【名前】泉こなた
【性別】女
【出展】らき☆すた/架空学園ロワ・リピロワ2017・
混沌ロワ5
【これまでの経緯・設定】
仲間との助け合い、母の愛、様々な鎧、生きるという意思で三つの殺し合いを乗り切っていった泉こなた。
生き延びる度に傷跡が増えていき、心身ともに強くなっていった。
また、基本はお気楽暢気でぐーたらな性格だったか、師匠ブリッゲラの教えにより、いつ何が起きても良いように鍛錬を欠かさなかった。
が、此度のロワにて、また拉致され殺し合いに参加させられる羽目になる。(これで四回目となる)
蓬莱学園にて戦闘技術、
リピロワ2017にてアイアンマンとして戦闘、混沌ロワ5では最強の植物魔人に一時的になるなど、数奇な運命を辿っている。
半分はオリキャラ化しているがオタク趣味と小さな背丈、貧乳などは変わっていない。
なお、本編中の違和感を払拭するためにFateや攻殻機動隊、リリカルなのはという作品の知識はない、または封印されているものとする。
【今ロワでの動向】
まさかまさかの四度目の殺し合いに巻き込まれたこなた。
主催より今度の殺し合いは惑星規模で行われると教えられ、それができる敵の規模に驚愕する。
少なくともこれまでの主催は一度の殺し合いでそこまでの人数は揃えられなかったからだ。
そして見せしめに選ばれる多くの一般人の中に蓬莱学園でのクラスメイトであるユミナ(実は別世界線の別人)もいており、かつての誠や母かなた同様、助けられなかったことを悔いる。
それでも三度の殺し合いを体験したことで心の芯は折れることなく、例え相手がどれだけ強大でも主催に抗う道を選んだ。
会場に転送され主催から支給されたPADを確認すると、かつて仲間だったオルガやドラえもんなどの名前があり、それだけでなく自分に植物魔人の力を貸した光希や、母を一度は地獄に落としたキアラの名前があった。
混沌ロワ5のオルガのようにパラレルワールドの同一人物である可能性も否定できないが、もし自分の知る仲間なら合いたいと考え、同時にキアラには最大限の警戒心を持った。
なお、今回は鎧などは支給されてない様子、拳銃などのごく普通の武器があったくらいだった。
そして探索を始めると愛莉と遭遇。
なんと彼女も自分と同じように複数の殺し合いを経験してきたのだという。
こなた「覚悟してないわけじゃなかったけど、まさか人生で四回も殺し合いに参加させられるとは思わなかったよ」
愛莉「奇遇ね、私はこれで三回目よ」
波乱万丈な殺し合いを乗り切ってきたのは自分だけではなかったとは……驚くこなただったが、サイボーグカガク者愛莉はこなたと同じ殺し合いに抗う対主催であり、首輪解除ができそうな存在に巡り合えたのは僥倖だと思った。
しかし。
こなたと愛莉の元へ別の人物が迫っていた。
それは…別世界線の泉こなた(
リピロワ2018)であった。
2018こなたは肉体の損壊レベルはがん細胞に乗っ取られる手前までリセットされていて、ウィルスによって変異した異形・堕天使としては弱体化した代わりにすぐに死ぬことはなくなった。
ただし、がん細胞に裏切られて「犯された」記憶は残っていて発狂していて……
堕天使こなた「あひゃ、はははは、私がもう一人いるゥうぅ!
みんなみんな皆ミンナ、私をいじめるヤツミンナ死んじゃえ!」
こなた「これが……私!?
エンブリヲ博士やまゆが言っていた、もう一つの可能性存在!」
異形と化し狂っているもう一人の自分に戸惑いを隠せないこなただったが、その横で愛莉が激昂する。
実は堕天使こなたは愛莉たちに会うまでに参加者を既に一人首を捻ってくびり殺していた。
それが片手に抱えていた緋月綾奈――愛莉の親友だった。
そして堕天使こなたと愛莉に引っ張られる形でこなたは激突した。
こなたはこの中で一番修羅場慣れしていたが、今回の支給品は拳銃一丁であり堕天使こなたにはほぼ効かない。
さらに改造人間である愛莉は綾奈を惨殺にされたことによる激昂状態で力を生かしきれず、こなたと連携が取れてない。
対する堕天使こなたは発狂こそしていたが合気道を駆使し、単純なスペックでは二人を凌駕していた。
結果、地面に血まみれで転がるこなたと愛莉。
さらに堕天使こなたはもう一人の自分を拾い上げると幼児が玩具を壊すように、彼女に瀕死の重傷を負わせていく。
こなたの悲鳴と共に両手両足がもがれ、またはあらぬ方向に曲げられ・両目を潰され・腹パンで内臓一部破裂・出血多量。
これが常人の精神力ならとっくにショック死レベルの怪我を負わされた。
愛莉のやめてという言葉も堕天使には届かない。
このままでは2人共々殺られる!
そう思った時に助太刀に現れたのが善のセリューこと混沌ロワ2/
オールリピロワを体験したセリュー・ユビキタスだった。
セリューは倒せるかわからない堕天使こなたを不意打ちで撃退、そして堕天使追撃よりも人命救助を優先し、こなたと愛莉を小脇に抱えて全力で治療できる場所を探す。
気絶間際に彼女の声を聞いたこなたとしてはかつての蓬莱学園のクラスメイトにして命の恩人(大人になっているが)が助けに来てくれたと喜んでいた。
もっとも彼女が世界線の違う別人だと知るのは後の話しである。
セリューのおかげで病院にたどり着き、窮地を脱したかに見えたこなたと愛莉。
しかしそこまで重傷ではない愛莉はともかくこなたは誰が見ても瀕死であり、このままでは助からない。
そこへ病院の外から隕石のような者とサイボーグ凱の死体が空から降ってきて、人ひとりをサイボーグに変えられるだけの部品とGストーン含め使える部品を手に入れた。
愛莉「このままじゃこなたさんが助からない……!
