【名前】泉こなた
【性別】女
【出展】らき☆すた

【架空学園におけるロール・設定】
この世界ではBR法が制定されている大東亜帝国(メタ的には最初に書いた者が大東亜共和国と書き間違えたらしいが後に設定が付与された)の住人で、蓬莱学園の中学生徒となっている。
性格自体は原作と変わりないが、大きな違いとして母親のかなたが比較的最近までは生きており、病死するまで娘と触れ合えており、職業は科学者である。

文化祭ではメイド喫茶の店長をとして蛇喰・セリュー・デグレチャフ(以下デグ)を率いていたが、彼女たちのオリジナル笑顔がお化け屋敷のお化けより怖く、
クラスメイトのやらない夫が失禁しかけるほど評判が悪かった。

こなた「サラサラ黒髪巨乳に茶髪真面目ポニテにゆるふわ金髪幼女・・・いけると思ったんだけどなあ」


基本的に仲良しクラスの中でも交友関係は広い方だが、例外的に神楽を嫌っており、回想にて「購買部チョココロネ(ラスト1つ)争奪戦」の時には、チョココロネをどうしても食べたいこなたとこの日購買部の全種類のパンを食べると決めた神楽の熱い……いや、しょうもないバトルをするというおかしな事件がきっかけである。
最終的に神楽が「食ったさ…腹ン中いっぱいアル」って和解してこなたにコロネを譲るのだが、実はこのコロネ、ナーサリーがいたずらでその中にねりわさびを仕込んでいたため、こなたがそれを食べて悶えて、(ナーサリーを下手人と知らない)こなたはそれから神楽を性格が悪い奴だと見なし、一方的に距離を置くことになる。

学校での成績は

文系5 理系3 体育3 工作2 音学3 白兵4 射撃4 魔力3 兵法2

……成績に白兵戦や射撃などの項目があるのは、大東亜帝国は生徒に戦闘の授業を課しているからである。


【今ロワでの動向】
今日は楽しみに待った修学旅行。
ウキウキで他の生徒と共にバスに乗ったこなたであったが、待っていたのは催眠ガスで眠らされた後。
見知らぬ土地、そして自分たちがBR法に乗っ取って、殺し合いに選ばれたことを知らされる。
そして、見せしめに首輪を爆破されて殺されるクラスメイトの男子の誠。
彼の恋人であった世界は悲痛な叫びをあげる。

これだけでこなたは怯えてすくみそうになるが、さらに司会者から嘘か真か「クラスメイトの中にナイトレイドの構成員」が紛れ込んでいると話される。
ナイトレイドと言えば坂田銀時を首魁とした大東亜帝国や民間人を脅かすテロリストとして世間では周知されており、窃盗、工作、殺人、自爆、転生郷(麻薬)の密売、なんでもやる危険な組織だ。
なにより、このクラスに置いてもクラスメイトの狛枝が一年前にナイトレイドに殺されたとされている。
その情報にこの仲良しクラスの仲に罅を入れたのかもしれない。


説明が終わり魔法の力でバラバラに転送されたこなた。
怯えながらも支給品を確認すると、一本の剣が入っていた。
それは持ち主を変身させる帝具インクルシオであった。
説明書を見る限り暴走する危険がある支給品らしいし、同じクラスで殺し合いなどしたくないこなたはできれば使いたくないと願うばかりであった。

殺し合いが始まって少しの間は誰とも会わず単独行動を取っていたこなただったが、そこへ拡声器で呼びかける弓那とよしこの通称バカタッグの声が響き渡った。
流石の呑気なこなたも仮にナイトレイドの構成員など殺し合いに乗っているかもしれない人が来たら二人が危険だ、そう考えたこなたは二人にやめさせるべく拡声器の音が聞こえた廃校エリアへと走る。


この時、こなた以外にも魔理沙&ジェシカ、セリュー&雪乃、新八、神楽、マミ、ジャンヌなどの各々の対主催が。
そしてジャック、世界、ハッカドール2号、やる夫等のマーダーが集結。
(ナーサリーは同廃校の図書室に引き篭もっていた)
さらに扇動者である蛇喰までやってくる始末。

