【名前】武藤遊戯
【出典】遊戯王
【性別】男
【年齢】高校二年生
【名ゼリフ】「混沌の使者-インキュベーターは魔法使い族
モンスターの上級召喚の際、2体分の生贄にできる!来い! ブラックマジシャン!」
「墓地のクリボーとインキュベーターをゲームから除外し! 現れろ、開闢の使者! カオス・ソルジャー!!」
「インキュベーターのモンスター効果! このモンスターは混沌または開闢と名のついたモンスターの召喚コストとしてゲームから除外された時、フィールドに特殊召喚できる!
まだこれからだ! インキュベーター特殊召喚! そして二重召喚発動! インキュベーターを生贄に、来い! ブラック・マジシャン・ガール!」
「まだまだぁ!! 手札からマジックカード、ダークバーストを発動! インキュベーターはフィールドと墓地、手札にある時、闇属性としても扱うモンスター。俺はインキュベーターを手札に戻す。
そして魔法カード、闇の誘惑発動! デッキからカードを2枚ドローし、インキュベーターをゲームから除外!」
「こういう風に、どんな雑魚モンスターにも使い道はあるんだぜ!」
【支給武器】城之内デッキ@遊戯王、卵焼き@ローゼンメイデン
【本ロワでの動向】
週刊少年ジャンプにて連載された大人気漫画『遊戯王』の初代主人公。
作中に登場するカード、『遊戯王』は今や世界中で人気である。
ロワにおいては
厨二ロワというコンセプトと制限もあり、始終『闇遊戯(アテム)』の人格が表に出ていた。
この闇遊戯、当初は悪党に容赦なく罰ゲームを下していく冷徹なダークヒーローだったが、物語後半では正義感や友情に厚い描写が目立つようになる。
と同時に、精神面の脆さが伺える描写も増え、アニメ版では特にそれが顕著であり、このロワでもしばしば心の弱さから失敗を犯すこともあった。
オープニングにて、自らの記憶の世界からの突然の招集に戸惑う。
黒のカリスマの繰り出した、インセクター羽蛾の登場。そして惨死に驚愕する。
因縁はあるが相棒である『武藤遊戯』はお人好しであるし、そこまで悪くない人物でもあるため彼は激怒する。
厨二ロワが始まり、眠りから目を覚ますと何処かの住宅街によこわたっていた。
原作序盤の彼ならば、この狂ったゲームに危険対主催として参加していたであろう。
しかし原作終盤からの参戦でもあり十分優しくなった状態であったためまっとうな対主催として行動を起こすこととなる。
黒のカリスマに罰ゲームする気は満々ではあったが。
支給された親友である城之内のデッキを手に、あたりを捜索すると
黒猫と遭遇。黒猫を誘おうとするが、彼女は泣いていた。
気を抜けば誰かに殺されるかも知れないであろう、この状況に怯え、泣いていたのであった。
彼は、『武藤遊戯』に人格を交代しようとするも、何故かできなかったため、相棒のお人好しを真似て彼女を慰める。彼の努力の甲斐あって、黒猫は泣きやみ心を開く。
黒猫は彼と共に対主催者として同行することになる。
第一回放送後では告げられた死者の名前に困惑しながらも途方に暮れていた。
対主催者といえど、すべきことが思いつかないのであった。
そんな中
夜神月及び
クラウド・ストライフに声をかけられ、仲間として勧誘される。
利害も一致しており、黒猫も彼らを信じたので遊戯も共に同行する事になる。
移動中、黒猫が月に支給されていたスマートフォンをいじっていると何者かと繋がる。相手は
涼宮ハルヒ一行であった。
お互い対主催者なのを確かめ、情報交換をすることに。
遊戯は順風なる流れに満足をしていると、そこにマーダーである
藍染惣右介が乱入。
上条当麻の助太刀により無き事を得るが、幻覚の残効のせいで遊戯は彼に攻撃をしかけてしまう。
闘いの傷を癒す中、友情を大事にする遊戯は彼を信じられず攻撃してしまったことを悔やみ、これがしばらく尾を引くことに。
次こそは相棒のように心を強く持ち、皆を守りぬくと決意する中、どこかから音がする。
ヨハネ・クラウザーⅡ世の打ち鳴らすヘビメタの音楽であった。
彼がこちらに気づくと逃走し、月達はすかさず追跡を始め、遊戯も同じように追いかけた。
気が付くとD-2に点在する中学校に迷い込んでしまう。
そこには
ハセヲ、
キルア=ゾルディック、
ゴルゴ13と相当たるマーダー達が集結していたのであった。
月の指示により、遊戯は黒猫と共に校舎内を捜索、
岡部倫太郎との接触に成功する。
彼らもまた対主催者であり、グループを作っていたのであった。
クラウドがハセヲを倒して、遊戯の出る場もなくD-2中学校大戦は終戦し、グラウンドに一同が集結する。
新しく、岡部倫太郎、
遠野志貴、