助けるには……人の体を捨てさせるしか……
ごめんなさい! 私のせいで!」
愛莉とセリューは瀕死のこなたに改造手術を施すことに――
その頃、意識が混濁していたこなた。
自分はこのまま死ぬのかと、覚悟していた。
だが、何もできないまま死ぬのは嫌だった。
これまで母や多くの友達が繋いでくれた命をこんなところで散らす気にはなれなかった。
『生きたい、多くの人から託されたものを無駄にしたくない』
少女の祈りが無限力の一角を成す力…Gストーンに届いたのか、緑の石は願いを聞き届けたかのように、彼女のサイボーグ化手術を成功させた。
目覚めると、無事だった脳と一部臓器を除いて完全にサイボーグ化した自分。
これに対し、こなたは。
こなた「この体は…」
愛莉「ごめんなさい、あの時私が暴走しなければ――」
こなた「やりい!今流行りのロボ娘じゃん!萌えポイント高いよ!」
愛莉・セリュー「「ゑ」」
割と満更でもなかったご様子。
それが単なる強がりなのか、本当に自分の暢気さから来る余裕かは自分でもわからなかったが、こなたは先の愛莉の暴走を許した。
自分もまた、親友を奪われたら冷静でいられなかったかもしれなかったと。
セリューには礼を言い、彼女もまたパラレルワールドの存在であり、自分が知るセリューとは違うことを知る。
そんな折、二人のサイボーグの女性が病室に入ってきた。
対主催の素子とスバルであった。
彼女らいわく、こなたとも少し因縁のある霖之助とヴェゼルの二人が聖マリス学園という場所で女性をかき集めて酒池肉林、および要塞化をしている。
女は洗脳されて性奴隷、男は一部例外を除いて皆殺しという危険集団だが、敵の数は多い。
作戦と戦力が必要だった。
素子「そのためにスペシャリストを集めて部隊を作っている。
あれだけの数を制圧できる最高のパーツで固めた攻性の部隊しかない」
スバル「なのはさんやヴィヴィオを助けるにはそれしか無いんです、無理は言いません、」
スバルはそう言ったが、三者は快諾し、女サイボーグ組が結成されることになる。
そして素子が言う他の対主催勢力と合流するために、5人は病院を後にする。
同じ対主催である蒼崎橙子とも合流し、女サイボーグ組(橙子は少し特殊なケースだが)6人組に。
道中、セリューはふと、架空学園世界の自分のことが気になりこなたに訪ねて見た。
こなた曰く「正義に狂ってた、悪を裁くことがアイデンティティだった」
別の世界でも、正義に盲目的だった頃の自分と同じなのか、とガッカリするセリュー。
しかし、こなたは続けて言った。
「それでもあの子は友達で、命の恩人だった
セリューが最期まで正義を選んでくれたからこそ、私は今ここにいる」と
蓬莱学園のセリューは問題児で実際に殺し合いに乗ってない生徒も手をかけていた、それでもこなたにとっては共に真実に立ち向かった仲間であり、アドレナリンで命を救ってくれた恩人には違いなかった。
その答えにこの場にいるセリューは少しだけ安堵した。
さらにセリューからも知り合いであるライバルのゼロ(DOD3)、妹分の胡桃と光希について話された。
こなたは光希のことを知っているセリューに驚いたが、話を聞く限り、その光希もパラレルワールドの同一人物であるようだ。
自分があったのは言うなれば悪光希で、セリューの妹分が善光希と言ったところか。
そんな話をしていたところ、PADから放送が流れる。
セリューの妹分の胡桃が死亡が報じられていた。
セリューは涙を流すが、そんな彼女をこなたは優しく慰めた。
その最中、愛莉が吸血鬼デニスに襲われる。
だが愛莉の血を吸おうと思ったら肌の下の金属が邪魔で歯が折れるというポカをデニスはやらかした。
せめてセクハラだけでもと行おうとしたら肉体派のスバル・こなた・燈子にボコボコにされ、ならば二次元移動能力でスマホの中に逃げたら素子のハッキングで作った「一秒ごとに進行する攻性防壁」で脳どころか全身を炙られ、スマホから出て逆上して素子やセリューを「メスゴリラ」「年増」とか言ったら最後。
二人の物凄い顔芸のあと、常人なら絶対死ぬ尋問(拷問)開始という……
素子「あらそう? じゃあ死になさい」(←
オリジナル笑顔)
セリュー「久しぶりにやりましょうか 正 義 執 行 」(←オリジナル笑顔)
デニス「ほげええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
素子の方はともかく、セリューの方は胡桃が死んだことへの鬱憤晴らしもありそうだなあ、と思うこなたであった。
幸いなことにデニスは聖マリス学園と繋がりがあり、拷も…尋問の結果、デニスは全部吐きだし、有益情報を得られた。
