【名前】タクアン和尚
【出典】MUSASHI-GUN道-
【性別】男
【年齢】不明(少なくとも壮年は超えていると思われる)
【名ゼリフ】
「ハッハッハ、まだまだ未熟じゃのう」
「うむ……いずれも最高じゃ」
【支給武器】
火縄銃@MISTERジパング、また会えたねププルン@FF8、嘴王@烈火の炎
【本ロワでの動向】
モンキー・パンチによる構想十二年の原作を用いながら、正道ではない色々な意味でアニメ史に名を残してしまった問題作「MUSASHI-GUN道-」の登場人物。徳川ではなく豊臣が天下を治めるIF世界において、ガン=カタに似た格闘術「GUN道」を国中に広めた第一人者であり、GUN道を修練する大徳寺の和尚である。見た目は筋骨たくましい、黒髪にひげを蓄えた壮年の偉丈夫なのだが、なぜか「じいさん」呼ばわりされることが多い。
(※信長ロワ参戦の理由としては、色々な大人の事情でその設定が生かされることはなかったものの、彼が元来、MUSASHI世界での「生き延びた織田信長」の仮の姿として作られたキャラだったから)

本編で、寺を去り旅を出た直後からの参戦。
開始早々、織田信長@内閣総理大臣織田信長が暖を取ろうとしたことにより発生した「本能寺大火災」に巻き込まれるも、MUSASHI本編の有名な背景ミス(室内の会話の筈が一瞬異次元じみた戸外の背景になる)を利用して脱出するというめちゃくちゃをいきなりやらかし、読み手を唖然とさせた。おまけに、そのどさくさに紛れて、主催が本能寺の奥に隠していたGUN鬼の銃(天・地)をも発見。和尚自らムサシに託した天の銃ばかりか、月にあると言われていた地の銃までもがここに存在することから、この世界の異常を改めて認識。ひとまず他者の手に渡らぬよう、再び義手の中に封印して歩きだす。(さすがに作画ミスネタは物言いが入り、以降自重された)

道を行く和尚の前に現れたのは、織田信長@歴史にドキリと織田信長@戦国鍋TV ~なんとなく歴史が学べる映像~によるデュエットのバックダンサーを務めた後、良い気分のまま千鳥足で歩いていた、(桶狭間の後で気持ちよく酒を飲んでる方の)織田信長@銀魂。元々落ちゲーのギミック的な存在だからか、言葉を発さずにジェスチャーで意志表示する桶狭間と、和尚はしばし行動を共にすることを決める。戦勝後のほろ酔いにかつての自分の姿を重ねたことと、彼の吐くテトリス形のゲボェに興味を持ったためである。桶狭間の吐くゲボェを、不思議な空中移動を可能とするGUN道のステップで次々と組み上げながらスコアを更新していく和尚の姿(通称「ゲボェGUN道中」)は、その行動に何の意味があるのかはさっぱりわからないながら、読む者に異様なインパクトを与えた。
また、この道中で、織田信長@殿といっしょが魔導具・偽火@烈火の炎の試し撃ちとその楽しさから拡大させた無差別火災を鎮火。「どんな弾でも込めることが出来る」GUN鬼の銃にテトリスゲボェを装填し、ゲロショットで消火活動という大変斬新なシーンを見せてくれた。飛び散るゲボェに火照るほろ酔い桶狭間、不思議な動きで銃を撃ちまくる和尚と、読み手の理解はまったく追いついて行かなかったが、本人はと言うと燃え盛る炎に向かって「喝ぁーつ!喝ぁーつ!」等と叫びながら至って真面目だった様子。

その後、織田信長@ドリフターズと逢う。MUSASHI世界の幕府の事などを伝えてドリフをますます混乱させたのち、ゲボェを使い尽くしたドリフの胃酸砲を見て取って、過去の自分に過去の自分を託すという意味も込め、桶狭間を譲り渡す(単にテトリスゲボェに飽きただけという見方もある)。

最終的に和尚が合流したのは、織田信奈@織田信奈の野望、織田久遠信長@恋姫~乙女絢爛☆戦国絵巻~、織田信長@信長の忍び、織田信長@戦極姫、カミナ@天元突破グレンラガン、織田信長@MISTERジパングからなる四大対主催集団の一つ、信奈チームであった。織田信長@戦国ランス(通称・ザビエル)の襲撃を受けていた信奈・ジパング・カミナをゲボェ残弾の掃射による撹乱で救い、同行を申し出たのである。一緒に行動し始めてからも、変なタイミングで「喝」を叫んだりと、奇行の嵐は止まなかったものの、同行自体は若い彼らに思うところあってのものらしく、カミナやジパングの、志や頭は切れるが青さの残る部分を諭すなど、わりとまともに年長者もやっていた。また、温泉回では堂々とノゾキをやらかし、乙女たちの裸体を前に「うむ……いずれも最高じゃ」などとのたまったあげく、信奈・戦極・久遠の全員にシバき倒されている。MUSASHI本編でもデスペラードにセクハラ発言かますしそもそも寺が女人禁制なのは和尚の助平っぷりのせいだし仕方ないね。

