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「1時間目終わりぃ~~ですぅ!!」

テレた表情で立つ蒼星石の後ろにあるドアが勢いよく開くと翠星石の大声が部室に響く。
どうやらチャイムと同時に教室から走ってきたらしく翠星石は肩で大きな息をしている。

「うわぁッ、ビックリしたー。もうちょっとマシな登場はないのかよ?」
「うるせぇーですぅ、蒼星石が来てるのにゆっくりしてられねぇですぅ~そ
 れよりも蒼星石、ジュンに何か変なことされてねぇですかぁ?」
「おいっ、何だよソレ!僕は何もしてないぞ」
「あのさぁ、翠星石。そんな言い方ジュ…ジュン君に失礼だよ」

翠星石の言葉に蒼星石は少し抵抗するような、なんだかムキになる感じで否定した。
もちろん僕と蒼星石は何もしていないのだから否定するのは当然なのだが、普段控えめな蒼星石とは少し違った雰囲気だったので僕も翠星石も少なからず驚いた。

「どうしたの?いきなり騒がしいわね」
「あぁ~授業はほぉんと退屈だったわぁ~」
「はぁ~眠いかしらぁ~」

授業が終わるとみんな翠星石の後を追うように部室に現れた。
どうやら1時間目はそうとう退屈だったらしく水銀燈も金糸雀も半分寝起きのような顔をしている。

「次はジュンの代わりに私が部室に残るわよぉ~」
「水銀燈はダメかしら~、サボリ過ぎかしらぁ」
「そぉ~ですぅ、水銀燈は単位がヤバイから授業に出るですよッ」
「そうね、水銀燈は出たほうがいいわね。ここは私か翠星石が残るわ」
「決まりですぅ~、姉である翠星石が残るですよぉ」
「あぁ~あ、せっかくサボれると思ったのにぃ~つまんなぁい」

次のチャイムが鳴ろうとする前に誰が部室に残るのか決まった僕達は翠星石と蒼星石を残して部室から出て行こうとしていた。
そんな時、僕の背中に蒼星石が声をかけてきた。

「じゃ、ジュン君…またね」
「あぁ、ギターありがとう…」

蒼星石の声に振り向くとニコッと笑った彼女は胸の辺りで小さく手を振っていた。
僕も手を振り返して部室を出た。

Illust ID:v5CD8GFM0 氏(104th take)

「なぁ~んだか怪しいですぅ……」
「えっ?なにが怪しいのさ?」
「ジュンと何かあったですかぁ?」
「何もないよ、ただジュン君に簡単なギターのコードを教えてただけだよ」
「ふぅ~ん、ほぉんとうにソレだけですぅ~?」
「本当だよ~」

翠星石の言葉に少し困ったような顔をした蒼星石。
そんな妹の同じような目を見つめながら翠星石は考えていた。
自分とは違い女子高に通う蒼星石は異性に対して免疫が無いのではないか?
その無防備とも取れる仕草でいらない誤解を招くのではいか?
そんな心配が翠星石の頭によぎると同時に胸の奥からは蒼星石がジュンに見せた笑顔と少女らしい素振りがチクリと刺さった。

「なんなのさぁ翠星石、さっきから僕の顔ばかり見てぇ」
「なんでもねぇですよぉ…それよりオリジナル曲の詞を考えるですぅ~」
「そうだね…そのために僕は学校をズル休みして翠星石の学校に忍び込ん
 だ訳だからね」

夏に行われた有栖川神社でのライブで大手レーベルから声がかかったローゼンメイデンはそのレーベルにデモテープを送る話を取り付けていた。
しかもその大手レーベル会社主催のTV番組の出演の話も舞い込んでいた。
そのTV番組はロック、ヒップホップ、R&B、レゲエなど多ジャンルのアマチュアミュージシャンが自前の曲で争う「アリスゲーム」と言う番組であった。
そのためローゼンメイデンのメンバーはデモテープ用、アリスゲーム用と何曲もオリジナル曲を作ることになった。

