【名前】
立花響
【性別】
女性
【出展】
戦姫絶唱シンフォギアGX
【ロワ内での動向】
妄想ロワおなじみビッキー。しかし今回はGX10話時点からの参戦であり、父親関連もまだ解決していない時期でもあったため心配されていたがオープニングの時点でその精神がマッハでヤバイことに。
見せしめに使用されたリディアン学院の爆発に衝撃を受けるだけならまだしも、その中にまだ小日向未来を含む響の親友たちがいたのだ。唐突で理不尽過ぎるほどに自分にとっての「陽だまり」が崩れ去った光景に彼女は少しの間泣き叫び続けた……
そんな彼女が最初に出会ったのはハート。声をかけられるも心ここにあらず状態だったためかスルー。そんなこんなで歩いている内に一人の少女と出会う
’勇者’結城友奈。行く宛も無かったのか彼女の誘いで一緒に行動することになる。友奈の明るさもあってか響は少し笑顔を取り戻すことになる。道中で友利奈緒と遭遇。彼女とはちょっと女子トークと情報交換で盛り上がり別れることに。
友奈「えっと、この場合響さんは先輩ですね」
響「響でいいよ友奈ちゃん!…でも先輩…先輩…ウェヒヒヒ、先輩かぁ~」
道中でこのような微笑ましい会話もあったりして、次に出逢ったのは対主催として行動していた機動六課のスバル・ナカジマとティアナ・ランスター。そしてティアナの支給品として支給されていたヨッシー(スーパーマリオくん仕様)
ヨッシーのギャグに色々とティアナが振り回されてたりしたものの、響は当初のショック状態からいつもの調子に戻っていた。
響「今回調理するのは~」
響、友奈、スバル「「「ビ~フストロガノフ~」」」
友奈「アニメや漫画でお馴染みのビーフストロガノフ」
ティアナ「何故そこで歌!?」
道中会場内に設置されたキッチンでビーフストロガノフを作っての食事会。この頃は皆和気藹々としてたが、ここはバトルロワイアル。そのような事が長く続くはずもなかった。
事態が動いたのは第一回放送終了後。主催の戯れとして会場内にいた死者が軒並みゾンビとして蘇り、対主催マーダー関わらずその対処に追われることに。もちろん響たちも例外なくゾンビの対処に。しかしこれが響の今後に影響を及ぼすことに。
そのゾンビ集団の中に、みせしめのついで的な感じで焼き殺された小日向未来含むリディアン学院の生徒たちがいたのだ。ゾンビ未来たちに攻撃するのを戸惑ってしまい、防戦一方となってしまう響。さらにゾンビ処理にあたっていたイオ・フレミングによってゾンビ未来たちが銃火器でミンチにされてしまう。
いくらゾンビとはいえ未来たちが本当の意味で物言わぬ肉塊と化していく光景を見た響は思わず取り乱してしまう。イオに「ゾンビたちを残したところで生きている友達が戻って来るわけじゃない」と諭されたこともあり、一応は納得した。
―――だが、この時を境に、響の心の奥底に大きな闇が芽生え始めていたことに、誰も気づかずにいた。
そんなショックな出来事からほどなくして。
目の前にいる男性がワンフォールに掘られかける光景を見かける。もちろん響はその男性を助けるが
「触るな! 化け物!」
男は響の手を振り払い暴言を吐く。男の名は蛭川光彦。「正義」「友情」などの綺麗事を毛嫌いし、性格も傲慢、陰険、自己中心的と、およそ考えつく限りのヒトの醜悪な精神性をかき集めたモノが服を着て歩いているような、ゲスな性根の持ち主であった。ヒルカワからすれば超常的な力でマーダーを撤退させた力は化け物と同義であったのだろう。それにヒルカワは支給品として響たちを含む一部参加者の詳細名簿を手に入れていたのだ。
響の過去をネタにし彼女に罵倒暴言を繰り返すヒルカワ。通常時の響なら何か言い返してたかもしれないが、いかんせん友がミンチになってしまった光景をみてまだそんなに時間が経っておらず、響はただ何も言わず呆然としているだけであった。
幸か不幸かヒルカワが何かを察知してその場から去っていったものの、響はついに精神錯乱を引き起こし友奈たちの元から離れていってしまう。
そんな状態で響は出会ってしまった。’梟雄’松永久秀と。そしてこの邂逅こそが、彼女の運命を決めてしまった。
当初は紳士的な対応を取っていた松永であったが、響の中に蠢いていた’生まれたての闇’を見たことによって一変。松永は響の中の’闇’を暴き出そうと考える。
響は松永によって理解させられる、人の’業’や’欲望’を。そして響はこのような考えを持ち始めていた
’私から「陽だまり」を奪った、この世界が憎い’
響は必死に否定するも、松永からすれば全てを暴きだしているのと同然であった。最終的に、響自身が持っていた価値観が松永の言葉によって歪まされた結果、心の中に生まれた闇に完全に呑まれ
「そうだ……この世界が間違っているんだ。世界が間違っていなかったら、クリスちゃんもマリアさんも誰かを失わずに済んだんだ……。だから」
