【名前】ディオ・ブランドー
【性別】男
【出典】ジョジョの奇妙な冒険(第一部)

【架空学園2におけるロール・設定】
今回のディオの参照時期は青年時代、つまりスタンドどころか吸血鬼でもない無能力者の状態である。
なので表面には出さないが、内心は異能力持ちのクラスメイトに対する嫉妬が凄まじい。
特にジョルノには表面上は仲良くしつつ、チャンスがあれば再起不能(殺害も辞さない)にしたいと思っていたほど。
なお、原作序盤のように自身の努力と才能ゆえに文武両道の優等生であり、クラスの人気も高い。
っといってもそれらも猫被りした姿であり、他人を言葉巧みに利用して用済みになったら切り捨てる信条は日常の裏側で見せていた。


なお、この世界のディオとジョルノは所謂異母兄弟みたいな存在である。
何処かから手に入れた吸血鬼の細胞を素材に作り上げた試験管ベイビーらしく、卵子は違う母体から産まれたとか。
ただ本人達はその真実を知らず、本編中でも特に言及されなかったためここで明かしておく。



【今ロワでの動向】
当然「自分だけが生き残ればいい」というスタンス。
他者を利用し、使い捨て出来る駒を集め、ロワ脱出でも優勝でも己のみが無事であればいいという自己中心的な思考である。
できれば異能使いは駆逐したいとも思うが、その思いはぐっと抑えて上手く立ち回ろうと画策中である。

ディオにとってロワ第一の接触者はフーゴであった。
フーゴの事もまた気に入らない存在であったが、まだロワも始まったばかりなので共に行動する。
しばらくして、会場内のレストランで一息入れた際にディオはとある噂について興味本位に聞いてみた。
『ブチャラティ達の不良グループがとあるギャングの傘下であり、彼らから渡された麻薬を街や学園で流しているのでは』っと。
いくらか荒唐無稽混じりの冗談のつもりで言っていたが、街や学園の人気者・ブチャラティが裏でそんなことをやっていたとは、と皮肉を込めるように賞賛してみただけだった。
―――そしたら、手にフォークを刺されて、続けざまに暴行を受けた。な、なにを(ry
自分達やブチャラティ先輩の事を貶されてプッツン状態に突入したフーゴが我を忘れてディオを攻撃し始めたのだ。
ディオは一方的に殴られ、情けない泣き顔になって許しを請おうとしたが、もはやフーゴに聞く耳なし。

 (こ、こんなイカレ野郎に殺されるのか…このディオがッ!こんなところで!!)

意外や意外、ディオが何も為せぬまま、まさかの序盤で再起不能(リタイヤ)か―――そう思われたが、そうは簡単には運命の歯車は止まらなかった。
暴行に抗えないディオの元へ、なんとフレンダが駆けつけて来たのだ。

 「た、助けてくれ……こ、殺される!」
 「ちょっとあなた!ディオさんに何してるわけよ!!」
 「待て、元はといえばコイツが――」

そして始まるフレンダとフーゴの勘違いバトル!

 (計 画 通 り)

いやオメー計画してねぇだろ!たまたまの偶然だろぉッ!!
とにかく難を逃れたディオは安全地帯から高みの見物。
自分をコケにしたフーゴをなんとか排除して、フレンダを新たな手駒として利用しすることも策略、できれば旨い具合に相討ちに持ち込めないかとも考えた。
そして全身の痛みが引いた頃、ディオは本能的に一番願っている事を口にした。

 「そうやって、きさまら異能者同士で潰し合えばいい!」

しかし怨嗟を込めて言葉にしたそれが、偶然現場に到着したレイに聞かれてしまった。
レイに状況説明と先の言葉の真意について問われたが、ディオは即座に逃げ出した。
脳内をフル回転させて弁明も考えたが、どちらにしろ事態がややこしくなり自分が主導権を取れないと判断しての行動だった。
レイの事を忌々しく思いながら、デュオはとにかく走り去った。