「ん~、どうもウマく書けねぇですねぇ蒼星石~」
「そうだね、なんとなくイメージできそうでできなね」

水銀燈と金糸雀が作ったメロディーに詞をつける作業に苦戦する翠星石と蒼星石。
そんな2人をよそに時間はあっという間に過ぎていき2時間目終了のチャイムが聞こえた。

「くぅ~、何にも書けなかったですぅ~!!」
「そんなに焦らずに、まだ時間はあるんだし」

ノートには詞を表す文字ではなく動物の落書きをしていたノートを見つめながら唸る翠星石を蒼星石はいつものように苦笑いを浮かべながらなだめていた。
そこに金糸雀は血相を変えて飛び込んできた。

「大変かしらぁぁ~早く、いますぐ蒼星石は逃げるかしら~」
「えっ?いきなり何ですぅ?」
「3時間目に生活指導の白崎が部室を抜き打ち検査するかしらぁぁ~」
「ヤバイですぅ、それはヤバ過ぎですぅ~」
「ねぇ翠星石、金糸雀、それって何なの?」

蒼星石の質問に金糸雀はゴクリと唾を飲み込みながら答えた。
体育教師であり根暗、陰険、そして生活指導員とくれば誰もが人気ワースト1に選ぶであろう、この学校1番の嫌われ者教師である白崎が部室の見回りをするとの連絡が真紅から入った。
生徒会に入っている真紅はそういう情報が入りやすい。
そのために今まで何度もギリギリの所で白崎の追及から逃れられたのだ。

「と、言うことは僕は帰ったほうがイイね…」
「しゃ、しゃーねぇですぅ、ここで他校の蒼星石が見つかったら言い逃れできねぇですぅ~」
「蒼星石、部室の裏から逃げるかしらぁ、もうすぐチャイムが鳴るかしら~」
「解ったよ、じゃ、僕は先に家に帰ってるからね」
「せっかく来てもらったのに済まねぇですぅ~、後でメール入れるですよッ」

蒼星石は部室のドアから外を見渡し、誰もいないのを確かめると急いで部室の裏にある大きな穴の開いた金網から外に抜け出た。
その姿を窓から翠星石と金糸雀が手を振りながら見送っていると3時間目のチャイムが鳴り出した。

「どう?蒼星石はうまくいったの?」
「ふぅ~ギリギリセ~フですぅ」
「どうやら蒼星石は見つからずに抜け出したようね」
「そ~ですぅ、蒼星石が出た後すぐに白崎が部室に入っていたですぅ~」

3時間目の授業に少し送れてきた翠星石に真紅は授業の邪魔にならない程度の小声で聞く。
それに答えながら翠星石は真紅のとなりに座ってるはずのジュンの姿が見えないのに気付いた。

「あれぇ?ジュンはどこに行ったですかぁ~真紅?」
「ジュンならカゼ気味で頭が痛いとかで早退したのだわ」
「えぇ~ッ、ジュンは帰ったですかぁ~?」

ん~?なんだか妙に足元がフワッとする。それに悪寒とはではいかないが少し寒い。
どうやら僕は本当にカゼをひいたみたいだ。
こんな日に限って両親は出張で家には誰もいない。
さて、帰りに薬屋によって夕食は適当に何か食べて寝よう。
微熱でもあるのか少しボヤけた頭で考え事をしていると後ろから蒼星石の声が聞こえた。

「あれ、ジュン君どうしたの?」
「あぁ、蒼星石こそどうしたんだ、部室にいたんじゃなかったのか?」

僕は蒼星石と歩幅を合わせながら彼女の話を聞いた。
なるほど、白崎か、そりゃぁみんなが蒼星石を逃がすわけだ…。
そう思いながら僕は蒼星石にカゼ気味で早退していることを告げる。

「大丈夫なのジュン君?熱とかあるの?」
「ん~、あっても微熱だと思うよ。今日は早目にラーメンでも食べて寝るよ」
「ラーメン? もしかして家に誰もいないの?」
「ははっ、こんな日に限って出張なんだ。厄日ってヤツだな」

