No. タイトル 登場人物
できごと

206 栗木源治東海道和馬、有馬天狼、神奈瞬、パトリック・ポルチェノフグラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ
「どういうことだ?」和馬が綾辻の名が呼ばれたことを綾辻に扮した栗木に問いかける
「……それはね」その問いに栗木が答えようと口を開いたところで「待て!」という二つの声が響いた。駆けつけた瞬と天狼だ
そして西堂の遺書により栗木の正体を知る二人は、栗木は女子高生に化けた50過ぎのおっさんであることを暴露する
それを聞いた和馬は、年や性別はどうあれ自分の生徒であることに違いはないと、意外にも栗木を受け入れる
だが、君がもし本物の綾辻に対して罪を犯したというのならば、その罪を咎め、償えるよう力を尽くす。それが教育者としての義務である、とも付け加えて
その言葉に、驚いたような一瞬の間の後、栗木は笑う
「いやさー、あたしアンタのこと好きだったよ、和馬先生。
 女子高生になるっていうあたしの夢を叶えるには、あたしがおっさんだと知っても教師と生徒の関係で付き合ってくれたあんたはかけがえのない存在だったよ。
 だから感謝の念を込めて苦しませずに殺してやらああああああああ!」
和馬に襲い掛かる栗木。そうはさせるかと迎え撃つ瞬と天狼
だが、栗木の身体操作はあくまでもヨガの範疇であるという判定に、瞬の異能殺しも通常の打撃程度の威力しか発揮できず、天狼が無効化すべき能力もない
それ故、異能殺しコンビはオリンピック級の身体能力を誇る栗木にまさかの大苦戦を強いられる
そして天狼が瞬に向かって吹き飛ばされ、二人がもつれ合い転がる。これにより和馬が無防備になった
そこにタイミングよく瞬たちを追ってきた野原一行+αが現れる
和馬を襲う栗木を見た野原と栄が「テメェ先生に何してやがんだ!」とぶち切れ、栗木へと襲い掛かる
戦況的に1体4になったものの未だ栗木の優位は変わらず、というより冷静さを失った素人二人はむしろ邪魔、天狼が二人に下がれと怒鳴るが聞いちゃいない
そんな様子を見守る和馬は「やめろ、やめてくれ!」と必死に生徒たちの争いを止めようとするが、その声は届かず。事態は混沌を極め始めた
ちなみにこのタイミングで和馬「俺のために争わないでくれ!」という伝説の支援が行われた
四人相手に戦いながら、こちらに近づいてくるウェデマイヤーたちを確認して、次から次へと現れる増援にさすがに焦りを見せる栗木
逃走も視野に入れた動きを見せ始め、一瞬の隙を突き栄を投げ飛ばすと、空いた隙間から世界記録に迫る加速で逃亡を始めた
「見てないで手伝え!」「いいのか?」転がされた栄が傍観している群馬王を叱咤、その言葉に事情が全く呑み込めず様子を伺っていた群馬王が動く
逃げる栗木との間合いを一瞬で詰めて水月への崩拳、栗木の体がくの時に折れ、その動きが止まる
その一瞬を逃さず駆けつけたウェデマイヤーが栗木の頭部を撃ち抜き、勝負を決着づけた
だが瀕死になりながら、肉体操作で傷口を塞ごうとする栗木だったが、そこに成仏したはずの綾辻が現れ、栗木の魂を冥府へと誘った
207 織田良子、カズマ、黒井龍太
夜時間となり、良子の中の織田信長が現れる
まさかの内側からの襲撃に慌てるカズマと龍太。しかも強い
やってらんねぇよ!と悪態をつきながらも全力を尽くし何とか逃亡に成功する
208 前島庸介、グレゴリオ、温羅、実験体02554、田中
そういううまい話には乗らないと田中の誘いをにべもなく断るグレゴリオ
お帰り願えと温羅たちに指示を出すが、その瞬間、倉庫の扉が開き、誘われるように魔窟に迷い込んだ前島が現れる
その顔を見て、またお会いましたね、と笑う田中。そして同じ問いを投げかける「何か叶えたい願いはありませんか?」
その言葉に、目の前で自分を守るために死んでいったアイの姿が浮かぶ
前島が震える声で問う「例えば……例えば死んだ人間を蘇らせるなんてことも可能なのか?」
可能です。と田中は迷うでもなく即答する
信じられないという前島に、田中は自分の首にアイスピックを刺し、そこから復活することで自らの力を証明する
ただし、当然条件はある。条件となる対価はこの場にいる人間すべての命。つまり優勝しろということ
死んでしまった皆のために今生きてる皆を殺そうとするなんて矛盾してる、と迷う前島に成り行きを見守っていたグレゴリオが口をはさむ
確かに一度みんなを殺してしまうのは辛かろう、だが、結果的に蘇るのだから、一度死ぬのは仕方ないことだ、俺たちもその時は喜んで命を差し出そう
ただし俺たちも俺たちで方法を模索したい、俺たちを殺すのは君の願いがかなう見込みが立ってから、具体的には参加者が10名以下になってからにしてほしい