充分距離も離れ、追跡の気配もない、もう安全だと、ディオが思ったところで。
  あ! きずついた ひでが とびだしてきた!
尻を両手で抑えたひではディオを見つけるなり助けを求めてきたのだ。
―――クラスでは優等生の仮面を被りひでの事も当たり障りのない程度に優しくしていたディオだが、しかし心の内ではクッソ汚いガキとは関わり合いたくないと思っていた。
だが、自分の支給品の中に溶原性細胞入りの天然水が入っていることを思い出し閃いたディオは、表向きには優しげな表情で接しつつ裏側ではゲスな企みを構築していた。
とりあえず(嫌々ながら)ひでの菊穴を治療し、彼がセレスに負けた事やフーゴにボコ殴りされた事を話し合った二人。(フレンダやレイについては面倒なので伏せて話した)
そしてディオはひでに溶原性細胞入りの天然水を渡し、こう告げた。

 「これを飲めばより強靭な身体になって君の痛みも治まるだろう。
  なにより、これで君の憧れる仮面ライダーとやらと同じ力が手に入り、彼の手助けができるようになるぞ」

その言葉を信じたひでが喜んで天然水を飲みきったのを見て、ディオは内心ほくそ笑んだ。

 (アマゾンなどという醜形な怪人など自分はゴメンだ……せいぜい他人を巻き込んで暴れろ、そしてどこかで朽ち果てるがいい!)

その後、お返しにとひでからアバ茶を勧められた時は丁重に断り、色々と言い訳をつけてディオはひでと別れた。



第一回放送に呼ばれた死者の数が少ない事に不満を抱くディオ、そこへ今度はクマ吉が現れた!
彼はセレス奉仕のマーダーでありディオを襲おうとしたが、意外にもディオは降伏を申し出る。
予想外の行動に反応が遅れたクマ吉に「セレスが教会にいる」「ジョルノが彼女を監禁している」と、まるで息をするように嘘を混ぜてディオはクマ吉に話しかけた。
さらに畳み掛けるように、自分の殺害を後回しにしてくれるように頼み、そしてクマ吉に短剣と銃を渡した。
短剣『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』はジョルノのスタンドを封じるために、ショットガンは無能になったジョルノにトドメを刺すために。
その口車にまんまと騙されたクマ吉は短剣と銃を手にジョルノを殺すため何処かへ消えていった。

 (ジョルノ、お前には俺と同じ苦しみと、屈辱を与えてやる!
  そしてクマ吉……君には暴発事故で死んでもらおう……!)

―――実は、クマ吉に渡した猟銃にディオは事前に詰め物を仕組んでいたのだ。
その事実も何も知らずに去ってしまったクマ吉に対し、ディオは満足いく結果に期待を寄せながらまた歩き始めた。



続いて遊矢と出会い、第二回放送の最中に戦闘音を聞いたためディオは遊矢と一緒に学校に向かう。
校内にて女神官の遺体を目撃し、さらにアマゾンネオがひでを殺害する場面を目撃、激昂した遊矢がその現場に走っていく。
そんな状況を利用しようとディオは、千翼とダルクを指差して「奴らは人を欺き殺すアマゾンと殺戮者だから殺すべし」と遊矢を煽り始めた。
遊矢の憎悪を炙り出し彼らを始末しようと画策するディオの目論見は、しかし土壇場になって「これは何かの間違いではないか」と訴えかけてきた遊矢に裏切られた。
これには深く失望し、そして限界に達したデュオは衝動的に遊矢をブッ殺そうと武器を掴みかけた。
だが、ディオが遊矢を殺める前に、千翼が暴走を始め遊矢の全身を串刺しにした!
この急展開、このディオにしても予想外ではあったが、しかし!
腑抜けた遊矢が信じていた友達に裏切られた!その滑稽な結末にディオの鬱憤は、ものの見事に晴らされた!
そして血泡を噴く遊矢、貪り喰らう暴走千翼、戦慄するダルクを他所に、ディオは宣言した。

