Story ID:fOpPMmwO0 氏(26th take)
「あ゛ーーー」
翠星石が椅子に座ったままのけぞる。
正面に座った薔薇水晶から見ると、ほとんどアゴだけ星人だ。
「暇ですねぇ」
「そうだねー」
蒼星石がPSPの画面から目を離さずに答える。
「なんか建設的な行動をするですよ貴様ら」
「そうだねー」
蒼星石がPSPの画面から目を離さずに答える。
「今更・・・ファミレスまで来て話す・・・ことなんてないのだわ・・・よ」
真紅がキャベツのピクルスを延々と食べ続けながら突っ込む。
「そんじゃぁ、ロックバンドらしい話でもしましょうよぉ。CDの感想とか」
ドリンクバーからカプチーノ(4杯目)を持ってきた水銀燈が話題を振る。
「あー、その前にコレ頼むの。苺のミルクレープなのv」
言うなり雛苺が『呼』ボタンを連打しはじめた。
「ちょっ・・・待つかしら、そんな押すなって!ヤバいって!ヤバいってやめ・・・・やめろ!!」
1秒間に16連打していた雛苺の手を、金糸雀が退ける。
「CDの感想ったって貴方、最近何聞いてるのよ?」
「・・・・・。んっとぉ、TOOLとか」
恥ずかしげに、もじもじっ♪としながら答える水銀燈を全員でスルーする。
「まあでも実際、感想を言い合うのは悪くないんじゃないかな。勉強になるよ」
「そうですねぇ。じゃあ一人ずつイチオシのアーティストでも言い合いますか」
―――隙をみて雛苺が『呼』ボタンを連打する。
「ごぇあ゛ーーー」という掛け声とともに金糸雀がチョップする。
じゃあリーダーから、と話はまとまり、蒼星石からの答弁となった。
「僕はそうだねぇ・・・THE USEDとかいいんじゃない。曲はLet It Bleedが一番好きかな」
「スクリーモかよ。ですぅ」
「うっさいな。いいんだよ、流行りモノかも知れないけどいい曲は多いよ?
アメリカはいいよねー、こういうのが流行ってくれるような国でさ。
日本ってばアイドルとパンクと古株ばっかりオリコン上位占めてるしなあ」
「それはお国柄ってやつじゃなぁい」
店員が注文をとりに来る。雛苺が苺のミルクレープを頼むついでに、真紅がマルゲリータを追加した。
「じゃ、次は私なのだわ・・・最近は陰陽座を聞き始めたりしてるわ。蛟龍の巫女とかいいわね」
「ちなみに勧めたのは私ぃv」
「ちょっと私に歌い方が似てるかも知れないのだわ。あんなに張りのある声はさすがに出ないけど・・・
ああ、そういえば『ジャムプロ鉄拳制裁事件』なんてこともあったのだわ・・・あれは笑わせてもらったわ。
水銀燈がオタクに陰陽座を聞かせたら、これJAM PROJECT?って聞かれたのでグーパンで答えたっていう」
「たしかにファンの前で言ったら殴られそうかしら・・・」
案の定、店員がもう1回注文をとりに来てしまった。
しきりに謝る蒼星石と、ヒナは関係ないのよー、という顔をしている雛苺。
「あ、次は私ですか?んっと、Rage Against the Machineですかね。Wake Upがイイ感じですぅ」
「ミクスチャーか」
「うるせぇな。いいんですよ、流行ってるってことはいい曲が多いってことですよ」
「僕と同じこと言ってr
「格闘技のPRIDEのテーマ曲とかもやってるですよ。まあ、私はああいうのより1stのころのスローな曲が好きなんですケド。
マトリックスのEDで聴いてうおおー!ってなった人は多いんじゃないですかね」
「・・・私はレイジよりマリリンマンソンでうおおー!ってなった人なんだけどぉ」
「・・・・そういう人もなかにはいます。とりあえずRock is DeadのPVのコスチュームをなんとかしやがれです」
「それじゃ、次は薔薇水晶かしら」
「えっと・・・ん・・・Pink Floyd・・・かな。TimeかShine on You Crazy Diamondか迷うところ」
いきなり出現したディープな名前に、ざわ・・・ざわ・・・となる一同。
「やっぱり・・・デイヴ・ギルモア加入後のほうが好き・・・・・。
「あなたがここにいてほしい」は・・・タイトルトラックがおとなしいからあんまり評価されてないのかも知れないけど。
いきなり「狂気」とか聴くより・・・いいんじゃない・・・かな。」
うーん。さっぱりわからない。
全員の顔が同じように「?」になった。
「気を取り直して、次はすいぎんとーなのよ」
「そりゃ貴方、Judas Priestに決まってるじゃなぁい。もちろん
Painkillerでv
メタルって何?って聞かれたら、まずコレを聴かせるわぁ」
「次回作はあるのかしら」
「心配なのはそこよねぇ・・・Angel of Retributionのシメ、Lochnessがあまりにもキレイに決まったせいで
あれがロブの鎮魂歌みたいに聞こえちゃってねぇ・・・いや、Deal with the Devilとか聴くとまだまだって感じもするけど。
あえて古臭いプリースト節で演るっていうのも、ファン心理をよーくわかってるわよぉあのオジサン達は」
「年季だけはエアロとかストーンズにひけをとらねーですからね」
「あの時代にExciterとかやってたと思うと、リアルタイムで聴けなかったことが悔やまれるわぁ」
「次はヒナー!やっぱりやっぱり、Arch Enemyがさいこーなのよー!」
「――――。」
なぁんで雛苺がそういうの聴いてんだろうなー。
誰もがそう思いつつも、Rozen Maidenの貴重なデス要因なので邪険にすることはできない。
「アンジェラおねーちゃんはかっこいいの。ヒナもああゆう女の人になりたいのよ♪」
「あ、ひとつ質問なんだけど」
「どうしたの?そうせいせきー」
「アー【ク】エネミーか、アー【チ】エネミーか。結局どっちなのかな」
「・・・それだけは・・・訊いてほしくなかったのよ・・・・・」
「え!?あ、ゴメン!?ゴメンね、悪気はないんだ!!」
「ま、ぶっちゃけた話クイーンズライチとクイーンズライクみたいなもんなのよー」
「・・・・いいんだそんな結論で。
じゃ、最後は金糸雀」
「わ、私かしらっ」
「いや、さっきから全員言うって言ってんじゃねーですか」
「1人だけ内緒はズルいわよぉ」
「う、うっ・・・・」
と、そこへ雛苺のミルクレープと真紅のマルゲリータが運ばれてくる。
みよーんと伸びるチーズの間から、真紅が吼えた。
「喝!なのだわ。大声で好きだと言えなくて、なにがファンなのかしら!
好きなら好きと声に出して言うことが、バンドへのなによりの誠意ではなくて!?」
おおー、とどよめく一同。さすが真紅、このへんがみんなのまとめ役である。
「!!・・・、わかったかしら。・・・・・
私の好きなバンド、それはオレンジレンg
「いっただきぃー♪」
「ちょっと水銀燈、まだ全員分切ってないわよ!意地汚い子ねっ」
「ズルいのー、ヒナもたべるのよー」
「ああコラ、雛苺まで!全くしょうのない・・・いいわ、これは私のおごりなのだわ」
「わーいですぅ~」
「気前がいいね。ご馳走様」
「・・・・・いや、もう・・・どないせいっちゅうかしら」
(了)
最終更新:2006年05月15日 17:37