すでに死んでしまった人間を救うにはそれしかない。死者を含めて全てを救いたければ決断しなければならない
その言葉に、前島の脳裏に放送で呼ばれた友人たちの顔が走馬灯のように浮かんでは消える
ぐっと唇をかみしめ、震えながらも前島は決断する。悪魔が邪悪な笑みを見せた
209 ダークヒーローの死 ビル・カーディスディルモンダ山岡勝正
駒場より話を聞いていた悪山岡をビルが発見
狙撃体制に移るが観測手を務めるディルモンダからの返答がない
嫌な予感にその場から飛び退くが、避けきれず肩口を撃ち抜かれる
体勢を整えたビルの「何のつもりだ?」という問いに、ディルモンダは言う「契約は“悪”を討つことだろう?」
ディルモンダの裏切りは明白である、だが、ビルはさして驚きはない、元より切り捨てるつもりだったのだ。そのタイミングを見誤っただけの話である
もとより裏切りを想定した武器配分だったのだが、あらゆるものを武器とするディルモンダに思いのほか苦戦
それでも手傷を負いながらビルは勝利。ディルモンダのこめかみに銃口を突き付け遺言を聞く
そして、口元をゆがめディルモンダは言う「じゃあな、同類」言ってディルモンダは自分の指で引き金に手をかけ自ら幕を引いた
ディルモンダの最後の言葉がビルの頭に響く。その言葉はビルがダークヒーローなどではなくただの人殺しの犯罪者だと告げていた
210 パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、真討煉、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、ジェニファー・シャルパンティエ、神使勇護、恐怖の大王、栗木源治、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、有馬天狼、神奈瞬、ラウド・エリヤミス、本田幸一、好明龍、山森達也、佐藤春子、霧子・ヒューズ、九夜恭介、ジョン・シェフ
栗木による騒動が片付き、瞬たちを加え校長たちの下へと戻る一向
放送を聞き共に妹を喪ったことを知る天川だったが、同じく弟を喪った愛を励ます
神使が群馬王を発見、修行時代の苦い思い出が思い出されゲッとなる
西堂の遺書が野原から和馬の手に渡り、その遺書に書かれていた情報から討真が推察するに、西堂を追っていたとう仇が、覆面男であると判明する
そして、そいつなら俺が討ったという言葉と共にラウドが登場、瞬との再会を果たす
更に本田たちおっさんチームが登場、おっさん特有の豪快な絡みとセクハラにタジタジになる高校生たち。山森との再会を喜ぶ和馬
意識を取り戻した霧子が討真を透坂から聞いたダメな幼馴染であると気づき、その最後を伝えると共に彼女の警察バッジを受け渡す
恋人の死に気落ちする春子を慰めるおっさんたち、そこに道中合流したという九夜と共にシェフが登場、春子は振り切るように張り切りリベンジマッチの流れに
少女たちが至高の甘味に舌鼓を打つ中、小麦粉アレルギーの愛は一人食べられず涙目だった。勝負は春子の勝利に終わった
現在の生き残りの約半数が集まり、絶望感は払拭され。安心感すら漂い始めた今、もはや恐れる者はない。そう思っていたのだが……
211 前島庸介、ヨウ
優勝を目指すべく、アイから託されたパワードスーツに乗り込む前島
既にアイから一通りの説明を受けており、持ち前の器用さもあり起動に成功する
そのパワードスーツをヨウが発見。自分のパワードスーツを動かすのは誰なのか?と接触を試みる
前島は自分と同じ顔をしたヨウを見て、アイが守ろうとしていたのは自分ではなく彼なのだと気づく
そして罪悪感からか、彼女を生き返らせようとしていることをヨウに伝える
だが、ヨウはアイはそんなことは望まないとその考えを否定、前島にやめるよう説得するが聞き入れられず
ヨウを振り払おうとする前島だったが初めて動かすパワードスーツの加減が効かず殺害してしまう
212 赤沼武司松井さん
赤沼が松井さんと遭遇
いまいちつかみどころのない松井さんに興味を持ったのか、その心を読んでみることに
そして読心により松井さんの本名を知るが、考え方は理解できずそのまま別れた
213 鈴木某毒島信子
ひとまず死ぬつもりだけはなくなったもの、すっかり腑抜けてしまった某を元気づけるため支給品にあるいろんな服を着てみたり、
温泉に連れて行ってみたりと毒島がいろいろ頑張るが、大和撫子が軽々に肌を晒すものではないと言われたぐらいで、
某は無言のまま空を眺め続けるだけだった
214 友達 前島庸介、パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、真討煉、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、ジェニファー・シャルパンティエ、神使勇護、恐怖の大王、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、有馬天狼、神奈瞬、ラウド・エリヤミス、本田幸一、好明龍、山森達也、佐藤春子、霧子・ヒューズ、九夜恭介、ジョン・シェフ