ここから10話におよぶ学園大乱闘篇がスタートするのであった。

廃校にたどり着いたこなたの目に入ったのはクラスメイトの響の死体の前に立つ、神楽の姿。
元々仲が悪かった相手だが、ここでこなたは神楽が響殺しの下手人と思い込み、彼女に剣を向けるこなた。
そして神楽はあくまで「誤解アル」と言うが、疑心暗鬼になっていたこなたには通じず、乱闘になりそうになる。


そんな大乱闘の中でも、バカタッグは叫び続けた…

「戦うのは!」
「やめろぉー!」

この回のタイトル「学園大乱闘篇~学園の中心でバカどもが叫ぶ」

そして、こなたと神楽の戦いを止めるべく屋上から飛び降りるよしこと弓那。
だが高さをよく計算してなかったせいか、二人とも着地に失敗し気絶。
メタ的にはギャグシーンだが、このままでは気絶した二人が神楽に殺されると思ったこなたは守るために神楽相手に剣を振るうことを決めた。

戦いは互角、そんななかハッカドール1号がこなたたちの下にやってきた。
神楽が響を殺した犯人と現場を見たこなたによって1号に伝えられた結果、1号が親友響の仇を討つために神楽に襲い掛かることに。
だが、1号の戦い方は制御できない怒りのせいかこなたとの連携は考えておらず、どうしても神楽を自分の手で討ちたい1号により弾き飛ばされてしまった。

弾き飛ばされた先は響の死体の前であり、彼女の死体には支給品らしいボイスレコーダーが懐に入っていた。
レコーダーから聞いた音声は彼女の死の前後の内容が記録されており、そこから響を殺したのは神楽ではなく世界であることが判明したのだった。
これはまずい、自分の勘違いのせいでクラスメイト同士が殺し合ってしまっている、その事実に焦りこなたは急いで戦いを止めるべく1号と神楽に真実を打ち明けようとしたが、一歩遅く。

1号の拳と神楽の傘が双方をぶち抜いて相討ちになった時と言う。
(世界を除いて)誰にも悪意はなかった、だが、救いのない戦いの結末をこなたは目撃し悲鳴をあげた。

―――



それからしばらく経ち、廃校での大乱闘は終結した。
辛うじて生き残ったこなた、および弓那・よしこは魔理沙とジェシカのタッグとハッカドール4号と合流したが、三人の戦犯的行為に二人からは冷ややかな目線を向けられる。(4号は状況がわかっていない)

魔理沙「おまえたち、自分たちが何したかわかってんのか?」
ジェシカ「おまえたちのせいでクラスメイトの何人かが死んだんだぞ!
     ……流石に死んでくれ、とまで言わないが。
     私たちはおまえたちと一緒に行動したくない」
魔理沙「顔も見たくねえ。どっかにいっちまえ、んで適当なところに隠れてろよ!」

魔理沙とジェシカはこなたたち三人との合流を拒否。
流石の弓那とよしこも責任を感じたのか、二人からは離れることになった。
弓那たちはこなたも自分たちと共に誘おうとしたが、神楽・1号を間接的に死なせてしまった罪悪感に耐えられなかったこなたは、1人号泣をしながら駆け出してしまった。



それからは適当に隠れるところを探していたこなただったが、そこでバッタリとデグと遭遇。
すぐに離れようとしたこなただったが、デグの方から待ったをかけられ筆談で話しかけられる。

デグ『おまえにも関係ある資料がいくつかあるんだ。
   ……泉かなたの日記をいくつか見つけた』
こなた『お母さんの日記……筆跡も同じだ……なんでこんなところに』
デグ『わからない、だがこの殺し合い、何かがおかしいと思っていた。
   とりあえず日記を読んでくれ』


