雛「じゃあじゃあ、次はヒナが作った歌を見てほしいの!」
翠「なんか意外な所が出てきたですよ……!?」
金「ちゃんと完成させてきたのかしら!?」
銀「同感ねぇ。てっきり真紅あたりが張り切ってくるかと思ったわぁ。」
紅「貴女は私をなんだと思っているのかしら……?」
銀「じ、冗談に決まってるじゃない。」
雛「きちんとできてるのよー!
2番めに名乗りでたのは意外にも雛苺だった。
もっとも「意外」といってしまっては雛苺に対して悪いかもしれないが、
翠星石や金糸雀のように若干の不安がないとは言い切れない。
蒼「そういえば雛苺が作った歌って初めて見るね。僕は楽しみだなあ。」
雛「そういってくれるのはそーせーせきだけなのよ!」
金「か、カナも一応楽しみにはしてるかしら!?」」
翠「べ、べつに翠星石はそういう意味でいったわけじゃないです!」
紅「貴女達、少しは落ち着きなさい……。」
銀「真紅も大変ねぇ。」
薔「…銀ちゃんも盛り上げてた気がするけど。」
銀「ま、まぁ細かい事は気にしないで雛苺の歌を見せて貰いましょう。」
繰り返す退屈な日々 そんな毎日はもう飽き飽き
皆で街を抜け出して 私達の秘密の場所へ
届かないと思っていた ありふれた普通の幸せ
沢山涙を流したけれど 皆の場所に辿りついた
皆と出会えたあの日の事は 私は一生忘れない
いつか思い出になったとしても しあわせだったと思うだろう
傷つけあった時もケンカした時も 諦めなかった
皆が私の天使だって 気づいていたから
のんびり歩いて行くのもいいね 道の途中で
皆がいる事が全部 私のしあわせ
それ以外はまぁまぁで かまわないのよ
手を繋いで歩きながら この道を行くんだ
それが私のしあわせ
雛「――雛はね。」
雛「みんなが誘ってくれなかったら今ごろ一人ぼっちだったのよ。」
雛「だから、こうやって皆といれる事がとてもしあわせ。」
蒼「雛苺……。」
紅「全く雛苺。貴女、当たり前の事言ってどうするのよ。」
雛「え、真紅、怒ったの……?」
紅「違うわ。貴女はこれから先も私達の側にいるの。ずっとずっとね。」
紅「そして私達の幸せは貴女の幸せ。そうでしょう?」
紅「それが当たり前の事だって言ったのよ。……金糸雀、貴女はハンカチも持ってないの?」
そういって真紅は呆れた顔で、だが嬉しそうな顔で金糸雀にハンカチを手渡す。
蒼「なんかとっても雛苺らしいね。それと翠星石、静かだけどどうしたんだい?」
翠「し、静かじゃないですよ!ただちょっと……、あったかいというか……」
そんな翠星石の様子をみた蒼星石も同じように嬉しそうに笑う。
銀「なんか柄になくしんみりしちゃったわぁ。」
薔「…私はこういうの好きだよ?」
銀「私だって嫌いってわけないじゃないのよぉ?」
紅「それじゃ、次は誰がいくのかしら?」
翠「ふっふっふ、この辺りで大本命のこのすいせ――」
薔「…じゃあ、私がだす。」
翠「いせきが……。」
ぱり。
グラスが割れたような、そんな音が聞こえた気がしないでもなかった。
蒼「ま、まぁ翠星石。順番で何かが決まるわけでもないしさ?」
金「お、お、落ち着くかしらぁ……。」
翠「ふん!どうぞお先にやりやがれー です!それと金糸雀は鼻をかみやがれです。」
金「か、カナとしたことがー!」
一方テーブルの反対側では――。
銀「……なんか嫌な予感がするわぁ。」
紅「あら、どうして?」
銀「あの子、あの歌を作ってる間なんだかよそよそしかったのよ。」
紅「それでなんで貴女が嫌な予感を感じるの?」
銀「野生のカンよ……。」
最終更新:2006年06月08日 02:28