本田がまだ決着をつけなければならない危ないやつが残ってるといい集団を離脱。これまで一緒だった縁で好と山森も付き合うことに
高校生組と行動するよう言われた春子も、だらしないおっさん三人が心配なんでついていくことに
おっさんたちを見送る高校組、そこにどこからともなくミサイルが放たれる
そのミサイルは群馬王が上空に蹴り上げ撃退。現れたのはパワードスーツだったが、その動きが撃退に出た誰か認識した瞬間に止まった
そして聞こえた声に全員が驚愕する、それは同級生である前島のものである
何故だと問うてもすまないという返答しか帰らず、戦闘は不回避。迎え撃とうとするウェデマイヤーたちだったが、それを俺たちが戦うと静止
高校生たちだけで戦うことに。
異能ではない産物であるパワードスーツとは相性が悪く、前島自身も一般人であるため異能殺しは役に立たず。それ以前に瞬は動けなかった
同じく幻想殺しが無力化されているものの、天狼は自壊覚悟でリミッターを解除して善戦する。愛も涙がながらに重力でわずかながらの支援を
真正面から渡り合う神使は、涙を浮かべながらも勇者の力で確実に一撃一撃ダメージを与え外装を破壊していく
そして剥き出しになる操縦者に、せめて一撃で仕留めるべく、神使が魔神剣の力を解放。その力の性質の僅かな変化に大王ちゃんが気づく
だが、魔神剣による一撃が放たれるより早くウェデマイヤーが前島を狙撃し殺害。「どうして撃った!?」と詰め寄る神使をラウドが諭す
和馬はあの時強く止めなかった自分の責任だと己を責め、友人の死に同級生の誰もが涙に暮れた
215 仁義なき戦い 山岡勝正、本田幸一、好明龍、山森達也、佐藤春子
「本田ぁ……」「ちぃとばかしヤンチャが過ぎたなぁ、山岡ぁ!」
抗争相手として鎬を削った山岡と本田が遂に出会う
抗争が始まり辺りは一面、消炎と銃声がドンパチと飛び交う戦場と化した
幾人もの参加者を殺害しその装備を奪ってきた山岡の完全武装は凄まじく、それ対抗するのは幾つもの修羅場を超えてきた漢、本田
そして中華は火力が命アルよ、ということで大火力の大口径を操る好。ホラー映画バリにチェーンソーを振り回し戦う山森
その戦力は互角だったが、長い銃撃戦の末、ついに最大の火力を誇る好が倒れる。これにより均衡は崩れた
不利を悟った本田は春子を連れて逃げるよう山森に指示。彼らの逃げる時間を稼ぐため、本田は一人身を乗り出し山岡に言う
「来いよ山岡。武器なんて捨ててかかってこい」その挑発に山岡が乗り、重装備を打ち捨て素手になる
そして凄まじいステゴロの果てに互いに差し違え往生する
216 俺達の知り合いがこんなにも××な訳がない グレゴリオ、温羅、実験体02554、パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、真討煉、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、ジェニファー・シャルパンティエ、神使勇護、恐怖の大王、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、有馬天狼、神奈瞬、ラウド・エリヤミス、霧子・ヒューズ、九夜恭介、ジョン・シェフ
前島の死。そのショックも冷めやらぬ中、グレゴリオ一味が現れる
「少しは役に立つと思ったが、まさか一人も殺せないとはな」
そう毒づくグレゴリオが前島をけしかけたのは自分だと言い、その死を嘲り、高校生たちを精神的に追い詰めてくる
「まあいい、『計画』を始めよう」そして、グラゴリオが温めに温めた最悪のプロジェクトが遂に始動する
だが、グレゴリオの嘲りに九夜が怒り、真祖の力を解放、グレゴリオを瞬殺
実験体02554が九夜に襲い掛かるが手も足も出ず、人間になるという目的ごと否定されて敗北する
その圧倒的な力にビビった温羅が「ひゃいいい~~~~ッッ」と奇声を上げ逃亡
当然、逃げれるはすはずもなく、逃げる背中に瞬の異能殺しが炸裂、爆散した
ただの喫茶店のお兄さんだと思っていた九夜の意外すぎる一面に一様に面食らう
217 未階堂不冷亜、山森達也、佐藤春子、ブラックホール
本田の足止めにより、逃げ延びることのできた山森と春子
だが、一息つく暇もなく不気味な黒い渦と、それに気づいていないのか、そこに向かってふらふらと歩く少女を発見
山岡が少女を助けようと駆け寄るが、ドン、と助けようとした相手に突き落とされ逆にブラックホールへと飲み込まれた