僕の話を聞いた蒼星石は急に黙り込み何か考え事でもしているような表情をみせていた。
そんな時、季節の変わり目に吹く冷たい北風が僕と蒼星石を吹きぬけていく。
そんな北風に僕はつい 「寒ぃ~」 と言いながら体をブルッと振るわせた。
そんな僕を見た蒼星石はウンっと小さくうなずくと寒さのために肩を落として小さくなっている僕を覗き込むようにして見る。
その蒼星石の顔は心配そうな顔付きなのだが、どこか嬉しそうにも見えたけど、小さな唇だけは何か恥ずかしそうにゆっくり開いて声を出した。

「ねぇ、ジュン君……よかったら僕が何か食事でも作ろうか…?」
「えっ? な、えっ……?」
「あ、あの、夏の合宿の時に足をケガしてた僕の変わりにベースを運んでくれたし…
 それにいつも姉の翠星石が世話になってるみたいだし…ね」
「で、でも、そんなの悪いよ。それに僕のカゼが染つるかもしれないぞ?」

突然の申し立てに正直に言って僕は嬉しさよりも驚きのほうが大きかった。
そして蒼星石の言葉に驚いた僕は少しマヌケだけど咳き込んでしまった。

「ほらぁ、咳してるよジュン君。カゼはまずは栄養を付けることが肝心だよ、
 そ、それにこのまま帰っても…ジュン君お昼ご飯も無いんでしょ?」
「う、うん、でも本当に悪いよ、マジで僕のカゼが染つるぞ」
「大丈夫だよ、僕はこう見ても学校じゃ陸上部で体には自身あるんだよ、
 それに……ジュン君のカゼなら…う…………つ………」

僕と蒼星石のとなりを大型トラックが騒音を立てながら走り去っていった。
そのため蒼星石が僕に言おうとしていた言葉の最後の部分が聞こえなかった。



「ジュン君、何かキライなものってあるかい?」
「ん~、別にこれと言ってキライな食べ物はないけど…本当にいいのか?」
「うん…気にしないで、ジュン君は着替えて楽な格好になったほうがいいよ」
「ありがとう、そうさせてもらうよ」

蒼星石は買ってきたスーパーの袋をあけるとキッチンに立ちジャガイモの皮を剥きはじめた。
僕は何やら訳が解らないまま半ば強引な蒼星石の言葉に従うように蒼星石と一緒にスーパーで買い物をし、薬屋でカゼ薬を買い、そして今にいたる。

「ジュン君、カゼなんだから寝てていいよ、食事が出来たら呼ぶから…」
「あっ、あぁ、ありがとう…」

僕は蒼星石に返事をしながら制服を脱ぐとトレーナーに着替えてベッドに腰掛けた。
そしてカゼのためか少し疲れが感じる体をゆっくりとベッドの上で伸ばす。
トントントンッ キッチンから聞こえてくるマナ板をたたく包丁の音を耳にしながら僕は少し考えてみた。


ん~、この成り行きはなんだろう? 
カゼで体調が思わしくない僕にとって食事の用意をしてくれる事はとても有難いけど、こんなのが真紅や翠星石に知れたら何を言われるか?
つーよりも水銀燈あたりなら面白がってあり得ないウワサを広めそうだな。例えば僕と蒼星石がキスをしたとか……ん?
でも、どうして今日の蒼星石はこんなにも優しいんだろう?
いや、蒼星石は普段から確かに優しい所はあるけど、今日みたいなのはどう考えてもまるで恋人のような展開……え?恋人、え?え?何だ?

