【名前】
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
【名ゼリフ】
「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ! 意思なき現象などに引き金は引かせん!」
【本ロワの動向】
参戦時期は最終回後。このことが後に大きな意味を成すこととなる。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。
この信念がこのロワにおけるルルーシュの全てを物語っているであろう。
撃つ覚悟も撃たれる覚悟もなく、人を殺し合わせる主催者達は、ルルーシュからすれば到底許せるはずがなかった。
支給されていたゼロの衣装をいいだろう、敢えてのってやると身に纏い、再び彼はゼロとして起つ。
そして、道中、アルセーヌ、ビッグバン、黒の三人を仲間に引き入れ、通称仮面軍団を結成することとなる。
半裸マントのビッグバンに頭を抱えたり、露出過多なアルセーヌ様を直視できなかったり、独断専行しまくる黒に胃を痛めるも、
個々としてもチームとしても実はかなり優秀な対主催集団であり、ルルーシュ自身もその頭脳と大胆不敵さからチームの指揮官として信頼されていくこととなる。
そんなルルーシュだが、彼を語るにおいて外せないのが「現象」との戦いである。
仲間たちと戦い抜く最中、あまりにも不可思議かつ理不尽な死が殺し合い内に蔓延っていることを知ったルルーシュ。
不審に思い調査していく中、松永の残したカセットテープなどの支給品から情報を得る。
同時に、現象が対象者が殺し合いの参加者に、犠牲になる条件が殺し合いの会場内にいることに改竄されていることまで推測するも。
現象を止めるために殺すべき、過去の「現象」で死んだ「死者」の正体までは、ANOTHER出展ではないルルーシュには掴むこと叶わず。
アルセーヌのトイズに頼るなどありとあらゆる手を尽くすも現象を止めることはできないまま、ルルーシュ自身も逃れること能わず死を迎えることとなる。
ゼロとして仮面をかぶっていることをいいことに、ルルーシュに成り代わって仮面軍団を手駒にしようとした月の手によって。
「条件は……全てクリアした……」
ルルーシュ自身の計画通りに。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。
撃つ覚悟も撃たれる覚悟もない現象などにこれ以上、引き金を引かせるわけにはいかった。
ならばどうすればいい。どうやって止める?
いるではないか。ここに、一度死に、蘇った死者が。
神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”が。
無論、ルルーシュは夜見山北中学三年三組の人間でない以上、「死者」であるはずがない。
それがどうした。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは嘘つきなのだ。
世界を騙した男なのだ。
たかが現象ごとき、騙すことなど造作も無い。
かくして、殺し合いの世界におけるCの世界に対しギアスをかけ、自らを「死者」だと誤認させたルルーシュが死んだことにより、現象は終焉を迎えた。
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。
現象を止めるために“死者”を殺すと決めた時、既にルルーシュは撃つ側である自分の死も覚悟していたのだろう。
エピローグでは、現象から解放された夜見山北中学三年三組において、“ルルーシュ”という厄除けの呪文が囁かれていることが確認できる。
本来忘れられるはずの“死者”は、Cの世界を通じて確かにこの世界に生きた痕跡を残したのだった。
最終更新:2012年05月03日 03:50