それを見た春子のサイボーグとしてのリミッターが怒りで解除される
ただの中学生である未階堂に反応できるはずもなく、春子の勝利かと思われたが
未階堂は隠し持っていた手榴弾のピンを抜き自爆、巻き込まれた春子とも敢え無く散った
そして二人の死体はブラックホールへと静かに飲み込まれていった
218 ブラックホール、パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、真討煉、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、ジェニファー・シャルパンティエ、神使勇護、恐怖の大王、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、有馬天狼、神奈瞬、ラウド・エリヤミス、霧子・ヒューズ、九夜恭介、ジョン・シェフ
立て続けに起こるショックな出来事に誰もが塞ぎこむ中、神使が立ち上がり必ず殺し合いをぶち壊し主催を倒すと宣言
「あいつらをぶっ飛ばして、単位も取って、前島たちの分まで俺たちは卒業するんだ」その言葉に一人一人の目に火が燈る
そんな中自分の責任で前島を追い詰めてしまったと後悔の念に押しつぶされそうになる和馬だったが、そんな彼を生徒たちがそれぞれの言葉で励ましていく
皆が立ち上がり、奮起したところで、唐突にブラックホールが現れる
咄嗟に反応した瞬が異能殺しを放つが吸い込まれただけで無反応。自然物であるという判定のようだ
ブラックホールは超重力の塊。ならばと愛が重力操作で何とかしようとするが、何故かいまいち効きが悪い
八方ふさがりの中、強力な引力に逃げることもかなわず。全員が吸い込まれあわや全滅かと思われたが、ここで大王ちゃんが活躍
まず神使と自分を転送、そして「神使を救うついでなんだからね!」とどこに向けてかわからないツンデレ台詞と共にさらに全員をワープさせる
これでなんとか窮地を逃れるが、転送のタイミングからか神使と大王ちゃんとは別方向に飛ばされる
219 それぞれの決着へ パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、真討煉、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、ジェニファー・シャルパンティエ、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、有馬天狼、神奈瞬、ラウド・エリヤミス、霧子・ヒューズ、九夜恭介、ジョン・シェフ、一ノ瀬慶悟、紫宮宮子、夢見香奈江東京王マエバヌス
一ノ瀬たちの下にワープでの転送先された高校組が降ってくる。驚きつつも同級生との合流に喜び、これまでの情報交換を行う一同
ブラックホール襲われた顛末を話すと、それを聞いた香奈江が紫宮なら何とかできるかもという
一ノ瀬は危険だと渋るが、お役に立てるならと紫宮は乗り気、香奈江も当然ついていくということで三人でブラックホール討伐に向かうことに
そして一ノ瀬たちから椚山の話を聞いた真討も何かを決心したように、透坂が追っていた椚山を決着をつけに行くと別行動を宣言
ただし自分一人では勝てる気がしないので、誰かついてきてという土下座交渉に天狼が護衛につくことになり、霧子もこれに同行
ラウドもビルとの決着に向かうという、それを心配した瞬が同行、更にビルを慕うジェニファーが自分も行くと宣言。ラウドもこれを止めず三人で向かうことに
野原一行も地図の完成のためまだ行くべき場所があると、何故か栄と群馬王を引き連れ別行動を
シェフも様子が気になる人たちがいるということで某たちの下へ
集合場所を決め、次の放送時に合流することを約束して、それぞれの決着をつけるために各自行動を開始した
そして皆の旅立ちを見送り、一足先に合流場所へと向かう彼らだったが、突然、九夜が一人残るといいだす
野暮用だと皆を先にいかせた後、九夜が振り向く、そこにいたのは一つの影――――東京王マエバヌスだった
220 神使勇護、恐怖の大王、結城豊重
転送で飛ばされた神使と大王ちゃんが、どこかの地面に着地
結構頑張った大王ちゃんは疲労でダウン、仕方ないので神使がおぶっていく事に
はぐれた皆を探して適当に進んでいくと結城と遭遇
一時は考え方の違いから敵対したものの、あんた個人と敵対したわけじゃないからな、と神使は結城を受け入れ行動を共にすることに
221 尻を隠して頭隠さず 田所剛史狡噛食、パトリック・ポルチェノフ、東海道和馬、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和
一人残った九夜のことを気にかけつつも、合流場所に向かう和馬たち