’世界を再創造することによって皆が幸せになれる世界’。彼女はそれを望むようになった。
――――今ここに、「人と人を繋ぎ束ねる」手は、「全てを破壊し作りなおす」モノへと変貌した。
世界の再創造を望む存在となった立花響。そんな彼女の目の前にマーダーである尊師が姿を現す。すかさず響がガングニールを纏おうとするも聖詠が浮かばない。いくら鍛えられているとはいえ生身では不利な状況になってしまい敗北。この時響は、「自分はガングニールを持つ資格など無くなってしまった」と悟り、ガングニールをその場へと捨て去った。
「さよなら――ガングニール」
流石に無防備なのはまずいと思いデイバッグから支給品を探す。そこに入っていたのは響にとって意外なものであった。
殲琴・ダウルダブラ――――世界の分解を望み、奏者たちと敵対した錬金術士キャロル・マールス・ディーンハイムの持つ聖遺物。一度使ってみるとまさかの適合。ギアを纏うことに。
ギアが使えるようになって本格的に動き出そうとした時、休息を取っていた雪音クリスと出会う。折角なのでクリスに自らの目的を話し仲間に引き入れようとする。
しかしクリスはそれを拒否。過去を乗り越え受け入れたクリスにとって、過去から逃避して幸せな未来のみを望むようになってしまった響の思想など受け入れられるはずもなかった。
クリスと別れた響が次に出会ったのは顔無しことフェイスレス司令。フェイスレスの話を聞き、「新世界ではそのフランシーヌさんとも結ばれるかもしれない」と誘い仲間に引き入れる。この際にフェイスレスに改造されたガリィとミカも仲間となる。その後なりゆきで出会ったカギ爪の男も仲間に引き入れる。そして会場の一部となっていたフロンティア内に存在していたユグドラシルコーポレーション本社を本拠地とした闇ビッキー組が結成される。
戦力固めのためにガリィとミカに想い出の補給を命じるも、放送でフェイスレスとカギ爪の死を知る。しかしフェイスレスの「諦めなければ必ず夢は叶う」という言葉、カギ爪の「たとえ死んでもその人は自分の心の中で生き続ける」という思想によりさらに響は歪み、かつての彼女の面影は完全に消え去る結果となった。フェイスレスが死んだことで開放されたガリィ&ミカと一悶着あったものの、響の目的の過程でキャロルの目的も果たせるということで納得させた。
自身も仲間集めに出発、松永に出会い絶望したクリス、そして荒れていた時期からロワに呼び出されていた乙坂由宇を仲間に引き入れる。その帰りにブシドー組と遭遇。ダウルダブラの試運転も兼ねて彼等を圧倒するも、その際にクリスが脱落してしまう。しかしカギ爪の思想を得た事によって、かつて背を預けあって戦った戦友の喪失にも、ほぼ何も感じなかった。
本拠地に戻ろうとするが、個別行動を取らせていたガリィとミカがまだ帰ってこないと聞き捜索に向かう。
二人を見つけた先にはⅣがいた。ガリィとミカを失うわけにも行かないためⅣを仲間に引き入れるついでに彼を説得しようとするも失敗。ガリィとミカの回収に成功するも、その間に乙坂が脱落。
だが、それでも今の響にはクリスのときのように「戦力が減った」という感覚しかない。
さらに道中で大井と羽黒と遭遇。
片方は愛する者を奪われた怨恨と憎悪から深海に堕ち、もう片方は愛するものへの献身に疲れ果てて正道を捨てた彼女らに
今の自分にも一脈通じる闇を見出し、「減少した戦力補填のために」、二人を新世界という甘い夢で篭絡し、仲間へと引き入れる。
本拠地に戻るとそこには範馬勇次郎と彼によって殺されたとされる女性の姿が。響たちはすぐに身構えるも勇次郎がここへ来た理由は、おそらくここにやって来るであろう対主催と戦おうという目的があってこそであり、それまでは自分たちに手を出さないとのことだった。さらに槙島の影響を色濃く受けた読子・リードマンを仲間に引き入れる。
色々あったものの、想い出回収によってフロンティア機動のエネルギーも揃い、ついに響の計画が実行される
「私は立花響――この堕落した世界を滅ぼし、誰もが幸せになれる新世界を作り出す者!」
「今から私はこの世界を滅ぼす」
「救いを求めるなら我が元へ来い。抗うもの、逆らうものは容赦なく殲滅する。」
「もしも愚かにも私を止めようとするならば……星の海まで来い。私たちはそこにいる」
最初に響の前に現れたのは
スコール・レオンハート。激闘の末相打ちになりかけるも支給品にあった虚無の魔石により即再生。同じく支給されていたロンギヌスの槍を以ってスコールを撃破する。さらにやってきた
東方仗助をどこぞの炎の魔術師の如く瞬殺。そして響の前に現れたのは――――
友奈「響……先輩…」
「……久し振りだね友奈ちゃん」
友奈「どうしてっ……どうしてこんなっ……!?」
