【名前】 ジョン・ハンコック
【出典】 ハンコック(映画)
【性別】 男
【年齢】不明
【支給品】学園長のブロマイド@忍たま、酒(ウォッカ)@現実
【人物】
ロサンゼルスに暮らす酒浸りの自堕落な男。不死身で空も飛べる驚異的なスーパー・パワーの持ち主。その類い希な能力を使い、事件が起きればすぐさま現場に駆けつけて解決してくれるが、事件の度に周囲へ大損害を与える乱暴なやり方と、迷惑を掛けても何一つ反省しないぶっきらぼうな態度が災いし、人々から非難されてばかりの迷惑ヒーロー。
実は記憶喪失でありジョン・ハンコックという名前は偽名である。
現在ロサンゼルス市裁判所から出頭命令がくだされているがすべて無視している。
【名ゼリフ】
「そうだ――俺は――」
【本ロワでの動向】
生身で地上から月面に移動できるチートスペックと、多少問題があるもののヒーローとしての経歴。それゆえに対主催として積極的に動くかと予想されていたハンコックであったが……
登場話で支給品である学園長のブロマイド@忍たまを
(なんだこの不快な紙切れは…)
と無言で破り捨りすて、それ以降は同じく支給品の酒(ウォッカ)を飲み、特に何をすることもなく酔っ払うというヒーローにあるまじき衝撃の登場を飾る。
レイ・エンブリーという親友であり良き理解者に出会う以前からの参戦のため、スーパーヒーローとして今一自覚というものがない彼だったが、大先輩であるスーパーマンとの出会いで漸く動き出す。
自身と同じスーパーヒーローでありながらダラけているハンコックを、強い正義感ゆえに見るに耐えかねたスーパーマンは、力の責任と正義のなんたるかをハンコックに熱く説き語り聞かせた。
それが功を奏し、内心スーパーマンを
「五月蝿い全身タイツのホモ野郎」
扱いしながらも、対主催のヒーローとして積極的に行動を始める。
それが悪夢の始まりだった。
手始めに黒王に腫瘍の塊にされ死ぬよりも悲惨な状態になったまま放置されていたティガレックスを「邪魔」と判断してぶん投げてとどめをさし、それ以降は各地を放浪。
TV
アーカードを遠距離からビビらせたり、影を狙ってきたモリアを返り討ちにして追い返したり、テロリストのVと情報交換したり、エイリアンを本能的に怯えさせたり、あげくの果てにはマーダーが集まっていそうな建物や施設を千切っては投げ千切っては投げ、片っ端から破壊したりと、絵面と規模的にマーダーに勘違いされかねないほどの大騒ぎを起こしたりしていた。
しかもこれらは本人的には平常運転のため、恐ろしいことにほぼ無自覚であることが窺える。
因みに道中遭遇したデッドプールに「ウィル・スミスに似てるって言われない?」などと質問されていたりした。(作中演じている人)
しかし幸運にも他の対主催との大きないさかいは起こらず、そのまま対主催戦に参戦。
片手に酒(ウォッカ)をもちながらとはいえ、意外と真面目、いやまともに対主催として活動する。
しかしここで悲劇が……
激化する主催陣営VS対主催連合の戦闘の合間、新生十字軍の装備するXガンがハンコックに牙を向いたのだ。
当然無敵のハンコックの肉体にはあまり効果がない。しかし、酒瓶は別だ。
ハンコック「お前ら……人の私物を壊すなってママに教わらなかったのか」
貴重なアルコールを台無しにされたハンコックは、冷静なれど激怒した。
オーバーテクノロジーなGANTZ装備という強力この上ない武装、そして単純に桁外れな数の十字軍相手に突っ込んでいく。
その暴れっぷりは「酔っ払いから酒を取り上げてはいけない」という新たな教訓を我々に授けてくれた。
最初こそ、ハンコックも絶好調に無双していた。しかし、Xガンを初め、Zガンなどの強化武器の集中砲火に、倒しても倒しても頭数が減らない膨大な人海戦術を前に少しずつダメージを負っていく。
暴れて暴れて、頭が冷えてきたハンコック。少し休憩を入れようとその場を離脱し移動していると、絶体絶命の危機に陥っていた悟空を発見する。
――50年、記憶している限りの人生でもっとも傷を負っている。
――それでも、不思議に体が動いていた。
ハンコックは、対主催戦力の要である悟空を庇い、命を落とした。
ダメージのせいか、それとも主催の策略か、不死身で無敵の筈の体におった致命傷。
呆然としながらも、ハンコックは驚くほど自然に死を受け入れていた。
望んでいたからかもしれない。
彼なりに助けてきた市民は、彼の存在を疎ましく思っても必要としてはいなかった。
迷惑だと、自己満足と、侮蔑の言葉をかけられたことは数え切れなかった。しかし、感謝されたことは数えるほどしかない。
正直、なぜ自分がヒーローをしているのかわからなかった。
悟空「ハンコック……おめえは本当に世界の救世主(ヒーロー)かもな!」
唐突に、訪れるとも考えていなかった死に意識を沈めながら、そんな言葉が聞こえてきた。
俺がヒーロー?俺が?はは、そんなことハッキリ言われたのなんて……初めてだぜ
最後の最後に――報われた気がした。
心の底では誰よりも人を救うことを願っていたハンコック。
彼のロワでの行動は、ひとりのヒーローの儚い救いであると言えるだろう。
最終更新:2014年05月20日 19:05