他の対主催グループとの合流を果たした素子は聖マリス学園を掌握する作戦を提示する。
対聖マリス学園連合による作戦の概要
まず、内通者として性交で発狂または服従は絶対にしない鏡子を送り込む。
霖之助とパコパコしてるついでに、『ぴちぴちビッチ』という能力で女生徒にえっちなイタズラをしながら内部の情報を探る。
↓
次に大勢の対主催で学園を包囲。
当然、戦闘できる性奴隷たちの大多数が学校から出てくるので同じく探偵&ホモ勇者も、無力化または説得のために応戦します。
↓
手薄になったところを女サイボーグ組と一部隠密に長けた対主催がこっそり潜入。
機動兵器や最先端のテクノロジーによる警備用のトラップを素子のハッキングで全部おしゃかにし。
ついでに鏡子が霖之助を引き止めるのでマリス学園側の指揮能力半減。
↓
妖魔王ヴェゼルを殺害、霖之助を捕縛して雌奴隷たちを解放&自殺阻止。
↓
タイムリミットは近くに来ている災害・シャークネードの襲来まで
それに間に合えば被害最小限で済むという寸法である。
そして――聖マリス学園戦、勃発
こなたたち女サイボーグ組は学園内に侵入する、こなたと相対したのは警備要員の性奴隷マァム。
侵入したこなたと格闘技で対決するも、サイボーグ化で出力が上がっていたため僅差で勝利。
マァムは殺さず気絶させていったん放置することに。
素子たちのハッキングも進み、学園内の警備施設はダウン。
あとはヴェゼルを討つだけであった。
……だが、イレギュラーな事態が些か多く発生する。
想定してない敵側の裏切り者(ザボエラ)や乱入者が奴隷たちを尽く殺すわ、バードンやメカゴジラはやってくるわと予想だにしていないアクシデント多発。
人質すら殺そうとする御堂を止めようと士郎とキアラが対峙する。
だが運悪く……よりによってこなたがそこに登場。
本当ならキアラの事を問い詰めたいこなただったが、今度はヴィヴィオに襲われて応戦。
一方キアラはフェイトと交戦、その他集まったメンバーと性奴隷たちが各々戦闘している。
混戦であった。
なんとかヴィヴィオを撃退したこなたは、再度キアラを問い詰めに行こうとする。
キアラはこなたに対し若干反応した……その反応が行けなかった。
突如キアラを貫く『矢』―――
カーマ「ふふふ、無様ですねぇ?」
士郎、こなた、そして御堂すらも予期できない展開。
士郎は目の前のカーマから桜の面影を感じ攻撃できない。
こなたはただ困惑した。
そして、四人を煽るためだけに人魚姫の生首が投げ込まれ、士郎とキアラは絶句する。
こなた「どうなってるの……一体何がどういうことなの?!」
カーマ「泉こなた……ビーストⅢRを打倒した泉かなたの娘、魔女の箱庭を打ち破ったモノ」
「アナタに恨みはありませんが――『同志』のためにここで倒れてもらいます」
士郎とこなたに迫ろうとするカーマだったが、そこへシャークネードから飛んでいた数匹のサメが邪魔に入った。
突然乱入してきた脅威のサメに驚いたものの、何とかそれを凌いだカーマ。
だがもう一つ、サメが苦手なはずのキアラがサメを意に反さずにカーマに攻撃していた。
そして二重の奇跡でカーマが隙を見せたところで、キアラは最後の力を振り絞って士郎とこなたを逃がした。
キアラ「マスター、短い間ですが楽しい時間を過ごせました。
さあ、彼女と共にお逃げなさい」
士郎「キアラ……!」
こなた「アンタどうして……」
キアラ「答えは自分でもわかりません。
ですが、私もビーストや人類悪ではなく、ただの女として
他者が犯すことのできない、『誰かの心に刻んだ記憶』になりたかったのかもしれません」
こなた「ずるいよ……あなたは母さんを辱めた最低の人だと思ってたのに……
助けてもらったら、もう憎むこともできないじゃん!」
そして、キアラはカーマに為すすべなく倒されてしまった。
つまらない終わり方に興ざめしたカーマは次なる目的のためにどこかへ去っていった。
士郎はうつむき、こなたは泣くしかなかった。
2人がキアラの最期を見届けた後、。
追ってきた御堂と戦いが再開し、士郎とこなた以外誰もいなくなって醜い本性を表していた。
御堂「あの尼僧の最期、見たか?てめぇらを庇ってくたばりやがったよなぁ?クズみたいな最期…とんだ茶番劇だ。
しかもその命を捨てても守りたかった物も俺にここで殺される!最後まで救いの無え奴だ!ヒャハハハハ!!!」
キアラを愚弄する御堂に歯噛みするこなたと士郎。
その時、こなたの中で弾けそうで――弾けなかった、一瞬力が増大した錯覚を覚えたが、すぐに立ち消えてしまった。
連戦の結果ボロボロな士郎とこなた、このまま御堂に成す術なく殺されてしまうのか。
っと思った矢先、その場にいた三人に突如強制電脳ハッキングが!