結城友奈率いる勇者部組。そして友奈が纏っていたのは自分が捨てたガングニールのギア。序盤以来の再開であったが、今の響にとっては誰が邪魔をしに来ようと関係無かった。友奈やガリィ&ミカを打ち倒したスバルとティアの説得も彼女の心には響くことはなく、響は友奈たちに対して攻撃を仕掛ける。
戦いながらも響に対して説得し続ける友奈達に対し、それをくだらないものと一蹴。だがしかし少しの間とはいえそれなりに思うことがあった模様。そのため響は手段を変えることにした
「やっぱりみんなわかってくれないんだね……だったら私の苦しみを理解してくれた方が納得できると思うんだ」
「だから、少しの間我慢してね? 大丈夫――死んでも新世界でみんな幸せになれるから」
「————幻燈結界(ファンタズマゴリア)、発動」
幻燈結界――――リーゼロッテ・ヴェルクマイスターが使用する「平行世界の可能性を重ね合わせて新たなる世界を作り出す」魔法。響は友奈たちや、途中で駆けつけたブシドー組や弓那たちも含めて幻術によって心を砕こうとした。その間に幼馴染達を失い塞ぎこんでいた榊遊矢を見つけ、カギ爪やフェイスレス譲りの話術で巧みに引きこもうと企む。
しかし、幻燈結界は思わぬ形で打ち破られることになる。
♪最近なんだかちょっぴりヘンだぁ~~~(涙) ♪どうしてなのかなおかしいなぁ~~~(疲)
幻燈結界によってネガティブ状態になった弓那がヤケになって歌った「灰かぶり姫…じゃなぃ~」。それにより幻術の効力が弱まってグダグダになり、とても人の意識を誤魔化せるレベルにないところまで劣化するという事態が発生。さらにそれを機に結界内に閉じ込めていた友奈たちも立ち直りかけ、遊矢の引き込みもエリーゼやりーさんに諭されて持ち直されため失敗。
そして、想定のはるか埒外から生じ、連鎖していく異常事態に動揺を隠せず浮き足立つ響に、追い討ちをかけるように、さらなる予想外の事態が襲い掛かる。
――――Siegfried
「何で…何でファンタズマゴリアが…ガハッ!なんで…なんで拳が私の体を…」
オーディン「ああ、中々のものだよ奏者…」
今まで行方をくらましていた参加者の一人、オーディンが突如乱入。彼のマホウであるSiegfried(あらゆる概念を上乗りする)によって、遂にファンタズマゴリアそのものまで無効化される事になり、そして響自身もオーディンの攻撃で致命傷を負っていた。
オーディン「奏者よ、誰もが望む幸福な世界など、存在しない、だからこそ受け入れるのだ。
現実を全てを得ようなんて陳腐な陳腐な発想だ。世界を識らぬ、か弱き理論―――ただの空想だ」
オーディンの言葉によって響は理解した。自分が世界を作り直そうとする行為はただの子供じみた空想。だが未来が死んだ現実と向き合うことが出来ず、あまつさえその憎悪を世界に向け、ただ逃避を続けていただけに過ぎなかった。もう自らの目的が果たせないと知った響は廃人の如くその場にくずおれた。せめてもの介錯としてオーディンが響にとどめを刺そうとした瞬間
オーディン「なぜそいつを庇う?敵ではないのかね?」
友奈「違う!先輩は…先輩は仲間で、私たちの友達だ!」
響「友奈ちゃん…」
自分を庇うようにオーディンの前に立ちはだかったのは結城友奈。
なぜこんな自分を、みんなに酷いことをした立花響という外道を庇うのか。しかし、そんなことは友奈たちには関係なかった。「友達だから」と
大勢の者の血でドス黒く汚れたこの手には、もう誰かと手を繋げるだけの価値など無いと思っている。だからこそ友奈の言葉は何よりも眩しく、そして輝いていた。――――それはかつて自分が誰かに手を伸ばしていた時と同じく
そんなことを考えていたら、勝手に体が動いていた。そして響は――――オーディンの神槍グングニールによって穿ち貫かれていた。
消えゆく魂、薄れゆく意識。そんなおぼろげな景色に映っていたのは必死に自分だった魂に手を伸ばす友奈たちの姿。
ああ、どうしてこんなことになってしまったのだろうか
どうしてあの時真っ先にみんなに手を伸ばさなかったのか
後悔の念があとからあとから湧き出るが、もう全ては遅かった。
自分は殺し合いに放り込まれてから、数多の取り返しの付かない過ちを犯して汚れきった果てに、こんなところまで来てしまった。
だけど、友奈たちといた時間はとても切なく、とても暖かく、とても大切な時間だった。
最後に響は友奈たちに謝った。これで許されるなんてことは思っていない。ただけじめに関してはちゃんと付けたかったのだろう。だが友奈たちはそんな響の事を許してくれた。
もうすぐ意識が途切れる。心配する友奈たちに対し響は最後にこう言った
「へいき、へっちゃら」
その言葉を最後に、その魂はこのロワ会場から完全に消え去った
最終更新:2023年09月11日 22:19