日記に書かれた内容は、娘や夫にも明かしていない、帝国で行われている実験の数々であった。
具体的に要約すると、帝国は記憶操作や肉体を操作する研究を行っているようであり、本来の記憶を取り戻した者は再調整されて、帝国に戻されるか処分されるということである。
被験体にされた者は「みんなの思い出を返せ!」と叫んでいたり、こなたも知っている現在行方不明中の有名人歌手である『風鳴翼』はライブ中にナイトレイドに襲われ『薬』を打ち込まれた事で記憶が戻ったという。
彼女の記憶では大東亜帝国などというものは存在せず、彼女の知り合いも何故か別の学園の学生にされていたり、『最初からいなかったことに』されたりしたと言う。
また殺人鬼の記憶を改ざんし、更生のために記憶改竄と13~15歳相当の肉体に再構成されたこと。
今日、研究施設で爆発事故が起き、発端は被験体として送られてきた『ハッカドール』の4体の内の一人である3号。
記憶改竄の際に別の記憶と異能を埋め込もうとしたが、埋め込んだ異能が拒絶反応を起こし暴走。
結果、その1体は『削除処理』され、他の3体はその1体に纏る関する記憶を消去された。
その後の話によれば、今回の一件で別の研究施設で肉体再構成実験を施されていた被験体の少女が亡くなったとのことらしい。

当のかなたは、今回の事故で軽い怪我をし、少しの間休むように言われた――母親のかなたが怪我をして実家に帰ってきた日はこなたに覚えがあり、日付も一致していた。

こなた『これはいったい……』
デグ『ひょっとしたら私たちも記憶をいじられた可能性があるかもしれないということだ』

デグは先ほどからこれまで感じてなかった違和感について話す。
実は自分がこの世界ではなく「別の世界からつれてこられた」感じがしている。
また、身に覚えのない記憶――自分はこの幼女のような姿になる前は成人男性のサラリーマンであった記憶がある。
デグに触発されたこなたもまた、確かに身に覚えのない記憶があるように感じた。
かがみ、つかさ、みゆきと言ったこの世界にはいないハズの友人たちの記憶が、まだ朧気であるが蘇ってくる……

こなた『どうゆうことなの……?』
デグ『さあ? わからない。
   ただ、確かなのは誰かがこの日記を通して何かを伝えたがってるということだ。
   この帝国に関する謎に関してな』
こなた『なんで、そう言い切れるの?』
デグ『実は私はイェーガーズ候補生だ、そのイェーガーズですら知らされてなかったことがここにある。
   かなたの妄想という線もなくはないが、例の存在しないハズの記憶の件が説明できない』
こなた『あなたがイェーガーズ!?』
デグ『そうだ、だが、殺し合いに乗ってないし主催の手先でもない、それだけは真実を伝えておく』

イェーガーズとは帝国の特殊部隊であるが、ナイトレイドに並ぶテロ集団ISONOとの戦いで全員生死不明の行方不明となっていた。
だがデグは候補生止まりとはいえイェーガーズの生き残りとなり、ともすれば帝国のことは大半は知っているはずである。
そのデグが知らないことが帝国の裏にあると考えたのだ。
こなたはデグにとって優れた格闘技能を持っている上に、謎解きの要であるかなたの娘であるが故に利用価値を見出し、連れて行こうと考えたのである。

こなたは知りたくなった……この殺し合いひいては帝国に隠された真実を。


その後、行動を共にすることになった二人は大ダメージを負うことになってしまったセリューを見つける。
彼女が殺し合いに乗っていた場合の警戒のためにデグはこなたに鎧となったインクルシオを纏うことを薦める。

デグ「……頭身が小さくてチンチクリンだな」
こなた「デグちゃんには言われたくないよ」

闘力はまだしも身長が低すぎるせいで迫力がまるでなかった…
一方、セリューはインクルシオとなったこなたを見た時、自分もここで終わりか、と悟ったような態度を取る。
幸い殺し合いには乗ってない(もしくは現状できない)セリューの前でこなたは変身を解いた。

デグ「セリュー、おまえもまさか身に覚えのない記憶があるんじゃないか?」
セリュー「……! 確かに、あの白い鎧は見たことがないハズなのに、まるで殺し殺される仲だった気がする」
こなた「物騒な……でも私たちの世界にインクルシオみたいな帝具なんて存在しなかった。
    漫画みたいな話だけど、私たち、バラバラの世界から集められた可能性とかあったりして」


セリューもまた不完全であるが存在しないハズの記憶を思い出していた。
セリューがなぜここにいたかと言うと、曰く殺し合いに乗ったやる夫が普段からは想像もつかないような力を持ったマーダーとなって襲い掛かり、高所から突き落とされたとのこと。
そのやる夫に浮絵が惨殺されていたこと。
そしてやる夫にそっくりな成人男性の写真と浮絵の持っていた支給品と彼女が密かに集めていた資料の回収だけはできたことを伝える。