「はーい。ダメダメなセンパイはここまで地を這いつくばって生き残ってますかー☆
"この状況ならばパールさんが来てくれる!かと思ったらイケイケ褐色美少女が目の前に現れた……"
何を言っているのか私にも分かりませんがそんなメタ発言も辞さないご褒美コーナー、
BBチャンネルinACロワ、ここに開幕!です!」
なんとこなたとも知り合いであるBBが女神ペレの霊気も引っ提げて参上!(☆5水着の第二霊基状態にスキン済み)
なんでも、「ルルハワを面白可笑しくしようとしたら、ムーンセルに招集されてまた面倒な案件に派遣されてきた」とか。
BBの加勢により形成逆転した士郎たち、キアラの死を侮辱されてキレてたのもあって御堂を一転、ボコボコにする。
そしてとどめを刺そうとしたその瞬間、御堂が命乞い同然にこう言う。
御堂「お前は「正義の味方」なんだろ…?俺は人間なんだぞ…お前に人間が殺せるのか!?」
御堂の言葉に一瞬手を止めてしまう士郎。
しかしそこへバードンにより学園の一角が崩れ、瓦礫となって降ってきた。
幸い、こなた、士郎、BBは無事だったが、御堂は行方知れず……後味の悪い最後になってしまった。
そして聖マリス学園の戦いが終わりを告げるが、作戦は失敗だった。
ヴェゼルは死亡したが確保すべき霖之助まで死亡、洗脳が解けてもミサイルやらガスやらチェーンソーやらで死ぬし、生き残っても自殺するからな。
ふと見上げたら、上から女性達が降ってくる…部外者でもトラウマものであった。
最終的な奴隷兼人質の生存率は一割満たなかったそうである。
完璧だと思われた作戦は崩されたのだった。
一旦、拠点にしている病院まで引き返すBBを加えた女サイボーグ組。
それから間もなくして、小破した小型多脚戦車タチコマと、その穴の開いたコクピットには破片で両目を潰された大柄な少年、パイロットのロックスが入っていた。
タチコマは簡単な修理を行えばすぐ問題なかったが、ロックスは……眼球そのものがダメになってしまったので失明、治療室送りに。
また、タチコマからパラレルワールドのバトーがピンチであると聞き、タチコマに乗って現場に向かっていったが、残念ながらバトーは死んでいたという。
その代わり、バトーはいくつかの情報を素子に残し、彼のつけていたレンジャー仕様の義眼は無事だったため、愛莉の手によって移植され、失明から復帰。
ロックスは恩人であるバトーの報いるためにも、素子率いる女サイボーグ組の仲間になった。
こなた「これだけ人数が揃ったら、部隊名必要かもね~、『攻殻機動隊』なんてどうかな?」
素子「攻殻機動隊……悪くないセンスだな」
こなたの鶴の一声によって女サイボーグ組+男一人は『攻殻機動隊』と名乗ることにした。
休息もかねてしばらく病院に居座っていた攻殻機動隊だが、ここで放送によりスバルの憧れの人であった高町なのはの死亡が放送でながれ、聖マリス学園の失敗もありスバルが完全に自信喪失モードに入ってしまった。
素子は無理にでもスバルを引きずり出そうとするが、これまでの出来事もあって鬱憤が溜まってた素子と大喧嘩に。
こなた含めた周囲が止めに入ったが、結局素子とスバルは仲直りできないまま、攻殻機動隊は二手に別れることに。
素子が死亡したバトーから得た情報によると、ディスメラとタキジコ(ロックスと因縁のある者たち)は参加者の中でも会場に用意されたエリアと間違えられるくたいひと際大きな参加者、エアーズロックのテツヲの下へ向かったとのこと。
もう一つは希望崎学園から友釣香魚という少女が拉致されたらしい。
テツヲはリピロワ2017では浄化杜の真の首領であり、危険人物だった。
新しい学園長でありテツヲとも知り合いであるロックスは信じられない様子だったし、セリューや堕天使となった自分のようにパラレルワールドの別人である可能性もあるので、それを確かめるためにもテツヲに向かう必要はあると素子は話した。
ディスメラ・タキジコ、またはその裏にある何かを探るため、攻殻機動隊は二部隊に別れる必要があると素子は話す。
スバルが今は精神的に不安定なのでこなたが希望崎学園へ向かうグループの班長に任命された。
部隊分けは以下の通り。
○テツヲ調査班
素子(いざという時のハッキング係)
セリュー(荒事対応)
燈子(魔法関連で検証を行う)
ロックス(学園長であるテツヲと面識があるため、真意を確かめやすい)
タチコマ(光学迷彩で隠れて潜入、退路確保)
○希望崎学園調査班
こなた(スバルがヘたれてるので、仮の班長)
愛莉(ディスメラたちの目的がなんなのか科学的に検証)
BB(希望崎学園には士郎がいる上、いざという時のハッキング係)
スバル(今は素子の側にいたくないのでこっちに来た)
そして、希望崎学園にたどり着いたこなた班。
そこには多くの対主催が、取り仕切るド正義の指揮の下、避難所のように使われていた。
かつて聖マリス学園で共同作戦を行った鏡子と士郎と合流したこなたたちは、鏡子のツテもあり希望崎学園を取り仕切る生徒会長ド正義と接触する。
わかった情報によると友釣香魚には先制攻撃さえできれば男性ならば確実に殺せるウィルスを発せられる能力『災玉』の持つ魔人だという。
ド正義も元の世界の生徒会の一員であった香魚の奪還に関しては協力する姿勢を見せるが……
赤蝮「会長大変です! 巨大な鮫が校内に現れました!」
ド正義「馬鹿な、シャークネードの進路はここにはまだ来ないハズだが」
赤蝮「違います、奴は怪獣で次元の移動を――」
次の瞬間、ド正義の目の前でごっそりと生徒会長室の半分が崩壊してなくなったかと思いきや、彼の腹心の赤蝮や一部生徒がスキマを移動してワープできる巨大鮫――メガ・スキマ・シャークに咀嚼され、飲み込まれた。
巨大鮫だけでなく、マーダーも一斉に襲来。
この緊急事態にこなた班も迎撃と多くの戦えないものを逃がすために出動するのだった。
