【名前】 ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン
【出典】 Dies Irae
【性別】 男
【年齢】 生前を含めると92歳(外見年齢30歳)
【名ゼリフ】
「そうか……お前たちも死を奪われたのだな。もういい、もう休め。お前たちに――自由を!」
「この物語に幕引きを」
【人物】
筋骨隆々の寡黙な男。無駄な殺生を好まず戦いにおける矜持を持ち合わせるなど、基本的に屑かキチガイしかいない黒円卓の中にあって数少ない「英雄としての在り方」を持つ人物でもある。
生に対して真摯であり、故に自らの死者としての生を終わらせたいと考えているが、皮肉にもその身はラインハルトに囚われており決して死ぬことはない。
能力は両の拳に触れたものを問答無用で即死させるという「人世界・終焉変生」。元となった渇望は「唯一無二の終焉(=死)を得たい」というものであり、蓮のただ一度の生を尊ぶ思想と根本的には同一のもの。
異能や聖遺物を差し引いてもその武技は極限まで鍛え上げられており、決して揺るがない精神性と合わせて戦闘において一切の隙が存在しない。
通称はマキナ、ファンからの愛称はマッキー。本名はミハエル・ヴィットマンで続編では天魔・大嶽と呼ばれている。ややこしいにもほどがある。
【本ロワの動向】
三つ巴ルートで特異点において蓮と対話する直前からの参戦。
つまりは黒円卓を裏切って蓮の側についた頃からの参戦ということであり、ロワにおいても蓮との合流・ラインハルトの打倒を目指し行動することに。

暫くは単独行動が続いていたが、そんな矢先にDIOによって肉の芽を埋め込まれたヴィルヘルム・エーレンブルグと接触。
ラインハルトに対する忠誠心をそっくりDIOに置き換えられ、かつては家族とまで呼んでいた同胞を主の敵としか認識できない今のヴィルヘルムの姿はあまりにも哀れに過ぎた。
こうなった以上は一刻も早く眠らせるのが慈悲である。そう考えたマキナは、襲い掛かるヴィルヘルムを展開した薔薇の夜ごと粉砕するのだった。

改めて蓮の捜索を再開するマキナであったが、次に出会ったのはギー、M、イヴの三人。
どちらも対主催だったのだが、そこにいたのは寡黙な男が三人だけ。当然会話が進むはずもなく、最初はマキナを怖がってギーの後ろに隠れていたイヴがなんとか場を取り成すことで友好的に対話することが可能となった。
その後は情報交換やラインハルトを始めとしたマーダーへの対処の関係もあり、マキナは一時的に彼らと行動を共にすることに決める。
こうしてワンパンチート対主催が三人も揃い踏みになるという、マーダーにとっては阿鼻叫喚なチームが組まれることとなるのだった。

道中マーダーをギー・Mと共にテンプレしつつ蓮を捜索するマキナだったが、遂に蓮の居場所が判明し、ギーやMと別れてその場所へ向かう。
しかし向かった先にあった光景は、蓮とDIOの対決、そして成長したスタンド「ザ・ワールド」によって殺害される蓮の姿だった。
やってきたマキナを睥睨しつつ貴様もこうしてやるとあざ笑うDIOに、魂を分けた兄弟を殺害されたマキナも黙っているわけにはいかなかった。
こうして両者は第二ラウンドとばかりに戦闘を開始する。

極限の武威を誇るマキナであったが、相手はただでさえチートなスタンドを更に進化させたDIO。
当初は防戦一方であり、攻撃を当てることすらできていなかった。
しかしDIOがマキナの能力を太宰と同じ打消し系であると勘違いしたことをきっかけに反撃の糸口を発見。最後には停止した時間諸共創造で打ち砕き、DIOの殺害に成功するのだった。

兄弟であり戦友でもあった蓮は目の前で死に、直後の放送ではラインハルトの死亡が伝えられた。
最早生きる意味も戦う意味もなく、ラインハルトという枷が無くなった今、自殺すらしかねない雰囲気となってしまったが……
蓮が所属していたチームの生き残りである立花響、そして後から合流した司狼の手により止められることになる。

マキナ「俺に唯一無二の死をくれ」
響「だめですよ、マキナさん!そんなことを言っちゃ、生きるのあきらめないでください!」
司狼「だとよwww」
マキナ「煩いぞ」

自分たちとは違う、正しく英雄たる器を持つ少女、響。
ある意味目を離せない彼女がいたからこそ、マキナは自決に至らず今しばらくロワに反抗することを決めるのだった。

その後、作戦のためにレオや狩摩の元へ行った司狼を見送り、マキナは響とコンビを組んで行動することとなる。
二人の道中はマキナが響に振り回される形で進んでいくが、しかしマキナもマキナなりに響に感謝の念を持ってはいたようだ。

マキナ「俺からお前に教導できるものなどない。
    ただ、一撃を中てることのみだ」
響「一撃……?」
マキナ「そう、一撃だ。これが俺の"創造"。
    至高であろうと、陳腐であろうが、あらゆる歌劇に幕を引く一撃。
    その為の拳を、お前は既に持っているだろう。撃槍の使徒」

それは上記の台詞にもよく現れている。
死を求めた男は、しかし生を諦めない少女の手により正道へと引き戻され、共に歩んでいくことになるのだった。

そしてロワは遂に最終戦を迎えることになる。
主催戦において彼ら二人が戦う相手はそれぞれ違っていた。響は甘粕正彦、マキナはその周囲に存在する有象無象の軍集団。
量か質かの違いはあれど、共に死を覚悟しなければならない強敵。それに挑む響を、マキナは彼なりに鼓舞するのだった。

マキナ「行って来い響(戦友)…そして勝て!!」
響「はい!マキナさんも死なないで下さいね」
マキナ「善処する」

平時の彼ならば決して出さないような感情の篭った声。それを微笑ましく見返す響を尻目に、マキナもまた自分が挑むべき相手の下へと向かうのだった。
そしてジョルノと共にフェニックスを撃破、押し寄せる深海棲艦からのハルバード護衛をジョルノに、見渡す限りの大軍勢の相手をテスラ・アドルフに任せると、マキナはトゥバンと共に深海棲艦の首領たるレ級討伐へと向かう。
そして全ての歴史を粉砕する幕引きの一撃により少女の姿をした怨念は霧散、同時にテスラ・アドルフによる大量の深海棲艦討滅も完了。ハルバード周辺の危険分子は根こそぎ処理されたのだった。

その後はサクシャの撤退によりロワが崩壊、奇しくもマキナは生還を果たしてしまう。
しかも元の世界に帰ってもどうしようもないというマキナを響が(強引に)シンフォギア世界に連れ帰ってしまうというまさかの展開に。

翼「立花・・・その男はだれだ?」
響「今日から私達と一緒に戦ってくれる、ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲンって言うんだよ」
マキナ「…よろしく頼む」
クリス「おいおいおいおいおい」

死を求めるマキナとしては安息から遠ざかった結果となったが、しかし響から目を離すことができず、その将来に期待を持っているなど、偶然得た生もまんざらではないようだ。
なお、シンフォギア世界的にはノイズに触れて一撃必殺できるOTONAというトンでも存在が現れたことになる。これにはフィーネも涙目になったとかならなかったとか。

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最終更新:2014年06月08日 01:00