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが加わり一大グループとなる。
しばらく歩くと突如月が立ち止り、遊戯達に提案をする。
黒猫、志貴と共に辺りに参加者が居ないか捜して欲しいという提案であった。
遊戯は月に言われた通り三人で辺りを捜索すると
巴マミを発見。
彼女も対主催者であったため何事もなく仲間入りさせることに。
しかし、待ち合わせの病院に戻るとそこは惨劇であった。
死んだかのようにピクリとも動かないクラウドとルルーシュ。月は泣いていて、彼の胸中には倫太郎の遺体までがあった。
遊戯は予想外の事態に驚愕するも、実はこの時夜神月はデスノートを回収しており記憶を取り戻していたのだ。
この惨劇も彼によるものだったが、月は
ジ・エーデル・ベルナルのせいだと出張する。
クラウドと記憶を取り戻す前の月が友情を育んでいたこともあり、先ほどエリア探索の際怪しげな人物を見かけたこと、更には前述の鏡花水月の件の反省が裏目に出て、遊戯はあっさりと信じてしまった。
直後
スコール・レオンハートも加わり、シルバーアクセサリーとカードゲームという共通の趣味から意気投合する。
スコールがカードショップと称されるほどカード系の支給品を所持しており、その中には遊戯のデッキも含まれていたため、戦力も大幅にアップした。
そのまま6人によるエリア探索が始まったが、第三回放送後
根岸くんと遭遇。
黒猫は彼とメイクの喧嘩をしてし、彼は逃亡してしまい、黒猫がその後を追いかけてしまう。
遊戯は呼びとめようとしたが、深夜であったため月に危険だと止められる。
しかしロワ開始時から共に行動していた黒猫を見捨てられるはずもなく月を説得。
月は渋々承諾し、特定の時間と場所で再会すると約束を取り決め、スコール・レオハートと行動を共にする。
教えを請うスコールにデュエルモンスターを師事しながら黒猫を探していると、禁止エリアとの境目付近で倒れている
黒崎一護を発見。
回復カード漬けにより彼の疲労は癒え、行動を共にする。
またこの際彼から原作で因縁のある
バクラと遭遇し、殺されかけたとの情報を得る。
スコールもバクラへのリベンジを誓っていたこともあり、遊戯たちはバクラを討つことを決意する。
そしてデモンベインレイプをし終え満足していたヨハネ・クラウザーⅡ世を発見。
悪人ではないながらも、度々騒動を起こすクラウザーを野放しにはできないと、強制的に同行させようとするも手を焼く。
その様子を嘲笑うかのように
バクラが襲来。
おいおい何やってんだ、王様よ~と挑発してくる彼に、気が長い方ではない遊戯は激昂しかけるも、それよりも早くスコールが前に出る。
遊戯のデッキでバクラに負けたことを悔やんでいたスコールから、自身と遊戯の誇りを取り戻させてくれと頼まれた遊戯は、新たな友をを信じこれを承諾。
自らのデッキと命を預けたスコールが、闇のゲームでバクラにリベンジを果たすのをその目で見守る。
敗北したバクラの最後の悪あがきで邪神ゾークに道連れにされかけるも、スコールより投げ渡された神のカードにてホルアクティを召喚しこれを撃退。
仲間たちを護り、ファラオとして過去の因縁にも決着を付けた。
その一部始終をクラウザーさんのファンになっており、彼を追ってきていた
安心院なじみに目撃されたこともあり、『安心院さんと遊戯のパーフェクト決闘教室』が始まる。
因縁から開放されたことで闇のゲームではない楽しいカードゲームを満喫しようとするも、メンバーがメンバーだけに、初心者おいてけぼりの酷い内容であった。
遊戯とスコールのカード
キング同士の対決は必見。
安心院さんはちゃっかりシャイニングドローをしていたりしたが、流石にスキル抜きだと王様にも表遊戯にも勝てなかった。
尚、デュエルの気配を察知した、
マリク・イシュタールが乱入してくるが、遊戯が出る幕もなくスコールが一ターンキル。これはひどい。
その後無事月とも予定通り合流するも、デュエルにより勝負勘と調子を取り戻していた遊戯は、月に不穏なものを感じて警戒する。
月を探る目的もあり、連戦続きだったから休憩したいと提案してホテルに向かったが、そこに近づく二人の影。
傷つき瀕死である
七夜志貴、そしてそれを抱える
ミスター・ブシドーであった。
ブシドーは彼をどうにかできないかと懇願すると遊戯は融合を提案。
スコールも賛成し、協力して七夜志貴は遠野志貴と融合する事になった。
遊戯王ではよくあること。
第五回放送後、以前にスマートフォンで連絡を取り合っていた涼宮ハルヒと運良く合流する。
彼女が率いるSOS団の
美堂蛮、
藤井蓮、
鬼柳京介、
アーチャーも加わり、大所帯と化す。