希望崎学園調査班で行動しているこなた達だが、突如目の前にもう一人のスバル・ナカジマが現れてスバルに襲いかかる。
その名前はブルーソルジャーマジシャンガール(以下BSMG)、AIBOことマーダー
武藤遊戯の
モンスターである。
スバルはAIBOは任せて、とこなたたちに先を急がせると、今度はオートマータのドリル・セプテンバー、ギャンブラー・ジョーンズが来襲。
こなたはドリル・セプテンバーを、ギャンブラー・ジョーンズは愛莉に任せ、士郎とBBを先に行かせた。
それぞれの戦いは苦戦を強いられていたものだったが、自分自身(BSMG)と戦うスバルは戦闘中にヴィヴィオの姿を見かける。
彼女が無事ですぐ近くにいる事に安堵し、今度こそ守ってみせると覚悟を決めたスバルはBSMGをぶっ飛ばした。
その戦う意思を取り戻したスバルに呼応するようにこなたの中にも「勇気」が湧いてくる。
ドリル・セプテンバー相手にそれまで劣勢立たされていたサイボーグこなただったが、Gストーンの輝きと共に、インクルシオ・アイアンマン・バーズ・ブルーロージィ、四つ全ての鎧をかけあわせたような装甲を纏い、そして腕には勇気の証である剣、ウィルナイフが握られていた。
そしてドリル・セプテンバー相手に一転攻勢をするサイボーグこなた。
なぜ逆転された!?と問うドリル・セプテンバーにこなたは答える。
こなた「『平時多流汗 戦時少流血』… 常の鍛錬において多くの汗を流し労苦を厭わなければ、いざ戦いの時に流す血も少なくて済む。
ブリゲッラ師匠に教えられたこと……今まで傷ついたことも無駄にはしないよ」
そしてデグやハンターから教わった拳銃による銃撃による牽制、ブリゲッラから授かった拳法。
トドメに沙保里選手から教えられたノーモーションガード不能タックルをかましてからセプテンバーをウィルナイフで両断して勝利をつかみ取った。
愛莉もなぜかパンツ一丁になっているがギャンブラー・ジョーンズに勝利し、スバルもまた、ユーノの犠牲はあったものの闇AIBOを撃破し、ヴィヴィオを保護。
さらに学園の地下には何者かに洗脳されていた友釣をたまたま逃げ込んだヴィヴィオが発見、それがスバルに見つかって保護され『災玉』は不発。
男限定の大規模テロは防がれたが友釣は衰弱が激しく、保護された安心感が仇になってそのまま逝ってしまった。
学園の外ではド正義の指揮もあり、希望崎学園から徐々にマーダーが駆逐されるハズだった。
遠方でイデオンに乗るディスメラ・タキジコによる容赦ない遠距離攻撃、ミサイルの嵐が降り注がなければ。
イデオンの攻撃で希望崎学園は壊滅的な打撃を受けることになる。
この攻撃でド正義と鏡子が死亡。
士郎によるとBBもミサイル攻撃に貫かれて命を散らしたという。
幸いにして、イデオンに潜入した対主催(オルガ組)の活躍により、イデオンによる攻撃は止まったが希望崎学園は放棄するしかなかった。
そんなこなた班と多くの対主催たちの前に何やらメカメカしくなったエアーズロックが迫る。
リピロワ2017のテツヲの件もあり、戦闘準備に取り掛かるこなたたちだったが……
ロックス「お~い、大丈夫だ、敵じゃねえよ」
素子「これは我々の船になった、今から降ろすから中に入ってくれ」
紆余曲折あり超巨大戦艦に姿を変えたテツヲことテツヲメカゴジラシティに乗り込むこなた班は素子班と合流した。
素子班はサイト―やシノなどの新たな仲間が加わっていたが……
こなた「……ねえ、少佐、燈子さんは? セリューはどこに」
素子「すまない……二人は戦死した、私が未熟なばかりに……」
こなた「……失わせたのは少佐だけじゃないよ、こっちもBBだって守れなかった……」
燈子とセリューはテツヲ戦で戦死した、こなたは自分がサイボーグになっていなければ涙も流せたろうに、この時ばかりはサイボーグ化を嘆いた。
情報を整理すると、テツヲはやはり危険人物でありディスメラ・タキジコ・ザルナのグループと結託してアエゴーシュマという願いを叶えるために大量の生贄を要する悪魔の儀式を、大規模に行おうとしていた。
友釣は生贄を大量に作り出すためにテツヲによる洗脳を受けた後に希望崎学園の地下に潜伏していたが、こなた班の活躍により不発に。
それ以外も各対主催の活躍によりアエゴーシュマは未然に防がれ、テツヲ自身も多くの犠牲を失いながらも成敗され、脳・心臓を担っていた核を失い、メカゴジラシティのみが残され、対主催を集めるための箱舟となった。
さらに情報収集の結果、主催本拠地は惑星エンドレスイリュージョン(以下惑星EI)にいるそうだ。
首輪の解析も進み、対主催たちはとうとう首輪の解除に成功する。
そして、次なる戦いの準備を始める攻殻機動隊と対主催一同だったが。
こなた「ゲエ!みつき!」
光希「あなたはさっきの……!」
月元「二人は知り合いなのか?」
スバル「うん、まあ、複雑な事情があるみたい」」
まさかの朝之光希(
オールリピロワ/以下善光希)と艦内で遭遇。
どうやらこの光希はセリューの妹分だった方の光希であり、悪の帝王ブルーロージィではなく仮面ライダークウガとなった存在であった。
その善光希に混沌ロワ5であったパラレルワールドの光希についてのことと、素子から聞いた話であるがセリューの最期を話す。
善光希「そっか……セリュー姉は、あの人らしく人を守って逝ったんだね。
もう一人のパラレルワールドの私も救ってありがとうこなちゃん」
また、こなたはもう一人の堕天使となった自分も「救ってもらった」ことを聞く。
2人が友達同士になるのはそれほど時間はかからなかった。
善光希とはこの殺し合いから生き延びたら秋葉原でデートする約束を取り付けた。
そしてリピロワ2017で出会った者と同一人物であるオルガ、アクアにも再会、二度と会えないと思っていた過去の戦友に会えてこなたにとっては束の間の優しい時間を過ごしていた。
