣り合わせ。 そして自らの意思で、命を酷使する。この感覚こそ、この戦場の臭いこそがグレイ・フォックスが求めていた物。 決して他人の命令には命を懸けない。モルモットとして命を弄ばれない。 その戦場と、命のやり取り、そしてスネークとの戦いこそがグレイ・フォックスに生の実感を与えてくれる。 とはいえ、スネークとの再会までに命を落とすのも無様だ。全身に力を込め、この状況を脱するために腕を振り解こうとする。 その瞬間、とうとうグレイ・フォックスに訪れた。 「ぐ……あ……」 素子は首を絞められている苦痛の声だと認識していたが、実はそうではない。グレイ・フォックスが最も... -
鬼【イレギュラー】(後編)
鬼【イレギュラー】(後編) ◆2Y1mqYSsQ. ≪何で……≫ 「バロット……」 一番に戸惑いの声をあげたのは、バロットであった。分かっている。 誰よりも認識能力が高く、状況を整理できたバロットは、あ~るの意図をちゃんと理解した。 だからこそ、不愉快だった。許せなかった。 そんな自分が、醜かった。 ≪ミクを殺して……KOS-MOSとラミアを襲ったのに……なんで最期だけ……≫ 理不尽だ。バロットは辛うじて、その言葉を飲み込んだ。仲間を失った怒りをぶつける対象が消えたのだ。 すべては、運が悪かった。そうとしかいえない状況だったのだろう。 詳しい事情はまだ分からないが、バロットのその推測が正しいのであれば、ミクが死んだ悲しみを、KOS-MOSが殺された怒りを、どこにもぶつけることができない。 誰もが一生懸命に生きて、起きたすれ違いなのであろう。 (ウ... -
運命交差点(後編)
運命交差点(後編) ◆DNdG5hiFT6 機能を停止したスクラップ工場の中で赤と蒼の機体が交差する。 赤の名はゼロ、蒼の名はスバル。 共に戦う為に作られた機械は火花を散らしぶつかり合う。 一見すれば片腕の少女の方が体格、手数共に不利であるはずである。 だがどう見てもスバルの方がゼロを圧倒していた。 主な原因は2つ。 一つ目はゼロの不調。 ゼロの基本戦闘スタイルは高速機動およびセイバーによる斬撃の組み合わせである。 だがXライダー、ハカイダーとの連戦で膝は完全に故障し、高速機動どころか通常の斬撃からも本来の鋭さを奪っていた。 そして何よりも大きいのが二人の意識の差である。 容赦の無いスバルの攻撃に対し、ゼロの攻撃は精彩を欠いている。 その原因は目の前の少女の外見にある。 どこかノーヴェに似た顔立ちといい、彼女の話していたスバル・ナカジマに違いない... -
戦っちゃいますか?(後編)
戦っちゃいますか?(後編) ◆2Y1mqYSsQ. □ 「それじゃ……もともとあのエックスってのは正義の味方で、今は不幸が重なって悪党になった、っていうこと?」 「……それは我々のミスだ」 ラミアが付け加えるが、武美のエックスに対する憎悪は変わらない。 仲間を殺されたのだ。簡単に緩和できる物でもないだろう。 「そうか……やはりバロットの死は真実だったのか。……くそっ!」 ウフコックが怒りに任せて机を叩いている。バロットの言っていた相棒は彼のことか、とラミアは思った。 自分の罪を見ている気分だった。エックスを追い込んだのは、ラミアたちであるのだから。 彼女たちはその犠牲者とも言える。 「……もともとどういう人だったかなんていいよ。あいつはクロちゃんを殺した……あたしは……あたしは!」 「武美、落ち着け。クロも草薙さんも、君にそんな感情を抱いて欲しくて逃が... -
鬼【イレギュラー】(中編)