しかし……ここでひと悶着。

亡き浮絵が手にした資料には母のかなたが死んだのは父から病死であると聞かされてきたが、本当は帝国に粛清されたためであると聞き、怒りと涙を顕わにする。
こなたは一号と神楽を死に追いやったミスと母の真実を知ってメンタルボロボロになるのであった。

さらにセリューは己の信じる正義のために、意思のそぐわなかった級友雪乃に手にかけたことも話し、デグはこんなイカレは利用価値がなかったら殺したいと思ってると口にした。
一触即発の雰囲気だったがここでこなた泣きながら「ここで殺し合ったら帝国の思う壺だよ、それに一緒に文化祭でメイド喫茶をやった仲でしょ!?」
と、二人の喧嘩を止める。
それでもデグとセリューのわだかまりは残っていたが、方向性だけは一致していて学園やこの世界の真実、本当の自分を知るまでは生き延びたいと三人は願うようになる。
そのためにより多くの力が必要だから憎くても今は殺し合わないということで妥協したのだった。


そうして情報を各地でかき集めた三人は、こたたにとってかつて袂を分けたジェシカ&魔理沙を中心とした生き残りの対主催グループに合流。
やはり彼女らも差異はあるが、別の世界にいたような記憶を思い出していた。

ジェシカ「あの時はすまなかった……」
魔理沙「流石に言い過ぎたぜ……」
こなた「良いんだよ、私にもかぐらと1号に対しての罪は本当だった。
    とくにかぐらとはしょうもない喧嘩が原因で命を落とさせちゃったし。
    これから償うためにも戦うよ」

そして解除される対主催グループの首輪。
ジェシカからこの会場がかつて自分がいた六軒島に似ていることに気づく、
さらに集めた資料から帝国を本当に牛耳っているのは『魔女』という存在であると知る。
こなたたちが集めたかなたの最後の日記には驚愕の真実と彼女の願いが書かれていた。

『この世界は魔女が作った遊び場……箱庭に過ぎない。
 BR法も彼女が楽しむために作られただけ。
 住人たちも別の世界から拉致され、記憶を改竄された駒に過ぎない』

『魔女には時を巻き戻す力があるらしい』

『そのために急造であるが記憶改竄装置をベースにタイムリープ装置を作った。
 行先は廃棄され、私が秘密裏に修理したハッカドール3号の躯体。
 それにルールブレイカーという彼女を倒せる武器を持たせた。
 これで彼女の心臓を担う『蛭子』を殺せば彼女を倒せるハズだ』

『だが、タイムリープは片道切符になるし、どのような副作用があるがわからない。
 本当は私が責任をもっていきたいがおそらく裏切りがバレた私はもうすぐ上司に殺されるのであろう。
 私が行くことはできない』

『正直なところ、この世界には感謝している部分もある。
 帝国の技術で肉体を再構築して病弱な体を克服し、本来はあり得なかった娘と生きて触れ合えることができた運命を感謝している』

『それでも』

『帝国の思惑や、愛する夫や娘すら殺しかねない「上司」の隠された陰謀に気づき、命を捨ててでも戦うことを私は選択する。

『帝国や上司は人の記憶や体を操り、制御できると思い上がっている。
だけど心に刻んだ想い出まで侵すことは誰にも許されることではない』


それはかなたが娘や夫に当てた遺書でもあったのであるかもしれない。
こなたの意思は固くなり、偽りの帝国および魔女に歯向かう決意をした。


そして始まる主催本拠地で行われる主催戦。
途中、スク水を来た変態に襲われる、なんなくあしらった対主催グループ。

本番はここからであった、現れたのはジェシカの従兄弟である右代宮戦人(黒戦人)。
そして行方不明になっていたハズのエスデスであった。(行方不明は偽装であった)

エスデスはこなたを見るなり打ち明ける。
かなたの上司で彼女を殺した上司というのは他でもない自分だということを。
その事実にこなたもブチ切れる。

こなた「あんたが、お母さんを殺したの……?」
エスデス「泉かなたは私と同じ外の世界の人間でありながら、殺し合いに賛同しなかった。
     手を払い除けた時からあの女は私の敵であり刈り取るべき障害となった。
     だから殺した」
こなた「……よくも……よくもお母さんを! インクルシオォォォーッ!!」