生徒たちの居場所を作り護るのも教師の勤めと、どんな事情のある生徒たちにも開かれた学校を作った校長の言葉に数馬や生徒たち以外も感銘を受ける
そこに狡噛が襲い掛かる
ウェデマイヤーが放った弾丸すら喰らう驚異の相手に果敢にも応戦する犬校長
だが、後方――具体的には尻――に野獣の眼光を感じ後ろを警戒する犬校長
それが目の前の狡噛にに対しての隙を作ってしまい、真正面から狡噛に喰われてしまう
残ったのは下半身のみ、だが田所は下半身さえあればいいとポジティブシンキングで残った下半身をかっさらい逃亡
狡噛も反射的に逃げた田所を追いかけその場を去り、残された高校組は自分たちの居場所を作ってくれた犬校長を奪った狡噛と田所への怒りや恨み、悔しさを募らせた
222 ブラックホール、一ノ瀬慶悟、紫宮宮子、夢見香奈江
教えられた出現ポイントでブラックホールと遭遇
まずは私に任せて、と香奈江がブラックホールとの対話を試みる
ブラックホールを擬人化、影人間が生まれ謎の言語を話す相手にふむふむと頷く香奈江
そして「話しついたから」と言って香奈江はブラックホールに自ら侵入してゆく
咄嗟に一ノ瀬が助けようとするが「あーいいからいいから」と軽いノリで止められる
そしてブラックホールの引力は静止。戸惑いながらもとりあえず紫宮が穴を埋め、ブラックホールは消滅した
223 椚山鈴人、真討煉、霧子・ヒューズ、有馬天狼
一人道をゆく霧子に椚山が忍び寄り接触をはかる
優しげに語りかけながら椚山が霧子に近づいた瞬間、横合いから銃弾が放たれ椚山を襲った
霧子は椚山をおびき寄せるための囮であった
だが、異常に警戒深い椚山が不意打ちを察知。攻撃はかわされ、入れ替わりに天狼が出る
椚山の能力を知らない天狼は、その特殊な攻撃に苦戦
時限式に切り倒される大木を見て、そこで『切断の皆無』の効力に気付くが、時すでに遅く
大木の倒壊に巻き込まれ、天狼は動きを封じられてしまう
その隙に、霧子を狙う椚山。霧子も果敢に立ち向かうが、軽くいなされ、思い切り腹を蹴り飛ばされ動けなくなる
そんな霧子を助けるべく、真討が警察バッチを握りしめ勇気を奮い立たせて、椚山に突撃
だが、そんなバカ正直な特攻など受けるはずもなく、逆に椚山の『切断の皆無』が真討に発動して絶体絶命
数秒後にバラバラかと思われたが、発動までのタイムラグの間に幻想殺しの範囲を広げた天狼が真討にかかった『切断の皆無』を解除
確実に倒したと油断した椚山に、真討がそのまま突っ込み特攻が炸裂。椚山を打倒した
いつもの癖で通常の攻撃ではなく『切断の皆無』を使用してしまったのが椚山の敗因だった
「仕方ねぇから、お前の最後の仕事を果たしてやったぜ。感謝しろよな鉄華」真討は手にした警察バッチにそう報告した
224 ビル・カーディス、ラウド・エリヤミス、神奈瞬、ジェニファー・シャルパンティエ
ディルモンダから受けた傷を癒しながら身を休めていたビル
だが、こちらに向かいくるラウドの姿を認め「決着をつけに来た」というラウドの言葉にゆっくりと立ち上がる
ビルの傷を見て戦いを止めるよう叫ぶジェニファーだったが、男二人は止まらず衝突は避けられない
その場は既にビルの仕掛けたブービートラップが無数に仕込まれており、さらにビルは崖を背にしており回り込むこともできない
完全に地の利はビルにある中、ラウドはこれに対して小細工なしの正面突破、ビルの狙撃を躱しながら全てのトラップを破壊してゆく
そして間合いに入ったラウドの拳がビルへと叩き込まれた
口の端から血を流しながらビルが問う「お前に俺は何に見える?」ラウドは答える「俺の敵だ」
ビルが問う「お前は何だ?」ラウドは答える「悪の敵だ」
「ならば俺は、」とビルが言う、その続きを遮るようにジェニファーが叫ぶ
「あなたは悪なんかじゃありません。あなたは私を助けてくれた。あなたは……私のヒーローです」と
だがラウドはその言葉を否定するように静かに首を振る
「……いかなる理由があろうとも、人殺しは悪だ。そして悪を滅ぼすのは悪の敵である俺の役目だ」
その言葉に、ビルは高らかに笑い、そして「お前なんかに、殺されてやらん」
その言葉と共に、ゆらりと後方へ倒れこむように崖から身を投げる。この高さでは助かることはないだろう
結局、ビルは悪として殺されるのではなく、ダークヒーローとしての誇りを持ったまま自ら死を選んだ
その結末を見送った後、またラウドも倒れた。そこから血だまりが広がってゆく
さすがのラウドといえどビルの狙撃を全ての躱せたわけではなった
「“悪の敵”は討ち果たした。これでいい。俺が死ねば、もう、悪の敵の役目は終わりだ」
人殺しは悪。そして彼もまた悪の敵としてたくさんの人を殺してきた、これはその報いだ
「じゃあな、異能殺し。悪くない時間だったぜ」
何も言わず黙って決着を見届けてくれた戦友に向かって最後の言葉を投げかけると、ラウドはその意識を閉じた