鬼【イレギュラー】(中編) ◆2Y1mqYSsQ. □ あ~るのマイペースに振り回されながらも、エックスとソルティはTV局内を出た。 その理由は、室内で争った跡があったからだ。エックスの提案で、ここには留まらず、シャトル基地にあ~るも連れて行くこととなった。 壁を降りて、少し進んだ後、彼らは発見をしてしまう。誰かが埋まった跡を。 「これは……」 エックスの動悸が早くなる。認めたくはないが、すでに十体のレプリロイドが破壊されているのだ。 認めざるを得ない。 「あれ?」 あ~るが間抜けな声と共に、墓を掘り起こす。止めるように言う前に、あ~るは墓を掘り起こしきった。 元々それほど深くなかったのと、あ~るがアンドロイドらしく怪力を発揮したから、早くもその死体の姿を見せた。 「そんな……」 ソルティが銃弾で穿たれた女性の死体に、目を逸らす。緑の長髪を... -
芽生え(前編)
芽生え(前編) ◆9DPBcJuJ5Q 志郎は修理工場の2階を調べていたが、今のところ、これといった発見は何も無かった。 見つけた物といえば、幾つかの情報端末ぐらいだ。それを調べれば何か分かるかもしれないが、結城や本郷先輩のように明晰な頭脳の持ち主ではない自分では、さして役には立たないだろう。 そう考えて、志郎は端末の調査を後回しにしていた。そうして、部屋に入って簡単に中を見回す、という単純作業が続いていた――が、ふと、志郎はある部屋で足を止めた。 何かが光ったように見えたが、気のせいか? 目を凝らし、もう一度、部屋の床を見つめる。……また光った。どうやら、気のせいではなかったようだ。志郎は改めて、部屋の様子を確認する。 部屋に明かりは点いておらず、何かが反射して光ったとは思えない。廊下から差し込む光に反射したのだとしても、あの明滅は不可解だ。……3度目の発... -
涙の証明(中編)
涙の証明(中編) ◆2Y1mqYSsQ. ウフコックの鼻に届く臭いは薬物、狂気、禁断症状に苦しむ苦痛、誰かに会えないことによる焦燥、死を求める空虚な臭い。 カトル・カールの殺人集団に負けないほどの狂気と戦闘技術を、目の前の敵サイボーグに感じ取った。 刀まで使うのが、最強の敵フリントを髣髴させている。今の自分ならどこまで通用できるか? 分からないが、素子を死なせる気はウフコックにはない。もう二度と仲間を喪うのはごめんだ。 「草薙さん。あの刀が厄介だ……殻をまるでシーツのように簡単に切り裂いた」 「切れ味という点じゃ、そこら辺の刀じゃ比較にならないわね」 ウフコックと素子が敵サイボーグを分析するが、一見したところ攻める余地がない。 攻守に長け、銃弾の効果が薄い。いったい、ウフコックはどの武器へと変身【ターン】すればいいのか思考する。 敵のサイボーグは銃弾じゃ... -
Strays in the dawn
Strays in the dawn ◆ss6T.bLZ42 D-5、シャトル発射場前施設の一室。 辺りは薄暗い。部屋の明かりをつけず、カーテンも閉めているからだ。 ベッド近くの小机に付属していた卓上照明が、唯一の確かな光源である。 椅子に腰掛けたソルティが抱えているのは白い布巾数枚と、お湯の入った緑の風呂桶。 エックスの損傷は、ほぼ全身にわたっている。 壁に打ちつけられた後頭部と背部、何よりもXキックを受け止めた胸部。バスターを含め四肢の欠損がないことが唯一の救いといえた。 青いアーマーは乾いた砂や土でくすみ、赤みがかったオイルが口元を濡らしている。 修理はできなくとも、汚れを拭くぐらいはしたい。ソルティを駆り立てたのはそんな思いだった。 ここはシャトル発着を待つための休憩所のようなものだろうか。 そう推考しながら、布巾を湯に浸してベッドに横たわるエッ... -
戦っちゃいますか?(前編)
戦っちゃいますか?(前編) ◆2Y1mqYSsQ. 「あれ? あの人どこ行ったんだろう? 置いてきぼりくらわせるくらいなら、PDA返して欲しいんだけどなぁ……」 ぼそり、とメタリックボディのネコ型サイボーグ、ミーは呟いた。 ため息をつく彼の目の前には瓦解したTV局のビルがあり、二車線道路が長々と続いている。 瓦礫があちこちに落ちて、地面を陥没させており、ここにて激しい戦闘があったと予測された。 ちなみに、ドクターケイトの杖は何でも切れる剣が収納される腹部に収めている。 (ミクは無事かなぁ……無事だといいけど……) ミーは心配しながら道路を突っ切ろうとした時、大柄の黒いライダースーツを着た、渋みを持つ男、本郷猛が強化された視覚へと入った。 ようやく知り合いに会えた、とミーが喜びながら駆け寄ろうとすると、本郷が大きく声を張り上げる。 「ミー! そこは禁止エリアだ... -