 「もういい、異端児共ももちろん、そいつらに味方する奴も宛にしない。
  俺は人間としてキサマら異端児を滅ぼすぞォォォ!!」

しかしこの場は暴走アマゾンと対峙するリスクを避け、ダルクが暴走アマゾンに対応している間にディオはそそくさと離脱。
その際ちゃっかり遊矢のデュエルディスクも奪っていった。



それからディオはロワ会場内を歩き回った。
対アマゾン武装なり、他に利用できそうな道具だったり、丁度いい捨て駒がいないか、ディオは使えるモノを探していたのだ。
やがてとあるスタジアムに辿り着いたディオはその設備関係を探り、そしてある装置を発見する。
その後に聞いた第三回放送にて、ディオはある疑問に至る。
―――何故、クマ吉やセレスは死の宣告を受けたのに、ジョルノは呼ばれなかったのか。
―――もしや、ジョルノのスタンド封じも上手くいっていなかったのでは?
僅かに警戒心を抱いたは、もし万が一ジョルノと闘う事を念頭に置いてスタジアムにとある罠を仕掛けておいた。
いざとなったら、ここにジョルノを誘い込んで、今度こそ自らの手で再起不能に追い込むために。

それはさておき、何処かに向かって走っていく暴走千翼の姿を確認したディオは、新たなる企みのために自ら誘蛾灯となって化物を移動させた。
その目的の一つは、暴走したアマゾンに新鮮な人肉を喰わせパワーアップさせる事。
そのために、先の探索最中に発見した桐山と正邪の死体の所まで誘導し、結果暴走したアマゾンを釣り上げることに成功する。
その過程で危うく自分も食われそうになり、慌てて逃げ出したりもしたがなんのその。
しかも食事が終わり再び動き出した暴走千翼に、今度はパラサイト・フュージョナー@遊戯王ARC-Vを寄生させてコントロール化に置いたのだ。
この寄生虫により暴走千翼のディオに対する人食本能は抑えられ、さらに邪魔者が登場したら襲わせる事も可能となった。
この結果に満足したディオはアマゾンネオを引き連れてスタジアムに戻った。



そして、対主催と主催者が激突する前後の頃、ディオは遂にジョルノ(とダルク)と対面する。

 「どうだったかな、ジョルノ。クマ吉からのプレゼントは素晴らしいものだったろう?」
 「!?…お前だったのか、ディオ!」
 「その様子、ちゃんと受け取ってくれたようだな」

しかし、だからといってスタンドやその他の異能に対し未だ警戒心を解かないディオ。
一先ずダルクの相手は洗脳下にあるアマゾンの千翼に任せ、互いにデュエルディスクを所持している事を認識したディオとジョルノは必然的に決闘(デュエル)を始めた。
ちなみにルールはアクションデュエル、アクションカード(以下、Aカードと略称)の設置総数は4枚で1ターンに1度しか取得できない、という漫画版ARC-Vを準拠とした仕様である。
それと、ディオが遊矢から奪ったデッキの内容はアルカナフォースを主体としたギャンブルデッキ―――セレスが普段使うカードデッキであった。
そんでもって、アニメでのアルカナフォースの使い手とディオの中の人は同じ……ということで

 「当然!正位置ぃぃぃぃ!」

うん違和感が全然働かない、どころか違和感が何処かへバカンスに行ってしまう程に馴染む。実に!馴染むぞ!
元々持つ(強力なスタンド能力を行使できる程の)因果律の高さ故か、カードの正位置逆位置の判定も選び放題。
エースモンスターは当然『アルカナフォースXXI-THE WORLD』。
モンスター2体リリースして「時よ止まれ!」→ジョルノは動けない(相手ターンスキップ効果)→次の自ターンのエンドフェイズで「そして時は動き出す」とチートし放題であった。
それにしてもこの男、ノリノリである。絶好調である!