「ま、まさか…え? どうなんだろ~?」

僕は自分の考えに少し動揺した。水銀燈ではなく自分自身であり得ない想像を巡らせようとしていたからだ。
違う違う、そんな訳はないよ! 僕は大きく頭を振ると淡く甘い妄想を払拭する。
あんなマジメでバンドの中では寡黙な蒼星石が僕なんかを意識するはずないよ、だいたい蒼星石は困った人がいたら手を貸してしまうタイプだろう。
今回はたまたま僕がその困っている人になっただけじゃないのか?
それに今の僕はカゼでうまく考えがまとまらない、取り合えず蒼星石に言われたように食事が出来るまで少し横になろう………。

トントントン―――――フンフン~♪ フフフン~♪

小刻みな包丁の音に合わせながら蒼星石は鼻歌を交えている。
僕はそのリズムを耳にしながらいつの間にか眠っていた。



「蒼せう石かわメーウ…モグモグ…帰ってこなうでう~」
「翠星石、食べてから喋りなさいって前にも言ったはずだわ」
「ングング…。スマンかったですぅ真紅。蒼星石に送ったメールの返事が
来ないからちょっと心配ですぅ~」
「蒼星石なら大丈夫よぉ~、今頃は帰りにバッタリ会ったジュンとヨロシク
 やってるわぁ~ウフフフ」
「なぁー!な、何を言い出しやがるですかぁ!」
「そうよ水銀燈!冗談にもホドがあるわ。だいたい蒼星石とジュンが
何をすると言うの」
「何をするぅ~?そんなの決まってるじゃないぃ~。ウフフ……あっ、だ、
ダメだよぉジュンくぅ~ん、ん…そ、そこは、だ、ダメぇぇぇ~って感じぃ?」
「ブッ殺すですぅ水銀燈!どこからそんな流れになるですかぁ?」
「や~ん、怖ぁ~い。怒っちゃやーよぉ、フフッ」
「水銀燈、貴女いいかげんしなさい。ジュンはそんな事するはずないわ」
「そーですぅ、そんな事するはずねぇですぅ、だいたい早退したジュンと
 蒼星石が会うことなんて無ぇですよッ!」
「そうよ、翠星石の言うとおりだわ、2人が会う偶然なんて在り得ないのだわ」
「はいはい、貴女達2人のジュンに対する想いはよぉ~く解ったわぁ~フフフ」
「何を言ってるの水銀燈。私はそんなんじゃないわ。ただ貴女の悪ふざけに
 抗議したまでだわ!」
「す、翠星石もあんな安っぽい男なんぞ、へ~とも想ってねぇですよッ!」
「もう、さっきからみんなで何の話をしてるかしらぁ?それよりも翠星石は
 詞を考えたかしらー?」
「うっ、ま、まだでした…スマンです金糸雀、今夜にでも作るですぅ~」

                    *

学校ではいつもの昼食時が過ぎようとしている頃、ジュンは軽い眠りについていた。
蒼星石は出来た料理をテーブルに並べるとジュンの部屋をノックする。

「ジュ、ジュン君、昼食ができたよ…ジュン君寝てるの? は、入るよ?」

ノックをし、声を掛けても返事がないため蒼星石は躊躇いながらもドアのノブを回す。

「ジ、ジュン君…?」

蒼星石はジュンに声を掛けながらドアを開けてみる。
そこは勉強机にデスクトップのPC、本棚にはマンガが数冊とバイクの雑誌、そして壁にはそのバイク雑誌に付いていたであろう付録のバイクポスターが貼られている。
いたってシンプルな部屋だが蒼星石にとっては生まれて初めての男の匂いがする部屋でもあった。
そんな部屋の窓際にはパイプで組まれた簡単な構造のシングルベッドがあり、そこでジュンは静かに寝息を立てている。

「ジュン君、ご飯ができたよ? ………あッ、この写真は」

薄いレースのカーテンからこぼれる陽の光に小さな埃がキラキラと光って部屋の中を舞っている。
そんな中でジュンが眠るベッドの壁際にはピンで止められた数枚の写真が張ってあった。

