【名前】野比のび太
【出典】ドラえもん
【性別】男
【年齢】10~11
【キャラ解説】
おそらく説明不要のダメガネ小学生。
普段は意志が弱く怠惰だが大長編だと補正によりやたら勇敢になる。
運動も勉強も基本的にダメだが、特技に睡眠・あやとり・ピーナッツの投げ食い・漫画評論・工作・射撃がある。
特に射撃は常軌を逸した才能を持っている。
具体例を上げるとピストルを持たせるとプロの殺し屋にも勝てるレベルであり、四人の雑魚敵を一人で一掃はお手の物。
ドラえもんが未来から持って来た射撃ゲームで、パーフェクト3万点の世界記録を獲得したこともある。
1個の空き缶にピストルの弾丸6発を空中で全弾命中させるという離れ技も見せているが、これは義賊にして銃の名手であるビリー・ザ・キッドが得意としていた技と同じであり、もはや英霊に匹敵する腕前である。
大長編(映画)ではこの能力が生かされる傾向が多い。
射撃にあやとり、ピーナッツの投げ食い、工作が得意なところからして空間認識能力が優れていると考察するファンもいるようだ。

【あらすじ】
初っ端、マーダー化したライフル銃の男に狙われるが、シノンのおかげで事なきを得る。
そしてシノンとタッグを組んで和気藹々とした雰囲気であったが、そこへライフル銃の男が再来。
その時、シノンを守るために撃った弾丸がライフル銃の男の急所に当たってしまい、命を奪ってしまう。
男の「こ、この人殺し! く、来るんじゃねぇ!」という蔑みと恐怖の瞳から恐慌状態に陥ってしまい、シノンの下から逃走してしまう。

錯乱して逃げ出した道中でドラえもんたちに「人殺し」「人間の屑」等と罵られる幻聴が聞こえトラウマになったのび太は、その最中にリンゴォさんと鉢合わせする。
最初はのび太を受身の対応者とリンゴォが判断して何もせず、反対に何もしてこないリンゴォにのび太が人を殺してしまったっと一方的に告白し、それにリンゴォが答えるように「男の世界」をのび太に語って聞かせてしまった。
公正な戦い(殺し合い)の中で人間は強くなっていく……その言葉は今ののび太には甘美な言葉に聞こえたのか、漆黒の意志が芽生え始める。
また強くなってから戻ってこいとリンゴォに見逃されたのび太が次に出会ったのは衛宮切嗣。
彼は自分の過去的にものび太に同情的で人殺したのび太に色々助言したのだが、切嗣のやり方は正義のために手段を問わないものであり、これがメタ的な意味でのび太に悪影響を与えてしまう。
最後に出会ったのは負傷したゴルゴであり、お医者さん鞄で治療する。
ゴルゴは借りを返すために、さらに言えば自分をも超えるかも知れないのび太の銃の才能に気づき、スナイパーひいては殺し屋の極意を教える。
三人の殺し屋から少年が学ぶべきものではないものを学んだ結果、割と思い切りのいいのび太の覚悟完了の後押ししにかなってしまった。

家に帰るため、友達を守るため、ドラえもんにまた会うため
そのためならどんな手も使うようになると――

そして因縁ある強敵ギラーミンとの決闘。
途中で異能肉の邪魔が入ったが一時の共闘で撃退し、早打ちの末に勝ったのは

「―――お前の・・・勝ちだ」

漆黒の殺意に目覚めたのび太だった。
強敵を倒したことで「三人のおじさんたちの教えは正しかった!」と確信したのび太は教えを盲信するようになってしまう。
おそらく自分は他の参加者から既にマーダー扱いされていると予見し、デス・ガンのコスを身に纏って優勝を目指すことを決めたのだった。

そこからのび太は破竹の勢いで参加者を殺していくことになる。
龍之介、次元を吹っ切れたために発揮された天才的射「殺」センスで殺害していく。
途中で警察組と争っていた研の矢が偶然近くを通りがかっていた為に直撃してしまうも、それがスタンドの矢だったために闘争心と漆黒の殺意によって死を免れ、スタンド「バラベラムバラッド」に覚醒。
スタンドの影響もあるのかハイになり、ほむらの死体を能力把握のためにぶち抜く凶暴性を持ってしまう。

「なんでもいいからバラバラにしたいぞ。」

さらに自分と同じくらいの子供が殺しまくってるの見て研がのび太に仲間意識を持ち始め、元からあった悪賢さから研を上手く騙してタッグを組むことに。
もちろん、のび太は優勝達成の駒として研を利用してボロ雑巾のごとく使い捨てるつもりであるが。

終盤にのび太&研は警察組を再度襲撃。
そこにはシノンもいて彼女はのび太を必死に説得しようとするが、自分の理想を否定されたことに怒ったのび太は彼女を容赦なく射殺。
警察組との戦闘になるが、ここでスカイロッドに乗っていた研が脱落し、のび太も弾切れでとうとう追い詰められる。
逆転の秘策として自分を覚醒させたスタンドの矢をもう一度刺し、スタンドをレクイエム化させる。
実際、多くの参加者を屠る絶大なパワーを得たものの、それは暴走状態でありのび太自身をも殺すことになった。