とはいえ、「時止め」(2体リリース)を何度も利用できるわけでもなく、時にはジョルノの猛攻も受けたりもして。
ダメージレースの末に互いのLPも残り僅かとなり、勝負の行方はジョルノの攻撃が通るか、ディオがそれを防ぐか。
そして逆転の一手となるAカードも残り1枚のみ、両者共に取りに行ける距離であり、どちらが先に取得できるかに賭かっていた。
生死を賭けた正念場―――先に動いたのはジョルノ、そしてなんとスタンド『ゴールドエクスペリエンス』を出現させたのだ!

 (やはり隠していたな、ジョルノ!
  そして、マズい!このまま奴にAカードを取られてしまっては!!)

だがジョルノはAカードを取る訳でもなく、身近な物を虫に変化させて千翼の方に飛ばしたのだ。
この僅かな隙をディオは見逃さず、彼もまた隠し持っていた切り札『キャパシティダウン』を起動させた。
超能力の「自分だけの現実」と同質であるスタンド能力を封殺できるそれはジョルノにも効果抜群であり、彼の動きを鈍らせる。
微かに残っていた『ゴールドエクスペリエンス』もAカードへと近づこうとするがその動きも遅く、その間にディオは悠々とAカードを回収。
ジョルノのモンスター攻撃も防ぎきったディオは自分のターンに『THE WORLD』で攻撃、フィニッシュを決めたのであった。
吹っ飛ばされるジョルノ、間髪置かずにディオは彼に接近して石仮面を被せ、そして自分の血を滴らせた。
その瞬間、石仮面を中心に眩い発光が放たれ、ジョルノは吸血鬼へと変異した。
―――当然、ディオはこうなる事は分かっていた。石仮面を使えば、世界を支配できる力を得られることを。
―――だが、夜間しか行動できない醜悪な化物では、いつか破滅が訪れるに違いないともディオは危険視していた。
だから、ディオはもう一つの支給品・紫外線照射装置を装着し、ジョルノに向かって光を放った。
吸血鬼になりたてで動きが鈍いジョルノは太陽と同じように焼かれ溶けてしまい、最終的には灰となって消えた。

 「……ついに、ついにやったぞ!このディオの手で!あのジョルノを!
  ブッ殺した!そして、勝った!フッフッ、フハハハハハハ!!!」

因縁の相手をぶっ潰し、勝利の美酒に酔いしれるディオ。
また周囲を見ても大人しくなったアマゾンネオの姿しかなく、ダルクは見当たらない、どうやらあちらも決着がついたようだった。

 「取るに足らぬ異能者どもよ!俺は人間として、貴様らを駆逐してやるぞッ!!我が“知”と“力”のもとにひれ伏すがいいぞッ!」

“知”のディオに“力”の怪人がいれば、他の有象無象も倒せる!
ついに掴んだ自分の時代、絶好調のハレバレとした気分になったディオはもう誰にも負けないと自信たっぷりに確証していた。
―――だから、自分が真っ二つになったことなど、気付かなかった。

 「人間を騙して喰いものにするおまえが人間を名乗っていいハズがない」

ゆえに、死んだと思っていたダルクが実は透明マントでディオの背後に立っていたこと、その手にグリフィンドールの剣を握っていたことなど、気付く事などできなかった。
上半身と下半身がデ/オとなり事態が呑み込めないまま、制御下から離れたアマゾンネオに喰われながら彼は叫んだ。

 「ば…ばかなッ!こ…このディオが…!このディオがァァァァァァ~ッ!!」










こうして、『吐き気を催す邪悪』は消滅した。
彼が行った悪行は数多く、様々な人物に多大な被害を及ぼした。
正直いって優勝まであと一歩までの所に来ていたのだが、やはり「悪」が滅びる運命からは逃れられなかった。

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最終更新:2019年01月28日 19:49