最後の休息時間を穏やかに過ごした対主催たちだが、シティが成層圏の近くまで上がったところで会場だった地球型惑星の正体を知る。
それは一個の巨大な生命体……植物系の旧支配者ヴルトゥーム(美織)を惑星サイズに巨大化させたものだとわかった。
そして日付が変わったちょうどその時、主催から対主催全員に向けて宣戦布告がなされた。
モニターに映ったのは朝之光希が悪の道に走り、混沌ロワ5の世界線に繋がらず、より邪悪になった
オリリピ2のブルー・ロージィ。いわば悪光希であった。
彼女の口から説明された主催の目的を端的に言えば、高次元存在のギドラ召喚による全世界の抹消。
旧支配者から生えたセカイジュという巨大樹はギドラにとって最高の供物であり、一度食べさせてしまえばギドラ自身をパワーアップさせて全平行世界さえ消しされるとのこと。
そうなれば強さ云々の次元ではなく、あらゆる全知全能の上位存在でさえ、滅びに抗うことはできない。
最悪の心中を行おうとしているのである。
これに対しオルガは他の者の気持ちを代弁するように心中なら自分たちだけでやれと激怒したが、悪光希は死ぬのではなく生まれないことに意味があると言って、通信を切るのだった。
始まる、惑星美織と惑星EIの二つの星で行われる最終決戦。
サイト―、シノを加えた攻殻機動隊は惑星EI側に回されることになる。
MSなどの機動兵器が飛び交う、激しい宇宙での攻防。
その中でメカゴジラシティから発進したEI突入組を載せた輸送艦。
だが、その輸送艦は無残にも主催からの攻撃で撃沈されてしまう……
飛鳥「よし、敵は囮の船に引っかかってくれたみたい」
スバル「まさか、見えないくらい小さくなったバイキンUFOで防衛ラインを突破しているとは思わないよね」
グレーテル「しかし、この二つのライト(スモールライト&ビッグライト)、どんな技術で作られているのかしら」
愛莉「カガク者として一度解体してみたいですね」
素子「おまえたち、無駄話をしている場合じゃないぞ」
パラド「一時間もすれば潜入がバレる、その前に本丸を討つぞ」
こなた「オルガさんたちに侵入成功の合図は?」
素子「我々が暴れればそれが狼煙になる、作戦開始だ、いくぞ!」
潜入部隊、EIへの侵入に成功す。
とはいえ、全てがトントン拍子に行くはずもなかった、梟の奇襲及び読みにより、攻殻機動隊や突入した対主催は降下後に散り散りとなる。
イクイップしたこなたはグレーテルとルーサーと合流し、主催本拠地の最奥を目指す。
情報によると白戸というかつてギドラとリンクした白犬が、ギドラ制御のカギを握るらしい。
囚われているなら救助せねば、もはや雑兵如きではこの三人は止められなかった。
しかしその途中。
ルーサー(この記憶は……何だ? ルーサー……【敗者】? ぐ……頭が……)
ルーサー「君達は……先に行きたまえ……」
こなた「ここに置いていくなんて……!」
グレーテル「……行きましょう。先行したパラドと愛莉も心配だわ」
何やら調子が悪いルーサーとはここで別行動になる。
そして最奥にたどり着き、待っていたのはダークファルス【仮面】エルミル、主催の一人だ。
彼の腕にはフレンズハート発生装置があり、背後にはギドラとリンク中の白戸次郎がいるのであった。
エルミル「ここに来ることは分かっていたよ『救いたがりの救世主様』
闇に囚われた者がいるのならば何が何でも助けようとする。
君たちはそういう性質だからねえ」
こなたとグレーテルを一番警戒していたエルミルが白戸救出を狙おうとする対主催を迎撃するために現れたんだよな。
エルミルの横で白戸はこなたとグレーテルに吠える。
「おまえらじゃ俺の心は救えない」
「俺はみたいなちっぽけな者は世界の歪みに抗えない」
「どうすれば俺は良かった? どうすれば天照のような犠牲者は報われる」
「俺たちは所詮、飼い犬。運命という飼い主には抗えはしないのさ」
こなたたちの予測に反し、白戸は命を軽んじられた
動物ロワ・絆の無力さを知ったリピロワ2018の体験もあり世界全消滅に前向きな姿勢だった。
さらにエルミルはグレーテルとこなたの目の前でフレンズハートを悪用し、先に先行していた対主催のパラドと戦友の愛莉にぶつけて「友達」にして戦い合わせる鬼畜ぶりを見せる。
操られたパラドと愛莉を殺せるわけもなく、捨て身で来る二人にズタボロにされるこなたとグレーテル。
エルミル「センパイたちの信じた絆の力などこんなもんサ。
フレンズハートなど、本当はお手軽な洗脳装置に過ぎない。
そして生きとし生けるものの意思はこれ一つで左右されるほど脆いのサ」
違う、絆はそんな安っぽいものではない、と返そうとしたこなただったが、その前にエルミルの台詞に対してグレーテルはフレンズハートに関しては全面的に肯定して返す。
グレーテル「本当、その通りとしか言いようが無いわね。やみのせんしも、今思えば異様に好意的になっていたもの。
しかも、私が救う事に固執するようになる辺り、所有者の思考まで影響を及し、
それが世間的には善性であるが故にその事に周りも自分も気付きにくい。
全く以て、質の悪い洗脳装置だわ。だから……」
ルーサー「そんな「友達にさせる」道具は、破壊させてもらおうか!!」
エルミル「な……!! フレンズハートが……!?」
別行動を取っていて密かにチャンスを狙っていたルーサーの奪うのではなく、破壊という行動にはエルミルも予想できず、装置は破壊され、パラドと愛莉は正気に戻った。
エルミル「ハハッ…してやられたよ英雄諸君……ならばここからは力勝負といこうじゃないか!」
フレンズハートを破壊されたエルミルは戦闘形態…エルガ・マスカレーダに変身した。
そして白ウォズとマトイも遅れたといえこの戦いに参戦したか。
エルミル「もっとも、僕と他の主催を倒したところで白戸を救えるとは限らないけどね!