だがのび太の漆黒の意志は最期を迎えても折れることはなく、反省も後悔もなかった。
事実上、銃ロワにおいて彼と戦って倒せた者は一人もおらず、銃の腕でも精神面でも彼を撃ち抜けるものはいなかった……


【本ロワの動向】
前回のロワと同じく殺し合いに乗る。
目下のところ、利用価値のある研を手始めに探す。
支給品はその名の通り纏った者を透明にするとうめいマントであり、暗殺としてうってつけの装備であった。

その途中でこーりんの手から逃げている立香・マシュ・痴漢さんを発見。
さっそく獲物を撃ち取るべく、ゲスな笑顔を浮かべて狙撃する。

「フヒーッ、ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。」

狙撃に気づいたマシュはのび太のスタンド能力からぐだ子を庇う。
盾を展開して守ろうとするが、スタンド「バラベラムバラッド」は弾丸の軌道を操作できる上に軌道を紐にしてあやとりのように獲物を絡め取ることも可能。
マシュは盾ごと雁字搦めにされてしまい、弾丸を額に受けて即死する。
敵の襲撃に対し、痴漢さんは囮になって立香を逃がす。
痴漢さんの腕前はのび太の神がかった射撃スキルでも正面突破不可能だが、そこはのび太が森の中に逃げ込み、先ほど発見したクマ吉の仕掛けた罠を利用することで足止め成功。
あわよくば痴漢さんにトドメを刺したかったが、怪獣が近くに迫っていたので断念。
仕方なく退却する。

その後放送にて研が脱落したことを知る。
先に死んだ研に対してのび太は役立たずめと罵った。
なお、シノンの名前も呼ばれたのだが、今ののび太にとって彼女は恩人でも友達でもなんでもなく、むしろ優勝に邪魔なライバルが減ったことを喜んでさえいた。


そしてのび太は怪獣大戦争を隠れてやり過ごし、漁夫の利的に戦っていた偽磯野家を襲撃する。
ところが直撃弾を浴びせたにも関わらず、男――波平は倒れない。
それもそのはず、波平は石仮面の力で吸血鬼化しており紫外線と波紋以外には無敵の生命力を手にしていたからだ。
アンブッシュに失敗したのび太はまずいと思ったが、意外にも波平の対応は反撃ではなく懐柔であった。
というのも狂気に取り憑かれた波平にはのび太が失った息子に見えるのだ。

「カツオ、そんな所で何をやっとる!早く家へはいりなさい」
「もうっ、分からないおじさんだなあ!僕はのび太!カツオなんて名前じゃないよ!」

事情は知らないが自分を無理やり家族に引き入れようとする波平に洗脳されては優勝どころではなくなると危惧したのび太は波平を撒くために弾丸を別の偽磯野家の住人へ発砲。
しかし弾丸は波平が発現した炎のスタンド「マジシャンズカツオ」によって焼き溶かされた。
今の装備では偽磯野家に勝てるがしないと思ったのび太はとうめいマントを纏って撤退することになる。
撤退の途中で何やら言い争っているトランクスと一松を発見。
完全に戦いの素人である一松はともかく、トランクスはこちらが透明になっているのにも関わらずに気を辿って位置を察知していたことにトランクスが隠れた強敵であることを見抜く。
波平以上により強力な装備が必要だと見なして襲撃せずに後回しにして身を引いた。
少なくともこの判断は正解だったといえ、毒物でもない限りサイヤ人に銃を持った程度の人間で勝てるわけがなかった。


偽磯野家及びトランクスから逃れたのび太は幸運にも死亡した参加者のものらしきディパックから狙撃もできるライフルM-16(ゴルゴの愛用品)とグレードアップ液@ドラえもんを回収。
それでもまだ確実な勝利を手に入れるためにより強力な武器を欲したのび太は遊園地ドバーランドに対主催集団であるアクシズ教団がいることを知り、襲撃を企てる。
自分とライフルと元々持っていた麻酔弾に一時間だけ武装を強化できるグレードアップ液をかけて、ライフルを対物ライフル並みの威力に、強敵対策に常人では致死レベルの昏睡弾を作り出す。
それは弾丸の数も残り少なかったため、優勝を狙うマーダーとして後には引けなかったということもあった。

まずとうめいマントで透明になり、高所からの狙撃で挨拶代わりにケツデカピングーの頭を吹き飛ばした。
騒然となるアクシズ教団だったが、殺したペンギン以外は全員戦闘慣れしていたため他はのび太の狙撃によって手傷は負っても一撃死することはなかった。
アクシズ教団には回復係のアクアがいたことで被害を抑えていたこともある。
そこでのび太は先ほど作り出した昏睡弾をアクアに向けて発砲。
ステータスの高さと女神故にそのまま死亡することはなかったが、首輪の制限のせいで状態異常耐性が若干低下していることもあって昏倒してしまう。
やる夫たちは慌てて気絶したアクアを建物の中に隠すが、それこそがのび太の狙いであった、