兄弟/姉弟/家族(後編)
兄弟/姉弟/家族 ◆2Y1mqYSsQ. 「X……パンチ……」 仮面ライダーXの拳を、身体で受け止めながらもメカ沢の瞳は死んでいなかった。 一分、一秒でも時間を稼ぐ。こいつをドラスのもとには向かわせない。 メカ沢の燃える闘志が、ひたすら仮面ライダーXとの『喧嘩』を成立させていた。 メカ沢はそのまま仮面ライダーXの腕を掴み、力に任せたままブン投げる。 軽やかに着地する仮面ライダーXを前に、メカ沢がローリングソバットを打ち放つ。 受け止められるが、メカ沢の予想の範囲。そのまま強固な頭突きで脳天を強打する。 「……はあ、はあ。てめえもロボや俺たちの技が効いているみたいだな」 「…………れ……」 「聞こえねえよ!!」 仮面ライダーXの拳が再び唸る。メカ沢は数発受けながらも、瞳はただまっすぐ前を向いていた。 僅かに、仮面ライダーXに隙ができる。メカ沢は頬に... -
男の世界(後編)
男の世界(後編) ◆hqLsjDR84w 「はア……ッ、はァ……、は……ッ、はあ……――――――ガはあ……ッ」 凱を地面に叩きつけてから数秒後、ハカイダーが地面に降り立つ。 降り立つとはいえ、エアークラフトが使用できない現状では、重力に身を任せるしかない。 普段ならば両の足で着地することが出来るだろうが、それに耐えるだけの体力が今のハカイダーにはない。 いつも通りクールに、余裕たっぷりに、とはいかない。 凱との戦闘により大幅に体力を消耗し、表情は窺えないが、疲弊しているのは明らかだった。 それでも、呼吸の荒いままで地面に這いつくばり、勝利の余韻に浸っていた。 勝利を確信した中で、己を楽しませてくれた四人目の男として、胸中で凱に礼を言う。 そして、放送の直後に拾った風見のPDAを取り出すと、ミドルポーションを転送しようとし――――PDAをしまいこん... -
Take me higher!(後編)
Take me higher!(後編) ◆DNdG5hiFT6 正面からぶつかり合うXキックとゼロとノーヴェのダブルキック。 2つの力が鬩ぎ合い、巻き込まれた大気が悲鳴を上げる。 だがその均衡はほんの一瞬。 何故ならば、二つの技には致命的な違いがある。 かたや、特訓を重ね何対ものGOD怪人を屠ってきた必殺の技。 かたや、この場で初めて使う武器チップに即席のコンビネーション。 どちらに軍配が上がるかは火を見るよりも明らかであった。 「う……ああああああああっ!!?」 そして空気が薄い所に吹き込むように、最も弱いところにそのしわ寄せは来る。 行き場を失ったエネルギーはガンナックルもジェットエッジも持たないノーヴェに殺到した。 とっさにガードするものの、その余波だけで小さな身体は吹き飛ばされ、遥か地上へと落ちて行く。 「ノーヴェっ!」 ... -
鬼【イレギュラー】(前編)
鬼【イレギュラー】(前編) ◆2Y1mqYSsQ. 「わはははははははははは!!」 あ~るがライドアーマーを駆ってKOS-MOSとラミアに迫る。 構える二人は、直進してくるライドアーマーを横に跳躍した避けた。 「うわ、あ、あ、あ~!!」 間抜けな声をあ~るはあげて、ライドアーマーがこけだした。 ごろごろ転がるライドアーマーは、ラミアとKOS-MOSの二人の進路予想をも裏切った。 「なに! ……こっちにくるだと!?」 ラミアが焦った声が路地に響く。ライドアーマーは転がりながらラミアに迫ったのだ。 ライドアーマーは変わらず転がり続ける。あ~るが奇声をあげたが、ライドアーマーが止まるはずもない。 壁に向かっていき、ラミアが止まった。目が合うが、あ~るの回った目ではラミアを認識しようがない。 「き、きさまぁぁぁぁぁ!!」 「わあ~あ~あ~あ~~!!」... -