だって彼は呼びかけてきたお人好しどもの言葉を全部拒絶したんだからサ!!」
エルガ・マスカレーダは、この場にいる対主催を追いつめる。
しかし、ルーサーの行為と自分の中で何かが吹っ切れたグレーテルは本当の絆の意味を知り、執着という魔女を竈にくべて誕生した無敵の探求者にして真の絆の救世主 ムテキジーニアスへと覚醒する。
一方でエルミルの人の心を汚す行為に対する白い怒り――立ち向かう勇気がこなたの心の中で溢れる。
その勇気にGストーンが呼応し、崩壊していた会場でまだ生き残っていたロボ、ギャレオンと複数の機影が惑星美織からEIまですっ飛んでくる。
ギャレオンとの融合を果たしガイガーとなり、そしてこれから何をすれば良いか、Gストーンが教えてくれた――合体だ。
こなた「ファイナル・フュージョン!!!」
ガイガーに様々な「赤い」パーツが融合していく。
こなたの勇気と愛、Gストーンに呼ばれて着た、そのロボットの名は
勇 者 王 ア ン パ ン ガ ー ! !
こなた「……なにこれ、パチモノ?」
見た目はアンパンマンにガオガイガーを足した、あまりにもファニーな見た目だった。
だが、その力は本物。
乗っているだけで勇気と元気が百倍に感じられる。
エルミル「がはッ……これが前の戦いで無限力に認められた存在の力か!」
マスカレーダは無限力の加護とGストーンの力とアンパンガーの質量とこなたの技量、愛莉・パラド・グレーテル・ルーサーの援護でマスカレーダをぶっ飛ばされる、形勢逆転だった。
そしてエルミル、主催陣営が瓦解し始めたという情報を聞き…
エルミル「ギドラもセカイジュも使い物にならなくなった…だが、『究極の力』ならばこの宇宙だけでも消し去ることなど容易い!白戸ォ!融合だ!!」
マスカレーダと白戸が融合…さらにオルトリンデのグリーフシード、その他リピロワ18で対主催を敗北に追いやった要素と融合していき―――巨大形態 ダークファルス・ペルソナ、誕生。
再び、こなたたちアンパンガーや駆けつけてきた対主催を押していく。
その戦闘力は少なく見積ってもウルトラマンノアクラス、いかなアンパンガー+惑星EIに駆けつけた対主催たちでも勝ち目は薄いかに思われた。
そんな中。
白戸『誰も俺も救えない、誰も俺を癒せない』
愛莉「じゃあ、私の家に来ませんか?」
白戸『なに?』
愛莉「私も殺し合いで大好きな人が行方不明に、親友のカガク者もこの殺し合いで死にました。
大好きな人もひょっとしたら二度と戻ってこないと思うと、寂しいんです。
カガク者は周囲に奇異の目で見られますし、友達のできない一人ぼっちの毎日は辛いです。
あなたのような人が来たら寂しさが和らぐかも」
白戸『俺は…』
愛莉「別にあなたを救うことも、裁くことも、しません。本来私には関係ないですから。
失った家族を取り戻すこともできません。その手、専門外ですから。
でもエルドリッジのように可哀想なあなたを見過ごせない」
白戸『そんなの独善じゃないか』
愛莉「そうです、これは私の我儘です。
でも世界や自分を憎むよりはずっとマシな我儘です」
どんなお人よしな言葉より、愛莉の身勝手とも言える言葉が白戸には刺さったのだ。
大切な人を失い、世界を憎みそして疎まれたこともある愛莉の、同情ともお人好しとも少し違う傷をなめ合おうという言葉が一番響いたのだ。
白戸の急な心の乱れにエルミルも困惑し、なんとか抑え込もうとする。
その間、ボロボロのアンパンガーに駆け寄る者たち――素子、スバル、ロックス、ヴィヴィオら生き残った攻殻機動隊だった。
素子「どうした?立てないのか、こなた!」
こなた「あちこちのリンクを切られたみたい、頭と右腕以外、まともに動かない……」
素子「だったら、直接私たちで動くのを手伝う!
パーツごとにコクピットがあるみたいだから、そこに全員入れ。
私とロックスは右足と左足、スバルは左腕、ヴィヴィオと愛莉は背中の推進器!」
素子の指示により、直接操縦することで壊れかけのアンパンガーを動かそうと言うのだ。
それは奇しくもGGGがゾヌーダ相手にやってのけた、作戦と同じものであった。
こなた(自分は一人の力で立ってるわけじゃない、こうやってみんなから支えられたからこそ、ここまで生きてこれたんだ!)
こなたはこれまで生きてこれた理由を思い出す。
白戸の位置はバトー譲りの眼を受け継いだロックスが教えてくれた、そのまま、ダークファルス・ペルソナの弱点になっているらしい。
愛莉「助けに行きましょう、あの『お父さん』を」
ロックス「行けよポイントマン、足は俺と少佐でなんとかするぜ」
素子「やり遂げろ、イズミ」
スバル「その拳が届きますように」
ヴィヴィオ「ママのようにはさせないで!」
こなた「うん、行くよ、みんな!」
こなたは拳を握りしめ、これまでのことを反芻する。
こなた「私には蓬莱学園の皆がいた。アクシズ教団の皆がいた。
さおりんや
ブロントさんたちがいた。攻殻機動隊の皆がいた。
光希やキアラみたいな昔は嫌いだけど、今は尊いと思える人たちがいる。
生きてたらアニメの話がしたかったな。
難しいことは何もないよ。
この心に刻んだ思い出も。今を生きている友達も。
おまえたちの勝手な都合で消させたりはしない。
どんなに辛くても母さんに産んでもらったことを後悔しない!
