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◆03. 【ファンタジー時代の夜明け】


















こんにち、中世ヨーロッパ風の異世界を舞台にした
ヒロイック・ファンタジー作品といえば
極めてありふれたジャンルに過ぎない。








それまでニッチな作品だったヒロイック・ファンタジーが
若年層広くに受け入れられ、一般化したのは、
1986年5月にENIXから発売されたRPG『ドラゴンクエスト』、
1987年12月にSQUAREから発売されたRPG
ファイナルファンタジー』の爆発的人気の影響である。

『グイン』はそこに至るまでの日本におけるファンタジーブームの
黎明期を支え、下地を作った存在であり、
後代の多くの作品に影響を与えた作品でもあるのだ。
































さて、SQUARE社はファミコンでの『ファイナルファンタジー』シリーズの
大ヒットを機に、良質なRPGを作成する会社として知名度を上げた。
そしてファミコンの『FF』と並行して、携帯ハードである
ゲームボーイにおいて『サ・ガ』シリーズを展開する。





















『サ・ガ』シリーズは成功し、その流れに乗って、
新ハードとしてスーパーファミコンが発売されると、
1992年にハードをSFCに移した新シリーズの第一弾として
ロマンシング サ・ガ』が発売する。








このゲームは急造とは思えないくらい
非常によく練りこまれた世界観が売りである。
しかし実を言えばストーリーや世界設定に関して、
『グイン・サーガ』のそれを下敷きにしている。






























それも単に参考にしたとかいう生易しいレベルではない。
何が凄いかというと、このゲームのワールドマップは
『グイン・サーガ』の世界地図を
180度回転させたものだという事だ。

前置きが長くなったが、ここからが本題である。
次ページでは両作品のワールドマップを比較する。

















































































































































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最終更新:2020年04月19日 21:10