SPIRITS/魂の群れ(後編)
SPIRITS/魂の群れ(後編) ◆40jGqg6Boc 「うーん不味いかもしれない」 エリアD-7で二人の参加者がほぼ縦一列に疾走する。 時折跳躍を混ぜて、KOS-MOSとラミアから逃走し続けるのはR。 理由は簡単。わざわざ自分が不利な条件でゲームに臨む必要もないからだ。 しかも先程銃を撃ってきたKOS-MOSは風貌からかなり手の込んだ参加者のようだ。 恐らくとてつもない力を秘めているに違いない。 反撃は完全に捨て去り、Rは逃げる事だけに集中している。 その事が幸いしてか、未だKOS-MOSに追いつかれてはいないが除々に距離は縮んでいるような気がRにはした。 「警告。私のカタログスペック、そして貴方の推定されるそれには明確な差があります。 計算では私が貴方に追いつくに要する時間は約30秒、直ちに停止及び武装の全面解除を推奨します」 ブロー二ン... -
◆2Y1mqYSsQ.
◆2Y1mqYSsQ. 氏が執筆した作品 007 猫と女と太陽と 018 白いカラス――はぐれ者 031 からくりライダー 034 善意と悪意の行方 047 人間でない者たち/されど、人間だった者たち 059 漆黒と紅の零地点(前半) 漆黒と紅の零地点(後半) 069 死体を前に、灰原は問う 083 破壊戦士物語 087 良心の価値 089 兄弟/姉弟/家族(前編) 兄弟/姉弟/家族(中篇) 兄弟/姉弟/家族(後編) 096 リアリスト 102 千の偽り、万の嘘 105 鬼【イレギュラー】(前編) 鬼【イレギュラー】(中編) 鬼【イレギュラー】(後編) 111 煮え切らない 115 第二回放送 116 涙の証明 涙の証明(中編) 涙の証明(後編) 118 贖罪のススメ 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった 120 ターミネーター、手がかりあり 124 飛びます、飛べます、... -
WILL-雪融け(前編)
WILL-雪融け(前編) ◆hqLsjDR84w 雪原コロニー、エリアD-3。シャトル発着場の基地内。 事務用のデスクを境に、神敬介と彼以外の四人が面した状態で座っている。 刺すような視線を肌に感じながら、敬介は話し出す。 まずは経緯――出現した第十二の組織、猛虎との死闘と敗北、下賤な笑みを浮かべし大幹部、埋め込まれた暗闇の種子。 明かされた神敬介暴走の理由。 神敬介自身は風見志郎の後輩に相応しい人物であり、ただ単に洗脳されていただけだった。 それはあまりにも簡単であり、あまりにも残酷な事実であった。 敬介が胸に大きな罪悪感を抱いているのは、彼の態度から見て取れる。 本人が通常通りに振る舞おうとしても、震える声、流れる冷や汗、開く瞳孔、詰まる言葉、充血する瞳。 彼自身も、暗闇の種子の被害者であったのだ。 だからといって敬介に襲われた被害... -
◆9DPBcJuJ5Q
◆9DPBcJuJ5Q 氏が執筆した作品 097 芽生え(前編) 芽生え(後編) 110 往く先は風に訊け 112 ココロの在処 ココロの在処(後編) 113 待ち人来らず? ならば往くのみ!! 128 揺れる心の改造人間 129 遅過ぎた出逢い 133 破壊の宴(1) 破壊の宴(2) 破壊の宴(3) 139 嵐の前(前編) 嵐の前(後編) 152 そして終焉【フィナーレ】へ…… そして終焉【フィナーレ】へ…… 後編 そして終焉【フィナーレ】へ…… 状態表 氏が登場させしたキャラクター 3回 広川武美、ミー 2回 アルレッキーノ、ウフコック・ペンティーノ、神敬介、ゼロ、ソルティ・レヴァント、ドラス、ハカイダー、フランシーヌ人形、本郷猛 1回 イーグリード、エックス、風見志郎、ギンガ・ナカジマ、クロ、コロンビーヌ 獅子王凱、スバル・ナカジマ、T-800、... -
