鑢七花 - 妄想ロワまとめ

【名前】鑢七花
【出典】刀語
【性別】男
【年齢】二十四
【名ゼリフ】「ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」
【支給武器】

【本ロワでの動向】
虚刀流七代目当主。刀語の主人公。

原作終了後、否定姫と旅をしていた時期からの参戦。名簿を見て死んだはずのとがめと七実の名を確認。不思議に思いながらも深く考えず、二人を探すことにする。

その後、しんのすけと遭遇。マイペースな二人はどこか気が合い、一緒に行動するようになる。初期の七花ならともかく、この時期の七花は幼稚園児を保護しようと思うだけの心の成長はあった。

途中、巨人に襲われる。しかし、これをあっさり撃破。完了した七花にとってすでに通常の巨人では相手にならなくなっていた。なお、偶然にもこの時別の場所で七花の姉の七実が鎧の巨人に圧勝している。

その後、宗太と六花のコンビと合流。当初はしんのすけを誰かにあずけるつもりだったが、宗太も六花も非戦闘員だったため、しょうがなく三人まとめて保護。が、名前が似ている六花に虚刀流を教えた時は、師匠気分を味わいまんざらでもなさそうだったり、三人の出身世界の発展した科学に興味をもったりと、わりと仲良くなっていた。七花にとっては初めての『友人』だった。

その後、七花の奉仕マーダーになったとがめに扇動されたのび太に襲撃される。。『銃』相手に戦ったことはあってものび太は人間離れした腕前だったこと、その外見からたいしたことはないと油断したこと、非戦闘員を三人も抱えていることで七花は苦戦することになる。しかし、宗太のサポート、しんのすけや六花の声援を受け、なんとかのび太を敗走させた。思っていたよりも頼りになる三人の仲間を七花は頼もしく思うのと同時に、持ち主と刀でも、姉弟関係でもない、対等な『仲間』という関係を心地よく感じるようになる。

その後、ついにとがめと合流。お互いに喜びは感じるが、それだけではない複雑な心境に陥る。
とがめは死に際に七花に最後に切り捨てる気でいたことや、彼女のどうしようもない黒さを知っているため、どこかぎこちない対応になってしまった。これには恋人に会って祝福ムードだった三人も首を傾げた。

が、二人っきりになった時にとがめは七花に言う。
「もう一度、私の刀にならないか」
「そして、一緒にこのゲームを優勝して幸せにならないか」と。
実際のところ、とがめは優勝を目指すつもりはなく、最後の二人になったら自殺するつもりだったのだが、あえてそのことは七花には伝えなかった。
そしてとがめは手をのばす。
「一緒に来てくれ、七花」と。
七花は言った。
「ああ、いいぜ―――ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」
「え……あ……」
七花の手刀がとがめの胸を貫いた。
最期の言葉は言わせない。聞けば、後悔してしまうから。かつての所有者であり恋人であった女より、今の仲間を選んだことを後悔してしまうから。
手を血で染めながら、七花は静かに泣いていた。

しかし、その直後スタースクリームに急襲され、しんのすけを攫われる。自分のいた世界では見たこともない姿に驚いたのが仇となった。しんのすけを助けるため、七花は宗太と六花を置いて一人でスタースクリームを倒しに行く。

が、しんのすけは自力でスタースクリームから脱出しており、これは骨折り損に終わった。またこんな目にあってもマイペースを貫くしんのすけに驚く。

その後、黄金バットと遭遇。黄金バットのヒーローっぷりに喜ぶしんのすけを微笑ましく見守る。そして自分よりもふさわしいと黄金バットにしんちゃんを預けると、七花は一人七実を探しにいくことに。

しばらくしてアーチャー達と遭遇。投影魔術の使い手で、起源が剣のアーチャーに親近感を持つ。しかしいっしょに行動することはせず、そのまま別れることになった。

そして、運命の分岐点。
七花は殺人鬼、ラッドと遭遇した。武器破壊には成功するが、七花は頭を殴られ、ロワ内どころかとがめに会った後の記憶を全て失なってしまう。
人しての感情を亡くし、ただの刀へと戻る。
初期化した七花は、当然のようにゲームに乗ることを決めた。

最後に七花が出会ったのは右腕がサイコガンの男、コブラだった。
「しんのすけを、知ってるかい。お前を探してたぜ」
「はあ、誰だよそいつ。俺の知り合いはここには姉ちゃんしかいないぜ」
七花は無感動にコブラに襲いかかる。それが刀である自分の役割だから。
しかし、相手は百戦錬磨のコブラ。かつての七花ならともかく、記憶を失った七花では勝てるはずがなかった。
なんとかサイコガンの破壊には成功するが、頭部を銃弾で撃ち抜かれ、七花は息絶える。
次々に脳裏に浮かび上がる、眼帯の少女、メガネの少年、赤い服の少年、そして白い髪の着物の女。
彼らの名前を思い出すことさえできないまま。

コブラは小さく呟いた。
「すまねえな、しんのすけ。お前の仲間、殺しちまった」