【名前】波平ロワの書き手
【元ロワ】
混沌ロワ2
【これまでのあらすじ】
元ロワにおいてはサザエさんという作品を愛するあまり登場人物たちが殺し合いをする姿が見たいという狂気じみた思想の持ち主として登場。
同じ狂気持ちであるジャンヌ・オルタと意気投合し、危険人物としてロワを掻き乱す。
なお、厳密に言えば彼が愛するサザエさんはアニメ版のみで、道中でサザエさん単行本全巻を手にするまで原作を目にした事はなかったらしい。
当初こそ熱心に読み漁るも、彼の知るアニメ版の波平と単行本の中の波平の性格の差異に困惑する。
後に波平(原作)と邂逅した際には、彼のあまりのヘタレっぷり(これは彼がロワ中で様々な受難に見舞われていた事も要因だが)に幻滅し、「あなたは磯野波平を名乗るに値しない」と吐き捨てる場面もあった。
危険人物として暴れていた彼だが、主催戦に入って波平究極態やら10億体の波平クローンやらが主催陣営にいる事を知る。
愛するサザエさんキャラにまるで意味の分からん魔改造を施した主催陣営に怒りを爆発させた彼は、ここに来てまさかの対主催へ転向。
自身が持つ圧倒的なサザエさん知識を駆使して偽りの波平に立ち向かう。
最終的には数の暴力の前に疲弊した隙を突かれ力尽きるも、波平究極態を倒す隙を作り対主催陣営に貢献した。
【本ロワでの動向】
混沌ロワ2死亡後からの参戦。
ロワ書き手である上に自身も一度殺し合いに参加した経験を持つ彼は動じる事もなく名簿を確認。
行動を共にしていたジャンヌ・オルタを始め見知った名前が目に入る中、敬愛する磯野波平(アニメ)と、忌むべき磯野波平(原作)の二名の波平の名を発見。
主催が波平に魔改造を施した憎き連中とは異なる以上、歯向かう必要はないと判断した彼はアニメ波平の奉仕マーダー兼原作波平絶対殺すマンとして行動を開始する。
彼が最初に発見したのはロムルスと
巴マミのタッグ。
しかし1対2と頭数で不利だった事と、ローマ色に染まった二人にドン引きした事もあり襲撃するのは危険と判断、見つからないうちに退散する。
参戦時期や前ロワでの動向の関係上、「今度こそ見せ場を作ってカッコ良く死なないと引っ込みがつかない」という妙なスタンスで行動していたマミさんにとっては残念な展開となったのはまた別の話である。
次に出会ったのはお馴染み銀さんこと
坂田銀時。
共に主催戦を戦った仲ではあるものの、サザエさんキャラでもない相手に手加減は無用、と不意討ちを仕掛ける。
しかし相手は何だかんだで高い戦闘力を持つ銀さん。
おまけに、元ロワでいろいろあって消失していた自身の金さんが復活した喜びに奮える彼は、圧倒的なサザエさん知識を持つとは言え一般人に過ぎない波平ロワ書き手の敵う相手ではなかった。
なぜ自分を襲ったのか尋ねる銀さんに、波平ロワ書き手は自らの目的を語る。
国民的お父さんである磯野波平を生き残らせ、お茶の間のみんなに笑顔を届ける事。
そのような偉大な存在である磯野波平の名を身分不相応にも騙る偽りの存在、原作波平を始末する事。
その後も捲し立てるようにアニメ版波平の偉大さ、原作版波平の愚かさを説く波平ロワ書き手だったが、そんな彼に銀さんは言う。
「原作を読まずにマニアを語るにわかじゃねーか。」
アニメ化した作品の原作も読むべき、ジャンプの愛読者として思った何気ない一言を口にする銀さん。
しかしそれはサザエさんに対する圧倒的な知識をアイデンティティーとする波平ロワ書き手の出鼻を挫くには充分であった。
封神演義とネウロはちゃんと原作も読んでおけ、と銀さんが去り際に残したアドバイスも意気消沈する彼の耳には飛び込んでこなかった。
すっかり自信を消失し、誰とも会う事なく一人会場を彷徨い歩いていた波平ロワ書き手。
それでも茶の間に笑顔を届けるため、なんとかスタンスを建て直して動き出そうとする。
しかしそう決意した彼の前に、一匹の獣が現れる。
サンの死を前に、タタリガミと化した
穴持たずであった。
只でさえ凶悪マーダーとして猛威を振るっていた上にタタリガミへと変貌した穴持たずから逃げられる筈もなく組み敷かれる波平ロワ書き手。
食い荒らされながらも彼は思う。
(例え、誰が何と言おうとも、片面しか知らなかったにしても、誰にも理解されずとも、俺は確かに一つの作品を愛し抜いた。)
アニメのサザエさんしか知らなくとも、自分は確かにそれに対する愛を向け続けた。
ならば、その愛の強さを誇りに思えばいい。
それこそが銀さんとの会話の後の逡巡の後に、彼が辿り着いた答えだった。
なお、家族から「いなくなって良かった」と発言された描写が物議を醸した混沌2のサザエさん(原作)
エピローグだが、なんと当ロワにおいて波平ロワ書き手の残留思念が執筆した平行世界の描写だった事が判明した。
彼の魂が当ロワの会場に留まった事により、当ロワにおけるサザエさん(原作)のエピローグは書き換えられる事なく、しっかりと家族に悲しんでもらえるエピローグとなっている。
余談だが、彼が本物の波平として敬愛したアニメ波平は誰かと出会う事も叶わないままタタリガミの次の犠牲者として命を落とした一方で、偽物の波平と蔑んだ原作波平はハクオロと出会い、戦力にこそならずとも彼を支えていたというのは皮肉としか言いようがない。
もし彼が、父としてアニメ波平とは違う形ながらもハクオロを支える原作波平を目にする事があれば、その考えも変わっていたのかもしれない。
最終更新:2016年01月26日 11:22