嵐の前(前編)
嵐の前(前編) ◆9DPBcJuJ5Q 自然公園エリアの森の中を、2台のバイクが疾走する。 1台は『白いカラス』という、名前からして反骨精神の固まりのようなマシン。本来の操縦者はハカイダー。広川武美を後部座席に乗せて現在操縦している本郷猛=仮面ライダー1号に決闘を挑んだ悪の改造人間である。 もう1台は、ライドチェイサー『シリウス』。現在搭乗しているソルティ・レヴァントのかつての仲間であり、現在融合して操縦しているミーの悪友であるクロを殺した者=エックスが主に操縦していたマシンである。 なんとも皮肉な乗り合わせでマシンを操りつつ、彼らは森を走り抜ける。 その操縦技術は瞠目に値するものであり、本郷もミーもまるで障害物など無いように木々の間をすり抜けていく。 本郷猛、ひいては仮面ライダーのバイクの操縦技術については、最早言うまでも無いだろう。超一流の操縦技術に、超一流の... -
第2回放送までの死亡者
第2回放送までの死亡者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 朝 ゲジヒト ギンガ・ナカジマ 078 もう一度歌声を 胸部破壊 拳(魔力強化) 朝 初音ミク R・田中一郎 078 もう一度歌声を 射殺 グロスフスMG42 朝 タチコマ ディムズデイル・ボイルド 087 良心の価値 圧殺 スプリットミサイル 午前 ロボ ロボ 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) 全身爆破 自爆装置 午前 メカ沢新一 神敬介 089 兄弟/姉弟/家族(後編) 首切断 長ドス(斬撃) 午前 ノーヴェ ノーヴェ 089 兄弟/姉弟/家族(後編) ショック死 地面との激突 午前 城茂 神敬介 094 Wake Up . The ヒーロー その3 首切断 長ドス(斬撃) 午前 ロックマン 灰原 096 リアリスト 首切断 リシュウの仕込み杖(斬撃) 午前 絡繰茶々丸 コロンビーヌ 102 千の偽り、万の嘘 首切断... -
◆DNdG5hiFT6
◆DNdG5hiFT6 氏が執筆した作品 045 Take me higher!(前編) Take me higher!(後編) 068 運命交差点(前編) 運命交差点(後編) 071 第一放送 082 モバイルレディ・Ⅱ 086 怪人タイプゼロ C-6ブロックの決斗! 氏が登場させしたキャラクター 2回 ゼロ、ノーヴェ 1回 風見志郎、クロ、ギンガ・ナカジマ、獅子王凱、神敬介、スバル・ナカジマ チンク、T-1000、ドラス、広川武美、本郷猛、マルチ、ミー、メカ沢新一、ロボ コメント 広い範囲のキャラの大人数予約だったので、どうなるのかまったく読めなかった「運命交差点」。ああなったスバルを先に見せられたことで、一気に惹きつけられました。 ブレイクライナーキックの名付け親でもあるw -- 名無しさん (2008-10-05 17 32 44) ... -
【日中~夕方】
本編SS時系列順 【日中~夕方】 【日中】 話数 タイトル 作者 場所 登場人物 115 第二回放送 ◆2Y1mqYSsQ. シグマ 116 涙の証明涙の証明(中編)涙の証明(後編) ◆2Y1mqYSsQ. F-8 東G-8 中央G-8 発電所内 エックス、クロ、広川武美、グレイ・フォックス、草薙素子、ウフコック・ペンティーノ 117 言いたいことも言えないこんな世の中じゃ ◆hqLsjDR84w C-6 路上C-6とD-6の間 路上 アルレッキーノ、ミー 118 贖罪のススメ ◆2Y1mqYSsQ. C-6 校門 ハカイダー、フランシーヌ人形、神敬介 119 この箱を見ていたら無性に被りたくなった ◆2Y1mqYSsQ. F-3 道路 獅子王凱、ゼロ、灰原 120 ターミネーター、手がかりあり ◆2Y1mqYSsQ. D-3 基地 T-800 121 ヴェロ ◆40jGqg6Boc... -
