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歓迎学園編9 - (2005/12/18 (日) 10:56:43) の1つ前との変更点

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状況は最悪だった・・・。 その状況がさらに最悪にしたきっかけは私だった・・・。 熱暴 走さんが冷静になったことで、少し気が緩んでしまったのだろう。 いつも綺麗に手入れしているツインテールの1つが、結界の範囲内 から出てしまったのだ! 常に結界に群がっていた敵から見れば、絶好のつり糸である。 えさは、かならず付いているのだから引かないはずはない。 ・・・そう、髪をつかんでひっぱりだしたのだ! 「・・・・・うう・・・・・・みんな」 髪の毛をひっぱられる激痛とみんなが引っ張る手の感触 が、私の危機回避能力の低さを悔やませる。 「しかたない!髪を切るぞ!」 りー先生から最善の案がだされた。 一刻一秒がおしい。 私はすぐに頭をできるかぎり立てに振る。 口を開けば激痛のために悲鳴しか出ないから歯をくいしばるしか できない! 「すまない!」 先生はそういって、手持ちのナイフを私の髪にあてた。 「・・・・・・・うげ、なんだ?この鬼わきは・・・」 先生がこけた・・・いや、よく見ると敵もこけてる。 この緊迫した状況で緊張感がまったくない声が いきなり聞こえたら、確かにこけるしかないな・・・。 「ん?危機状況か?普通の数倍のわきわきだな。まあ、  これならウィジャボも簡単に20個手に入るだろうさ」 声の主を確かめるべく、顔を向けると1人の戦士が立っていた。 「逃げろ!敵がわきすぎてる!魅力系でないかぎり  回復アイテムが尽きるほうがはやいぞ!」 「はぁ?逃げる?残念だけど、おれの辞書に”逃げる”  って文字はないよ^^」 自信満々なことを言ってくれる・・・。 「”戦略的撤退”って言葉はあるけどなw」 ・・・・・・・・・・・・。 「でも、この状況では使わないな。なんせ、えさが目の前に  ゴロゴロころがっているんだからな。ウィジャボ20個たまったら  普通にでていくさ」 ゆっくりとした動作で男は剣を引き抜いた。 「こいよ化物、おれを倒せると思っているのならな」 男の体が赤く燃え出す。 ブレイブハート、攻撃系の技だが・・・この男、なぜブルズアイを つかわない! しかも、平気に敵のど真ん中に突っ込んでいく! 「あいつ・・・・・防御極だ」 いつのまにか、私の髪は開放されていて自由が利くようになっていた。 「防御極?」 「みろ、あいつの戦い方」 りー先生が説明しだした。 「敵の攻撃を真正面からうけているにもかかわらず、ダメージが通っていない  魅力系しか不可能だと思っていたが・・・・・あんな使えないステ振り  にするなんて、めずらしい」 ・・・・最後の言葉は本音だな。 「・・・・熱暴 走さんいまなら供養師としていけるんじゃない?」 熱暴 走さんの顔に血の気がもどった。 「敵はあの男に夢中になった、いま、この場は数匹の敵しかいないわ  私たちだけでも守れる!さあ、供養師の仕事!果たしてきて!」 私の言葉に勇気付けられたのか、眼が輝いている。 「うん!仕事を果たしてくるよ!」 先生を筆頭にみんなそろって結界の外にでる。 数匹の敵が私たちを襲ったが、そんなの物の数ではない。 もともと、こんな鬼わきさえしていなければ、このメンバーで これないMAPではないのだから。 「ぼくはうれしいよ・・・・この島には、おじさんが失敗した仕事  だけをするつもりでいたけど・・・・みんなにあえるなんて・・・」 熱暴 走さんの拳と眉間が輝きだす。 「一族の中でも私だけにでた異能力。何が原因かを知る  第3の眼と全てを静め、封印する拳・・・。いまは、供養できない  ぼくの力はそこまで強くないから・・・でも、いずれ供養する!」 熱暴 走が拳をふりあげた先にはガマ蛙の置物。 その、置物の眼が不意に動いて熱暴走をみた! 「きさまが原因だ!!!」 勢いよく打ち込まれた拳にどっからともなく 奇怪な悲鳴が3-1を震わせ・・・そして消えていった・

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