これは今年の夏にみんなで合宿に行った高知県の写真だ、ほんの3ヶ月前なのになんだか懐かしい……

蒼星石はそう思いながらベッドに近付いて写真をよく見ようと少し前かがみになる。
しかし蒼星石の足元には先ほどジュンが脱いだ制服があり、それに気付かずに制服を踏みつけると滑ってしまい大きくバランスを崩した。

「あッ!!……」
「うわッ、何だぁぁ!!」

写真を見ようとムリな体勢をしていたためバランスを崩した蒼星石はジュンの上に覆いかぶさるように倒れる。

――――ギシッ

蒼星石の重さにベッドがきしみ、両手をついた蒼星石の顔はジュンと向かいあっている。
ジュンは突然の衝撃に驚きながら目を覚ますと、そこには頬を赤く染めた蒼星石の顔が目の前にあった。

Illust ID:hJPk2yKq0 氏(106th take)

えっ、何? 何が起きたんだ?

いきなりの出来事で現状を把握できないジュンとベッドに倒れこんだ蒼星石は恥ずかしさのために少し涙目になったのか瞳が潤んでいる。
そして2人はしばし身動きせずに互いを見つめあっていた。
そんなジュンと蒼星石の周りにはベッドから舞い上がった埃が陽の光を受けてキラメキながら優しく2人を包んでいた。


蒼星石の髪からシャンプーの残り香が僕の鼻をくすぐる。
不意に訪れた予期せぬ事故。しかし突然の出来事なのに僕はどこか冷静だった。
そんな僕は蒼星石は今どんな顔をしているのだろう?とさえ思った。
でも僕は眠っていたためメガネを外しているのと、蒼星石の髪が僕の顔の上で揺れているため表情まではよく見えない。

「ご、ゴメンね、ジュン君…ビックリさせちゃったね…」
「い、いや、大丈夫だよ、ははッ…」

蒼星石は小さな声で誤りながらベッドから離れるとクルリと背中を向けると、胸の辺りで指を絡ませモジモジしている。
そして蒼星石は詰まり気味に言葉を言うと部屋から出て行った。

「…ジュ、ジュン君…ご飯できたから…食べようね…」
「う、うん。ありがとう…」

僕はベッドから起き上がると少しテレ隠しのつもりでコホンっと咳払いをしてみても内心では安っぽいラブコメふうな展開に戸惑っていた。
何度も思うことなのだが正直、今日の蒼星石は僕のイメージしていた蒼星石とは違って女の子らしい。でも良く考えてみると普段の蒼星石を僕は知らない。
いつも家ではこういう感じなのだろうか?そう思いながら僕は蒼星石が用意したテーブルに向かった。

「うわぁッ、美味しそうだなッ!」
「えへっ…なんだかテレるよ。そんなに大した料理じゃないよ」

そう言いながら少しテレ笑いをした蒼星石が用意してくれたのはオーソドックスではあるが肉じゃがだった。
食べ易い大きさに切られたジャガイモからは熱々の湯気がほのかに立ち上っている。
僕はフゥ~っと息をかけてから頬張るとジャガイモについた熱いだし汁が口の中で広がる。

「ほぅッ、ほっ…ングッ……うん、温かくて凄く美味しいよッ」
「ほんとう?嬉しいな~」

僕が口に運ぶのを少し心配そうに見ていた蒼星石は美味しいの一言に目を細めて笑った。
それから僕と蒼星石は食事をしながらお互いの学校のことや音楽、特に蒼星石のパートであるベースの話や今考えているオリジナル曲の歌詞のことなど話した。
そして時間は過ぎていつしか時計の針は午後4時を少し回っていた。

「じゃ、そろそろ僕は帰るよ、今夜は薬を飲んでゆっくり休むんだよジュン君」
「うん、そうするよ。今日はいろいろありがとう蒼星石、本当に助かったよ」
「いいよ、お礼なんて…じゃ、またね、バイバイ」

そう言って蒼星石は帰っていった。
僕はその後、蒼星石に言われたように薬を飲んでベッドに横になった。


最終更新:2006年11月21日 06:31