【051~100】
本編SS投下順 【051~100】 話数 タイトル 作者 場所 時間帯 登場人物 051 衝撃的な出会い ◆d.NbLKVxEc H-2 道路 早朝 風見志郎、チンク、獅子王凱 052 決意をこの胸に――(前編)決意をこの胸に――(後編) ◆14m5Do64HQ F-5とG-5の境界G-5 中部 黎明 パンタローネ、キッド、ロックマン、009 053 とっても嫌な聞き間違い ◆d.NbLKVxEc B-3 民家 早朝 T-800、城茂 054 想い人は復讐者? ◆c92qFeyVpE E-3 道路 早朝 メカ沢、ロボ、ゼロ、ノーヴェ、ハカイダー 055 噛み合う歯車……? ◆ga/ayzh9y. D-5 シャトル発射施設前 深夜 アルレッキーノ、絡繰茶々丸 056 約束をしよう、あなたと ◆vPecc.HKxU C-6 路上C-7 テレビ局内 早朝 本郷、フランシーヌ人形、ラミア、ミ... -
約束――俺の有用性(後編)
約束――俺の有用性(後編) ◆V9YQ4knn.A マスク越しに唇がつり上がる――――いつの間にか笑っているのか。 グレイ・フォックスの眼前には、3人。 タケミ――その手に、あの鼠が変化した銃。 先ほど、虹の軌道を撃って逸らした。今まで足手まといかと思っていたが、なかなかどうして興味深い。 ソルティ――無手を、握りしめる。 先ほど胸に貰った一撃はかなりの威力。装甲が砕けた。 こちらの命を削る打撃――立ち直るのに時間を有した。 先だっての鋭さを感じられないという評価は改めておく必要があるな、と認識する。 ミー――片手にあの棒状、もう片手に籠手。 あの籠手は、自分が使ったレーザーガンや、依然戦ったあの少年のように光線でも撃ち出すのだろうか。 猫のサイボーグには縁がある。発電所で消えそうな意識の中、遭遇した覚えがあった。 その剣の技術は素晴らしい... -
約束――俺の有用性
約束――俺の有用性 ◆V9YQ4knn.A たとえそれが偽物の色だとしても、今にも落ちてきそうな青空の下、5人――正確には3人と2匹――は東へ向かっていた。 最早その人となりについての説明は不要だろう。 ただ、この5人はこの壊しあい――バトルロワイアル――に抗う志を持つ者達である。 PDAを操作しながら、そのうちの一人の女性――武美が口を開いた。 「このチャフ・グレネードって……」 クロの残した支給品についてだった。 通常、チャフというのは金属片であり、主に航空機などでミサイルの無線誘導などを逸らす目的で使われるものだ。 ばら撒かれた金属片が電波を反射することで妨害する――そんな効用を持っている。 しかし、このチャフ・グレネードについては違った。 説明曰く、無線を使用不能にする――これはまだいい。問題はその次だ。 監視カメラやガンカメラを乱... -
バタフライエフェクト
バタフライエフェクト ◆8shu5JAH6I 「ここは俺が受け持つ。行け」 振り返ることなく、背後のチンクに告げるゼロ。 躊躇するチンクを急き立てるかのように、語気を強めて再度。 「ドラスを、罪に染めたくないのだろう」 血に染まった弟の姿を夢想し、僅かに俯いてチンクが走り去る。 すまんと、一言残して。 「もう一度言う、頼みがある」 数分の後に、サブローが切り出す。 完全にチンクが離れるのを待っていたサブローに、ゼロは変わらないなと胸中で一人ごちる。 「詳しく話せ。後ろに座っている女性についてもな」 ゼロの言葉通りにサブローが説明しようとするが、同時に始まった放送と声が被る。 サブローはほんの数ミリ眉を吊り上げるも、放送を無視するわけにはいかない。 放送が終わってから話そうとの提案に、ゼロも頷いた。 かくして、サブローは耳を傾ける。 自... -
第一放送