それが私の愛だよ」
攻殻機動隊全員が合わせるように、二つの両の手が握りしめられる。
こなた「パン!アンドヘブン!!
アン・パン・マン・ゴー・ウホッ……
はあああああああああああああああああああ!!!」
一心同体になった仲間たちに無限力が呼応したか不明だが、拳が届く一瞬だけアンパンガーの装甲がモーフィング変形してジェネシックアンパンガーと化す。
多くの対主催の援護の中、足を止められるペルソナ・エルミル。
アンパンガー渾身の必殺技であるパン・アンド・ヘブンを食らいコアである白戸を摘出、ダークファルス・ペルソナも、エルミルも消滅していく……
エルミル「この戦いも…一つの結末に過ぎない……」
白戸の救助は完了し、エルミルも撃破した。
その直後ルーサーが白戸をダーカー因子から救うために、わざと自分の体に吸いあげて【敗者】になることで救助。
【敗者】になってしまったルーサーだが、それは覚悟の上であり、仮面ライダームテキジーニアスとなったグレーテルも了承するかのように、【敗者】を撃破し、肉体こそ消滅したがルーサーの魂はグレーテルに取り込まれ、浄化された。
だが、まだ戦いは終わってはいない。
マーダーのフェイスレスがこの期に及んでまだ諦めておらず、主催(破壊されたカミサマ)から奪った戦闘ロボットや無人MSで急襲してくるフェイスレス。
こなたが乗るアンパンガーは既に限界一歩手前。
ダークブラスト・ルーサーフォームで戦うグレーテルも消耗激しく多勢に風情。
他も疲労困憊だが、ここで負ければ主催の技術が全部フェイスレスに奪われて逃亡され全部降り出しである。
敵MS軍団の総攻撃に「もうダメだ!」とこなたが思ったその時、惑星美織での戦いを終えて石丸のどこでもドアでワープしてきた仲間たちが砲弾を弾き、敵MSを撃墜していった。
アクア「親友兼信者はこれ以上やらせない……ここで死なせたら、ビルス様たちにあの世でしばかれるしね」
善光希「こなちゃん生きることを諦めないで! 秋葉原に行く約束をしたじゃない!」
こなた「アクア、みつき……」
オルガ「俺たちがいるのも忘れるな、メカゴジラシティ援護砲撃!
残存MS部隊はフェイスレスを包囲、どこへも逃がすな!」
悪足掻きにドッゴーラに乗って逃げようとしたフェイスレスだが武装キーボに文字通り死守される。
そして生まれた一瞬の間に……
パラド「もう少し、右だ!」
グレーテル「今よ、飛ばしてこなた!」
こなた「これで今度こそ終わらせる! ブロォォォクン・アンパンチ!!!」
パラドとグレーテルはアンパンガーのブロークンアンパンチ=ロケットパンチに乗り、射出されたパンチによって一気にフェイスレスまで肉薄する。
そしてダブルライダーキックでドッゴーラをフェイスレスごと撃墜した。
これにて殺し合いは終わりを迎えた。
主催とマーダー(少なくとも目立った者は)は全滅または逮捕。
こなたは仲間たちと共に四度目の殺し合いを生き延びた。
殺し合いから数日経ち、世界線違う別人だったがお互いを理解し救いたかった者同士として友達になった2人。
散っていった胡桃やセリュー、シドーのためにヒーロー・クウガを続ける朝之光希。
泉こなたは四度に渡る誘拐やサイボーグ化などいいかげん隠し通せなくなってきたので、父親や友人のかがみたちにこれまでのロワに巻き込まれた事実をカミングアウト。
自分だけでなく人々の愛を守るため、素子やスバルへいつか立てる予定の「部隊」へ就職することを約束し、訓練の日々へ。
だが、訓練の日々が始まる前にただのヲタ女子として新しい友達と秋葉原で約束のデートをすることに。
デートを楽しむ二人だったがこの殺し合いの影響でできた次元の乱れによってやってきたらしいゾンダーやらグロンギやらが秋葉原で暴れているところを目撃する。
これを見過ごせるわけがない二人は。
「イクイィィップ!」
「変身!」
蓬莱学園で、九条学園で始まった少女たちの戦いと青春はもう少しだけ続きそうだ。
さらに五年の時が経ち、泉こなたは23歳になった。
主催の計画の弊害で多くの世界が繋がる多元宇宙世界と化した。
そんな世界を守るべく組織された「多次元公安九課」の隊長である素子はとある神社に寄る。
そこには九課の隊員たちが「桜の24時間監視任務」を行っていた
九課メンバーはイシカワ、パズ、ボーマ、ロジコマ数台そして……
スバル「素子ちゃん!」
ロックス「よ、少佐!」
素子「コラ、新人ども。上官にタメ口はないだろ。
というか未成年が酒を飲むな」
ロックス「おいおい、あの戦いから五年以上は経ってるんだぜ?」
スバル「残念でした。私はこの前、二十歳になりました!」
素子「それもそうだったな」
こなた「これは楽しい職場になりそうだね」
ヴィヴィオ「ねえ、みんな、記念写真とらない?」
泉こなた――多次元公安九課の課員として、今も仲間たちと共に世界を巡り守っている。
人々の「愛」を守るために。
最終更新:2025年06月04日 06:02