そんな信奈チームも、殿といっしょによる信奈の処刑を機に分断され、和尚は一人、再びの放浪を余儀なくされる。
そして、襲撃してきたノブナガ@ポケモン+ノブナガの野望と久遠による、命がけの激戦の果て――『空色デイズ』の相討ちの後、発生したポケモンの「ゆうれい」の群れに襲われた戦極の前に和尚は再び現れ、ケンジャの舞いを踊り狂ってピンチを救った。信奈のみならず、久遠までもが志に生き、その若い命を散らせたことを知ると、珍しくシリアス顔になり、戦極に合流地点を伝えて去った。
向かった先では、カミナとジパングが織田信長@鬼武者(幻魔王)の襲撃を受けていた。その前に手にかけた織田信長@のぶながっ!たち四人の死を面白げに歌い、嘲笑いながら暴れる幻魔王を、和尚は獅子の如き大音声で一喝し、カミナ・ジパングを下がらせると、GUN鬼の天・地の銃を用いて、「作画崩壊していない」(文章だから当たり前)ガチのGUN道・退魔術での戦闘を繰り広げ始めた。
これには読み手も別の意味で混乱し、「(戦う和尚の姿が)うおっまぶしっ」「すげぇ……あのじいさん、飛びながら戦ってる」「これが本来のGhost Busterzか……」などと、感心しているのかしていないのかよくわからないような支援レスが飛び交っていた。
ジパングのサポートを受けたカミナという強敵からの連戦ながら全く引かずに戦い続け、果ては最終兵器「黄金魔神像」までも起動させた幻魔王に対し、和尚は手傷を負いながらも退魔術特化の立ち回りを貫き、ついにはこれの撃破に成功する。驚嘆するカミナとジパングに、和尚は今の戦いで自らが用いたGUN鬼の銃についての説明を手早く行うと、次なる使い手として選んだジパングに、無理やり二挺一対のそれを託した。そして、戦極との合流地点を伝えた後、特に何の説明もせずに、背を向けてすたすたと去っていく。いつもならば気まぐれの一言で済みそうな和尚の姿に、しかしカミナもジパングもいつもとは違う何かを感じ取っていたようだ。

そして、和尚は一人、最後の戦いに挑む。
休む間も与えぬかのように対主催集団へ迫って来つつあった凶悪マーダー・ザビエルの前に、現実出展の拳銃と一振りの木刀を携えて現れ、立ちふさがったのである。
かつてGUN鬼の銃を用いてなお、逃げのびるので手いっぱいだった相手。その相手に普通の銃のみで、すなわち、磨き上げた己の技だけを武器に戦いを挑む。そう、それは、散っていく若い命に対して、「正しき歴史」から何かの間違いで生きながらえてしまった老兵として、自らもまた矜持とけじめを見せるための行為であった。
タクアン和尚最後の戦いを描いた『瓢箪から顕邪の舞』――――風が鳴り、草が鳴り、ザビエルの攻撃を悉く捌き切りながら、しかし、和尚は負けた。魔人への攻撃を阻む強力な障壁の正体をつかみ、情報を残すことを狙いながら、人知を超えた無敵結界に肉薄することは、さしもの和尚とてかなわなかった。攻撃を捌きながら一か八か、懐に飛び込んでの一撃を行おうとしたところを、あっけなく無力化され、GUN道開祖は乾いた草原にその命と魂を散らせるのであった。

前半は完全にネタキャラと言っていい無茶苦茶っぷりであったが、後半にはIFを背負う信長の一人として、なかなかに渋い姿を見せつけた。本編にて「無駄にかっこいい」と揶揄されていたCV.田中総一郎にふさわしい活躍をしたと言っても良いだろう。
なお、和尚関連の支援絵として、「ケンジャの舞い 躍らせてみた」「参加者全員MUSASHI化ギャラリー」などのカオスすぎるイラストも投下されており、こちらも一見の価値ありである。

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最終更新:2014年04月08日 13:00