第一放送 ◆DNdG5hiFT6 工業区コロニーの幹線道路から少し外れた場所……争いの去ったこの場所にただ一つ残された機械がある。 成人男子の掌で扱えるほどの何処か手帳にも似た小型機械……ディムズディル・ボイルドとの戦いの最中紛失した風見志郎のPDAである。 主催者から唯一直接的な形で支給されたこの携帯機械は幾多の機能を持っている。 それは支給された物品を入れるための“袋”であったり、現在位置を知るための“地図とコンパス”であったり、自分の言葉を繋ぎとめるための“メモ帳”でもあったりする。 そして開始から6時間たった今、新たな機能が目を覚ますこととなる。 『――インフォメーションメッセージ』 主無きPDAから誰のものでもない、どちらかと言えば女性のものに近い合成音声が流れ出す。 『06 00時点における本プログラムからの脱落者をお知らせします。 ... -
第3回放送までの死亡者
第3回放送までの死亡者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 日中 草薙素子 グレイ・フォックス 117 涙の証明(後編) 内臓損壊 貫手 日中 クロ エックス 117 涙の証明(後編) 感電&爆破 小型発電機&ファルコンアーマーのバスター 午後 灰原 ディムズデイル・ボイルド 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(2) 失血死 ハカイダーショット 午後 獅子王凱 T-800 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(3) 首切断 グランドリオン 午後 T-1000 ゼロ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(3) 熔解 熔鉱炉への落下 午後 ディムズデイル・ボイルド 風見志郎 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(3) 焼滅 火柱キック 午後 ギンガ・ナカジマ スバル・ナカジマ 127 真っ黒焦げの凶暴な卵(4) 撲殺 振動拳 午後 風見志郎 シグマ 128 揺れる心の改造人間 斬撃 Σセイバー 午後 グレイ・フォ... -
Take me higher!(前編)
Take me higher!(前編) ◆DNdG5hiFT6 「時空管理局に平行世界ね……どれも信じがたい話だな」 ノーヴェから一通りの話を聞いたゼロは正直な感想を漏らした。 綱渡りのような危い接触から数時間後……『1のへ』と書かれた教室内で、 2人はそれぞれの支給品の確認を行い、その後、情報交換を行っていた。 他人と接することに慣れていないノーヴェと決して愛想が良いほうではないゼロとの情報交換は効率的とは言いがたかったが、 それでもノーヴェは時空管理局、魔法、平行世界、そして姉・チンクのことナカジマ姉妹のことを、 ゼロはイレギュラーとイレギュラーハンター、エックス、そしてシグマのことを互いに説明していた。 「……信じられないなら、信じなくていい」 事実、平行世界を知らない者に信じろと言っても絵空事にしか聞こえないだろう。 そのぐらいはノ... -
兄弟/姉弟/家族(中篇)
兄弟/姉弟/家族 ◆2Y1mqYSsQ. □ 「はぁ、はぁ、はぁ……」 あれからどれほど経ったのだろうか? ドラスには時間を確認する余裕すら残っていなかった。 人間の子供のように膝を抱え、かすかな物音にすらおびえる姿。 そこには究極の生命体としての姿はない。 (……もしかして、試作品……未完成品は僕の方じゃ……?) ドラスに一つの疑問が沸きあがった。自分より先にZOが完成された、という知識はある。 だが、ZOが先にできたかどうかは、未完成か否か、真実なのか疑問が湧き出てきた。 ZOはドラスを倒している。そして、同じく『仮面ライダー』である仮面ライダーXは自分を圧倒した。 つまり、ネオ生命体『ドラス』を踏み台に、究極の生命体『仮面ライダー』を望月博士は作り出したのではないか? ドラスの脳裏に恐ろしい答えが上がる。 (だから……パパは完成品が…... -