インクルシオで変身し、エスデスを攻撃するこなた。
よしこもまたガングニールで変身し、デグも援護としてこなたに協力する。
一方、記憶を取り戻したセリューは憧れのエスデスが主催の人間だと知ってどちらにつくべきか葛藤することになっていた。
だが、3人でもエスデスの力は強力だった。
戦いの中でデグがエスデスの生み出した氷柱に腹を貫かれる。

デグ「がはッ……」
エスデス「ターニャ・デグレチャフ。
     おまえは私の密かなお気に入りだったが1~2年の間ですっかり毒気を抜かれてしまっていたようだな。
     本当に、本当に残念だ」


仲間をこれ以上やらせるかと、こなたとよしこは己を鼓舞するために一緒に蓬莱学園の校歌を歌いだす。
そしてよしこのシンフォギアが限定解除。
こなたはインクルシオを進化させて二人でエスデスに突撃していく
こなたが摩訶鉢特摩を、よしこが氷嵐大将軍を打ち破りエスデスに肉薄するが後一歩だけ足りない

そこへ村雨を持ったセリューが現れた――

セリューは死にゆくデグから悪の道に踏み外したエスデスを見逃すのがおまえの正義かと一喝され、覚悟を決めてエスデスを討つことに決めたのだった。
しかしセリューはエスデスに文字通り串刺しにれながらも最期の執念で村雨を投擲する。
村雨はへし折られる、がその刃をこなたとよしこが押し出してエスデスに突き立て、呪毒によりやがてエスデスは命は落とした。
最期に「タツミ」と言い残して……

こなた(この人にも私のお母さんのように大切な人がいたんだろうか)

余談だが、こなたら対主催は知らない真実として、エスデスは魔女に協力する代わりに想いを寄せるタツミをこの世界に巻き込まない契約をしていた。
エスデスもまた、悲しき修羅だったのである。

こなた「グッ……」

エスデスを撃破した後、こなたとよしこも倒れる。
力を限界以上に使い過ぎたのだ、このままでは二人諸共消耗死しかねなかった……


ブスリッ ブスリッ


こなた&よしこ「痛あああ!!」
セリュー「少し我慢してくださいね」

腹を貫かれて死ぬ直前のセリューが消耗死しかけていたこなたとよしこの尻にアドレナリン入り注射器を刺して蘇生に使ったのだった。
尻は痛いが二人がセリューに礼を言おうとした時、セリューは既にこの世を去っていた。
セリューは最期まで正義に狂ってはいたが、致命傷で助からない自分に使うより助かる見込みのある自分たちに迷わず使うあたり、徹頭徹尾正義の人であったと、こなたは涙と共に思うのであった。

ジェシカたちも黒戦人を多大な犠牲を払いながらも撃破した。
六軒島にいる主催の討伐は終了したかに見えた。
突如生き残ったジェシカ、魔理沙、こなた、よしこの4人を眩暈が襲いかかる。

全てを牛耳っていた魔女――フレデリカ・ベルンカステルによる時間遡行が始まろうとしていたのだ。

突如、対主催たちの前に現れ、不適に笑うベルンカステル。
もはや4人にベルンカステルを殺す手段はなく。
逆転の秘策たるかなたが隠したタイムリープ装置も位置関係の都合で取りに行くことができなかった。
結果、ジェシカ、魔理沙、こなた、よしこはタイムリープ装置に間に合わなかった

だから時間遡行前に装置に唯一たどり着けた 彼 女 が自ら行くことを決めた。
















――源内あおの親友にして、こなたたちにとっても仲間であった支給品・轟雷であった。




轟雷はベルンカステルが時間を遡行する前に過去にタイムリープし、廃棄されたハッカドール3号に憑依。

3号「私達の勝ちです、ベルンカステル」

そして未来から現れようとした魔女に腹に隠されたルールブレイカーを彼女の右目に突き刺した。
べルンカステルは勝ち誇っていた、自分はこの世界でまだまだ遊べると。
まさかゲームを盛り上げるために異世界の技術を取り込み過ぎたことが仇になり、想い出と記憶だけを過去に送り込める「タイムリープ装置」をかなたが完成させていたことを彼女は知らなかったのだ。