225 足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ
とりあえず禁止エリアに入るために群馬王と栄の首輪を解除。
絶好の暗殺機会に群馬王に対して何もしなかった足利は人間の鑑。自分の暗殺者設定を忘れたいたわけではない。多分
そして群馬王協力の下、遂に全エリアの踏破を達成。全員で感動と達成感を分かち合う
完全なるマップの完成。それにより浮かび上がるある事実に野原が気づき、その結論を完成した地図と共に一冊のノートへと纏めた
226 狡噛食、赤沼武司、天道破人
空を行く赤沼を天道が発見。強者の匂いを感じ取っり襲い掛かる
赤沼があらゆる超能力で対抗するも武神には通じず追い詰められる
逃亡のため瞬間移動でその場を離れるが、未来予知で出現ポイントに待ち伏せていた狡噛に食い殺される
そして狡噛がそのまま天道に襲い掛かり、天道もこれを迎え撃つ
赤沼の超能力、オークの怪力、獣の敏捷性、野須虎駄無巣の未来予知を得た狡噛は武神たる天道を以ても容易い相手ではなく
苦戦を強いられ、ついにはその片腕を喰われ、その力の一部を奪われ追い詰められる
逆の腕にも食らいつかれ終わりかと思われたが、食らいつかれた腕をさらに押し込み、抜手で内臓えぐり胃を引きずり出し狡噛を殺害
だが天道の負ったダメージも大きく、そのまま力尽きる。力を出し尽くし満足そうな笑顔を浮かべたまま
227 田中、一ノ瀬慶悟、紫宮宮子
合流地点に向かいながら、先ほどのブラックホールはなんだったのか、香奈江はどうなったのかについて話し合う一ノ瀬と紫宮
そんな中でさらっと出てきたその気になれば口や鼻も隙間だと認識できるという紫宮の物騒な発言にちょっと引く
そんな会話の途中、突然何かに気づいた一ノ瀬が紫宮を置いて駆け出した
一ノ瀬が見つけたのは、ずっと追い続けた自分の仇。自分を殺し呪いの残した悪魔である
全力の炎を見舞うも、悪魔の力を解放した田中には通じず、返り討ちにあう
そこに、追ってきた紫宮が現れ、田中がそれを見てほくそ笑む
「彼女には手を出すな!」そう一ノ瀬が吠えるが、田中は意に介さず、紫宮を気絶させその身を抱える
「何人か殺して魂を集めてください。そうしたら彼女は返しあげます」そういって田中は紫宮を浚い消えていった
地に伏せる一ノ瀬は打ちひしがれることしかできなかった
228 神奈瞬、ジェニファー・シャルパンティエ、真討煉、霧子・ヒューズ、有馬天狼
幼い少女であるジェニファーは二人の男の決着を理解できずにいた
なぜあんな結末しか選べなかったのか、彼らは本当に悪だったのか。ジェニファーのその問いに、同じく未熟な瞬は答える術を持たない
そこに椚山との決着をつけた真討たちが合流する、倒れるラウドとジェニファーの様子を見て状況を察する真討
「君にとってビルがヒーローだったのなら、それはきっと間違いなんかじゃない」そう思い悩むジェニファーに優しく声をかけ、皆の所に帰ろうと促した
珍しく綺麗な真討である
229 鈴木某、毒島信子、ジョン・シェフ
シェフが某と毒島を発見
二人は何をするでもなくただ寄り添い空を見ていた
某がシェフに気付き視線を移すも、先ほどのように八つ当たりをするでもなく
憑き物が落ちたような冷静さでシェフに向かって問いを投げ、その答えを噛みしめるように聞く
そして白み始めた空を見上げる。もうじき夜明けである。
230 東京王マエバヌス、東海道和馬、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、九夜恭介、神奈瞬、ジェニファー・シャルパンティエ、真討煉、霧子・ヒューズ、有馬天狼
じきに放送も流れようという時間帯、最初に合流地点辿り着いたのは高校組だった
続いて現れたのは九夜、だが、どこか慌てた風に様子がおかしい、よく見れば全身が傷だらけだ
「!? くそ、いつの間にか誘導されていたのか。皆、逃げるんだ、奴が……」
九夜のその言葉を途中で遮るように、上空から現れた影が九夜の体を強かに踏みつける
「ッ!? 東京王!」瑪瑙の叫び。その言葉の通り、現れたのは東京王マエバヌスである
「この我と四半日戦い続けた、そのしぶとさだけは認めよう。だが些か飽きたな吸血鬼」
九夜にとどめを刺そうとする東京王、それを止めようとするウェデマイヤーたちだったが、東京王はその攻撃を視線を向けることもなく最低限の動きで避け歯牙にもかけない
だが、次の瞬間東京王の背に悪寒が走り、全力でその場を飛びのいた。そしてその目の前を異能殺しが掠める
東京王が飛びのいた先に待ち構える天狼の拳が炸裂、東京王に一撃を加えることに成功。異能殺しコンビの到着である
231 一ノ瀬慶悟、鈴木
打ちひしがれる一ノ瀬を鈴木が発見
何があったのかと尋ねる鈴木に投げやりに経緯を説明する一ノ瀬