鏡(前編)
鏡(前編) ◆hqLsjDR84w 彼は、愛を知った。 知ったからこそ護る側に立ち、茨の道を突き進む。 道中で多くを喪いながらも、愛を捨てることなく歩み続ける。 それが彼の誓いであり、それこそが彼の愛の形。 彼女は、愛を知った。 知ったからこそ奪う側に立ち、たった一つの椅子へと手を伸ばす。 過程において一つの愛を切り捨てても、より憧憬する愛を目指す。 それが彼女の夢であり、それこそが彼女の愛の形。 行動原理は同一でありながら、実際に取る行動は正反対。 まるで、ある一点だけが大きく異なる鏡写し。 とは言えど片方が鏡面世界の住人であることはなく、ともに現世の住人である。 両者には虚偽などない、互いに真なる存在。 どちらが正しく、どちらが過ちなのか。 それは定かではない。 そもそも答えがあるのかすら、曖昧なところ... -
運命交差点(前編)
運命交差点(前編) ◆DNdG5hiFT6 (――柔らかい) 頬に触れた手は子供の持つ質感と温かみをノーヴェの手のひらに伝えてくる。 目の前で失ったはずの姉に良く似た顔立ち。 サファイアのような蒼いの瞳に吸い込まれるような錯覚を感じた。 それは甘美な夢。ナンバーズの姉妹がみんなそろって、笑っている夢。 ナンバーズだけじゃない。ドクターも、スバルも、ギンガもみんな笑っている。 ああ、それはどんなに幸せな世界だろう。 「ノーヴェ!」 だが何処か電子音じみた片言によってノーヴェは現実に引き戻される。 声の主はタンクローリーの後部座席から降りてきたロボは 重たい足音を立てて2人に近づくと、ブリキじみたレトロなボディをその間に割り込ませた。 その行動はどこかノーヴェを庇っているようにも見える。 「アナタノ、オ名前ハ?」 「……僕はドラス。お姉... -
◆14m5Do64HQ
◆40jGqg6Boc=◆14m5Do64HQ 氏が執筆した作品 022 赤い戦士と銀髪隻眼少女の邂逅 025 たった一つの愛を夢見て 033 怒れ鋼のサイボーグ!勇気と魂をその胸に 052 決意をこの胸に――(前編) 決意をこの胸に――(後編) 100 SPIRITS/魂の群れ SPIRITS/魂の群れ(後編) 121 ヴェロ 氏が登場させしたキャラクター 2回 風見志郎 1回 R・田中一郎 、KOS-MOS、コロンビーヌ、獅子王凱、009(島村ジョー) ディムズデイル・ボイルド、チンク、ドラ・ザ・キッド、ハカイダー パンタローネ、フランシーヌ人形、本郷猛、ロックマン、ラミア・ラブレス、ルーン・バロット コメント 漫画ロワのベテランとしても有名な氏。だが把握作品はからくりやライダーのみにとどまらない。 -- 名無しさん (2008-04-19 ... -
【朝~最終話】
本編SS時系列順 2日目【朝~最終話】 【朝】 話数 タイトル 作者 場所 登場人物 154 オール反BR派 対 大デストロン (1)オール反BR派 対 大デストロン (2)オール反BR派 対 大デストロン (0)オール反BR派 対 大デストロン (3) ◆hqLsjDR84w 宇宙要塞内部 修理室宇宙要塞内部 闘技場宇宙要塞中心部 決闘場宇宙空間 シャトル内部 ゼロ、本郷猛、ウフコック・ペンティーノ、ミー広川武美、ドラス、ソルティ・レヴァント、イーグリードT-800、メガトロン、コロンビーヌシグマ、トーマス・ライト 155 鏡(前編)鏡(後編) ◆hqLsjDR84w 宇宙要塞内部 闘技場 コロンビーヌ、ドラス 156 最終回(1)最終回(2)最終回(3)最終回(4)最終回(5) ◆2Y1mqYSsQ. 宇宙要塞内部全部 ゼロ、本郷猛、ソルティ・レヴァント、広川武美、イーグリード、... - @wiki全体から「大切なものを喪う悲しみ(後編)」で調べる