直後遊戯はようやく黒猫を発見。中々見つけることのできなかった彼女の無事に、遊戯は安堵する。
黒猫以外にも
イエス・キリスト、
羽瀬川小鳩が同行していたため、彼らも仲間にに加わる。
新たに得た頼れる仲間たちに、仲間との結束を大切にする遊戯は満足する。
しかし、そんな彼の満足を揺るがす事件が発生する。
何が起きたのか突如発光するイエス・キリスト。
冥府の住民であるアテムは、死の気配を察し、その方向に目を向けると、そこには怪しげなノートを手にした月の姿が。
同じく死に敏感な志貴、及び自分に何が起きたのかを正確に理解しているキリストの発現もあって、月を取り押さえる。
夜神月は、殺人鬼だったのだ。疑い出してはいたが、それでも信じたかった男に裏切られ、アテムは激怒した。
友情に厚いだけに、クラウドを裏切り、殺した月のことが許せなかったのだ。
記憶喪失時代に培った信用もあり、月の扱いをどうするかは仲間内でも意見が割れたが、当然遊戯は彼を追い詰める側に回り非難した。
月は巧妙に自らの犯行や暗躍の痕跡を消しており、自信を庇う者たちを利用して言い逃れようとしたが、それらを遊戯王序盤さながらの怖い王様モードで論破。
信じていた、その男との友情が嘘だったことを悲しみながら罰ゲームを言い渡そうとした。
すると言い逃れが不可能だと悟った月は、突然立ち上がり矢を取り出し、おもむろに自らの体に射す。
その矢はスタンドの矢でありスタンド能力を手に入れうる矢ではあったが、哀れ、月には"素質"が無くウイルスに蝕れて逝く。
月の遺体を中心に沈黙が流れるが、遊戯以上にショックを受けていた黒猫の発言した悪口が切っ掛けに、月の豹変と死の責任の押し付け合いが始まる。
デスノートさえ月の手に渡らなければ、そうすれば、こんなことにはならなかったのに。
そう嘆く彼女の気持ちは痛いほど分かり、結果的に月の死の引き金を引いてしまった闇遊戯も、表遊戯の制止も聞かずに、アテムもまたやり場のない怒りに荒れ狂った。
しかしエリアに残る
シックスがこの悪意を吸収し、場の空気は修復。
アテムもまた表遊戯に加え、友情を育んでいたスコールに支えられ、我を取り戻す。
あらたなる仲間として、
巴マミ、
トゥーサン・ネシンバラ、
カズマ・ア―ディガン、
東風谷早苗が加わり戦力に余裕もできたため、残るマーダーを倒すことになる。
情報、武器、仲間を交換し、武藤遊戯はスコール、黒崎一護と共に悪意に包まれた
バランの担当となる。
エリアにある岩場で大きな岩に座るバランを発見。事前の情報から、バランの種族がドラゴン族であると踏んでいた遊戯達は『竜対策』を仕掛ける。
タイムマシーンで死神化し、魔法カードドラゴンキラーを装備した黒崎一護による先制攻撃を火蓋に闘いが始まった。
遊戯は後方で数多のカードを使い闘いを支援をする。
カードにも精通し、剣も魔法も扱えるスコールが中衛となり、状況に合わせて立ちまわる。
この戦術は見事にハマり、強敵バラン相手に遊戯たちは優勢に事を進める。
スコールの渾身の連続剣がバランに大ダメージを与えたこともあり、遊戯はすかさずトドメを仕掛けるように『ドラゴン族封印の壺』を発動。
バランの動きを封じることに成功したかに見えたが、怒りに呑まれたバランは遂に高潔なドラゴンとしての有り様を完全に放棄。
ドラゴン族から魔人へと成り下がってしまい、罠カードの支配を逃れる。
その一瞬が命取りだった。
即座に次のカードを発動しようとするも、魔人となり自らの傷にも躊躇することなく攻め込んでくるバランがそれよりも早く、一護とスコールを突破する。
戦いの遺伝子により、チームの司令塔でもあり、また魔人になったらなったで闇属性対策などをし得る一番厄介な遊戯を先に殺すべきだとバランは判断したのだ。
その剣は、お腹から背中を突き刺し、内臓はズタズタとなった。
一護がバランを払いのけるが、手遅れであった。
ファラオと言えとただの人間。
遊戯の口からは血が溢れ、右手に持つカードを落とし、体が崩れ、斃れる。
しかし、表遊戯の魂が身代わりとなり、僅かながらの時を得た遊戯は、最後のカードを発動する。
聖なるバリアミラーフォース。
遊戯が刺されたことに動揺し、隙を晒し、斬られかけていたスコールを、このロワにてできた新しい友を、遊戯は救うことができたのだ。
相棒の後を追い、今度こそ冥府の門をくぐる遊戯。
原作最終回さながらに去りゆく彼の死に顔は、後は任せた、と言わんばかりの満足に満ちた表情であった。
厨二ロワにおいて、最後まで様々な活躍してきた男。
最後まで決闘と友情に生きた彼の死は厨二ロワスレを悲しみに包んだ。
最終更新:2013年04月21日 12:11