【名前】安栖頼子
【性別】女
【出展】アルカナハート

【架空学園3におけるロール・設定】
召喚の儀式で呼び出した喋る自称魔王を名乗る黒猫兼杖のミケを操る(というより振り回されてる)アルカナ使いにしてオカルトマニアのメガネっ子。
リリカ、杏寿、ヴァレリア、ジキルのオカルト部の部長となっている。
頼られている…という振り回され属性が強い気苦労の絶えない部長(だいたい自由奔放なリリカと杏寿のせい)。

リリカとは原作と同じく友人同士だが、二人には壮絶な過去があり。
昔、強姦魔たちに襲われてだいぶ嬲られ無残な姿になったところを目撃したリリカが強姦魔たちを全員半殺しにし、危うく殺しかけたところを止めた……などアルカナハート原作じゃ絶対ありえねえドラマがあったようだ。

ちなみに原作では中学生だが、ここでは高校生である。


【今ロワでの動向】

見せしめにアスナを殺され、KMRを殺され、オカルト部顧問のベア先生を殺され……
ショックの色を隠せない頼子。
そんな彼女が最初に会えたのはオカルト部の問題児にして憎めない厨二病持ちの杏寿であった。

杏寿「征くぞ我が盟友頼子! 汝と我の大いなる古き魔術を以ってすれば、このような殺し合いを勝ち抜くことも容易いものだ!」
頼子「う、うん……(杏寿ちゃん、いくら私が教えてあげたとは言え簡単な術しか使えなかったはずだよね……)」
ミケ「(どう考えても開幕で躓きそうだなこの厨二病の小娘は)」

黒猫のミケこそ斜に構えていたが、頼子は不安ながらも杏寿の前向きさに励まされる形となり、不安で押しつぶされそうな感情を抑え込むことができた。
そうだ、リリカたちのためにも自分が殺し合いに乗り、または友達のために何もしないなどあってはいけない。
自分にできることをして友達を助けて、オカルト部のみんなと一緒に生きて学園に帰るんだ。
と、決意を固める。
悪魔であるミケも「主催どもに従うのは気に喰わない」という理由で、頼子の対主催路線に乗ることにした。

まずは何をするにしても仲間探しをしないと始まらないと、会場でクラスメイトと教師を探す二人と一匹。
支給品に拡声器があったが、流石に誰が殺し合いに乗っているかわからない状況で大きな音を出せばどんなことになるか想像つかないほど迂闊ではない頼子はもちろん使わず、足で探す。


幸か不幸か、第一回放送手前までは誰とも会えなかったが、状況が動き出すのは芥川と遭遇したところからだった。


実は千葉県民であった芥川は某阿久津翔のごとく軍帽みたいなものを被って大漁旗をマントみたいに体に巻いている、普段のイメージに全くそぐわない珍妙すぎる姿に頼子も杏寿もミケもドン引きするシーンだけを切り抜くとギャグにしか見えなかったが、芥川の殺意は本物であり、羅生門を使ってこちらを本気で殺そうとしてくる。
頼子も杖となったミケの力を借りて応戦へ。

芥川の実力は本物であり、アルカナ使いとして多少戦闘慣れしてる頼子をもってしても押され気味である。
杏寿も自分が教えた簡易魔法である心剣で援護するが、戦闘の素人である彼女の戦闘力では焼け石に水だった。
そこで頼子は部長命令として芥川はここで引き受けるから杏寿は協力者を早急に探してきてほしいと頼み込んだ。

この指示は、いかな芥川と言えど数の暴力には敵わないだろうという期待と、最悪自分が死んでも杏寿だけは生き残るという判断であった。
幸い、杏寿は意思を汲み取って戦線を離れてくれた。
あとは杏寿を信じて芥川を全力で止めるのみ。

しかし芥川は強かった。
単純に場数の違いもあるが、頼子はあくまで殺し合いを止めるのが目的のため精神的に躊躇してしまう局面があるのに対し、芥川は本気で殺しに来ている。
芥川は(千葉県のこと以外は)何も語らず説得には一ミリも応じないが、殺意宿るその眼はかつて自分を強姦魔から救い……同時に殺しかけたリリカのそれにそっくりであった。
どうしても譲れないものが芥川にはあると頼子は理解する。
だが頼子とてオカルト部という譲れないものがある故に、ここから一歩も引くわけにはいかなかった。

戦闘の途中で頼子の脇腹が羅生門の獣に咬まれて出血する。
このままでは長く持たないと思った頼子は奥の手である魔のアルカナ ディウー・モールを呼び出すことにした。
それは大きな鎌を持つ死神のような姿をした聖霊。
かつて公開処刑を執り行っていた男がその職務を悦びとし、自身もまた異端者として死んだ後、
純粋すぎる狂気から高次の存在へと変じたという危険な聖霊。
発動すれば芥川にも迫れるであろう。
一歩間違えれば芥川を殺してしまう危険があるが、実力差が開いている以上、手加減など気にしている暇はなかった。
芥川に自分が殺されれば、次は杏寿が、その次はジキルがヴァレリアが、そしてリリカが殺されるかもしれないのだから、頼子は意を決してアルカナを発動しようとする!


頼子「アルカ――」


だが、しかし、ディウー・モールは召喚されなかった。
召喚するよりも早く、首筋を背後からのナイフで搔っ切られて、頼子は抉られた首から血の噴水を出したからだ。

地面に倒れ込んだ時、頼子が見たのは自分を殺して嗤うジキルの顔であった。
なぜ部員であるジキルが?という疑問を考える時間はない、ならばせめてダイイングメッセージ代わりにミケが消える前に拡声器で他の対主催にジキルと芥川が殺し合いに乗っていることを拡散しようとするが、その直前に芥川の羅生門にミケが食われて消滅してしまった。
そして絶望の中で暗転する視界。
ジキル(ハイド)の指先には見覚えのある眼帯がクルクルと弄ばれていた。






オカルト部の部室の写真立てにはリリカ、ヴァレリア、杏寿、ジキル、ベア先生、そして頼子が写っていた記念写真があった。
美しい思い出という過去の世界では、彼女たちは皆笑っていた。


――もう二度と彼女たちが揃うことはない。
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最終更新:2024年01月19日 22:37