「なぜすぐに立ち上がり追わないのですか?」という問いに、ムリだ、と一ノ瀬は答える
結局力足らずで敗れ、惚れた女も守れない始末だ。完全に心が折られてしまった
「ならば戦いますか、私と?」鈴木が静かな迫力を秘めた声で問う
鈴木は悪を決して許さない、たとえ自らが命を救った一ノ瀬が相手でも容赦はしないだろう
だが、悪魔にとって契約は絶対。指示従う限り紫宮の命は保証される。紫宮のために戦うべきか一ノ瀬は迷う
そんな思い悩む一ノ瀬の頭を鈴木がデコピンで弾く
「真面目なのは結構ですが、少し真面目が過ぎます。貴方の選べる選択肢は本当にそれだけですか?」
その言葉に一ノ瀬は気づく。一人で田中を追うでも、田中に従うでもない、第三の選択肢、鈴木と共に田中へと挑むという選択肢に
232 魔闘気通じないからお前ら空手でボコるわ 東京王マエバヌス、東海道和馬、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、九夜恭介、神奈瞬、ジェニファー・シャルパンティエ、真討煉、霧子・ヒューズ、有馬天狼、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ
連携を駆使して東京王と渡り合う異能殺しコンビ
「確かに強いが、昼間戦った武神程ではない」その瞬の言葉に、ほう、と東京王は興味深げに息を漏らす
「あの武神を知るか、我の生涯に唯一土をつけた男よ。だがそれも昔の話、今の我ならば、武神にも勝てる!」
そう自信満々に言い切る東京王の体から黒い闘気が噴出する。グンマ琉拳を極めたものにのみ操ることのできる魔闘気である
その強い異能判定に瞬が覚醒モードに移行、天狼も自身のリミッターを解除、東京王へと立ち向かう
そして激戦の中、天狼が東京王の異能のリミッター解除して魔闘気を強制的に最大化、そこに瞬が異能殺しを打ち込んだ
殺(と)った、そう確信する瞬。だがインパクトの瞬間、東京王は魔闘気を自ら捨て去り生身となる
爆破する魔闘気、それを牽制替わりに接近、そのまま格闘のみで瞬と天狼を制圧する東京王
異能の使用をやめた相手に、二人が追い詰められる中で、飛来する声があった
「ここから先は私に任せてもらおう。元より私の相手だ」
誰も声の方向を向き、そこにいたものの名を呼んだ「「「群馬王!」」」
そして群馬王と東京王の都道府県王者による頂上決戦が始まる
異能殺しが横で隙を伺っている以上、魔闘気を纏えない東京王が不利である
だが、その不利を凌駕する圧倒的パワーが東京王にはあった。力で押す東京王、それを技で凌ぐ群馬王
グンマ琉拳とグン=カタのぶつかり合い、銃を使うグン=カタを邪道と切り捨てる東京王
その侮りを覆すように、天道より託された奥義が炸裂、これを食らった東京王が初めて膝をついた
侮りを認め、群馬王の力を評価する東京王だったが、その余裕は崩れない
「先日できたばかりの新技だ。武神相手に取っておきたかったのだがなぁ!!」
東京王の腕から一振りの剣が生み出される、その剣の名は『堕天の世界樹(スカイツリー)』
黒い極光とともに剣が振るわれ、世界が引き裂かれた
233 田中、鈴木、一ノ瀬慶悟、紫宮宮子
田中の前に鈴木が現れ戦いを挑む
さすがの田中も鈴木が相手では余裕はない
鈴木が田中の相手をしている間に一ノ瀬が紫宮を救出する手筈だ
その策は成功、囚われの紫宮を一ノ瀬が発見、共にこの場を離れようとする
だが紫宮がその手を払い一ノ瀬を刺す、その策は田中に読まれており、紫宮は田中の魔力で操られた
「僕は燃え尽きても君を助けるよ」
自らの思いを告げ、紫宮を抱きしめ魂の炎で紫宮を操る田中の魔力を蒸発させる
そして魂を燃焼させた一ノ瀬は死亡。一筋の涙が紫宮の頬を伝い正気を取り戻す
「バカなあの程度のことで私の魔力が解けるはずが」「これが愛の力です」「なぜそこで愛!?」
一ノ瀬の亡骸に縋る紫宮の肩を鈴木が優しく叩く、そして物言わぬ一ノ瀬に言う
「君の灯りはまだ消える時じゃないよ」鈴木は自分の命を一ノ瀬へと与え消滅する
一番厄介な相手である鈴木が勝手に死に、残った二人は大した脅威ではない、田中は勝利を確信する
だが復活した一ノ瀬に追い詰められた様子はない、それどこか冷静に事実を告げる声で言う
「お前の負けだよ、田中。こっちは三人だ、あんた一人に勝ち目はない」
その言葉を一笑に付し、擬態をやめ悪魔の本性を現した田中が一ノ瀬へと襲い掛かる
田中の周囲を天使の輪が取り囲む。幾重にも折り重なるそれは一ノ瀬の生み出した炎のリングだ
そして輪の隙間を紫宮が埋め、その中心にいる田中を焼き尽くす
天使の命を取り込んだ一ノ瀬の炎は聖なる属性を備え、悪魔である田中にとっては煉獄の炎よりも厳しい業火の檻となる
田中は消滅。一ノ瀬の呪いが消えるとともに炎の力も消失した
