【名前】上条当麻
【出典】妄想厨二ロワ(とある魔術の禁書目録)
【性別】男
【名セリフ】
「主人公だとかどうでもいい。まずはお前の幻想をブチ殺す!」

【本編での動向】
妄想厨二ロワで死亡した後から参戦。
厨二のログや項目を見てもらうとわかるように、前回のロワではまさしく踏んだり蹴ったりな扱いだった上条さん。
しかし、役立たずだった自分だが今度こそ殺し合いを止めてみせると発狂寸前だった心を建て直し、改めてロワ撲滅を決心する。

まず最初に出会ったのはサイタマ。参戦時期の関係上強者と戦いたいという渇望が極限まで高まっていたサイタマの言葉に、マーダーと勘違いした上条さんは単身勝負を挑むことに。
しかし異能を殺す右手以外は一般人に過ぎない上条さんが純粋に強いサイタマに勝てる道理もなかった。あまりの弱さに興ざめしてサイタマも適当にあしらうばかりである。
しかし偶然か必然か、最後まで諦めなかった上条さんの右手は、確かにサイタマの頬にぶち当たったのだ。
その事実にはサイタマも驚愕、限界が来て崩れ落ちる上条に対し、「お前、かっこよかったぜ」と健闘を称える言葉を残しその場を去るのだった。

なお、この戦いにおいて上条さんの渇望力が高まったのか、それとも他に原因があるのか。神上として覚醒し、サイタマと同等のパンチを習得することとなる。

目が覚め、自分が殺されていないことに疑問を持ちつつ探索を再開した上条さんが次に出会ったのは、テルミを殺害した直後の天魔・夜刀であった。
一目でわかる殺害現場、下手人は一目瞭然。目の前の不条理に激怒した上条さんは拳一つで夜刀に立ち向かう。
夜刀も上条さんの神上としての力や、何よりその精神性に人としての希望・強さを見て取ったのか、乗り越える壁として、成長のための布石として上条さんの前に立ちふさがる。

夜刀「いいぜ、来いよ主人公! 先達としてお前に教えてやる!」
上条さん「主人公だとかどうでもいい。まずはお前の幻想をブチ殺す!」

襲い来る停滞の縛鎖を幻想殺しで打ち破り、断頭刃の斬撃で身を削られつつも臆することなく夜刀へと立ち向かう。戦闘の中での言葉の応酬で既に夜刀が悪人ではないことを悟ってはいたが、だからこそ何故殺したと憤慨する。
そうした戦いの末、ついに上条さんは夜刀の顔面をワンパンチ、ここに勝負はついたのだった(なお、夜刀様はあくまで乗り越えられる壁として立ち向かっていたので、極限まで手加減していたそうな)。

たたらを踏む夜刀に対し、なぜ殺したのだと詰問する上条さん。
しかし次の瞬間に夜刀の行った行為は弁明でも釈明でもなく、上条さんを掴んで遠くに放り投げることだった。
回転する視界のなかで上条さんが見た光景は、あの夜刀が自分の戦った相手であるサイタマに瞬殺されるというもの。
(実際は両者の力は拮抗し一年戦い続けていたのだが、幻想殺しのキャパをも上回る夜刀の本気の時間停止の中で行われたため、誰にも知られることはなかった)
敵だった自分を助けてくれた夜刀への複雑な感情、そしてサイタマに対する義憤といった諸々の感情が胸の中でめまぐるしく渦巻く。
しかし、神上の力で以ても強敵だった夜刀を瞬殺し、その時は神上ではなかったとはいえ直接戦ったゆえに理解できるサイタマの力量に畏怖を感じ、自分ひとりでは打倒できないとも悟るのだった。
故に上条さんは「怪人ハゲマント」の悪評を広め、大勢の力で以てサイタマを打倒することを決意する。

支給品だった拡声器を使い、ハゲマントの脅威を周囲に宣伝しながら駆け回り、遭遇したのは俺たちのアドルフ率いる年少組。
幾度もの死闘でボロボロになった姿を見て心配そうな声をかけてくる年少組に、やっと自分と志を共にする仲間が見つかったと歓喜、そのまま声をかけようとするが……

神上という強大な力に、常人の体では耐えきれなかったのだろう。ことここに至って、上条さんの体は力なく崩れ落ちる。
しかしそれでも、せめて自分の遺志だけは残そうと、倒れた体を抱き上げるアドルフに対しハゲマントという脅威、そして殺し合いを破壊するという意志を伝え、遂に上条さんの意識は消失するのだった。
厳密には上条さんは死亡したのではなく、人としての意識を失い、自分に触れた幻想を殺すだけの現象と成り果てたに過ぎない。
しかし人としての尊厳を守るということ、そして上条さんの遺志に触れたアドルフの意図もあり、幻想となった上条さんは紫の隙間によってこの世から消失することとなる。

紫「そう。自身が幻想になってしまったのね。それはそれは残酷なことよ、上条当麻」




悪戯に状況をかき回し、ただ死人を増やすだけだった厨二ロワと違い、神上の力に目覚め対主催として活動する姿は完全に過去を払拭したと好評であった。
しかし冷静になって思い返してみると、サイタマの悪評を広めた以外は対主催の夜刀・サイタマ(上条と戦った時点では対主催だった)に勘違いで突っかかり、原作同様の接待バトルをしてもらったくらいしかしていない。
しかも中盤以降は永遠と刹那、現実と幻想、人と人外というテーマが主題になったこのロワにおいて幻想と成り果てる結末はあまりにも皮肉に過ぎた。
恐らくは神上という原作でもよくわかってない物を持ち出しての超強化、及びそれによる無双がメタ的に嫌われた故の逆補正がかけられたものと思われる。
最期に、主人公補正のない上条さんは英雄ではなくただの人とは、とある読み手の弁である。

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最終更新:2013年11月30日 01:22