アクシズ教団はのび太を見えない狙撃手としか思っておらずスタンドに関しては知らない。
すなわち壁に隠れれば弾丸から逃れられると思い込んでいる。
しかも四人は今、アクアを見捨てることができないために一つの建物に集中している。
アクシズ教団を一網打尽にするチャンスであった。

のび太はパラべラムバラッドを発動。
放った4発の弾が軌道を変えて建物の中にいるアクシズ教団に襲いかかる。
まさか軌道が紐になって自分たちを縛るとは思わなかった者たちは慌てふためく。
たった一手先を読めなかったばかりに回避も防御も不可能になり窮地に立たされる四人。
のび太は勝利を確信し、舌なめずりをする……



「すっごーい! キミは透明になれるフレンズなんだね!」


突然、背後から声をかけられて驚くのび太。
それのよって集中力が切れてしまったせいでスタンドの銃弾が力を失って落ちてしまい、アクシズ教団は九死に一生を得る。

のび太は慢心していた。
透明になっていれば並大抵の奴は欺けると。
ところがサーバルの野生の直感と嗅覚はごまかせず、僅かな存在感と染み付いた濃い硝煙と血の匂いで気づかれてしまったのだ。
突然の来訪者であるサーバルはこちらに敵意を持っているようには見えなかったが、早いとこ始末しないとアクシズ教団に見つかってしまうため抹殺しようとするが、それが大魔王の怒りを買うことになった。

襲いかかろうとした瞬間をけもフレファンのバーン様が目撃。
ガチギレしたバーン様はメラではないメラゾーマ(仮に首輪の制限で抑えてなかったら遊園地が消し飛ぶ威力)でのび太を攻撃。
のび太も強化M-16で反撃するが、対物ライフル程度の威力では怒れる魔王を止められず、直接的な攻撃力は弾丸に依存するスタンドでは立ち向かえる相手ではない。
麻酔弾? アクアを眠らす時に使い切った。

逃げようとするも


のび太くん


大 魔 王 か ら は 逃 げ ら れ な い


ついでに


太 陽 王 か ら も 逃 げ ら れ な い




バーンに続いてオジマンディアスもけもフレファン故にのび太に襲いかかる始末。
のび太が一撃で吹き飛ばされなかったのは近くにサーバルと別の対主催がいたために全力を出しきれないからである。
無理ゲーすぎる展開にのび太の漆黒の殺意も何処やら、ボロボロになりながら無様に逃げ回るしかなかった。

その先で騒ぎから襲撃者の居場所を特定したハンターと出くわした。
ハンターはガンランス使いにしてアクシズ教団唯一の狙撃手であり、ある意味銃使いといえる存在であった。
前門のアクシズ教団、後門のけもフレファン。
弾丸はあと一発であり、もはやのび太の装備と体力では優勝も生存も不可能。
ならばせめて一人でも地獄の道連れが欲しいと思ったのび太はハンターを最後の獲物に選ぶ。
……かつて出会い、自分に道を教えてくれたリンゴォのように、男の世界を見たかったのかもしれない。


そして繰り広げられる、のび太とハンターの狙撃対決。
先手を打ったのはのび太。
神の如き早打ち、命中精度でハンターの眉間を狙い、それは命中しハンターの命を奪った、かに見えた……

だが銃弾は彼のアイルーマスクによって滑って致命傷にならず、弾けとんだのは脳漿ではなくマスクのみ。

その刹那、のび太はマスクの下から現れたハンターの目を見た。
それは怯えもなく、ノミのような自暴自棄になるでもなく、冷静に獲物を見据える狩人の目があった。
言うなれば戦う覚悟と真実へ向かい続ける歪みねえ黄金の意志。
漆黒の殺意とは真逆の魂がこちらをまっすぐ見ていたのだ。

そして、早撃ちでは勝てないと見越していたハンターは後の先でのび太にガンランスを放つ。
撃った直後で怯んだ隙を狙われ、避けることも叶わずのび太の胸から下が吹っ飛び、小さな殺人鬼はゲームオーバーを迎えた……





筆者の考えを述べさせてもらうと、のび太が手に入れた漆黒の殺意……実は彼にとって最も不要なものであったと推測する。
漆黒の殺意があるからこそギラーミンや多くの参加者を屠れたが、逆に言えばそれだけである。
二つのロワを跨いでも彼は生還を果たすことはできなかった。

ではのび太はどうすれば良かったのか?
最初にライフル男を殺した時点で事実を受け入れ、前向きに生きるべきだったのかもしれない。そもそも正当防衛であるため、ライフル男の所業を考えたらのび太に負い目など最初からなかったのだ。
事実、映画や大長編のドラえもんでは漆黒の殺意はなくとも友への優しさ、敵を恐れない勇気……言うなれば黄金の意志によって切り抜けているではないか。
黄金の意志への道を自ら断ち、漆黒の殺意に逃げたことが、彼の過ちだったと私は考える。
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最終更新:2024年01月21日 22:26