234 東京王マエバヌス、東海道和馬、クロ、グラハルト・フォン・ウェデマイヤー、薬師寺瑪瑙、天川星太、松浦愛、サカエ、相葉智和、九夜恭介、神奈瞬、ジェニファー・シャルパンティエ、真討煉、霧子・ヒューズ、有馬天狼、足利輝義、野原正道、鴻上友朗、埼玉栄、群馬王マエバーシ、神使勇護、恐怖の大王、結城豊重
完全に迷っていた、というか合流場所を聞いてない神使だったが黒い光を発見し、駆けつける
そして到着した神使が見たのは完全に焦土と化した破壊の後だった
その破壊の中心に東京王の姿を認め、大王ちゃんを結城に任せ向かって行った
一方、『堕天の世界樹』を食らった高校組はほぼ壊滅状態だった
そんな中で栄が自分だけほとんど無傷であることに気づく。野原が自身に覆いかぶさり庇っていたためだ
喧嘩ばかりしていた自分を何故? そんな疑問の視線を向ける栄に野原は何でもないようにに答える
「別に。ただお前がそんな名前してっから。別に埼玉県民でもねえのに守っちまった」
野原は最期に共に歩んだ足利に言葉を残し、最も情報を生かせるであろう友朗に完成した地図とノートを手渡し、そのまま力尽きた
「……これだから、埼玉野郎は。いつもいつも、私を泣かせて」
栄が立ち上がる、そして倒れたままのサカエへと近づいてゆく
「お願い力を貸して。初めてなの今の私は埼玉よりも東京が憎い。東京を倒したい。
 なぜだかわからないけれど、あなたとならそれができる、そんな気がするの」
栄が己の中のサイタマを受け入れ、平行世界の同一存在であるサカエと融合を果たし真の埼玉が生まれた
そして神使と東京王の戦いも佳境を過ぎていた
九夜、瞬、天狼、群馬王と連戦を戦い抜き、さらに奥義を繰り出した消耗がありながら、それでもなお神使と互角に渡り合う東京王
「やるではないか、小僧」自分と渡り合う神使に東京王が言葉と共に『紅き旧神(トウキョウタワー)』を打ち込み、神使が倒れる
「これで終わりか小僧ども!? 次があるなら来るがいい、我はここにいるぞ!!」
東京王の勝ち名乗りに、答えるように現れたのは一人の女だった
「女、貴様が我の次の相手か?」「ええ、私はミスサイタマ。貴方を倒すものの名よ、覚えておきなさい東京王」
向かってゆくミスサイタマ、その勢いに圧倒される東京王だったが、戦闘経験の差からかジリジリと東京王が押し返し始める
この東京王を倒すには強力な一撃で決めるしかない、だがチャージなどさせてくれるほど甘い相手ではない
「くっ。エネルギーを溜める時間さえあれば……」「よくわかんねぇが、時間を稼げばいいんだな」
ミスサイタマの声に、超回復により復活した天狼が立ち上がる
その間に、天高くに手を挙げてエネルギーをためるミスサイタマ
打ちのめされる天狼だったが、霧化した九夜が目くらましとなり時間を稼ぎ、更にはウェデマイヤーも援護射撃を放つ
そして皆の援護を受け完成したPSY玉が放たれた。それを受け止めるべく東京王は魔闘気のよる防御を張る
だが、次の瞬間、魔闘気が爆散する。意識を取り戻した瞬の異能殺しによるものである
「ぐっ! 貴様ッ、貴様らぁああああ!」
魔闘気を失い、PSY玉をその身一つで受け止める東京王
「こんなもの、こんなもの……っ! こんなものおおおおおおおおおお!」
東京王に握りつぶされPSY玉が霧散する、なおも君臨する東京王、だが
「――――見事だ」
力を使い果たした東京王が燃え尽きたように白くなってゆく
「この我を打ち破ったお前にこそ新たな王、埼玉王いや埼玉女王に相応しい」
「いらないわそんな称号、私一人の勝利ではないもの。あなたのような孤独な王にはならないわ」
東京王はフと笑うと、残った全ての闘気を天に放って絶命した
235 田所剛史
いろいろすっきりした田所が賢者タイムの散歩を楽しんでいると半壊したパワードスーツを発見
もちろん元の操縦者である前島の遺体は手厚く葬られた後であるのだが田所はそんなことは知らない
動かしてみればまだ動くじゃんということで、おばあちゃん子である田所がもったいない精神を発動、いただいていく事に
236 第四放送 ???(神州王)
第四回放送、呼ばれたのは
未階堂不冷亜、前島庸介、野原正道、栗木源治、好明龍、山森達也、ビル・カーディス
ディルモンダ、椚山鈴人、グレゴリオ・ジャスパー、本田幸一、ラウド・エリヤミス
夢見香奈江、狡噛食、赤沼武司、ブラックホール、実験体02554、佐藤春子、鈴木、田中
天道破人、パトリック・ポルチェノフ、ヨウ、東京王マエバヌス、温羅、山岡勝正
以上26名。残り31/125名
※埼玉栄 サカエが融合したことにより-1名

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最終更新:2013年10月23日 10:10