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blog-hiroro > 2005年08月12日 > 印象操作に引っかかってきた恥ずかしい過去

#blognavi
 朝日新聞に代表される、大手メディアはしばしばこのような記事を掲載する。
 http://www.asahi.com/national/update/0812/TKY200508120114.html
「韓国人元徴用工に未払い手当316円 時価換算せず2005年08月12日09時06分」

 ご覧になった瞬間お気付きの方も居られるだろうが(笑)、「何の」未払い手当てなのか巧妙に隠された結果、標題の「未払い」だけが印象に残ってしまい、記事内容に「賃金」「賃金」と散見される事との相乗効果で、新聞等はざっとナナメ読みするような習慣のある人や、中高生あたりが見れば「日帝の許されざる悪行」である「強制連行(労働)の問題」を暴く記事のように感じられるはずである。しかし、じっくり読むと「パッと見の印象」と180度反対の結論を導き出さざるを得ない事例であり、巧妙な印象操作記事としか言いようがないなのだ。

 本記事のトリッキーな作りのキモは、「朝鮮人徴用工(韓国や、日本の自称進歩派などは「強制連行被害者」等と称する)」の‘賃金問題’と‘厚生年金脱退手当支払い問題’を巧妙に織り交ぜて、まるで「賃金不払い」=強制連行を行って恥じない日本政府、のような印象を与えるような文章構成となっている点である。
 しかし、崩されたパズルのような文章をよく読みこなせば、
  • 「賃金問題」→日本製鉄側は47年に国に供託→国は日韓基本条約に付託→日韓国民の個人財産請求権は互いに放棄、一人ひとりへの個人補償を拒否した韓国側への「経済協力金」という形で解決済み
  • 「厚生年金保険の脱退手当て」→日韓基本条約の網にかからないと「人道的に判断」した日本が、「真面目に支払額を支払った」が、その際、物価スライドの「運用規程」は存在しなかったので、規程通りの金額を支払った(何故なら日本は人治国家ではなく法治国家だから)。
 ・・・・という内容であり、決して日本が悪辣な事をしているわけではないのである。

 この記事のように、「ある現象」に関する情報をパズルのようにバラバラに分解してちりばめ、前後左右を入れ替え、不都合な修飾詞は消し、自説に都合のよい修辞を付加しまくれば、どのような事実すら逆の印象を与える文面を作る事が出来るのだ。
 この傾向は、情報伝達という性質上よりフローな存在であり、かつエモーショナルな演出が可能なテレビメディア(映像メディア)では、もっと露骨に現われるのである。

 ネット時代以前には、大衆はたとえこうした「仕組み」に疑念を抱いても自らの中にある疑念が正しいかどうかを確認する手段がなかったがゆえに、メディアの垂れ流す情報を粛々と聞き入れざるを得ない「愚昧な存在」のまま閉じ込められていた。その結果、マスコミの商売や、あるいは自称進歩的文化人達の世界観に都合のいい「とにかく悪い日本」という歪められた祖国・日本像が日本国民自身、そして諸外国にまで好き放題広められていたのである。
 かくいう私も朝日新聞の熱心な読者であり、その論調に引きずられて、「公といえば悪」「政府といえば悪」「日本といえば悪」フィルターに我が目も曇らされていた事を告白しておこう。

 しかし、個人が情報発信手段を得、また「多くの他者(大衆)」とのリンケージ手段、つまり自己確認の手段を旧き邪な神々=大手マスコミに頼らなくて済むようになりつつあるネット時代に、このようなマフィア犯罪的な情報操作は通じない、いや、「人格と尊厳ある国民」として、決して許しておいてはいけないのである。



カテゴリ: [雑件―メディア問題] - &trackback() - 2005年08月12日 20:05:00

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最終更新:2005年08月12日 14:19
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