さしものベルンカステルを悲鳴をあげ、過去や未来から姿を消した。
しかもタイムリープ装置は欠陥品で一度使えばタイムリープから10分立つと人格が消失する=死ぬ。
しかし轟雷の目に後悔はなく、彼女の入ったハッカドール3号も機能を停止した。


現在にて、眩暈が収まり、魔女に打ち勝ったことを喜ぶこなたたち。
そしてテロリストではなく……ではなく魔女の箱庭の破壊を望んでいたナイトレイドが現れる。
リーダーの銀時は最初からこなたたち対主催の味方であり、ハッカドール4号を通じて改竄された記憶を剥がして真の記憶を思い出させてくれたり、かなたの日記を会場に隠していたのも彼らの工作だったのだという。
ついでに教師のハッカドール0号もナイトレイドの一員であったということにはこなたたちは驚いた。


魔女が討たれたことで箱庭の世界が消えていく……
おそらく4人とこの世界に囚われていたものは元の世界に帰っていくのだろう。
その中でこなたは言った。

こなた「この世界が消えてしまう前にどうしてもやりたいことがある」


それは即席の卒業式であった。
銀時らナイトレイドに祝われつつ、4人が卒業式を迎えたのだった。
結界に詳しい霊夢(参加者ではないが魔女に拉致されたものの一人)によると一度元の世界に帰ると互いは二度と会えないらしい。
だからこその最後の想い出作りをするためにこなたは行ったのだ。

そして架空の世界、箱庭は消えていく。
それでもここで得た友や母との思い出は本物だったと、感慨深くこなたは眠るように目をつぶるのであった。













ベルン「真実に届かなかったようね、ええいくらでも楽しみましょう」


ベルンカステルは死んでいなかった。
確かにルールブレイカーによって右目を失ったが、まだ生きていたのだ。
箱庭は消滅してなどいない。
再び魔女を楽しませる遊び、バトルロワイアルを行うために再構成させられるだけである。
そして死んだはずのエスデスと黒戦人(ついでにスク水の変態)が楽しそうに、眠る四人を見つめて幕引きとなる。



轟雷は失敗していた。
魔女の力の源となっていた「蛭子」ではなく、「魔女」の方を攻撃してしまったのだから。



そして、箱庭世界はこなたたちの努力も虚しくループするのであった……















※下記は続編であるリピロワ2017に繋がった場合の欠片である、あくまでの予告やIFの類なので悪しからず
+ ...



嘲笑するベルンカステルたち。
だが突如、背後から襲いかかってきた一つの野球ボールが剛速球でベルンカステルの配下であるスク水の変態の頭部を粉々にしたのであった。

ベルンカステル「何事!?」
???「片目が潰れたせいで隠れるための魔力が弱まったようですわね、漸く居場所がわかりましたわ」
ベルンカステル「おまえは――!?」

黒戦人とエスデスもベルンカステルを守るために突如現れたものらに応戦する。
しかし、黒戦人は魔力も効かないほどの大きな岩の巨人の足に全身を押しつぶされ、エスデスは摩訶鉢特摩で時を止めようとするがその前に緑色の仮面ライダーから発せられた『ポーズ』の音と同時に時を先に止められ、首をへし折られるのであった。
ベルンカステルもまた、自分とは比べ物にならないくらい多大な魔力がこもった抜き手で腹を貫かれた。
その抜き手からベルンカステルの体を構成していた魔力が吸収されていく。

???「さあ、快楽の中で一つになりましょうフレデリカ・ベルンカステル」
ベルンカステル「ッ、その体は――ッ!」

そこで落雷が響く。
稲光により一瞬見えた姿は、長い長髪に小さな背丈の女性、眼には狂気を宿す





































――泉かなたその人であった。









ベルンカステルは抵抗虚しく、魔女を越えた『ナニカ』に彼女は吸収されていった。
中途半端に再生を終えた箱庭から生き返った生徒たち何人かと、殺し合いを生き延びた4人……眠るこなたたちが大きな船に連れ去られていく。
その先にある地獄を、まだこなたたちは知らない。


……『魔女』による殺し合いとループは突然として終わりを迎えた。
次は『完全悪』によるより熾烈な殺し合いが始まるのだ。



NEXT――リピロワ2017

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最終更新:2025年05月22日 21:04